入学後の学生生活?

受験に合格し、高専を無事卒業すれば、夢の大学生活です。ただ、注意しなければならないのは、全員が同じような大学生活を過ごすわけではないということです。

大きな要因として、それぞれの“大学ごとの単位認定の差”があります。

 

例えば(実際に編入した方から聞いた話ですが)A大学に編入学したA君は、毎日午前中で授業が終わり、午後は大学でできた友達と遊び、バイトをし、院試の勉強をしているのに、

B大学に編入学をしたB君は、毎日朝から夕方までみっちり講義が入っており、大学の友達と遊ぶ暇などなく、日々レポートに追われる・・・ということが日常的に起こります。

全ては編入したときの単位認定数によります。

 

そこで、『じゃあ、自分が行こうとしてる大学はどうなのか?』という質問が来るわけですが、『○○大学は□単位認定します』という明確な答えがありません。

 

 

そもそも単位認定というのは、高専生の場合、45年生の時に履修した単位が大学の一・二回生時の単位に換算されます。

この換算の仕方が、大学によってかなり差があります。ほぼ全ての単位を無条件で認定する大学もあれば、残酷にもほとんど認定してくれない大学もあります。

人によって履修した単位数が違うのに加えて、大学によって認定基準が違うため、楽な人、忙しい人が出てくるわけです。

ただ、編入したからには大学のレベルの高い講義を聴かないと編入した意味がありません。ぎっしり講義が詰まっている生活も決して悪いものではないでしょう。

 

大学のほとんどは、この単位認定に、高専のシラバスを使っています。入学手続きの際、シラバスをコピーして送れという指示があります。

大学はこのシラバスを見てその科目の習得内容・到達度を判断し、その単位を認定するかどうかを決めているようです。

噂ですが、科目名が少し違うと換算されるかが変わるようです。たとえば、“総合英語”よりも“技術英語”のほうが換算されやすかったり、“応用数学”よりも“数学 演習”のほうが認定されたりと

調べてみると意外に複雑です。

 

単位認定に関して 確実に言えるのは、大抵の大学の単位認定には、[上限]があるということです。

たとえば、筆者の場合はですが、神戸大学では上限を60単位までとして単位を認定するそうです。

 

JABEEと学修単位

4・5年生になるとJABEE科目や学修単位とシラバスに書かれているものがでてきます。進学する人はこの授業を進んで取りなさいと言われることがあるかと思います。

しかし、実際にはあまり気にしなくても良いという報告があります。特に、旧帝国大学や金沢・神戸などの大きな総合大学ほど関係がないようです。

JABEEは入学した大学がJABEEのライセンスを持っていれば役に立つかもしれません。すべての大学がそうとは限りません。

 

兎に角、編入を考えているなら取れるだけの単位をとっておくのが望ましいです。

 

最終更新:2010年04月28日 20:09
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