まさか…千年パズルをこの様な少年が持っているとは…
この者か?ペガサスからミレニアムアイを奪ったのも…
確かめねば…この少年の正体を…
この千年錠を使って、この少年の心の中を垣間見る。

これは…!?
この少年の心の中には二つの部屋がある。
一方はおもちゃが散らばっている、純真で邪念のない部屋。
これを見る限りにおいては、ミレニアムアイを奪った犯人とは思えない。
もう一つの扉は…

私は過去に色んな人間の心の部屋を訪れた。
しかし、こんな重たく冷たい部屋は…
まるで古代エジプトの王の墓のようだ。

フン、その質問に答えるのがせめてもの礼儀。
古代エジプトの時代から三千年もの間、王家の谷に伝わる闇の千年アイテム…
七つのアイテムには世界を支配するほどの力があるという。
それ故にそのアイテムを集めようという者は後を絶たない。

私は千年アイテムを監視する者。
今、ペガサスからミレニアムアイを奪いし者を探している。

その者の部屋を見れば、いかなる力が宿ったか分かる。
このゲーム、受けてたたねばなるまい。

迷宮…この少年の部屋はまさしく心の迷宮だ。
この無数の扉の向こうの一つが、本当の部屋なのだ…

うぅっ…トラップか…!

この扉も…この扉も違う。本当の部屋ではない。
一体、どの扉が本当の部屋なのか?
この少年の心は、頑なに他人の侵入を拒み私を惑わす。
それでも、私は知らねばならぬ…。

はっ…

辿り着いたのか?本当の部屋に…
いや、違う。これもトラップ!
もし…この深い闇に落ちたら、私はこの少年の心の闇から永遠に抜け出せなくなる。
っ!

まさか君に助けられるとは。

今から三千年の昔古代エジプトでは、石版に封じ込められた魔物を魔術師たちが操り
王の覇権争いの下戦いが行われていた。
やがて魔術師たちは滅び去り、石版もその魔力と共に地中深く眠りについた。
それらの石版の伝説はトートの書に記され、人々の間で語り継がれてゆき
やがてタロットカードへと形を変え、カードゲームの原点となった。

なんだ?
奴はこの部屋を侵略者から守ろうとしている。
我々を亡き者にしようとしているんだ。
やられたら我々はもう、この心の部屋さえ抜け出せない。
っ!

この石版は…ブルーアイズホワイトドラゴン!
カードの力が忠実にモンスターたちの力を再現したものなら、
ブルーアイズホワイトドラゴンの方がブラックマジシャンより力は上。
ブルーアイズを我が闇の力で実体化して戦わせれば…

なぜ止める。

何!
王の守護を司る魔法使いブラックマジシャンが、この少年の言うことを…
すると…もう一人の少年の正体は…
まさか!

もう一人のお前に伝えておいてくれ。
その者をミレニアムアイを持ち去った犯人だと決め付けたのは、私の間違いだった。
犯人を見つけようとして、思いがけない者と出会うことができた。

これからお前ともう一人のお前は、千年パズルに秘められた真の力を…
三千年もの間封印された謎を解き明かせねばならない。
それが、パズルを解きし者の宿命。
気をつけろ。
もう一人、千年パズルを求めて近づいてくる千年アイテムの持ち主がいる。

私の名はシャーディー。
他人に名を名乗るのは生まれて初めてのことだ…
少年よ、いずれまたどこかで会うときが必ずくるだろう…

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最終更新:2007年11月07日 17:54