コンパスを失い道に迷った人間は、こんなにも愚かになるの ◆iWNzks43D6
「もう少しで、この路地裏抜けて大通りにはいるわよ、後は公園まで一直線よ」
レジャービルを抜けたハクオロ達はD-3の公園に向かい今はD-2の路地裏を進んでいる。
車に乗っている襲撃者の事もあってか3者とも若干緊張していた。
レジャービルを抜けたハクオロ達はD-3の公園に向かい今はD-2の路地裏を進んでいる。
車に乗っている襲撃者の事もあってか3者とも若干緊張していた。
「観鈴大丈夫か? 疲れていないか?」
「はい、大丈夫です……それにしても、もう襲撃者がくるなんて」
歩き続けていた観鈴をハクオロが労わった。
観鈴の疑問に瑛理子が
「メモを残して来たんだもの、それくらいのリスクは承知してたわ。でもこんなに早く襲撃者が来るとは思わなかったわ」
と言い、ため息をついた。
そんな瑛理子を
「こうなってしまえば仕方がない、とりあえず悠人達と合流しよう」
ハクオロは励ました。
「ええ行きましょう……そういえばもう少しで放送ね」
時計をみて瑛理子はいった。
「そうだな、公園に着く前に始まるか……急ごう」
「ええ」
そうして三人はまた進み始めた。
「はい、大丈夫です……それにしても、もう襲撃者がくるなんて」
歩き続けていた観鈴をハクオロが労わった。
観鈴の疑問に瑛理子が
「メモを残して来たんだもの、それくらいのリスクは承知してたわ。でもこんなに早く襲撃者が来るとは思わなかったわ」
と言い、ため息をついた。
そんな瑛理子を
「こうなってしまえば仕方がない、とりあえず悠人達と合流しよう」
ハクオロは励ました。
「ええ行きましょう……そういえばもう少しで放送ね」
時計をみて瑛理子はいった。
「そうだな、公園に着く前に始まるか……急ごう」
「ええ」
そうして三人はまた進み始めた。
ハクオロ達が知る由もないのだが、
車に乗っていた者――純一とつぐみ――が殺し合いに乗っているのではなくゲームを止めるために動いてている事、
また今工場に向かっている事。
そのことに気付くのはいつだろうか?
車に乗っていた者――純一とつぐみ――が殺し合いに乗っているのではなくゲームを止めるために動いてている事、
また今工場に向かっている事。
そのことに気付くのはいつだろうか?
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「ん?……ちょっと2人とも止まって」
大通りに出ようとした時瑛理子が進むのを止めるように指示した。
「どうしたんですか? 瑛理子さん?」
疑問に思った観鈴に
「大通りに人がいたわ、金髪で。殺し合いに乗っているかもしれない」
「え……!?」
観鈴の顔が緊張と恐怖に染まった。
襲撃者だと思われる者から逃げている最中なのだ。
こう続けばそうなるも当然だろう。
3人に緊張した空気が流れていた。
大通りに出ようとした時瑛理子が進むのを止めるように指示した。
「どうしたんですか? 瑛理子さん?」
疑問に思った観鈴に
「大通りに人がいたわ、金髪で。殺し合いに乗っているかもしれない」
「え……!?」
観鈴の顔が緊張と恐怖に染まった。
襲撃者だと思われる者から逃げている最中なのだ。
こう続けばそうなるも当然だろう。
3人に緊張した空気が流れていた。
その中でハクオロが
「私が先にいこう。2人はここで待っていてくれ。安全だったら合図をする」
銃を構えそういった。
観鈴は驚き
「ハクオロさん!? 危ないですよ!」
と言ったが
「だからといってここで止まっているわけにもいかない。この中では私が適任だろう」
ハクオロは毅然と言った。その態度に観鈴と瑛理子は
「……解りました。気をつけて」
「ハクオロ、気を付けて」
「ああ……行ってくる」
ハクオロは笑みを残し大通りへ進んだ。
「私が先にいこう。2人はここで待っていてくれ。安全だったら合図をする」
銃を構えそういった。
観鈴は驚き
「ハクオロさん!? 危ないですよ!」
と言ったが
「だからといってここで止まっているわけにもいかない。この中では私が適任だろう」
ハクオロは毅然と言った。その態度に観鈴と瑛理子は
「……解りました。気をつけて」
「ハクオロ、気を付けて」
「ああ……行ってくる」
ハクオロは笑みを残し大通りへ進んだ。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
(ふう、もう少しでプラネタリウムだね。たぶんいないだろけど、寄ってみなくちゃわからないな)
映画館から離れた陽平はハクオロ達に会うため北へ向かっていった。
(早く合流したい……独りは怖い……そうだ水を飲んで落ち着こう)
そう思いデイバックから水をとりだし飲もうとした時、背後から
映画館から離れた陽平はハクオロ達に会うため北へ向かっていった。
(早く合流したい……独りは怖い……そうだ水を飲んで落ち着こう)
そう思いデイバックから水をとりだし飲もうとした時、背後から
「動くな」
その冷たい声を聞いた瞬間、手に持ったペットボトルを落とした。
落ちたペットボトルは地面におち、水がペットボトルからこぼれだしていた。
落ちたペットボトルは地面におち、水がペットボトルからこぼれだしていた。
陽平はデイバックを投げ、手を頭にいた。
「ひいぃぃ! やめてくれ! 僕は殺し合いなんかに乗っていない! だから殺さないでくれ」
そう喚き散らした。
陽平の頭の中にはただ「死にたくない」ということしかなかった。
だから体面なんて気にする余裕などなかった
「ひいぃぃ! やめてくれ! 僕は殺し合いなんかに乗っていない! だから殺さないでくれ」
そう喚き散らした。
陽平の頭の中にはただ「死にたくない」ということしかなかった。
だから体面なんて気にする余裕などなかった
そんな状態の陽平を見て声をかけた主――ハクオロ――は銃を仕舞い陽平に穏やかに話しかけた。
「驚かしてすまなかった。私も乗っていない。私の名はハクオロ」
ハクオロはそう告げ、観鈴たちがいた方向に振り返り手を振った。
その瞬間、様子を見ていた観鈴と瑛理子は飛び出しハクオロに近づいてきた。
「ハクオロさん! 大丈夫ですか?」
「ああ大丈夫だよ、観鈴」
そういいハクオロは観鈴の頭をそっと撫でた。
「驚かしてすまなかった。私も乗っていない。私の名はハクオロ」
ハクオロはそう告げ、観鈴たちがいた方向に振り返り手を振った。
その瞬間、様子を見ていた観鈴と瑛理子は飛び出しハクオロに近づいてきた。
「ハクオロさん! 大丈夫ですか?」
「ああ大丈夫だよ、観鈴」
そういいハクオロは観鈴の頭をそっと撫でた。
(ハクオロと観鈴だって? メモに書いてあった人達じゃないか。よかった、これで安心だ。)
そう思い振り返るとそこには仮面をした男と金髪の少女、黒髪の少女がいた。
「僕の名は春原陽平、あなた達はハクオロ、神尾観鈴、二見瑛理子だね。メモを見たんだ」
「そうか……メモを見てくれたのか」
ハクオロは感慨深く呟いた。
殺し合いに乗っていない人間がメモを見て来てくれたのだ。
そのことが嬉しかった。
そう思い振り返るとそこには仮面をした男と金髪の少女、黒髪の少女がいた。
「僕の名は春原陽平、あなた達はハクオロ、神尾観鈴、二見瑛理子だね。メモを見たんだ」
「そうか……メモを見てくれたのか」
ハクオロは感慨深く呟いた。
殺し合いに乗っていない人間がメモを見て来てくれたのだ。
そのことが嬉しかった。
陽平はそして告げる。観鈴に会ったらまず先に伝えようとした事を。
「それで君が神尾観鈴だね? 国崎往人を見たよ」
「え? 本当ですか!?」
「さっき博物館でね。まだ居るかも知れない」
「よかった、無事で……」
観鈴の顔に安堵の表情が浮かぶ。
そんな観鈴の顔を見ながら陽平はただ、と言葉を続け
「殺し合いに乗ってるよ、あいつ」
「え……それ本当なんですか!? 往人さんはそんなことする人じゃないよ……きっと見間違いですよ」
「見間違いなんてあるか! 自分で名乗ったんだ。あいつは青みの混じった銀髪で鋭い目つきしてたんだよ! それに背が高かった」
「それ、往人さんだ……そんな、そんな事ないよ……」
観鈴の顔が絶望に染まり、目を手で押さえた。
信じたくなかった。優しい往人が殺し合いに乗ってる事を。
「え? 本当ですか!?」
「さっき博物館でね。まだ居るかも知れない」
「よかった、無事で……」
観鈴の顔に安堵の表情が浮かぶ。
そんな観鈴の顔を見ながら陽平はただ、と言葉を続け
「殺し合いに乗ってるよ、あいつ」
「え……それ本当なんですか!? 往人さんはそんなことする人じゃないよ……きっと見間違いですよ」
「見間違いなんてあるか! 自分で名乗ったんだ。あいつは青みの混じった銀髪で鋭い目つきしてたんだよ! それに背が高かった」
「それ、往人さんだ……そんな、そんな事ないよ……」
観鈴の顔が絶望に染まり、目を手で押さえた。
信じたくなかった。優しい往人が殺し合いに乗ってる事を。
その一方でハクオロと瑛理子も驚いた。
陽平が語った往人の特徴はエスペリアを殺し、瑛理子を襲った者そのままだったからである。
そう、襲撃者は往人だったのだ。
2人は目で合図をし、互いの考えが同じである事を確かめた。
この事は今の観鈴に伝えてはいけない。
そう2人は思いアイコンタクトだけで済ました。
陽平が語った往人の特徴はエスペリアを殺し、瑛理子を襲った者そのままだったからである。
そう、襲撃者は往人だったのだ。
2人は目で合図をし、互いの考えが同じである事を確かめた。
この事は今の観鈴に伝えてはいけない。
そう2人は思いアイコンタクトだけで済ました。
「瑛理子、観鈴を頼む」
「ええ、わかったわ」
かといって今の観鈴をそのままにする訳には行かない。
そうハクオロは思い瑛理子に観鈴を任せ自分は陽平から往人に出会った経緯を聞くことにした。
(やれやれ、大変なことになったな……)
そうハクオロは嘆息し、陽平に聞き始めた。
「それで、陽平。お前はどうやって国崎往人と会ったのだ?」
「ええ、わかったわ」
かといって今の観鈴をそのままにする訳には行かない。
そうハクオロは思い瑛理子に観鈴を任せ自分は陽平から往人に出会った経緯を聞くことにした。
(やれやれ、大変なことになったな……)
そうハクオロは嘆息し、陽平に聞き始めた。
「それで、陽平。お前はどうやって国崎往人と会ったのだ?」
陽平はもう自分が安全だと思い話さなければいいのに起きた事、全てを話してしまった。
「そうだね、僕は瑞穂、茜、アルルゥと一緒に博物館に居たんだ。そこにあいつが来て殺そうとしたから逃げてきたんだ」
「アルルゥ達は!」
「いや、あいつらは逃げられなかった。僕だけ逃げてきたんだ」
「そうだね、僕は瑞穂、茜、アルルゥと一緒に博物館に居たんだ。そこにあいつが来て殺そうとしたから逃げてきたんだ」
「アルルゥ達は!」
「いや、あいつらは逃げられなかった。僕だけ逃げてきたんだ」
ハクオロはその言葉に激昂し
「愚かな!!」
「ひぃぃ」
「貴様、仲間捨てて自分だけ逃げるだと、ふざけるんじゃない!捨てられた仲間はどう思う、貴様は自分だけ助ければいいと思っているのか!」」
ハクオロは普段からは信じられないくらい怒っていた。
捨てられた仲間が生き残る事が難しい。
その中でアルルゥ居たのも怒らせる原因になっていた。
「愚かな!!」
「ひぃぃ」
「貴様、仲間捨てて自分だけ逃げるだと、ふざけるんじゃない!捨てられた仲間はどう思う、貴様は自分だけ助ければいいと思っているのか!」」
ハクオロは普段からは信じられないくらい怒っていた。
捨てられた仲間が生き残る事が難しい。
その中でアルルゥ居たのも怒らせる原因になっていた。
「そうね、あなた最悪よ。自分だけ助かればいいなんて愚の骨頂だわ」
観鈴の傍にいた瑛理子も陽平を非難した。
(この男、鳴海孝之に似ているわね、最悪)
観鈴の傍にいた瑛理子も陽平を非難した。
(この男、鳴海孝之に似ているわね、最悪)
2人の非難を受け陽平は少し後退し、
「だって死にたくなかったんだ。まだしにたくないんだよぉ!!」
そう喚いた。
「どうして、皆、僕を非難するんだよぉ!」
たた死にたくない、どうして誰もが思う事を非難するだろうと陽平は思った。
「だって死にたくなかったんだ。まだしにたくないんだよぉ!!」
そう喚いた。
「どうして、皆、僕を非難するんだよぉ!」
たた死にたくない、どうして誰もが思う事を非難するだろうと陽平は思った。
ハクオロが何か言おうとした時それは始まった。
『――参加者の皆さん、ご機嫌如何かしら? 』
二回目の放送が。
その瞬間4人とも放送に耳を立てた。
その瞬間4人とも放送に耳を立てた。
『アルルゥ――オボロ――』
2人の名前が呼ばれた瞬間、ハクオロは息がつまるような感じがした。
(……オボロ、お前は最後までトゥスクルの将軍であったか?……ユズハは任せろ……)
(……アルルゥ、護れなくて、すまない、本当にすまない。どうか向こうでエルルゥと仲良くな……)
おそらく状況的にアルルゥは往人に殺されたのだろう。
そうハクオロは思い悔しく思った。
そんなハクオロを観鈴と瑛理子は
「ハクオロさん……大丈夫ですか?」
「ハクオロ、大丈夫?」
励ました。そんな2人を見て、
(そうだな後悔している暇は無い。この子達を護ろう)
「ああ、大丈夫だよ」
笑顔を返した。
2人の名前が呼ばれた瞬間、ハクオロは息がつまるような感じがした。
(……オボロ、お前は最後までトゥスクルの将軍であったか?……ユズハは任せろ……)
(……アルルゥ、護れなくて、すまない、本当にすまない。どうか向こうでエルルゥと仲良くな……)
おそらく状況的にアルルゥは往人に殺されたのだろう。
そうハクオロは思い悔しく思った。
そんなハクオロを観鈴と瑛理子は
「ハクオロさん……大丈夫ですか?」
「ハクオロ、大丈夫?」
励ました。そんな2人を見て、
(そうだな後悔している暇は無い。この子達を護ろう)
「ああ、大丈夫だよ」
笑顔を返した。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
『――岡崎朋也――』
放送を聴いて陽平は愕然とした。
(え……岡崎が? そんな! あの頼りになる岡崎が……)
朋也が死んだことは陽平には衝撃だった。
放送を聴いて陽平は愕然とした。
(え……岡崎が? そんな! あの頼りになる岡崎が……)
朋也が死んだことは陽平には衝撃だった。
(待てよ、岡崎が死んだら誰が僕を護ってくれんだ?)
考えるのは自らの保身のみ。
(いやだ、死にたくない……)
(そうだ、あの人達に護ってもらおう、でもあの人達は僕の事、最悪といった。当然だもんな、仲間を捨てたから……待てよ?)
そこで陽平に一つの疑心が生まれた。
(あの人達はきっと僕を信用してない……きっと同じように捨てられて殺される!)
(いやだ、死にたくない……そうか、この島では人なんか信用しちゃダメなんだ。)
(仲間なんていらない、ただ殺される前に殺さなきゃいけないんだ。殺さなきゃ殺される!)
考えるのは自らの保身のみ。
(いやだ、死にたくない……)
(そうだ、あの人達に護ってもらおう、でもあの人達は僕の事、最悪といった。当然だもんな、仲間を捨てたから……待てよ?)
そこで陽平に一つの疑心が生まれた。
(あの人達はきっと僕を信用してない……きっと同じように捨てられて殺される!)
(いやだ、死にたくない……そうか、この島では人なんか信用しちゃダメなんだ。)
(仲間なんていらない、ただ殺される前に殺さなきゃいけないんだ。殺さなきゃ殺される!)
陽平は狂ってしまった。あまりの死の恐怖に。
(だからあの人達を殺さなきゃいけない! 殺される前に! 僕はまだ、死にたくない!)
そう思い陽平は投げナイフ持ち駆け出した。
「僕はまだ死にたくない! だから!」
狙いはハクオロ。
「僕はまだ死にたくない! だから!」
狙いはハクオロ。
だが持つ得物と、狙った相手が悪かった。
得物が銃とか、もしくは観鈴、瑛理子だったら結果は違ったかも知れない。
得物が銃とか、もしくは観鈴、瑛理子だったら結果は違ったかも知れない。
陽平の一撃は難なく避けられ、
「愚か者……」
その言葉と共に大きな衝撃が来た。
「愚か者……」
その言葉と共に大きな衝撃が来た。
(いやだ、死にたくない……死にたくない……)
そう考えているうちに意識は落ちた。
そう考えているうちに意識は落ちた。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「殺したの?」
倒れている陽平を見て瑛理子は言った。
「いや、気を失わせただけだ。」
ハクオロは投げナイフを回収して答えた。
「急に襲って来るなんて……」
「大方、放送聞いて錯乱したんだろう。きっと大切な人でも呼ばれたんだろう」
観鈴の問いにハクオロは答えた。
「愚かね……さあ早く公園に行きましょう。」
瑛理子が行くように指示するが、
倒れている陽平を見て瑛理子は言った。
「いや、気を失わせただけだ。」
ハクオロは投げナイフを回収して答えた。
「急に襲って来るなんて……」
「大方、放送聞いて錯乱したんだろう。きっと大切な人でも呼ばれたんだろう」
観鈴の問いにハクオロは答えた。
「愚かね……さあ早く公園に行きましょう。」
瑛理子が行くように指示するが、
「待ってください。少し話を聞いてください」
観鈴がそれを止めた。
「どうしたのだ。観鈴?」
「我が侭かもしれないけど私、博物館に行きたいです。往人さんを止めたい」
瑛理子は驚き、
「ちょっと正気なの!? 彼、乗ってるのよ。それにもう居ないかもしれないじゃない」
その問いに観鈴は
「それでもです。少しでいる可能性があるなら私は行きたいです」
「自惚れかもしれないけど、往人さんたぶん私を護るために殺し合いをしているんだと思う」
それはハクオロにも瑛理子にも解った。
往人であった時そのようなことを話していた。
「往人さん、優しい人だもん。人殺しをして平気な訳ないよ。きっと苦しんでる」
「往人さんは人殺しなんか似合わない。人殺しなんかして欲しくない。」
だからと観鈴は言葉を続け
観鈴がそれを止めた。
「どうしたのだ。観鈴?」
「我が侭かもしれないけど私、博物館に行きたいです。往人さんを止めたい」
瑛理子は驚き、
「ちょっと正気なの!? 彼、乗ってるのよ。それにもう居ないかもしれないじゃない」
その問いに観鈴は
「それでもです。少しでいる可能性があるなら私は行きたいです」
「自惚れかもしれないけど、往人さんたぶん私を護るために殺し合いをしているんだと思う」
それはハクオロにも瑛理子にも解った。
往人であった時そのようなことを話していた。
「往人さん、優しい人だもん。人殺しをして平気な訳ないよ。きっと苦しんでる」
「往人さんは人殺しなんか似合わない。人殺しなんかして欲しくない。」
だからと観鈴は言葉を続け
「私は往人さんを止めたい。お願いです。博物館に行かせてください」
少し気弱な少女の明確な意思表示。
観鈴には引く気はない。
観鈴には引く気はない。
ハクオロはそんな観鈴に圧倒されつつ
「わかった。とりあえず悠人と合流しよう」
「ハクオロさん!? お願いです!」
観鈴は悲痛な顔をするが、ハクオロは笑顔になり
「その後、博物館に行く隊、工場に行くかもしくは何処かで待機する隊に分けよう。
観鈴はもちろん博物館側だ。私も一緒に行く。彼と話がしたいしな」
「それに放送に呼ばれなかった、瑞穂、茜なる者が居るかもしれない」
「ハクオロさん……」
「瑛理子もそれでいいか?」
瑛理子は溜息をつき
「正直、納得できない所はあるけど、でもいいわ、大切な友達の頼みであるしね」
「瑛理子さん……」
瑛理子は観鈴に笑顔で返した。
「わかった。とりあえず悠人と合流しよう」
「ハクオロさん!? お願いです!」
観鈴は悲痛な顔をするが、ハクオロは笑顔になり
「その後、博物館に行く隊、工場に行くかもしくは何処かで待機する隊に分けよう。
観鈴はもちろん博物館側だ。私も一緒に行く。彼と話がしたいしな」
「それに放送に呼ばれなかった、瑞穂、茜なる者が居るかもしれない」
「ハクオロさん……」
「瑛理子もそれでいいか?」
瑛理子は溜息をつき
「正直、納得できない所はあるけど、でもいいわ、大切な友達の頼みであるしね」
「瑛理子さん……」
瑛理子は観鈴に笑顔で返した。
ハクオロは瑛理子に
「瑛理子はどうする? どっちの隊にするか?」
「そうね……とりあえず待機する方かしら。でも博物館でもいいわ。危険だけどあなた達とは離れたくはないし」
「そうか……では公園に向かうとするか」
そうハクオロはいい、陽平に近づき彼を背負った。
「瑛理子はどうする? どっちの隊にするか?」
「そうね……とりあえず待機する方かしら。でも博物館でもいいわ。危険だけどあなた達とは離れたくはないし」
「そうか……では公園に向かうとするか」
そうハクオロはいい、陽平に近づき彼を背負った。
「ちょっと、この人連れて行くの!?」
「こんな所に放置しておくわけないだろう。武器は奪ったしな」
「まあ、いいけど」
瑛理子は不服そうに言った。その理由は
(鳴海孝之に少し似ているのよね、こいつ……)
そんな瑛理子に気付かずハクオロは
「観鈴、彼のデイバックを持ってくれ」
「はい、わかりました」
「では行くか、公園へ」
彼らは公園へ向かった。
「こんな所に放置しておくわけないだろう。武器は奪ったしな」
「まあ、いいけど」
瑛理子は不服そうに言った。その理由は
(鳴海孝之に少し似ているのよね、こいつ……)
そんな瑛理子に気付かずハクオロは
「観鈴、彼のデイバックを持ってくれ」
「はい、わかりました」
「では行くか、公園へ」
彼らは公園へ向かった。
はたして観鈴は往人に出会うことが出来るのか?
また会って彼を止める事ができるのか?
それはまだ解らない。
また会って彼を止める事ができるのか?
それはまだ解らない。
【D-2 中央/1日目 日中】
【工場探索チーム】
基本方針1:車に乗った襲撃者の一団を警戒。現在はレジャービルを出てD-2の公園に移動し、偵察チームと合流。 その後、博物館行くチームと待機するチームでチーム別け。
基本方針2:レジャービル、プール、廃墟郡を経由して工場へ。(工場に危険があった場合、レジャービル、プラネタリウムの優先順位で移動)
基本方針3:首輪の解析をする。
思考1: 悠人と衛が心配
思考2: 車に乗った襲撃者の一団との戦闘も想定。
【備考】
※首輪の盗聴と、監視カメラが存在する可能性を知りました。
※禁止エリアについて学びました。(禁止エリアにいられるのは30秒のみ。最初は電子音が鳴り、後に機械音で警告を受けます。)
※博物館で悠人たちを襲撃した相手(ネリネ)の外見と、その仲間と思われる相手の乗っている車について聞きました。
※悠人から、ファンタズマゴリア、永遠神剣、スピリットについて学びました。
※島内部の電話が使えることを知りました。
※車の一団はゲームに乗った者が徒党を組んでいると思ってます。
※陽平の情報は信用しました。陽平自体余りいい印象は持ってません。
※陽平をどうするかまだ決めてません。
※陽平がメモを持っていることは知りません。
基本方針1:車に乗った襲撃者の一団を警戒。現在はレジャービルを出てD-2の公園に移動し、偵察チームと合流。 その後、博物館行くチームと待機するチームでチーム別け。
基本方針2:レジャービル、プール、廃墟郡を経由して工場へ。(工場に危険があった場合、レジャービル、プラネタリウムの優先順位で移動)
基本方針3:首輪の解析をする。
思考1: 悠人と衛が心配
思考2: 車に乗った襲撃者の一団との戦闘も想定。
【備考】
※首輪の盗聴と、監視カメラが存在する可能性を知りました。
※禁止エリアについて学びました。(禁止エリアにいられるのは30秒のみ。最初は電子音が鳴り、後に機械音で警告を受けます。)
※博物館で悠人たちを襲撃した相手(ネリネ)の外見と、その仲間と思われる相手の乗っている車について聞きました。
※悠人から、ファンタズマゴリア、永遠神剣、スピリットについて学びました。
※島内部の電話が使えることを知りました。
※車の一団はゲームに乗った者が徒党を組んでいると思ってます。
※陽平の情報は信用しました。陽平自体余りいい印象は持ってません。
※陽平をどうするかまだ決めてません。
※陽平がメモを持っていることは知りません。
【ハクオロ@うたわれるもの】
【装備:Mk.22(7/8)、オボロの刀(×2)@うたわれるもの、春原陽平】
【所持品:投げナイフ2本、支給品一式(他ランダムアイテム不明)】
【状態:精神をやや疲労、緊張状態及び警戒中】
【思考・行動】
基本方針:ゲームには乗らない
1:ゲームに乗った人間を警戒中
2:悠人と合流、その後博物館へ
3:仲間や同志と合流しタカノたちを倒す
4:観鈴と瑛理子を守る。
5:トウカがマーダーに間違われるようなうっかりをしていないか不安
6:悠人の思考が若干心配(精神状態が安定した事に気付いてない)
【備考】
※レジャービルを探索した事で内部の状況を把握済み
※校舎の屋上から周辺の地形を把握済み
※中庭にいた青年(双葉恋太郎)と翠髪の少女(時雨亜沙)が観鈴を狙ってやってきたマーダーかもしれないと思っています。
※放送は学校内にのみ響きました。
※銃についてすこし知りました。また、悠人達から狙撃についても聞きました。
※国崎往人をマーダーとして警戒。
※観鈴からMk.22を受け取りました
【装備:Mk.22(7/8)、オボロの刀(×2)@うたわれるもの、春原陽平】
【所持品:投げナイフ2本、支給品一式(他ランダムアイテム不明)】
【状態:精神をやや疲労、緊張状態及び警戒中】
【思考・行動】
基本方針:ゲームには乗らない
1:ゲームに乗った人間を警戒中
2:悠人と合流、その後博物館へ
3:仲間や同志と合流しタカノたちを倒す
4:観鈴と瑛理子を守る。
5:トウカがマーダーに間違われるようなうっかりをしていないか不安
6:悠人の思考が若干心配(精神状態が安定した事に気付いてない)
【備考】
※レジャービルを探索した事で内部の状況を把握済み
※校舎の屋上から周辺の地形を把握済み
※中庭にいた青年(双葉恋太郎)と翠髪の少女(時雨亜沙)が観鈴を狙ってやってきたマーダーかもしれないと思っています。
※放送は学校内にのみ響きました。
※銃についてすこし知りました。また、悠人達から狙撃についても聞きました。
※国崎往人をマーダーとして警戒。
※観鈴からMk.22を受け取りました
【神尾観鈴@AIR】
【装備:なし】
【所持品:支給品一式、予備マガジン(40/40)、食料品、飲み物、日用品、医薬品多数、i-pod、陽平のデイバック】
【状態:健康、緊張及び若干の恐怖】
【思考・行動】
基本:ゲームには乗らない
1:殺し合いに乗った人が来るというのが怖い。
2:ハクオロと瑛理子と行動する。
3:悠人と合流、その後博物館へ、往人を説得。
4:往人と合流したい
【備考】
※レジャービルを探索した事で内部の状況を把握済み
※校舎内の施設を把握済み
※ハクオロにMk.22を預けました
※映画館に自分たちの行動を記したメモをおいていきました。
※衛から食料品、飲み物、日用品、医薬品(約半分)を受け取りました。
【装備:なし】
【所持品:支給品一式、予備マガジン(40/40)、食料品、飲み物、日用品、医薬品多数、i-pod、陽平のデイバック】
【状態:健康、緊張及び若干の恐怖】
【思考・行動】
基本:ゲームには乗らない
1:殺し合いに乗った人が来るというのが怖い。
2:ハクオロと瑛理子と行動する。
3:悠人と合流、その後博物館へ、往人を説得。
4:往人と合流したい
【備考】
※レジャービルを探索した事で内部の状況を把握済み
※校舎内の施設を把握済み
※ハクオロにMk.22を預けました
※映画館に自分たちの行動を記したメモをおいていきました。
※衛から食料品、飲み物、日用品、医薬品(約半分)を受け取りました。
【二見瑛理子@キミキス】
【装備:トカレフTT33 8/8+1、杖代わりのビニール傘】
【所持品:支給品一式 ブロッコリー&カリフラワー@ひぐらしのなく頃に祭 空鍋&おたまセット@SHUFFLE! ON THE STAGE】
【状態:左足首捻挫】
【思考・行動】
基本:殺し合いに乗らず、首輪解除とタカノの情報を集める。
1:とりあえずは南下してD-2の公園を目指す。 悠人と合流後、どっちのチームに入るか決める。
2:車に乗った襲撃者の一団が工場に陣取った時、或いは工場が禁止エリアに指定された時の首輪解析方法を思案中。
3:ハクオロと観鈴と共に工場に向かう。
4:仮に仲間を作り、行動を共にする場合、しっかりした状況判断が出来る者、冷静な行動が出来る者などと行動したい。
5:(4の追記)ただし、鳴海孝之のように錯乱している者や、足手まといになりそうな者とは出来れば行動したくない。
6:鳴海孝之には出来れば二度と出会いたくない。
【備考】
※国崎往人をマーダーとして警戒。
※ハクオロと神尾観鈴の知り合いの情報を得ました。
※パソコンで挙がっていた人物は、この殺し合いで有益な力を持っているのでは?と考えています。
※観鈴とハクオロを完全に信頼しました。
※悠人と衛も基本的には信頼しています。
※首輪が爆発しなかった理由について、
1:監視体制は完全ではない
2:筆談も監視されている(方法は不明)
のどちらかだと思っています。
※電話についても盗聴されている可能性を考えています
※杖代わりのビニール傘は観鈴が衛から受け取った日用品の一つです。
【装備:トカレフTT33 8/8+1、杖代わりのビニール傘】
【所持品:支給品一式 ブロッコリー&カリフラワー@ひぐらしのなく頃に祭 空鍋&おたまセット@SHUFFLE! ON THE STAGE】
【状態:左足首捻挫】
【思考・行動】
基本:殺し合いに乗らず、首輪解除とタカノの情報を集める。
1:とりあえずは南下してD-2の公園を目指す。 悠人と合流後、どっちのチームに入るか決める。
2:車に乗った襲撃者の一団が工場に陣取った時、或いは工場が禁止エリアに指定された時の首輪解析方法を思案中。
3:ハクオロと観鈴と共に工場に向かう。
4:仮に仲間を作り、行動を共にする場合、しっかりした状況判断が出来る者、冷静な行動が出来る者などと行動したい。
5:(4の追記)ただし、鳴海孝之のように錯乱している者や、足手まといになりそうな者とは出来れば行動したくない。
6:鳴海孝之には出来れば二度と出会いたくない。
【備考】
※国崎往人をマーダーとして警戒。
※ハクオロと神尾観鈴の知り合いの情報を得ました。
※パソコンで挙がっていた人物は、この殺し合いで有益な力を持っているのでは?と考えています。
※観鈴とハクオロを完全に信頼しました。
※悠人と衛も基本的には信頼しています。
※首輪が爆発しなかった理由について、
1:監視体制は完全ではない
2:筆談も監視されている(方法は不明)
のどちらかだと思っています。
※電話についても盗聴されている可能性を考えています
※杖代わりのビニール傘は観鈴が衛から受け取った日用品の一つです。
【春原陽平@CLANNAD】
【装備:映画館にあったメモ】
【所持品:なし】
【状態:気絶 肉体的には中度の疲労、精神錯乱、恐怖と怯え、右手首に手錠、上はTシャツ、下はジーンズを着用】
【思考・行動】
基本:死にたくない
1:???
【装備:映画館にあったメモ】
【所持品:なし】
【状態:気絶 肉体的には中度の疲労、精神錯乱、恐怖と怯え、右手首に手錠、上はTシャツ、下はジーンズを着用】
【思考・行動】
基本:死にたくない
1:???
※陽平の所持品は観鈴が持ってます。
121:サプライズド・T・アタック(後編) | 投下順に読む | 123:童貞男と幼女の部屋 |
121:サプライズド・T・アタック(後編) | 時系列順に読む | 123:童貞男と幼女の部屋 |
107:たとえ、愚かな考えだとしても | 春原陽平 | 130:泥の川に流されてたどりついたその先に |
111:完璧な間違い(後編) | ハクオロ | 130:泥の川に流されてたどりついたその先に |
111:完璧な間違い(後編) | 神尾観鈴 | 130:泥の川に流されてたどりついたその先に |
111:完璧な間違い(後編) | 二見瑛理子 | 130:泥の川に流されてたどりついたその先に |