(『』内、エコー)
『君のデッキ増強に従い、ボクも新たなデッキを組ませてもらう』
フフ・・・だが遊戯、君の場合は君の綿密な戦術デッキ、
そして瀬人の強力モンスターを呼び出すパワーデッキと、タイプの違うデッキを混在
させている。それでは戦術にそぐわぬカードが増えてかえって不利になるだけだ(効果音とかぶる)
『さあ遊戯、君のターンだ。
まさか今になって怖気づいたんじゃないだろうね。なんならデッキマスターも交換していいよ
フフフ、さすがに悪運が強い・・・いや、往生際が悪いというべきかな。
だがたとえ君がモンスターカードを場に出そうと、
これでボクがモンスターを引き当てればこのデュエルは終わる。
ボクのターン。・・・ちっ・・・
だが、ボクの絶対的優位に変わりはない。天界王シナトの攻撃、六道輪廻(りくどうりんね)!
その通り、既にシナト自身の特殊効果が発動している。
シナトはプレイヤーの守備モンスターを破壊した時、ライフを半分に減らす。
さらにシナトのデッキマスター能力として、敵に与えたダメージをボクのライフに吸収することができるんだよ
遊戯、ボクは理解に苦しむよ。なぜ君がこんな無茶なデュエルを買ってでたのか。
君と瀬人は敵対しあう関係じゃないのか。
ふぅん、それは?
絆だって?くだらない、なんてくだらない答えだ
またモンスターカードを引き当てたかぁ・・・だが、そんな運任せのデュエルがいつまで続くかな。
ボクのターン!フフ、残念だよ遊戯どうやらこのターンが君の最後だ。
冥土の土産にボクのデッキの本来の姿を見せてあげよう。
ボクはスピリットモンスター、ヤタガラス(八汰烏)を攻撃表示で召喚する
いくぞ!まず天界王シナトの攻撃、六道輪廻!っ!なんだ?そのエルフは・・・
く・・・なんというしぶとさ
ならばボクは手札からマジックカードエレメントの泉を発動。
エレメントの泉はフィールドから手札が戻るたびにライフポイントを500回復する。
戻れ、ヤタガラス
そしてこの瞬間、エレメントの泉が発動。ボクのライフは500ポイント回復する
その通り。
インダストリアルイリュージョン社のペガサスが東洋の神秘をモチーフにして作り上げたと言われる、幻のシリーズ。
その最大の特徴はスピリットモンスター全てに共通する効果にある。
スピリットモンスターは特殊召喚することが一切できず、
召喚されたターンのエンドフェイズには手札に戻ってしまう
さ、これでボクのターンは終わりだ
ボクのターン、ドロー。ボクはこのターン、スピリットモンスターアスラ(阿修羅)を召喚する。
アスラ、翻弄するエルフの剣士を攻撃せよ、地獄の千手剣!
翻弄するエルフの剣士の特殊能力は攻撃力1900以上のモンスターに発動する。
よって、攻撃力1700のアスラにはその効果は発動しない。消え去れ!
そしてさらに、アスラの特殊能力が発動する
アスラの特殊能力はフィールドの相手モンスター全てに対し、一度ずつ攻撃することが出来る。
さあ、これで壁モンスターを破壊すれば君は無防備、ボクがこの手でとどめをさしてやる。
このボクに盾突くなど身の程を知るがいい。いけ、アスラ!地獄の千手剣!消えろ・・・!
あ・・・
っ・・・く・・・ぁあっ!
ぐ・・・あぁあ!デッキマスター!最終能力発動!輪廻転生(りんねてんしょう)!』
迂闊だったよ遊戯、まさかボクがデッキマスターの最終能力まで使うことになるとはね。
輪廻転生はフィールド上に出ているデッキマスターに対し破壊行為が行われた時、
カードの効果を無視し、デッキマスターを元のポジションにかえす能力。
これを一度使えば二度とシナトをフィールドに召喚する事はできないのさ
く・・・遊戯め・・・
っ、ブラックマジシャンだと
ぐっ・・・
く・・・遊戯・・・!
最終更新:2008年12月11日 22:21