食糧生産地


(絵:竜宮城さん)

(絵:津軽さん)
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要点

食料・育成中の食料・生産地で働く国民

周辺環境

食糧倉庫・食糧生産に向いた地形

効果

  • 毎ターン食料+15万tされる。

次のアイドレス

  • 施設
神殿、農業機械、食糧倉庫、猫神(にゃんにゃん共和国のみ)



都築藩国パンフレット/農業について

 都築藩国の主要産業は稲作、つまり米である。
 農業としては極めて一般的で、どこでも見かけるような稲作。特に東国では主食となるが故、栽培が盛んになるのは当然とも言える。もちろん都築藩国も例外では無い。だが、この藩国の米へのこだわりは尋常ではなかった。理由は至極単純で、国民が皆馬鹿みたいに米好きだったからである。
 まず第一に味へのこだわりが挙げられる。
 米が好きだからより美味しい米を食べたいというなんとも分かりやすい欲求の元、都築藩国の農民たちは古くより品種改良に勤しんできたのである。もっとも、これは米の味にうるさい国民たちが美味しくない米を容赦無く切り捨てていった結果でもあり、ある意味、米好きの我侭の勝利とも言えなくも無かった。
 もちろん、長い時間をかけて競争、淘汰されてきた米が美味しくないはずが無い。ふっくらと炊き上げられた国産の白米は水分、食感ともに申し分なく、国民たちにとって食卓には決して欠かせないものとなっており、(自国の名産であるという贔屓目は多分にあるにしろ)他藩国の米よりもやっぱり自国産の米がいい、というのが大半の国民の意見であった。
 続いて規模の大きさ、すなわち生産量が挙げられる。
 これは平野部に位置する農村の周囲を見れば一目瞭然で、守人山からの続く川の水源を利用した網目状の用水路と見渡す限りの田んぼの広さは、最早意味も無く笑いたくなるような域に達しており、田植えおよび収穫期には農村に住む全国民だけでなく農林水産部の要請によってアイドレス着用者さえも農作業に駆り出されるほどである。また、収穫期直前に見られる広大な黄金の草原は雑誌に乗らない隠れた観光名所の一つとも言われている。
 なお、都築藩国における実際の作付け面積のデータを見れば、「都築藩国の30%は田んぼでできています」などという判定、もとい例え話はあながち間違いでもないということが証明できる。無論、品種改良による生産性の向上も怠っておらず、毎年の収穫量はさらに上昇傾向にある。

 さて、ここまでは稲作について語ってきたのだが、では都築藩国は稲作だけやっているのかというとそんな訳はもちろん無い。
 稲作と比べれば目立たないものの、畑作や果樹園も小国にしては十分な収穫量をあげており、季節ごとに国民の食生活に彩を与えている。また、近年では山岳地帯においていわゆる山の幸と呼ばれる天然の食料も採集できるようになり始め、現在農林水産部と商業観光部が共同でなんとかしてこれらを増産できないかと画策しているようである。
 彼らと農民の努力により都築藩国はこれから先より一層豊かな国へと変わっていくことであろう。

(文:らうーるさん)


最終更新:2007年05月06日 20:41