なめるなよ! ヤランゾの特殊能力、発動!
罠クレスト3個を、守備クレストに変換!

見たか。ヤランゾは自分のクレスト・プールのクレスト3個と、好きなクレスト1個を交換できるんだ。

ふっはは。最強のゴッドオーガスはかすり傷一つ負ってはいない。
僕のターン。ダイスロール!
ゴッドオーガス、デューカーツインソードを攻撃!

ダイヤモンド・ブレード!

デューカーツインソード粉砕! 君のモンスターは全滅だ。さあ、どうする!

ダイスをディメンジョンする陣地すらなく、モンスターを召喚する可能性も0に近い。それなのに、あいつの心はまだ折れていない。何故だ? あいつがこれほどまで強い心を持っていたとは……

ええいっ。
もう何もないよ。いい加減に諦めて、僕の足元に跪くんだ。
ゴッドオーガスを2マス移動させ、ダンジョン・マスターの前へ!

ゴッドオーガス、ダンジョン・マスター遊戯を攻撃!

次のターンでゴッドオーガスを倒さなければ君の負けだ。ゴッドオーガスのヒットポイントを20まで下げたことは、まあ、褒めてあげるよ。

何!?
ふっ。まだ諦めないのか。そんなモンスターを召喚する場所が、どこにある!


インターネットで世界中のゲームファンが注目してるんだ。無駄なあがきは止めて、潔く負けを認めたらどうだい?

ふん。君の陣地にモンスターをディメンジョンする場所などないよ!

何っ!?

そんなこと、言われなくてもわかっている!

あっ。
しまった! そんなディメンジョンがっ!

ああっ、ブラックマジシャン!
まさか!


【回想】
は、はい。でも、どんな所を……?

新しいモンスター……何ですか、それは。
【回想終わり】

僕が作った初期バージョンには、ブラックマジシャンは組み込まれていなかった! これがペガサスの言っていた特殊効果を持つ、新しいモンスターの1体!
もしデュエルモンスターズ通りの特殊効果だったら、かなりヤバい。スリリングな展開を楽しむ為に、全てのモンスターを検証していなかったのが、裏目に出た。

ええいっ。こうなったら、クレストの溜まらないうちにさっさと片付けてやる。その為に切り札は残してあるのさ。ダイスロール!
闇の暗殺者を移動!
そして、お楽しみの宝箱を開けるよ。


【回想】
お楽しみは取っておくよ。さあ、君の番だ。


レア・アイテム、モンスター・キャノン!

ふぅん。モンスター・キャノンは、モンスターを弾丸として、敵のモンスターを破壊するレア・アイテムの一つさ!

狙いは、ブラックマジシャン! モンスター・キャノン、発動!

何っ!?

ええい…ブラックマジシャンはどこに隠れた! モンスター・キャノン、左から2番目の、シルクハットを狙え! 発射!
やったのか!?
ええいっ。

くそぅ! ヤランゾ、退け!
ブラックマジシャンの特殊効果はこれだけじゃない筈。守りを固めなきゃ。

うあ…
ペガサスの言っていた、特殊効果とは!
ああ……ヤランゾ!
ううっ。
僕のモンスターが、全滅……馬鹿な!

うわああああっ!


もうおしまいだ。
全ての夢は、消えてしまった。
僕は、ずっと一人であのゲームを開発してきたんだ。ダンジョン・ダイス・モンスターズで夢を掴む為に。
でもその夢が潰えたら、もう僕には何も残らない。

ああ……ホントに? ホントにそう思うか?

あ、ああ……

ああ、勿論だ遊戯君。城之内君には、本当にひどいことをして、すまなかった。

遊戯君……僕は君の友達になれる、かな?

あ……

ああ。
あ、インダストリアル・イリュージョン社からだ。ダンジョン・ダイス・モンスターズの、正式契約をしたいって!

ありがとう、遊戯君。君のことイカサマ呼ばわりして、すまなかった。

君は本当に強いな。君の強い心なら、あのペガサスに勝てたのも不思議じゃないよ。

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最終更新:2009年03月07日 12:21