Zonpa-Zippa(詳細・ネタバレ編)
カンパニエ指揮官(アルタナの神兵)
オーバードライブ使用、カーディアンの使役などから想定公式ジョブは「からくり士」と思われる(オートマトンの代わりにカーディアンを使用)。 ほかに高位精霊白魔法も使用。白魔道士とのハイブリッドと思われる。 磨羯戦闘魔導師団(Capricornian Caster)を率いて参加。更にエースカーディアンも召喚。カーディアンは彼に連れ添い行動をする。錬金術エプロンにカドゥケウス姿で参戦。エプロン姿はアトルガンの
Ghatsadと似た理由と思われるが(マトン⇔カーディアンの製作者)、息子
Ajido-Marujidoと同じカドゥケウスを装備しているのが興味深い。
待機中台詞:くくく、残念だったな。貴公ら傭兵の時代は、もうすぐ終わる……なぜなら今、不平不満を言わず、不眠不休で働く我が私兵、カーディアンを量産中だからだ!
戦闘中:ははは。無私!無双!無敵!カーディアンの絶好のデモンストレーションだ!
カンパニエ中に一体ずつ呼び出す。最大四体。
なお、現在使われているカーディアンの名前はトランプの紋章がモチーフとなっているが(Heart, Diamond, Spade, Club)、クリスタル大戦時、すなわちゾンパ・ジッパが製作を手がけたものはアルカナがモチーフになっている(Sword, Cup, Pentacle, Coin)。
そして上の写真、すなわちカンパニエでも使われているゾンパ・ジッパのカーディアン達は現在も稼働中である。
Ajido-Marujido:なんてったって、こいつらは張り切りまくった俺のオヤジの力作だからな。
(※これはAceではなくKing)
カンパニエで活躍したエースカーディアンたち。現在はクエストやミッションで「脅威」として暗躍している。
現在の彼の行方は?
ゲーム開始当初から、彼の話はクエスト等で聞けるが、カーディアンの反乱により拉致され、現在は行方不明・生存不明という扱いのゾンパ・ジッパ。彼の物語はウィンダスミッションで明らかになっていく。
ミッション「死者の人形」の依頼の項目の記載より:
「ボヤーダ樹に囚われた男が 死者とその人形の真実を知るらしい。」
これこそがゾンパ・ジッパであり、彼がカーディアンに拉致された後が語られる。
突然訪れた珍しい客
Yoran-Oran : だが、しかし、この件は……こんなことを言うのもなんだが、そなたたち兄妹に任せることにしようかと思う。そなたたち兄妹とアヤツの間には、いろいろとあったからな。……その手紙、私は見なかったことにしよう。
捜査の判断を兄妹に任せ、
Yoran-Oran は出て行く。「いろいろ」については触れられないが、さすが冷静沈着を自負する
Yoran-Oran 、オトナの配慮である。
Apururuに父の捜索と、カーディアン反乱、および現在掲げている「王」の詳細について聞いて欲しい、と依頼を受ける。
ボヤーダ樹のマンドラゴラの牢獄の奥深くに彼はいた。
Zonpa-Zippa : 何、我こそ誰かと?仕方あるまい、名乗るとしようか。
Zonpa-Zippa : 南方にありき魔道の都ウィンダス連邦「手の院」院長の座務めるゾンパジッパ……20年前、ウィンダスに偉大なる勝利をもたらした、高名・異才・美麗の3拍子揃ったタルタルとは我のことなり!
20年前のクリスタル大戦の後、使用されたカーディアンが評価され、すぐにウィンダスは量産に取り掛かった。しかしカーディアン達は突然ほかに主を設け暴走し、彼を連れ去った。後に「魔動兵の乱」と呼ばれる事件である。その果てに彼はこの遠いボヤーダで捕らえられたままだったと思われる。
Zonpa-Zippa : しかし、勘違いをされては困る。我は捕らわれたふりをしながらも、これを好機ととらえ、自主的にここで研究を続けている。
娘・
Apururuが後任に就いたと聞き驚きながらカーディアンを個体として尊重しすぎるきらいがある、と心配する(カーディアンの捉え方についての父娘の意見の相反が感じられる)。暴走の経緯として、カーディアンの仕組みを説明するゾンパ・ジッパ。
服装からして、二人ともそれぞれの道を究めた「院長」に就いている事が伺える。
ゾンパ・ジッパはカーディアンの主従の仕組みを教えてくれる。軍隊としてカーディアンを動かすには主を作り出し、それに従って動くようにプログラムした方が大軍となった時に都合がよい。2から順番にひとつずつ、一つ上のナンバーに従うようにし、その筆頭に「エースカーディアン」を設け、彼らのトップとしてゾンパ・ジッパは当初自分を主として設定していたのだ。それでは何故カーディアン達は暴走したのか?
30数年前、魔法塔の研究をしていた
Karaha-Baruhaはゾンパ・ジッパに「魔法塔に特別な魔導器を作るために、強くて賢いカーディアンを何体か貸してくれ」と頼んだ。その際ゾンパ・ジッパはエースカーディアンを彼に貸し出した。その時
Karaha-Baruhaは自ら
Jokerという新たなカーディアンを作り出し、エースカーディアン達を
Jokerを王として従うように勝手にプログラムしてしまったのだという。そしてそのまま「魔法塔の魔導器の全てを守る」ようにした。しかしクリスタル大戦で
Karaha-Baruhaは死に、彼を主として設定されていた
Jokerもまた動きを止めた。
Zonpa-Zippa : 術をかけた主人が死ねば、人形の魔法は解け、カーディアンたちも共に死ぬ。
製作者自体が違う(ゾンパ・ジッパである)エースカーディアン達は「主を失う」というありえない状況に混乱した。「ジョーカーが復活さえすれば、問題が解決する」と信じ、復活させる為にゾンパ・ジッパを捕らえたというわけである。そしてまた、ゾンパ・ジッパの外界に関する知識もここで終わる。すなわち
Jokerが復活したことは知らない。そのことを伝えると、彼は意味深な発言をする。
Zonpa-Zippa :……。いいか?理解する頭がなくとも、一度言ったら二度と言わぬからよく聞けよ。 無機物に「命」と「意思」を与える魔法には重大なる決まりがある。「魔法をかけた術者が死んだら、その魔法は切れる。」……そして、もうひとつ。「死んだ無機物を生き返らせてはならない。生き返らせたならば死した術者も「死の虚無」から呼び戻される。」答えは自明だな? ジョーカーが生き返ったならば「カラハバルハも生き返っている」はずだぞ。
これをヒントにウィンダスミッションは更に進んでいくことになる。
「実の子供になぜ嫌われているのか?」
これは、ミッション中にゾンパ・ジッパに会い、会話を一通り済ませると、最後に登場する選択肢である。これに対してゾンパジッパは自信満々にこう答えている。
Zonpa-Zippa : では、我の子どもらにもよろしくな。我の力が必要な時は、遠慮なく我を頼るがいいと伝えるのだ。
ここだけ見るといいパパぶりである(20年留守だったのはともかく)。一方 娘
Apururuは本来父親は死んだものと思っていたので、このミッションの冒頭で彼の生存が判った時に戸惑いを隠せずにいた。
Apururu :……どうしよう。私、どうしたらいいのかわかんない。だって、とっくに死んだと思ってたの。 ああっ!お父さんが生きていたなんて……!どうしよう、どうしましょう、冒険者さん!
Apururu : あ、でも、このことはおにいちゃんには、まだナイショにしておいてね。お父さんのことで、おにいちゃんの研究を邪魔するわけにはいかないから……。
クエスト等でも
Apururuは兄と母親についての発言はあるが父親についてはこれがはじめてである。物心つく前に、既にゾンパ・ジッパは家を空けてしまっていたのかもしれない。しかし「父親」については悪く言わない
Apururuも、同じカーディアンの制作者として異論を唱える部分は見られる(カーディアンに対する価値観の違いにより「残酷よね」という風に評価している)。
物心ついていなかった、もしくは記憶に無いほど当時幼かったと推測される
Apururuはともかく、長男
Ajido-Marujidoは20年前のクリスタル大戦当時、すなわち父の全盛期の頃はヤンチャ盛りの学生だったのは「アルタナの神兵」でもわかる。そんな彼の父親への評価はというと……。
出番は少ないが……。
実際のゾンパ・ジッパの現時点での活躍は上記の通りである。「アルタナの神兵」発売前は、純粋にミッション専門、しかも最終幕の1シーンしか登場しない。しかしこのわずかな登場にも関わらず、彼は何故か特有モーションが多い。ここでそれらをまとめてみた。
片手を腰にあて首を横に振る(うんざりしたり、信じられない時に使う)。
ピンと腕を上げる。(意味不明だがなんとなく可愛い)
なお、上記の動作および彼が登場するシーンは以下の動画で確認が可能のようだ。
最終更新:2008年05月19日 01:21