やはりそうか、レベッカおまえさんは・・・!


レベッカ、
友達の話をさせてくれんかね・・・
ワシの大切な友人、そして君のおじいさんアーサー・ホプキンスの話を

レベッカ、君がアーサーの孫だと知った以上、どうしても聞いてもらわねばならんのじゃ。

今から数年前、ワシがエジプトに行った時のことだ。
当時ワシは、まだあまり知る人のなかったデュエルモンスターズに非常に興味を持っておった。
エジプトの市場にかなりレアなカードが出回っているという噂を聞いてな、はるばる出かけて行ったというわけじゃ。
そしてそこで彼に出会った。

こりゃすまんのう。
ゴク・・・ゴク・・・げほっ、げほっ

アーサーは遺跡の発掘に来ていた。老いてなお、少年のような笑顔の素晴らしい男じゃった。

じゃが彼はまた、考古学の世界で異端視されてもいた。
それはな、ワシと同様、デュエルモンスターズに非常に興味を抱いていたからじゃよ。
そうじゃな。レベッカ。

彼は遺跡の文字の研究を進める内に、あるワードが頻繁に登場することに気付いたのじゃ。
そのワードとは「ゲーム」

そう、ゲームじゃ
それをキーワードにして、彼は古代エジプトの文献を解析しなおした。
そして、ある驚くべき結論に達した

札を交換せり?

なんじゃと?

これはデュエルモンスターズ

カードゲームと同じ絵

それはすごい発見じゃ。学会で発表すれば、古代エジプト史がひっくり返るわい

ところが考古学の世界でアーサーの学説は一笑に付された。
それでも彼は、諦めずに遺跡を掘り返し、自分の学説を実証できるような証拠を探し求めていた。
ワシは彼の学説に興奮し、意気投合したんじゃ。
さらに彼は神のカードの存在をも提唱していた。

世界の王?

そうじゃ・・・

レベッカ
レベッカ、実はその時遺跡の中で落盤事故が起きてな

ああ、大丈夫じゃ。しかし・・・

救助隊はなかなか来なかった。
食料は尽き、残ったのは一人分の僅かな水だけ。その時・・・

なにかな?
え?・・・うん、そうじゃな
ホプキンス教授、こういうのはどうじゃろう?
残りの水はあとほんの僅かじゃ。
じゃが少しでも命を繋ぐために、いずれどちらかが飲まねばならん時が来る。
このデュエルに勝った者が、最後の水を飲むのじゃ・・・いかがかな?

よし、デュエルじゃ

そのデュエルの最初のターン、アーサーが出してきたのが黒き森のウィッチじゃった・・・

そうじゃ。その戦略、アーサーに教わったんじゃな

それがなぁ

いや、続けさせてみよう。
うん(遊戯とアイコンタクト)
二人とも続けるんじゃ

不思議なものじゃ・・・
今あのリングにアーサーが居るような気がしてならん

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最終更新:2009年03月05日 22:33