032 骨折

あやせに呼び出されてあやせの家に行ったときのこと
いつものように手錠をかけられ拘束されて
「恋人ができたそうですねお兄さん。」っていうからお祝いしてくれるのかと思ったら
なぜか「嘘つき、結婚してくれとか言ったくせに!」って発狂
あやせのお袋さんにばれそうになり一目散に逃げ出した。
慌てていたせいで足がもつれ、ががががが!と、勢いよく階段から落ちてしまった。

そのまま自宅付近まで逃げ帰ってきたオレは、ようやく追っ手が来ないことを確認しほっと胸をなで下ろした。
今更になって体が痛んできた。
特に両腕が火箸をつっこまれたような痛みが。
帰ったら救急箱の湿布でも探すか。
ただいまーと、両腕の痛みを我慢しつつドアを開けると目の前に桐乃が仁王立ちしていた。
「あんた,あたしと撮ったプリクラ冷蔵庫に貼ったでしょ!」
腕が痛むのでそれどころじゃないので適当に相づちを打っていると
桐乃がはっと気づいた
「—うわ。なにあんた、クルマにでもひかれたの?」
「いや、階段から転げ落ちちまって・・。」
「病院とか行った?」
「イヤまだだけど、湿布でも貼っとけば治るかなって。」
「これ折れてるんじゃないの、病院行きなよ。付き添ってあげるから。」

で病院に行くと両腕が骨折してしまっていることが分かった。

日常生活が不便この上なかった。 
食事、トイレ、入浴etc・・・。これらが第三者の手を借りなければ不可能な日常は
多感な高校生には極めて苦痛だった。 
なにせまず両手が使えない。だから便所などは小用ならチンポをもってもらったり、
大ならパンツの上げ下げからケツ拭きまでやってもらわねばならない。 
普通なら切腹モノの屈辱である。俺は毎日の排泄の度に情けなさで涙が出そうだった。
と言うか何回かマジ泣きした。 
何もかも、自分の体でさえ思い通りにならない日々に俺は心底嫌気が差していた。 

そんなある日のことだった。 
その日はオヤジとお袋の結婚記念日、何ヶ月も前から二人で旅行に行くことを計画しており、
桐乃が「せっかくの旅行なんだから行っておいでよ。こいつのことは私が何とかするから。
友達のあやせも手伝ってくれるっていってくれてるし」

残されたのは俺と介護役の桐乃だけだった。 
「ごめんな。」 
「いいよ。困ったときはお互い様でしょ。それになんかあやせが手伝いたいとかいってくれちゃってさ。
やっぱもつべきモノは頼りになる親友だよね。」
そういえば、あやせが最近桐乃がオレの話ばっかりしかしないとか行ってたっけ。

さて、そんな状況ではあるが俺にかなり切羽詰まってきたことがあった。それは「トイレ」である。 
普段なら家にいるお袋に「トイレしてぇ」と言って何から何までやってもらうのだが、
今の相手は桐乃である。 
お袋なら平気で俺のチンポを摘み出して小用のあいだ手を添えてくれるまでやってもらえるが 
実の妹とはいえ女子中学生にそれをやらせる勇気と面の皮がオレにあろうはずもない。 
そんな俺に出来るのはただひたすらに尿意を耐えることだけだった。
だがこのままでは「お漏らし」という屈辱を味わうハメにもなる。 
「桐乃に下の処理依頼」か「お漏らしで笑いモノ」の究極の二択。 どっちも嫌だったが・・・俺は決意した。 
「桐乃・・・トイレいきたいんだけど・・・」蚊の鳴くような震える声で情けなくお願いする俺。
目の端から涙が零れたのが自分でもわかった。 
案の定、桐乃は物凄く嫌そうな顔をしたが、あまりにも情けなかったであろう俺の顔を見て何も言わず世話をしてくれた。
ゴム手袋をはめて。 
ゴム手袋をはめた桐乃の手がパンツの中に入ってきた瞬間、俺は一瞬尿意を忘れて腰を引いてしまった。
限界寸前だが、やはり抵抗はある。 
「恥ずかしがるな!」桐乃は俺を一喝し、乱暴にチンポを掴み出すし用を足させてくれた。 
ジョロジョロと便器に液体が注ぐ音が静かに鳴り響く。 
桐乃にチンポを触られ(ゴム手袋ごしではあるが)その上排尿の様を今まさにバッチリ目撃されている。 
そんな普段なら絶対にあり得ない状況に・・・・・・・・・俺の愚息は元気になってしまった。

そんな俺の体の一部変形に当然桐乃も気付くわけで・・・。 
「バカじゃないの!?なんでボッキしてんの!?」 そう怒鳴って俺の排出した残滓残るゴム手袋で平手打ち一閃。 
もはやガラスのプライドは粉々である。ただひたすら俯いて「しょうがねぇだろ」を小声で連呼する俺。この時はマジで死にたかった。 
しかし凹みまくる俺の心境とは裏腹に剥き出しっぱなしの愚息はいよいよもって元気ハツラツ親の心子知らず状態。 
カウパーまで滲んできた辺りで、俺はどうしようもなく惨めで情けなくて涙ダクダク流して号泣してた。 
そんな姿に呆れたのか桐乃はさっさと自分の部屋に引っ込んでしまい、俺は一人チンポ丸出しで泣き続けた。 

それから1時間ほど経った頃だろうか。俺はトイレから何とか自分の部屋に戻ったものの、チンポ剥き出しで(自分ではしまえない)凹んでいた。 
そんな時、桐乃が部屋から出てくる気配がした。 
さすがに未だチンポを放り出したままでは何を言われるかわからない。 
涙を拭い、動かない手でなんとか愚息を納めようと四苦八苦していると後ろから声をかけられた。 
「そのままでいいよ」 落ち着いた桐乃の声だった。 
桐乃は俺のすぐ後ろに座った気配だった。桐乃の息が首筋にかかるのを感じた。 
「お父さんやお母さんには内緒にする?」 最初は意味がわからなかった。しばらく黙していると、今度はややイラだった声で 
「どうすんの?」と再び訪ねられる。 俺は自分の心臓が大きな音で鳴るものかと驚きながら小さな声で答えた。 
                    「ああ。」 
後ろから桐乃の手が俺の股間に伸びてきた。

「別にブラコンとか変なのじゃないからね。勘違いしないでよ。」 
そう前置きした桐乃の声は若干上擦っていた。 
桐乃の手はゴム手袋を外した素手で、その手がゆっくりと俺の愚息の根本近くを握った。俺は小さく呻いた。 
1ヶ月ぶりにオヤジとお袋の以外の手が俺のを握ってる。 
しかもそれは明らかに普段の排尿とは違う手付きで。生まれて初めて《そういうこと》をしてくれるであろう異性の手・・・。 
俺の愚息は一瞬のうちにギンギンになった。それこそ今までに無いくらいパンパンに張り詰めた。 
「実の妹の手でこんなになっちゃて・・・。アンタほんとに変態じゃないの?」 
何も言えなかった。言うことができなかった。あまりにも興奮しすぎて口からはハアハアと荒い息が漏れるだけだった。 
「・・・動かすよ」 耳元で桐乃が小さく宣言する。俺はアホみたいにガクガクと首を縦に振った。 今思うとホントに阿呆みたいだ。 
根本の方から先端へ、握った形のまま手がゆっくりと動いていき、今度は先端から根本の方へ。 
ゆっくりゆっくり行われた程良い締め付けの反復運動に、溜まりまくった俺の衝動は2~3往復でアッサリ根を上げた。 
自分ではなにか声を上げたかもしれないがよく覚えていない。
ただ快楽の塊が脳天から突き抜けてチンポの先から派手に吹き出した感覚しかなかった。 
射精の快感に随喜の涙ってヤツを流したのは生まれて初めてだった。 

「うっわ、ホントにこんなに出るんだ。」 桐乃の声に涙でぼやける視界を拭うと寝ていた布団の上には 
コップからこぼしたような大量のザーメンがぶちまけられていた。
ここまで大量の射精をしたのは今のところ後にも先にもこれっきりである。 
「同人誌でしか見たこと無かったからさ」 桐乃が妙な感心をしたが俺はそれどころではなかった。 
経験したことのない射精感に体は虚脱状態なのだが愚息の方は未だに偉そうに天井を向いてやる気満々である。 
乱れる息を整えて俺がようやく絞り出した声は「桐乃・・・もう一回・・・」 
「調子にのんなバーッカ!」その日2回目の平手打ちを食らった。

ピンポーン

「あっ、あやせかな。ちょっと行ってくる.」
「おい、この状態で置いていくな、まて、桐乃!」

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最終更新:2011年08月03日 09:09