もう一人の、僕。



それは少し、違うと思う。もう一人の僕。

君が僕を守ってくれてる事。
そして、千年リングの闇の意志と獏良君が、僕ら同様二心同体だって事も僕には分かるよ。
でも、僕だって君を助けてあげたいんだ。
僕は、千年パズルを完成させて君と出会った時から、ずっと強くなりたいって思ってた。
僕自身のために、そして、君のために。

でも今は、君の心と交代してあげるくらいしか出来ないけどね。
獏良君とのデュエルでかなり疲れているはずだよ。
だからしばらく休んでて。

タッチ!



えっ?

いらないよ!獏良君はそれどころじゃないんだ。



今回は本当、もう一人の僕は、負けてたかもしれなかった。

あのラストターン。
瀕死の獏良君が姿を現した時、もう一人の僕は、攻撃する事が出来なくなったんだ。
あのまま獏良君の人格が入れ替わらなかったら、攻撃できずに負けていたんだ。

もう一人の僕が攻撃してくると思ったんだよ。
だから宿主の獏良君を守るために、入れ替わったんだ。

いや、宿主の獏良君を出したのは、もう一人の人格、マリクの意志だよ。

そうなんだ。
マリクは獏良君の命を盾にして、勝利を手に入れるつもりだった。
それを、獏良君に宿る闇の意志に阻まれたんだ。
もう一人の僕の心理を見抜いていたのは、実はマリクの方だったんだよ。

うん。そうだね。
海馬君にお願いしてみよう!

あれ?

ないんだ。

千年リングさ。
気が付いたら、獏良君が身につけていたはずの千年リングが、いつの間にかなくなってるんだよ。

うん。そうだね。

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最終更新:2008年02月09日 22:56