読み

  • ちゅうごくこてんマージャン

種別

  • ルール体系

別名

解説

A. D. Millingtonさんによる中国古典麻雀のルールの説。1910年代に行われていたという。符点の重みをズシリと感じることができるという。

概要

  • 136枚(花牌なし)または144枚(花牌8枚入り)を用いる。
  • サイコロは2度振りが原則。
  • 王牌に関しては、当時から混乱があったらしいが、正統的なのは16枚残しで、槓によって移動しない。
  • 大明槓のときは、加槓との区別のため、右端の1枚を伏せて副露する。
  • 花牌を入れる場合、花牌と交換する牌は、王牌を除いた山の末尾を嶺上牌のように取る(王牌は槓専用)。しかし現代中国ルールのように王牌から取っていた人もいるようである。
  • 親の今でいう「チョンチョン」のところでは、上下の牌を一度につかむ。
  • 配給原点は2000点で、500点棒2本、100点棒9本、10点棒8本、2点棒10本(旧式点棒参照)であり、現在一般的な日本のルールのような切り上げや、四捨六入などは一切ない。
  • 点数の上限(満貫)は事前に決めておくが、300点、500点、1000点、青天井などが、広く行われていたようである。
  • 振聴(同巡内も含む)、放銃一家包、1飜縛り、場ゾロといったルールは一切ない。ツモ・ロンいずれも今のツモのように点棒を受け渡す。
  • 同時ロンは、上家の頭ハネ
  • 流局は連荘。ローカルルールとしては,流局の親流れもあった。
  • ローカルルールとして四風連打四開槓、八槓、三家和など流局にしていた人たちもいるようである。この場合も連荘。
  • が広く適用される。
    • 山の残りが4枚以下のときの初牌切りによる放銃。副露されている牌は、初牌とはみなさない。
    • 清一色、三鴻儒(対々和の大三元)、大三元、小三元、大四喜、字一色、緑一色、清老頭を完成させる鳴きを許し、これらの役を完成させた人が和了した場合。三鴻儒、大三元、小三元は3つ目、その他は4つ目の鳴きが包の対象となる。 ただし、
      • 清一色、字一色、緑一色、清老頭の4副露後に放銃した場合、4副露を許した人でなく、放銃した人が包になる。
      • 小四喜の四風牌3面子副露後、最後の風牌の単騎待ちに放銃した場合も、放銃者の包である。
      • 手牌に危険牌しかない場合(例えば萬子の清一色に走っている人がいて、手の内に萬子しかない場合)、手牌を公開して包の適用除外を主張できる。手牌の公開を拒否した場合、包則の適用対象となる。 ただし、ポン・チーした直後の捨て牌にはこの包の適用除外を主張できない。(カンは嶺上牌を引くのでその後の捨て牌には主張できる。)
  • 和了者への点棒の受け渡し以外に、和了者以外の3人も点数計算して、差額を精算する(サイド計算)。この差額精算でも、親は倍収支となる。 ただし、包が適用される場合は、和了者へは包になった人の責任払いで、3人の間の差額精算は行わない。
  • 大明槓も暗刻として扱われる。すなわち、暗刻役(三暗刻、四暗刻)の暗刻に数えられるし、チー、ポン及び加槓がない場合は、大明槓をしても門前と認められる。暗槓は当然暗刻扱いできる。

点数

和了者だけでなく、全員がスコアできる符点

  • 刻子・槓子・雀頭の符は、日本の現行の麻雀と同じ。
    • 雀頭については、和了者でない人は対子が複数あっても1つだけに符点を付けられるものとし、連風牌の雀頭は4符とする。
  • 花牌を使う場合は、花牌1枚につき4符。

和了者のみの符点

  • 副底(あがれば必ずつく):10符
    • これは広東系だとのこと。上海では20。ギャンブル指向の雀荘では, 50符とか,100符というところもあったようである。
  • 自模あがり:2符
  • 待ちが1つしかないとき:2符
    • 本当に待ちが1つしかない時以外は、この符点を付けられない。 嵌張、辺張、単騎でも、ノベ単のような複合待ちは、1つを除いて捨て牌と副露ですべて切れていない限り不可。 逆に、両面待ちで片方が切れているときは可。
  • 中張牌の単騎:2符
  • 幺九牌の単騎:4符
    • ともに待ちが1つしかないときの符点と複合可能。

和了者だけでなく、全員がスコアできる飜数

  • 自風の花牌(東家は春と梅、南家は夏と蘭、西家は秋と菊、北家は冬と竹)を両方揃える:1飜
  • 春夏秋冬を揃える:1飜
  • 梅蘭菊竹を揃える:1飜
  • 自風の刻子・槓子:1飜
  • 場風の刻子・槓子:1飜
    • 連風牌なら,刻子・槓子1つで,自風場風両方の2飜を付けられる
  • 三元牌の刻子・槓子:1飜
  • 小三元:1飜
    • 三元牌の刻子・槓子と複合する
  • 小四喜:1飜
  • 三暗刻:1飜
    • 民間ルールではほとんど役として認められなかったようである。
  • 大三元:2飜
    • 三元牌の刻子・槓子と複合する。満貫役とは認められていない。もっとも500点を満貫とすると、副底10符でも、大三元だけで500点を超えてしまうが(3副露として22符5翻=704点)。下記の三鴻儒を参照。
  • 大四喜:2飜
    • 和了したら満貫となる。

和了者のみの飜数

地方によっては、下記の一部が符点になっていることがあったという(カッコ内にその符点を記す)。
  • 平和:1飜(10符)
    • 副露があってもよい。日本ルールでは平和への門前加符10符が認められるが, このルールでは,花牌4符,自模2符,1個所待ち2符,単騎の2/4符があっても 平和となる。ただし,雀頭の符点があるときは不可。
  • 対々和:1飜(10符)
  • 門前清自摸和:1飜
  • 混一色:1飜
  • 混老頭:1飜
  • 嶺上開花:1飜(10符)
    • 花牌を使う場合,花牌の補充牌であがっても,嶺上開花にはならない。
  • 海底摸月:1飜(10符)
    • 海底牌で槓して嶺上開花のときは,海底摸月と嶺上開花で2飜もらえる。
  • 河底撈魚:1飜(10符)
  • 搶槓:1飜
    • 当時から、国士では多くの人が暗槓の搶槓を認めていたという。
  • 開局リーチ:1飜(100符)
    • 今でいうダブルリーチ。供託なし。日本でも戦前に存在自体は知られていたようである(麻雀放浪記第1巻に出てくる)。
  • (字一色:2飜…青天井の時)
  • 清一色:3飜

満貫役(当然和了者のみ)

地方によっては、認められない役もあった。
13面待ちでも,残り1枚を待ってもよい。
  • 十二連荘
    • 流局による連荘は数えない(流局は必ず連荘する)。13回目の和了(手は何でも構わない)で満貫をもらったら、荘家は下家へ移動する。
事前協議が必要な満貫役(ローカルルール)として以下のようなものが存在した。

成分分析

  • 中国古典麻雀の97%は毒物で出来ています。
  • 中国古典麻雀の2%は電力で出来ています。
  • 中国古典麻雀の1%は波動で出来ています。

採用状況

参照

外部リンク

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最終更新:2015年12月20日 23:51