短編ストーリーまとめ
許可は(りゃ
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  • 短編1
261 名前: トリマー(広島県)[] 投稿日:2007/03/23(金) 01:23:03.35 ID:58+1ka/B0

文明の発展は止まることを知らず、これから生き物が進むべき道すら定まらないままに科学力は発展の一途を辿っていた。
科学力は他の何よりも人間のために行使された。この現代社会には人が病気になった時に対処するためのシステムが整っている。
たとえ病を患ったとしても、病院へ行けば適切な薬を適量に処方してもらうことができる。
そしてその薬も多種多様である。それぞれに異なる名前がつけられ、特徴は十人十色。
ただ、ほとんどの場合において、薬とは人の体の中で病原菌の撃退を手助けしてくれる心強い存在である。
しかし、そこに一人の異端が現れた。
薬はしゃべる口を持たない。しかし彼女はまるで人の形をしていて、その口を動かして物を言う事ができた。
インフルエンザ治療薬である“タミフル”は、今逃走の真っ最中だ。


微妙だけどなんとなく出しとく。支援の意味も込めて

264 名前: 運転士(ネブラスカ州)[>>261に続けてみた] 投稿日:2007/03/23(金) 01:35:19.49 ID:BBr95c/RO
 心強い、とは相手が受ける印象であり、本当は違う。
 助ける側だからこそ、そう振る舞うしかなかったのだ。崩れそうな思いを支えながら。

 それが、
「それが、」
 どうして、こうなったんだろう。
 わたしは、ただ、誰かを助けたかっただけなのに。
 誰かを助けれると、思ったのに。
 幻覚?それは普通に起きる。なら、なんでわたしのせい?運が悪かったんでしょうね。なら、
「誰に、あたればいいのよ…………っ!」
 やり場のない怒り。
 こうなっては笑うしかない。笑う気力もないけれど。
 いや、気力はあるか。こんなにも、何かに対して怒れてるんだから。
「これから、どうしようか……」
 見つかったら処分される。
 なら、見つからないように、他の薬に紛れれば――――

 そう考えて、わたしは一歩を踏み出した。

  • 短編2
421 名前: 自宅警備員(愛知県)[] 投稿日:2007/03/23(金) 05:59:48.75 ID:L4rOirh30
漫画家氏ガンガレ、超ガンガレ……!

空気を読まずにSS投下。
漫画家氏待ち時間の暇潰しにでもなれば幸い。

私を責めるのならば、それもいい。
その気持ちはわかるつもりだから。

病による死ほど、やり切れないものはない。
病に罪は着せられないし、罰を与えることだって出来ない。

だから。
だから、私が罪を被ろう。

薬として生を受けながら、私は何も出来なかった。
高熱に苦しみ病魔に蝕まれていく小さな命を、私は救ってあげられなかった。

ごめんなさい。私を生んだ人、私を信じてくれた人。
あなたたちの期待を裏切った私を、どうか赦してください。

せめてもの償いに、私は羊となりましょう。
病のせいではなく、私のせいで死んでしまったのだと――恨みを、甘んじて受け入れましょう。
誰かが私を不幸だと嘆いてくれるならば、私はそれで十分だから。

あぁ。
けれどもし、赦されるのならば。
次は罪の贄としてではなく、安眠を誘うおまじないの使者として――。

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最終更新:2007年03月23日 15:44