ふっははははは。そうか、その女の中にも記憶のかけらが残っていたというわけか。
いいのか? 忘れたわけじゃねえよなぁ。この身体はお前のものでもあるんだぜ?
そこまで思い詰めてるってわけか。でもな、きっと姉上様は悲しむぜぇ?
それにリシドもな。
お前を守れなかったと知ったら、あいつはどうするかな。
ふふ。
だから、詰めが甘いっていうんだよ!
形勢逆転だな。ふははははは……
うわはははは。のこのこ出てこなければよかったんだよ。
ふっふふふふ……
くっ!
おやおや、身の軽いことで。だが!
ただの意識のかけら如きが、俺に刃向かおうなんて無駄なんだよ! お前の方こそ大人しく消えやがれ!
消えちまえ! ふはははははは!
お?
ちぃっ。
これはこれは、姉上様。
何だよ、姉上様。消されそうになったのは俺の方だぜ?
へっ。面白くねえなあ。いっそ、あんたも消してやろうか?
ふふはははは。今のあんたに身を守る術はない。
ん?
おいおい、今日は邪魔ばかり入るな。
へえ、どうやって? 今ここで決着をつけるか?
くぅ……
止めた止めた。あっさりやってもつまらないからな。お前とは、もっと趣向を凝らした舞台を考えてやる。お楽しみは後に取っておくよ。ふふふははははは……
首を洗って待ってな! ふはははははは! わっはははははは……
最終更新:2009年06月04日 21:55