自分でコンサートに足を運ぶのが難しい子供や施設などにいる方々に音楽の楽しさを伝えたいと、学校を中心に活動しているEDYY-TONE。

一般公開されたスクールコンサートやチャリティーコンサートのレポートです。

失礼や間違いがあるかもしれませんが…。


 

EDYY-TONE(その5) 

at 2009 01/16 0:49 

≪花のまち ふれあいミニコンサート≫2008年12月6日
花泉の 花夢パル「ドリームホール」は宿泊もできる素敵な施設の一室で、3組の演奏がありました。

♪打楽器三重奏(一関中)
残念ながら手元が見えませんでしたが、打楽器だけとは思えないほど素敵な演奏でした。

♪ピアノ独奏 清水路子さん
親しみのある「トルコ行進曲」や、とても重厚な雰囲気の曲など、すばらしいピアノ演奏でした。

♪ソプラノ独唱 土井尻明子さん
♪ピアノ伴奏  古垣未来さん
土井尻さんのコンサートを見ると、いつも“楽しい”という印象が一番強く残るような気がします。
今回も、手拍子やクリスマスソングで一緒に歌ったり楽器を鳴らしたりと、お客さんをどんどん巻き込んでいくステージでした。
なかでも、お人形さんのオペラ、オリンピアのアリアでの、歌っている途中でお辞儀をしたような状態で動かなくなってしまう土井尻さんが、お客さんの1人がねじ回しの音がする楽器をならすと少しずつ起き上がり、また歌い始めるという様子がとても印象的で、大爆笑されている方もいらっしゃいました。

今回、実行委員の方々と触れ合う機会をいただき、みなさん心をこめて大切にこのコンサートの運営をされていらっしゃるのを感じました。素敵なコンサートがありがとうございました。

 

 

EDYY-TONE(その4) 

at 2008 09/02 3:18 

≪第2回チャリティーコンサート 音楽の贈り物≫2008年8月30日
ソプラノ土井尻明子さん、メゾソプラノ吉田郁恵さん、ドラム松尾兼一さん、ピアノ古垣未来さん、ベース山口和之さん。
大船渡では2回目になる一般コンサートの会場は三陸公民館三陸ホール。
とっても楽しかったし、すごくカッコよかった!
今回はベースの方も加わりよりバンドらしい雰囲気で、圧倒的な歌唱力(あたりまえ?)の女声ツインボーカルバンドとという感じでした。
第1部は、「歌えバンバン」や「ドレミの歌」などの楽しい曲、ピアノ演奏だけでの日本歌曲「浜辺の歌」と「からたち」、「おお、ブレネリ」での客席インタビューや手拍子とラララなどでお客さんも一緒に参加できる曲、THE BOOM の「風になりたい」や「島唄」などなどとても幅の広いレパートリー。演奏もすばらしくて「島唄」では自然と涙が出るほど感動しました。
第2部は、ピアノとドラムとベースのセッションから。もちろんそれぞれのソロ演奏もあり、とってもカッコよかった!
初の演歌、美空ひばりさんの「りんごのふるさと」や、一青窈さんの「ハナミズキ」もとっても素敵でした。
「あえて説明はナシで…」と始まったのは、「ミャ~ォ」というネコの鳴き声だけのオペラ2重唱。お魚を探し求めるネコさんをお2人ともステージから降りたりしながら演技され、歌詞がないのに(から?)とっても楽しいイタリアの作曲家さんのオペラでした。
オペラ“ジャンニ・スキッキ”より「私のお父さん」はワイン片手に…という感じのアレンジで大人っぽく、そして“カルメン”より「ハバネラ」は吉田さんの安定した歌声に土井尻さんの印象的な歌声も加わり(マラカスだけではなかった!)ピアノとドラムだけでも衝撃的だったのにベースも加わり、想像をはるかに越えてパワーアップしていていました。やっぱりこのメンバーならではのアレンジ!ぜひまた聴きたいのでCDにしてほしいくらいですが、次の機会を楽しみにしています。
ネコさんを演じきった後の土井尻さんと吉田さんの会話や、山口さんと THE BOOM とのエピソードなどお話もとっても楽しくて、本当にあっという間に終わってしまいました。
アンコールは、子供たちの未来へ思いを込めて…と「翼をください」、どこへでも行きますよ!と「フニクリフニクラ」。
これからもたくさんの方が EDYY-TONE の演奏を聴いて EDYY-TONE の活動を知ってもらえるといいな。そして、EDYY-TONE の活動が増えてたくさんの方に EDYY-TONE の演奏を聴いてもらえるといいなと思いました。



EDYY-TONE(その3)

at 2007 11/05 00:25

≪チャリティーコンサート 音楽の贈り物≫
ソプラノ土井尻明子さん、メゾソプラノ吉田郁恵さん、ドラム松尾兼一さん、ピアノ古垣未来さん。
病院や施設で暮らす子どもたちへの文化支援の会“emu(エミュ・感動)”との共催で、EDYY-TONEが一般の方を対象としたコンサートを大船渡で開くのはこれが初めて。会場の市民交流館カメリアホールはお客さんでいっぱいでした。
大船渡の朝7時のチャイム「エーデルワイス」で始まった第一部は「ぞうさん」「ドレミのうた」など親しみのある曲や楽しい曲ばかりで、客席で子どもが一緒に歌いだすなど、とっても和やかな雰囲気でした。
第二部でのオペラ「フィガロの結婚」より~けんかの二重唱~では、原語で歌ったあと、「次は日本語で…」と歌い始めたのはなんと地元の方言。気仙語でけんかをするドレス姿のスザンナとマルチェリーナに客席のあちこちからは笑い声が聞こえていました。
私はEDYY-TONEオリジナルメンバーのパーカッションの方との公演を観たことはあったのですが、クラシックグループにはめずらしいドラムの方との公演を観るのはこのコンサートが初めて。最初のほうは控えめな感じでしたが、ピアノとのセッションやドラムソロでびっくり。
そして一番印象に残っているのはオペラ「カルメン」より~恋は野の鳥(ハバネラ)~。始めは聴いたことのあるあの誘うようなゆったりとした雰囲気の曲が、途中からラテン調のリズムに変わっていくという、まさにこのメンバーならではのアレンジ!私にはとっても衝撃的でした。
このとき土井尻さんはこの楽曲に参加していなかったのですが、後に“emu”の支援で開かれた盛岡の岩手県立青山養護学校創立30周年記念コンサートでは、土井尻さんはマラカスで参加しているそうで、さらにパワーアップしたこの楽曲をまた聴ける機会を楽しみにしています。
アンコールでは客席のあいだを歩きながら「ウィーンわが夢のまち」などを歌い、本当にタイトルどおり素晴らしい“音楽の贈り物”をたくさんいただいてとっても楽しいコンサートでした。



EDYY-TONE(その2) 

at 2007 07/24 23:54 

≪大船渡小・北小・中学校≫
ソプラノ土井尻明子さん、ピアノ古垣未来さん。
PTA主催ということで夜のコンサートでしたが、会場の北小体育館には子供達もたくさん観にきていました。
第1部ではオペラ歌手の道を選ぶまでのお話をしながらその場面にちなんだ歌曲やオペラの曲を、第2部では「涙そうそう」や「メモリー」など親しみのある曲をたくさん歌ってくださいました。
絶対音感を持つ古垣さんが即興でピアノを弾くときの脳の仕組み(楽譜はなく、頭の中に流れているメロディーにのせて、イメージした通りの音がすぐ弾けるそうです)をインタビューしていたと思ったら、いつのまにかいなくなっていて、「目を閉じて大切な人を思い出してみてください…」とマイクの声だけが聞こえてきたと思ったら、衣装替えした土井尻さんがステージの上に現れるというサプライズもありました。
ちょっと大人な雰囲気の素敵なステージでした。 

 

 

EDYY-TONE(その1)

at 2007 05/11 23:30

しばらく土井尻さんの歌を聴きに行くことができませんので、土井尻さんが代表を務める音楽グループEDYY-TONEのレポートをいたします。

自分でコンサートに足を運ぶのが難しい子供や施設などにいる方々に音楽の楽しさを伝えたいと、学校を中心に活動しているEDYY-TONE。
なかなか私が観る機会はありませんでしたが、昨年はPTAや地域の方々に公開しているスクールコンサートを観させていただくことができたほか、一般の方々に向けられたチャリティーコンサートが初めて大船渡で開かれました。

私が今までに観ることができたEDYY-TONEの公演4回のうちメンバーが全く同じだったことは一度もありませんが、どの公演もそのときどきのメンバーだからこそ聴くことができるとても素晴らしい演奏でした。

≪吉浜小・中学校≫
ソプラノ土井尻明子さん、メゾソプラノ吉田郁恵さん、ピアノ古垣未来さん。
吉浜小学校内の会場は吹き抜けの小さなホールのような素敵なスペースでした。
誰でも知っている童謡から、初めて聴く楽しい曲、ジャズピアノ、そしてオペラなど本当に多彩なジャンルの音楽を楽しむことができました。
「おお、ブレネリ」では子供達とのかけあいもあり、最後には子供達全員との大合唱もありました。
閉会を告げる教頭先生が、「私個人としてはトゥーランドットも聴きたかったですね」とつぶやくと、退場したパネルの影からヒョッコリと顔を出す土井尻さん。「歌いますか?」と何の躊躇もなくもう一度出てきてくださり、素敵なソプラノでトゥーランドットの曲を聴かせてくださいました。
音楽は楽しいという印象はきっと子供達の心の中に強く残ったことと思います。

 

最終更新:2009年01月16日 01:14