- 【ブラウン】
- 種類
- バーントシェナー
- 赤みのある茶色。不透明。着色力強。乾燥性早。
- 主成分:天然土。ローシェナーを焼いたもの。
- 風景画では、青と混ぜて渋い緑に。
- 静物画では、赤と混ぜて、あまり彩度を下げずに、赤を暗くできる。
- 人物画では、赤や黄色と白と混ぜて、肌の色に。
- 茶色らしい茶色なので、さまざまな場面で役に立つ。一本あると便利。
- バーントシェナートランスというのもあり、こちらは粒が細かいので透明。
- ローシェナー
- 黄みのある茶色。透明。着色力中。乾燥性早。
- 主成分:天然土。イタリアのシエナ地方の土。
- イエローオーカーを濃くしたような色。
- 濃い黄色として使える。
- 透明なのでグレーズにも使える。
- バーントアンバー
- かなり暗い茶色。不透明。着色力強。乾燥性早。
- 主成分:天然土。ローアンバーを焼いたもの。
- かなり暗いので、黒の代わりに使える。黒が嫌な人はこれがいい。
- 強い影を作るときに必須な色。
- ウルトラマリンやビリジャン、アリザリンクリムゾンなどの暗い色と混ぜる。
- すると、青い影、緑の影、赤い影などカラフルな影になる。
- ローアンバー
- 緑みのある茶色。不透明。着色力強。乾燥性早。
- 主成分:天然土。イタリアのウンブリア産。ウンブリアがアンバーに。
- 普通の影を作るときに使うと便利。
- 緑みがあるので、風景画に使うとよい。
- ライトレッド系
- 赤みの強い茶色。不透明。着色力強。乾燥性早。
- 主成分:天然土または合成酸化鉄。
- 主な種類は、ライトレッド、べネチアンレッド、インディアンレッド、テラローザ、レッドオーカー、マルスレッドなど。
- 一般に天然なのはライトレッドとテラローザ。あとは、合成酸化鉄。
- 着色力がとても強い。狼色。あっという間に、相手の色を食いつぶす。
- 唯一テラローザは穏やか。
- 色調はライトレッド、テラローザを基準として、ベネチアン、マルスがさらに赤寄り、インディアン、オーカーの方はやや黄色寄り。
- とはいっても、どれも赤いので、赤の代わりになる。
- 着色力の強さには要注意。
- マルスブラウン系
- 茶色な茶色。不透明。着色力強。乾燥性早。
- 主成分:合成酸化鉄。
- 主な種類は、マルスブラウン、マルスイエロー、マルスオレンジ、セピアなど。
- いろいろあるが、天然土系茶色と違うのは、合成品か天然品か、なだけ。
- 色は、普通にどれも茶色。ただ、セピアはほとんど黒。
- 天然土系茶色があるならば、あまり必要性はない。
編集者:Casablanku