EV105に際しての国内演説放送


夫婦喧嘩もそうだが、いじめも犬は食わんよ。
むしろいじめっ子の尻は噛み付いて4つにしてやっても良い。
        ~92408002 演説放送前の藩王の独り言より~

(国営ラジオ放送と各町のスピーカーからその演説は一斉に流された。)

あー、おほん。
都築藩国藩王、都築つらねである。
桜吹雪も散り終え、新緑も青々しくなってきた今日この頃、我が国民の皆においてはいかがお過ごしだろうか。
田起しも近く、それぞれ苗の準備に忙しいことかと思う。漁師町の皆はそろそろ初鰹の季だな、今年も活きの良い造りを楽しみにしている。
ところで、平野の幸も海の幸もすべて森の恩恵あってこその賜物であることは、皆も知っての通りことだ。
雨水を浄化し、適度な水の量を維持する。そして木々の葉はいつでも田畑に十分な栄養を提供してくれる。
素晴らしきなりや、森あってこその我が国だ。
いつも間伐やら見回りをしている森林局、そして山守の皆々には苦労をかける。
皆も改めて、ひと時頭を下げるだけでも、物にして持っていくでもいい、感謝を捧げようではないか。

ただ、しかしながら、だ。最近、嫌な噂を聴き及んだ。
我が国のことではないが、森の守人たる森国人や魔法使いが不当な扱いをされていると聞く。
諸々の理由はあったにせよ、そして猫だと言えども、いじめはいかんよ、いじめは。
犬の国の民たる我らはいつでも弱気を助けねばならぬ義務を持つ。
それを蔑ろにして日ごろの恨み辛みを他人を暗闇からぶん殴って憂さを晴らすような真似は一切を許さん。
敵国だからというものも、真っ向から戦うことを宗とせよ。
ちびっ子諸君も良く聞きなさい、いじめかっこわるい、むかつくなら何が悪いのか教えてあげなさい、それから友達になる努力くらいしてみなさい。

以上だ、今日も皆が共に幸せたらんことを。

(文:都築つらね)

人種差別撤廃宣言
犬ですが、きゃっきゃうふふと戦争するにはこいつは面白くありませんので。



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最終更新:2008年04月30日 00:50