黒き魔術師を操る若き王、対立する白き幻獣使いの神官。この壁画は古代より伝わるデュエリスト達の戦いの刻印。

王と神官の戦いの記述の上には、千年パズルと6つのアイテムが描かれています。この7つ全てが集まった時、想像を絶する力が現われるという伝説がありますが、その謎はいまだ殆ど解明されていません。いずれにせよ、今重要なのは、あくまでこの王と神官の戦いの記述です。そして、今も戦いは繰り返されている。

ミスター海馬、あなたがどんなに否定しようが、これは歴史上の事実。さあ、その心を古代に向けて開いて御覧なさい。

さあ!


今あなたが見ているビジョンは、まぎれもない三千年前のデュエル。


私の母国エジプトは、三千年の長きに渡り、連綿と続く王朝を栄えさせてきました。ここに描かれているのは、第十八王朝のファラオ、つまり王の姿です。

しかし、この王の名は、何者かによって削り取られている。この王に限っては、墓や神殿にもその名が残されていない。


つまり、古代エジプトの歴史上からこの王だけが完全に抹消されているのです。三千年前の名もなきファラオ…

では、その先のビジョンを見て御覧なさい。


私は思うのです。ここに描かれた王と神官の魂は、再び相見える運命にあるのではないかと。三千年の時を隔てた今もなお…

では。きわめて現実的な話をしましょう。

先程電話でお話しした、幻のレア・カードの件ですが、それがペガサスが残したものだとしたらどうです?

あれを御覧なさい。
壁画の最上部に描かれている3枚の絵。オベリスクの巨神兵、オシリスの天空竜、ラーの翼神竜。3体の幻神獣、我々考古学の世界ではこれを神のカードと呼んでいます。

ペガサスはこれらの絵を元に、3枚のレア・カードをこの世に残していたのです。あなたなら、噂を聴いたことはあると思います。この3枚のレア・カードを全て手に入れた者は、永遠不敗の伝説と共に、デュエリストの頂点に君臨し。キング・オブ・キングスの称号を得ると言われている。

そう、あのペガサスですら怖れたカードです。
我々エジプト考古局は、かつて彼の依頼を受けて王家の谷にこれを封印しました。ところが、何者かの手によって盗まれてしまったのです。

グールズ。

世界を舞台に暗躍する、レア・カード・ハンターズ。強奪したレア・カードを密売し、多額な利益を得、今ではレア・カードの密造にまで手を伸ばしていると噂される窃盗団。だがその実態は不明。最悪の事態が起こる前に、神のカードを取り返して欲しいのです。
我々がこの街で古代エジプト展を開催したのは、このカードの起源を秘めた壁画を披露する為。この絵には、デュエリスト達を呼び寄せる力があると確信しています。

更に、このカードを。

盗まれたのは残り2枚のカードなのです。それらを取り戻す為に、オベリスクの巨神兵をあなたに託します。

あなたを信じます。

ミスター海馬!

我々は三千年も続いてきた戦いに、終止符を打ちたいのです。何としても!

何です!?

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最終更新:2010年02月26日 22:03