入学確約書とは、試験に合格した場合、必ずその大学に入学することを約束する一種の契約書のようなものです。
この確約書はある大学とない大学があり、試験時期が早い大学は確約書を書かされます。工学系の場合、七月中旬までに試験がある大学が確約書付きだと思ってください。
確約書がある場合、期日までに提出しなければ合格が取り消され、入学できなくなります。
何故、ここでわざわざ確約書のことを説明するかというと、この入学確約書は,我々が考えている以上に,問題になるからなのです。
例えば、ある人がA大学とB大学を受験します。B大学が本命です。
わかりやすいように、適当に日付を決めます。
・A大学の試験は6月1日。結果は6月15日に出ます。
確約書があり、提出期限は7月15日。
・B大学の試験は7月1日。結果は7月16日にわかり、こちらは確約書なし。
本命の結果発表よりも、滑り止めの確約書の提出期限が早いパターンです。実際の受験でよくあります。(自分はこのパターンで受けた一人です)
・もしA大学に合格した場合、B大学に合格しているかはまだわからないため、保険だと思って確約書を出します。
この場合、B大学に合格したとしても、A大学に確約書を提出済みなので、B大学には行けません。お粗末な結果です。
・もしA大学に合格し,B大学に合格する自信があれば、確約書を出さずにB大学の発表を待つ・・・なんてことは危険すぎます。最悪の場合、行き場が無くなります。
本命の大学の試験に相当な自信がない限り、どうやってもいい結論になりません。また、滑り止めに合格した場合、滑り止めなのに満足してしまい、本命の試験までに気が抜けてしまうこともあります。
こうなると、もうどうしようもありません。
滑り止めに落ちた場合は・・・必死に勉強するしかありません。。。
『自分はそんなドジは踏まない』と思っているかもしれませんが、みんな最初はそう思っています。自分もその一人でした。
確約書の有無は、募集要項が発表されるまでは知る術が無く、また、今年から無くなったり、あったり・・・と予測不可能です。
これによって、急に受ける大学を変えるなんてことが当たり前に起こります。
ですので、ある程度柔軟に対応できるよう、何校か候補となる大学を選ぶのが無難です。