ハンドレスコンボ(はんどれすこんぼ)
手札の枚数による優位性を示す「ハンドアドバンテージ」と言う用語がある事から明らかなように、本来カードゲームでは手札は多ければ多いほどよく、無暗に減らすのは自殺行為に他ならない。
ところが彼の使う「インフェルニティ」と名のつくカードは、その多くが手札が0枚の時に効果を発揮するか、または手札を0枚に近づける効果を持っている。
そこで敢えて手札を0枚にし、「インフェルニティ」の効果を利用して制圧していくのがハンドレスコンボである。
遊戯王でコンボと言うとどこかネタ臭いイメージがあるが、「インフェルニティ」には強力なモンスターが多いため、決してそんな事はない。
その強力さは広く知れ渡っているらしく、クラッシュタウンでは鬼柳の手札が0枚になる度に、ギャラリーが「来た……来た……」と大勢で呟き始めるぐらいである。
ところが彼の使う「インフェルニティ」と名のつくカードは、その多くが手札が0枚の時に効果を発揮するか、または手札を0枚に近づける効果を持っている。
そこで敢えて手札を0枚にし、「インフェルニティ」の効果を利用して制圧していくのがハンドレスコンボである。
遊戯王でコンボと言うとどこかネタ臭いイメージがあるが、「インフェルニティ」には強力なモンスターが多いため、決してそんな事はない。
その強力さは広く知れ渡っているらしく、クラッシュタウンでは鬼柳の手札が0枚になる度に、ギャラリーが「来た……来た……」と大勢で呟き始めるぐらいである。
手札0枚と言う点から「無」のイメージと結び付けられる事が多く、「インフェルニティ」のサポートカードには「無」や「ZERO」と言った言葉が入る事もある。
そのせいかハンドレスでは満足せず、自分のライフまで0にする事も多く、アニメ版では《インフェルニティ・ゼロ》、漫画版では《煉獄の零門 》と言う、
ライフが0になっても負けにならないカードが、それぞれ鬼柳の切り札として登場している。
「LPなんざもはや必要ねーのさぁ!! ヒャーハハハー!!」
因みに「ライフ0による敗北を無効にする」カードとしては、ダーツの《蛇神ゲー》と王様の《魂のリレー》が存在しており、一時は共にLP0のままデュエルを継続するという異常事態にまで発展している。
これらのカードはルール的に非常に面倒くさいせいか、もれなくOCG化していない(《魂のリレー》は2014年にOCG化されたものの、肝心のライフ0のままゲームを続行する効果が変更されている)。
そのせいかハンドレスでは満足せず、自分のライフまで0にする事も多く、アニメ版では《インフェルニティ・ゼロ》、漫画版では《煉獄の
ライフが0になっても負けにならないカードが、それぞれ鬼柳の切り札として登場している。
「LPなんざもはや必要ねーのさぁ!! ヒャーハハハー!!」
因みに「ライフ0による敗北を無効にする」カードとしては、ダーツの《蛇神ゲー》と王様の《魂のリレー》が存在しており、一時は共にLP0のままデュエルを継続するという異常事態にまで発展している。
これらのカードはルール的に非常に面倒くさいせいか、もれなくOCG化していない(《魂のリレー》は2014年にOCG化されたものの、肝心のライフ0のままゲームを続行する効果が変更されている)。
本来デメリットである手札0枚がメリットになるのとは逆に、メリットでしかないはずのドローがハンドレス状態を崩すデメリットになる点も特徴的。
遊星はそれを利用し、相手にカードをドローさせる効果を含んだ《奇跡の軌跡 》」を使って突破に成功した(*1)。
絶対王者の方のジャックもこれを理解しており、フリーチェーンの除去カード《デッドリー・ハンド》で鬼柳がドローした瞬間にトドメを刺そうとしていた。
漫画版の鬼柳に至っては、ドロー直後の隙を完全に無くすため《インフェルニティ・ポーン》と言う、墓地に存在する限り自分のドローを常時スキップするどう考えてもデメリットの塊のようなカードまで使用している。
遊星はそれを利用し、相手にカードをドローさせる効果を含んだ《
絶対王者の方のジャックもこれを理解しており、フリーチェーンの除去カード《デッドリー・ハンド》で鬼柳がドローした瞬間にトドメを刺そうとしていた。
漫画版の鬼柳に至っては、ドロー直後の隙を完全に無くすため《インフェルニティ・ポーン》と言う、墓地に存在する限り自分のドローを常時スキップするどう考えてもデメリットの塊のようなカードまで使用している。
ハンドレスコンボにもいくつか種類がある。
ダークシグナー時代の鬼柳は、ダークシンクロモンスターである《ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン》に墓地に溜め込んだ「インフェルニティ」の効果を複数コピーさせ、
貫通、バーン、破壊耐性等で強化して戦う戦法を用いた。
不満足時代の鬼柳は、特殊召喚を利用して場に「インフェルニティ」モンスターを並べて攻め、新たな切り札として《インフェルニティ・デス・ドラゴン》を使っていた。
また、自分の死に場所を求めていたので、西部劇風のイラストのギャンブル効果を持った「インフェルニティ」を使用していた。
ロットンの先攻1ターンキルの対策として、前述の《インフェルニティ・ゼロ》を用いた点も印象的。
漫画版では「無手札必殺 」と表記され、決闘竜である《煉獄龍 オーガ・ドラグーン》が切り札となっている。
さらに、《煉獄の零門》で敗北を無くし、前述の《インフェルニティ・ポーン》を含む墓地で効果を発揮する「インフェルニティ」で《煉獄龍 オーガ・ドラグーン》を支える、
「無手札必殺・零式 」を披露した。
いずれもレベル±8で攻撃力3000のドラゴン族シンクロモンスターを切り札に据えており、それらは満足龍と総称され、「インフェルニティ」の象徴として愛されている(*2)。
ダークシグナー時代の鬼柳は、ダークシンクロモンスターである《ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン》に墓地に溜め込んだ「インフェルニティ」の効果を複数コピーさせ、
貫通、バーン、破壊耐性等で強化して戦う戦法を用いた。
不満足時代の鬼柳は、特殊召喚を利用して場に「インフェルニティ」モンスターを並べて攻め、新たな切り札として《インフェルニティ・デス・ドラゴン》を使っていた。
また、自分の死に場所を求めていたので、西部劇風のイラストのギャンブル効果を持った「インフェルニティ」を使用していた。
ロットンの先攻1ターンキルの対策として、前述の《インフェルニティ・ゼロ》を用いた点も印象的。
漫画版では「
さらに、《煉獄の零門》で敗北を無くし、前述の《インフェルニティ・ポーン》を含む墓地で効果を発揮する「インフェルニティ」で《煉獄龍 オーガ・ドラグーン》を支える、
「
いずれもレベル±8で攻撃力3000のドラゴン族シンクロモンスターを切り札に据えており、それらは満足龍と総称され、「インフェルニティ」の象徴として愛されている(*2)。
OCGにおいても実戦級の力を持ち、手札を0枚にする関係上、一度失敗すると巻き返しが非常に難しいリスキーな所はあるものの、それに見合う制圧力を持つ。
一度コンボ発動に成功すれば、相手を一撃で倒したり、何かされても片っぱしから無効にしたり、無限ループをしたりとやりたい放題できるので勝ったも同然。
登場当初の【インフェルニティ】は完全にファンテーマだったものの、OCGオリジナルで強化を受けるやいなや世界大会を席巻。いくらかの規制を受けた後も貪欲に進化を続け、ついには2014年で世界大会を再び制覇するに至った。
登場後長い期間活躍を続けている背景には、シンクロ召喚に依存せずエクシーズ召喚や一部の融合召喚(*3)をも戦略に取り込む柔軟性、強力な展開能力と防御用罠カード、強さに見合ったリスクがあるので「強過ぎる」とは見なされず規制を《インフェルニティガン》(*4)以外は受けていない事、そして何よりも、鬼柳京介と「インフェルニティ」に魅せられた何年経っても研究を惜しまないファン達の存在があるだろう。
余談だが、近年登場した《トリシューラの影霊衣》と言う超強力カードは「相手の手札が0枚の時」には発動できないため、このカードの登場以降ハンドレスコンボと関係無いデッキでも自分からハンドレス状態になる状況がそれなりに訪れるようになった。
このカードの登場は前述の世界大会優勝と同じ2014年であり、実に無手札尽くしの年だったと言えよう。
一度コンボ発動に成功すれば、相手を一撃で倒したり、何かされても片っぱしから無効にしたり、無限ループをしたりとやりたい放題できるので勝ったも同然。
登場当初の【インフェルニティ】は完全にファンテーマだったものの、OCGオリジナルで強化を受けるやいなや世界大会を席巻。いくらかの規制を受けた後も貪欲に進化を続け、ついには2014年で世界大会を再び制覇するに至った。
登場後長い期間活躍を続けている背景には、シンクロ召喚に依存せずエクシーズ召喚や一部の融合召喚(*3)をも戦略に取り込む柔軟性、強力な展開能力と防御用罠カード、強さに見合ったリスクがあるので「強過ぎる」とは見なされず規制を《インフェルニティガン》(*4)以外は受けていない事、そして何よりも、鬼柳京介と「インフェルニティ」に魅せられた何年経っても研究を惜しまないファン達の存在があるだろう。
余談だが、近年登場した《トリシューラの影霊衣》と言う超強力カードは「相手の手札が0枚の時」には発動できないため、このカードの登場以降ハンドレスコンボと関係無いデッキでも自分からハンドレス状態になる状況がそれなりに訪れるようになった。
このカードの登場は前述の世界大会優勝と同じ2014年であり、実に無手札尽くしの年だったと言えよう。
闇川の《機甲忍者ブレード・ハート》、ゴーシュの《H-C エクスカリバー》と言った高いダメージ効率を持つエクシーズモンスターがZEXALで登場した時に、これらの素材指定「戦士族レベル4」を満たしている上に自身の効果で特殊召喚できる十代が使用した《E・HERO バブルマン》が注目され、HEROデッキが大活躍する事になった。
このバブルマンの特殊召喚条件もまた「手札がこのカードのみの場合」、つまり召喚後にハンドレスとなる必要があるため、第二のハンドレスコンボデッキとも称されている(*5)。
他にも手札を一時的に0枚にする《ハンドレス・フェイク》や、手札が0枚になった時に活躍するカードが多数存在するので、
ハンドレスコンボは意外と裾野が広かったりする。
このバブルマンの特殊召喚条件もまた「手札がこのカードのみの場合」、つまり召喚後にハンドレスとなる必要があるため、第二のハンドレスコンボデッキとも称されている(*5)。
他にも手札を一時的に0枚にする《ハンドレス・フェイク》や、手札が0枚になった時に活躍するカードが多数存在するので、
ハンドレスコンボは意外と裾野が広かったりする。
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