030 京介「俺ゲー研やめるわ」

京介には同じ高校の後輩の黒猫という彼女がいた。
ゲーム研究会という同好会に二人して参加し,
一緒にゲーム作りとかしているうちに密接な関係になり,
黒猫から告白され恋人になることになった。

しかし、京介は黒猫に振られてしまった。

で、考えてみればゲー研の活動内容そのものが好きと言う事もないので辞めようと思い、
黒猫の他に同じ頃に入会した後輩の赤城瀬菜に退会の相談をした。
退会の理由として上のエピソードを話した。

瀬菜「つまり五更さんが居たからゲー研にいたと」
京介「そういうわけだ」
瀬菜「五更さんと別れたからゲー研に居る理由がなくなった」
京介「そうだ」
瀬菜「思い出したくないので早くやめたい」
京介「まあそういうわけだ」
瀬菜「先輩はプログラミングのプの字もできないけど、誰よりも真面目にゲー研の活動しているじゃないですか。」
瀬菜「別れるような状況を作ったのは五更さんでしょ。」
瀬菜「だから先輩は辞める必要はありません。お願いですから先輩は残って下さい。」
京介「確かにそうだけどよ、なんか、こう、あいつに未練があるようで居るとカッコ悪りーんだよ」
瀬菜「うーん、なら新しい彼女をゲー研内に作れば良いじゃないですか」
京介「そんなに簡単に作れるわけなんてねーだろ。だいたいゲー研に女なんて黒猫とオマエしかいねーじゃないか。」
瀬菜「私じゃダメですか?」
京介「えー、なんだってぇー」

瀬菜は親友の赤城浩平の妹。
巨乳で可愛い顔してるけど、ホモ好きの腐女子、お洒落なし。
男の噂一切なし、優等生キャラで人望はあった。

瀬菜「私は常々先輩と五更さんのカプは志向があってないと思って居ました。」
瀬菜「もう少しゲー研に居て下さい。」
京介「はぁ」

で、次の活動の日から瀬菜は何かに取り憑かれたように
京介に対してデレデレの犬チックキャラをつくり常に傍に寄ってくる。

瀬菜「先輩の隣はわたしが座ります。」
瀬菜「ハイ、先輩にお弁当に作ってきました。食べさせてあげます、アーンしてください。」
瀬菜「入部してはじめてあったときから、先輩のことちょっといいなっておもってたんですよね。」
瀬菜「先輩となら腐女子を卒業できるんじゃないかって。」
瀬菜「五更さんは先輩のことを振りました。」
瀬菜「だからチャンスだと思って告白したらOK を貰いました。すごく幸せです。」
化粧やお洒落もし始めて
瀬菜「弾けるレモンの香りのコロンつけてみたんです、どうですか?」
瀬菜「私,生まれて初めて綺麗になりたいと思ったんですよね。頑張ります、先輩の為に。」

周りの視線はバカップルというより珍獣を見るような感じ。

だけど二人きりの時は以前のように、

瀬菜「可愛い女の子ってやってみると結構疲れますね。」
瀬菜「私の演じ方が悪いのかなぁ。もう少し先輩もデレデレしてください。」

ってオタクなキャラに戻る。

当然ゲー研のみんなはオレが黒猫とつきあっていたことなんて忘れていった。

京介「そろそろそのキャラ止めねーか?」
瀬菜「作戦成功ですね。今日親たちは旅行で,お兄ちゃんは合宿で家には私しかいなんです。
    私のうちに来て下さい。」
瀬菜の部屋にお呼ばれした。

で2人でゲームをしていると突然、

瀬菜「先輩は紳士というより、鈍い男ですよね。」
瀬菜「若い男は妙齢の女性の部屋に呼ばれたら、襲いかかるものなんじゃないんですか。」
瀬菜「実は私もそろそろ経験したいと思っていました。」

まぁ据え膳は食べました。

次のゲー研の活動日には、ほぼ全員が瀬菜の部屋に京介が泊まった事を知っていた。

何となく別れるタイミングを逸して性欲に負けて何度か瀬菜の家に泊まってしまうと

瀬菜「先輩に捨てられると色情狂といわれるくらいにH好きになってしまいました。」
瀬菜「責任とって毎日抱いてください。同棲してください。」

結局瀬菜高校卒業とともに同棲開始、その2年後、

瀬菜「そろそろ籍を入れてください」
瀬菜「あなただって子供が欲しいはずです」

今でも人前ではデレ、2人になるとクール

瀬菜「実は先輩と2人だと恥ずかしくて本心を隠してしまうんです。」

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最終更新:2011年10月08日 09:36