そう。ここは1万年に及ぶ魂の保管場所。
私こそ、その歴史の上にある存在。
デュエルとは元来、いにしえより魂を賭けた戦いの儀式。
我々もその倣いに従うとしよう。
ならばまとめて、魂を捧げよ!ファラオ、瀬人!
フン。
なるほど…。お前たちも、誰と戦っているか、分をわきまえているようだな。
私のターン。
漆黒の闇より生まれしカードよ、我が手に天命の力を!
フッ。
出でよ、オレイカルコス・ギガース。
更に私は、自分のライフを削り、オレイカルコス・キュトラーを特殊召喚!
これで、私のターンは終わりだ。
フフフフ……。
名も無きファラオ、瀬人。
お前たちが私を倒す事など、ありえぬ!
うろたえるな。
お前たちの今の攻撃が、オレイカルコスの力に干渉しただけだ。
オレイカルコスのかけらには、人間には想像もつかない、遥かな記憶が刻まれている。
これは、オレイカルコスが持つ記憶の世界…!
遥かなるいにしえ。
この世界のすべては、闇から生まれた。
我々も、我々の星も、そしてまた、この世界は闇へと向かい、終焉を迎える。
それこそ、たかだか人間の寿命でははかりきれぬこの世界の絶対的な真理。
そして、それはすべての者に当てはまる。
人間の心も同様に、時が進むにつれ、闇に包まれる。
我々の星は美しい。
恐らくその存在は、この宇宙をもってしても、奇跡と言わねばならない。
お前たちには聞こえないのか?この星の嘆きが…。
かつて、私が支配した都、そして、私が滅ぼした都市、アトランティス。
アトランティスは、美しい街だった。
だが、辿った道は、滅びの道…。
最終更新:2008年01月02日 23:35