あれはバトルシティでの一戦の再現。危うく気づかないまま、記憶の海の中を漂い続けるところだった。謀ったな、乃亜め。
待っていろ、剛三郎。こうなったら貴様に出口を開かせるまで。
俺の戦いのロードは、こんなところで終わる訳には行かないのだ!
ふん。笑わせるな。
たとえ100万時間あろうとも、貴様と交わす言葉はただ一言。さっさと俺たちを現実世界へ戻せ!
ふん。それこそ時間の無駄だ。子供の俺に負けた貴様が、今の俺にチェスで勝てる訳がなかろう。
ふっ! 今更負け惜しみは見苦しいぞ。
うっ。今、何と言った?
貴様、あの時の逆をやろうと言うのか。
ならば聞こう。そこまでしてこの俺と勝負をしようとする、貴様のメリットは何だ。
ふん。勝手に死んだのを俺のせいと言うのか。
よかろう。俺はデュエルにおいて、いつ何時であろうと、誰の挑戦でも受ける!
このデュエル、受けて立つ!
苦渋の選択だと?
ふん。貴様が窮して選択することなど、ロクなことではあるまい。
俺にカードの説明は不要だ!
俺がその中から1枚だけ選んで、残りは墓地へ捨て、俺が選んだ1枚のみが貴様の手札に入る。さあ! さっさとそのカードを見せろ!
な、何!? こ、このカードは!
最終更新:2009年07月26日 21:24