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各話考察(第一部)」(2020/01/15 (水) 21:21:01) の最新版変更点

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q88各話ごとに、読み解けた所、いまだ理解できない所、気づいたことなど。 #contents *&color(#696969){第一部}:&color(#990033){ア}&color(#006633){カ}&color(#006633){ー}&color(#666666){シャ}&color(#cc6600){球}&color(#191970){体} **&color(#990000){01 使い魔} -四葉のクローバーは幸運のしるし。 -p1.四葉を赤子に近づける事で幻覚が解けて赤子が取り替えられたことに両親が気付く。「それが真実だ」は会話でもあるし、後から人物がソロモンであると推測できるようになっている。ソロモンが何の目的で仕組んだのかは不明。 -p2.町田のアニキ分の男は髪といい唇といい稀男と勘違いしやすくしてある。町田の右手の怪我はアニキ分に練習台にされた痕か。 -p3.「俺がアンダルシアの犬~」は、映画のように日奈子の目を切り裂くという脅し。 -アニキ分と町田は、娘の日奈子を人質にして呼び出した久松組の若頭を殺るつもりだった? -p4.ヤクザは散々稀男を銃撃したが全て失敗に終わったらしい。まだマナを覚える前だがなぜ回避できたのか?また一方で『影男』でのヒゲのボディーブローや『無責任飛行予選』での部族の少年の槍攻撃は避けられずに喰らっている。 -p7.戸的実がバルバトス(ベリアル派)ではなくベリト(ベール派)と言ってしまったのは、ソロモンの操作。ソロモンは稀男をベール派と誓約させたがっていた。(魔王メフィストフェレス後編p9より)。レプラコーンがこれをベール派の仕業であると考えたのは誤りである。 -p10.伝承におけるベリトは、あらゆる金属を黄金に変える能力を持つとされる。 -p22.本の断面が口に見える。 -p25.ベリトが稀男を「その妖魔」といっているのは、戸的実の表層思考にある稀男の容貌から判断した? -p26.稀男がベリトから離れて立っているのは、魔王が眼前の者の表層思考を覗けることを「本」で知ったからか。 -p28.戸的実が栗島たまきの登場によってソロモンの六芒星が完成してることを理解し、且つベリトより稀男(やたまき)を信じると決断したのはなぜ? -⇒たまきを見て戸的が叫んだのは、惚れた(?)たまきを助けるために、稀男の「とっととすませろ(何かしらの準備はした)」という言葉を信じたため。 -⇒戸的実は栗島たまきの顔を見て、自分の願いをかなえるよりも、ベリトと契約してしまった栗島たまきを助けなければならないことに気づいた。 -p28.ベリトが稀男を「混血種」「運ぶ力の胎界主」と気づいたのは、表層思考を読んだのではなく、稀男をとりまくアカーシャ球体をよく見たら妖魔が持たないはずのたましいを持つことや運ぶ力を持つことが分かったから? -⇒ベリトの前に「運ぶ力の胎界主を釣り上げる」ように共感をかけたたまきが現れたため、目の前の稀男が胎界主だと気付いた。 -p33.四葉を拾わないのは、他者との関係を無くしたのに、栗島たまきの「大切なモノ」という台詞で、親の形見を大事にしていた自分に気付たから? ---- **&color(#990000){02 人面疽} -p3.稀男は居留守を使っている。久松の言葉は稀男に騙された日光先生と、(おそらくは)騙されて連れてこられた自分の両方について言及している。 -稀男は自分の種族がバンシー(稀男は正確にはバンシー人種)であると知られていた事から、命の緒を切るという手の内までが読まれたと考えて二人を一旦見捨てるふりをして不意打ちをした。 ---- **&color(#990000){03 夢魔} -p3.老婆(魚成徳)の態度も言葉もきついが、最下段のコマの表情から、内心は勇を深く心配していることがうかがえる。 -p4.女は若かりし日の(?)徳。勇の心の底にあった、若く「優しい」母親への憧れを夢魔がかなえたもの? -p5.勇以外のクラスメートには緒が無い。 ---- **&color(#990000){04 たましいの扉} -p2.メフィストフェレスに遣わされた影男が、戸的実を影縛り(?)した際に実の傀(内田)を召還したと思われるのだが・・・。 -稀男は空き缶をゴミ箱に向かって投げても入らない。『運ぶ力』で病院で投げた多数の紙飛行機も入らず、『誕生日』でハウスマンが投げた空き缶も入らない。これらには理由がある? -p5.右上のコマで「!」とあるのは戸的実の影が消えた事に気付いたから。 -傀は他者の影に移り潜んで操る事ができる。 -左のコマで何かに気付いている戸的に緒が見えているので、稀男が目くばせをして合図していると思われる。傀は(影に反映されない)言葉や表情までは操れないようだ。 -「しまったすでにそっちと・・・」は稀男の芝居。 ---- **&color(#990000){05 天肢の血} -p1.目晴れていた空が聖子の登場と同時に雷雨となるのは、いつも厄介事を持ち込む彼女に対する稀男の心象をも暗示している? -聖子は稀男の弱点や性格を熟知している。 -p11.署長が渾菜を介抱しているらしきシーンで傷口あたりに手をかざしている。 -2部に登場する治療師の力を使っているのか? -p17.聖子のパフパフ(?)は隠れていた稀男への仕返し。 ---- **&color(#990000){06 憑魔} -p9.実の夢のアイドルはともかくとして、なぜ皮彦は美穂の翻訳家になるという夢に反対したのか?将来が不安定だから? -p14.稀男は鏡で部屋の様子を覗いている。 -p16-17.「本物を教えろ」「あんたなら知っている」で、戸的父はどちらかを指したのか? -p17.稀男が憑魔を撃ったために憑魔は美穂を操作できなくなり、美穂は倒れた。右の美穂に撃たれた痕は確認できない。 -p18.稀男の「娘を助けたのは俺じゃない」発言は戸的父が正しい方を選んだということなのか? -p19.稀男が買っているきんつばは、 第2話『人面疽』で久松が勧めていたもの。石造りの橋は扉絵の奥にある橋と同じ。 ---- **&color(#990000){07 遅刻} -p1.ゆがんだコマは、水槽から見ているゼブブの視点。14話『壊す力後編』のp14に「ベールゼブブのやつまわりくどい伏線~」とあるように、河鍋の件は最初からゼブブ(=ソロモン)が仕組んだこと。多くの敵に狙われている稀男を守るために、時間停止装置を与えようとした。ただこの時点ではまだ仁は死んでおらず、正義と戦うことは決まっていない。 -p9.河鍋が稀男の家に入った時に時間が止まっているように見えるのは、動物の置物や針金で止めた銃弾を使った稀男のトリック。 -「作動できるただ一つの機械」とはおそらく河鍋の持っている時間停止装置のこと。 -p10.河鍋がマズルフラッシュ見てからスイッチONにしてるのが謎。 -⇒マズルフラッシュを見てからスイッチを入れたのは、発射できた=(装置の誤作動などで)時間が止まっているわけではない、と判断できたから。 -p11.河鍋の周りの時間は正常に動いているので電磁版が作動した。 -電磁板の上を河鍋が通過しなかったらどうするつもりだったのだろうか。そもそも電磁波が「装置」に作用するとはどこから確信を得ていたのだろう。聖子から? -時間が動き出した時点で、発射した弾の軌道上に河鍋がいなかったらもう一発撃つ余裕はあったのだろうか。意識が状況(電磁板作戦はうまくいったが弾は当たっていない)を認識するまでの時間差で、稀男がやられるのではないだろうか…。 -p9最後のコマに河鍋の銃が描かれていることから、ここの台詞は河鍋の稀男への誘いではないかと推測。時間が停止しているとしたら、河鍋の銃も作動しないことをそれとなく稀男に悟らせ、「撃って試そうか?」と誘い稀男に撃たせたのではないかと。そう解釈して見ると、次のページの2コマ目で、河鍋の指は銃のトリガーから離れている。稀男を撃つつもりは無かったということでは? -p10.その上であえて時間を止めたのは、確実に死ねるように調整しようとしたのでは。結果的に稀男のトラップに掛って失敗した後、自殺の幇助を懇願したとはとれないだろうか?ただ電磁力板が作動した事で河鍋の銃が不作動という示唆が彼のブラフという事になってしまうのだが。 -p13.川鍋に助けを請われた稀男は、命の緒を切って自殺を幇助した? -⇒p.12「なんでも妻に決めてもらっていた」→妻の居ないあの世に行きたくないので、(スイッチを使い?)先に妻を死なせて欲しい→「2分前に妻も死亡している」「間に合ったらしい」。妻との心中を幇助して居たのではないか。河鍋と妻が同じ場所に行けたかは分からない。 -「河鍋」という名前に意味はあるのか? ---- **&color(#990000){08 球体使い} &bold(){前編} -p13.虹増二郎は正義の妾腹の子 後編 -p17.(少なくとも仁のレベルでは)障壁を張ったまま歩いたり、「跳ぶ(・球体間移動する)」事はできないと分かる。 -p18.3コマ目で稀男が仁に見せているのはp16の4コマ目で倒れている犬の死体で、おそらくは偽物。仁に見せる事で毒ガスが偽物(で煙幕)だったと示唆しているのだろう。 -足止めと消耗→檻に捕獲(球体間移動する余力は無い)→銃撃(弾けない)の鬼コンボ。 -p19.稀男の「~倍」とは一度に撃つ弾の数のこと。 -p20.仁は球体間移動で檻から脱出。 -なぜp9では紙ヒコーキに反応しなかったアカーシャ球体が反応しているのだろうか? -⇒感度を飛行物に寄せたのではないか。 -⇒自動防御には感度の限界があり、金属・肉体・紙など反応する物質を振り分けている。その仮定のもと稀男はp.9で紙飛行機を投じ、紙飛行機が反応しなかったことで仮定を確かめていた。仁はその言葉を受け、p.20では感度を分散していた。 ---- **&color(#990000){09 インプ} -p2.九狼翔(カッケン)の頭の怪我は、04話『たましいの扉』で戸的実の傀の内田に操られて路面電車に追突させられたものか。 -p9,10.「まったくあの時メン鳥を・・」「俺の兄弟がレギオンに・・」は、戸的実がベリトを召還したとき、お供のインプが生成世界で形を保てなかったことを指す。 ---- **&color(#990000){10 ヘッド} -p5.ルーサーは時計を見ている。自らの躰化時間が限定されているため。 -p9. p6でペイント弾を嗅ぎ分け、p7「墓場のニオイの男」と発言しているようにルーサーは嗅覚が鋭い。 爆弾につけた瞬間接着剤が匂いでばれるかもしれないのでペンキの強い匂いを漂わせた? -p10.稀男は鏡で自分の命の緒を見ている。爆破に巻き込まれて死ぬのを防ぐためか。 -p11.(ここの秒数は、さっぱりわからない)爆発でルーサーの腕時計は壊れた。稀男の発言の整理をすると、case 1.稀男は誓約するが、稀男の願いによってルーサーは死ぬ case 2.稀男が誓約を拒んだので殺す。ルーサーは稀男と仮誓約しているベリアル派の魔王に殺される。どちらにしろベールゼブブの命令に従った結果ルーサーは死ぬ。 -p13.p3でルーサーのコーンアイスを食べたから助けてやると稀男は言っている。しかし、「助けて~な」と言われただけでも稀男は無条件でルーサーを助ける? -p14.「あげな小細工」=ルーサーの偽装死 -p21.落ちるギリギリのところを転がるアイスのカップは、なんとか助かったルーサーを象徴している? -ルーサーが稀男のもとに来たのはソロモンの策略。ゼブブを使ってレックスの息子であるルーサーを稀男の元に派遣し、稀男とルーサーを組ませることでレックスから稀男を守ろうとした。また、ソロモンはルーサーに、「矛」としてアスを補助する役割を担わせている(第二部観測塔 01 p28)。 ---- **&color(#990000){11 サッキュバス} -稀男が気持ち悪いと避けていたものは「女」と「魚」。人魚姫を無意識に記憶の底に封じ込めていたのだろう。 ---- **&color(#990000){12 運ぶ力} -稀男が毎度マナを1%使うとすると、残量が気になる。 -単純に100回使ったら弾切れで寝たら回復という可能性もあるが、ここでは徐々に減る方で計算してみる。 -最初を100として、絶対量を計算すると --1回目:100 のうちの 1% = 1 だけ使って残り 99 --2回目:99 のうち 1% = 0.99 だけ使って残り 98.01 --3回目:98.01 のうち 1% = 0.9801 だけ使って残り 97.0299 -という具合で、初項1で公比0.99の等比数列になる。 -ここから計算すると、稀男のマナは、69回ごとに約半分になる。 --0.99の69乗 = 0.4998 -もっとも、「量より質」という話なので、気にする必要はないのかもしれない。 -↑後のハウスマンとの対決からして、たましいの器の最大値を100として1ずつ減っていく方式ではないか。1度目の1%の弾丸と2度めの1%の弾丸が威力が変わるような描写は見受けられなかった。 ---- **&color(#990000){13 影男} -p6「不治の病が福と転じたな」とは、何が福なのか? -⇒どうせ不治の病だから、一か八か成功率の低い影男に躰化するのを試みたところ、成功して寿命が数百年になった。ふつうのひとよりずっと長生きになったのが福。 -p14.あたりからのやりとりは難解。影男に呼び出された日奈子の傀は、影男の意図に反して影男を攻撃し肉体を崩壊させかける。このとき稀男はわざと前倒し、自分の影を用いて影男の影を守った上で、2次元槍攻撃を指示して傀だけにダメージを与える。その隙に影男が傀を崩壊させた。傀に2次元槍攻撃が効いたのは、影男が召還する傀の肉体設定が、影男に近いからか。 -稀男の言った「ママだからさ」というセリフは「助けるのに理由なんてない」ということ? -p19.ライトが点いたのは東郷の問題が解決しておらず逃げられないぞと言う暗示。 ---- **&color(#990000){14 壊す力} &bold(){前編} -p1.久松組の組長が死ぬ前に渾菜組に跡目を譲る意味 -⇒久松組のナワバリで仁が死んだから(しかも原因の一端は久松二三夫)責任を取らされて久松組組長が東郷に制裁を受けるだろうことが予想されたので、身代わりとして一時的に渾菜を組長にするという策略と思われる。つまり殺されるためだけに組長になれと言う意味。渾菜はもともと久松組の幹部だったが離反して勝手に渾菜組をつくり連合と結託していた。でも渾菜自身はそのことを後悔していた(連合はクズみたいな奴ばっかだし)。だから「久松組の組長になれ」と言われたときに、それが「形だけ組長になって東郷に殺されろ」という意味だと気づいていたが手下たちを引き取ってもらうことと引き換えに甘んじて受けた。(久松組長は渾菜のこういう性格を見切ったうえで話をもちかけた。)まあそんなことで許してくれる東郷じゃなく、結局、渾菜も久松も両方殺された。(もしくは久松組長は渾菜ひとりの首で済むとは最初から思ってなく、自分は死にさらに渾菜の首を足すことで正義の怒りを少しでも静めようとしたと思われる) -p.23 回想、魚成徳の離縁。団「城下士にとっての大事は~東郷家の相続」「その為には当主に話せぬこともあり」。正義は勇のことを知らなかった? 知っていれば、無差別な巨大球体攻撃をするとは考えにくい。正義の管理下に置かない次期当主候補を複数の街に分散させているのか。ヘッドなど敵対勢力の暗殺から守るためか。はたまた他の理由か? &bold(){中編} -p27.ルーサーに倒された正義がいきなり上空に移動したのは、おそらく球体間移動。 &bold(){後編} -p3.イソップ童話でのねずみたちが猫に鈴をつけようと相談する話が元ネタ。現代では、猫にすずをつけるといえば、手に負えない強権者を策をもって陥れおとなしくさせるという意味で使われる。ここではヤクザたち(=ねずみ)の天敵である東郷(=ねこ)に鈴をつけようとした(=暗殺しようとし、失敗しても暗殺の恐怖で萎縮させてヤクザに手を出させにくくしようとした)ということ。 -p14.稀男が攻撃の範囲を予測したのはいのちの緒の縮み方を見て。 -p22.聖子の「今日限りだ」は病室での正義のセリフから。稀男は、聖子をかばって獅子屋を失った正義を憎みきれていない聖子の気持ちを汲みきれず、正義を撃たせたことになったのか。 -⇒正義を説得させるつもりで聖子を呼んだものの、聖子は稀男の意思を汲まずに正義を撃ったのではないか。 -⇒病院で稀男と正義が対峙したときの聖子の表情(14中編p.7)、聖子「今日限りだ」の別離の言葉、稀男「女は去って行った」「これにて俺は人を助けることをやめる」から、稀男と聖子の間には友情を超えた特別な信頼関係があったのかもしれない。それが聖子からの一方的なものなのか、相互的なものかは不明。後の聖子の西海道での描写より、聖子は球体使いではないが、人の信頼を得るたましいの力の持ち主なのではないか? ---- **&color(#990000){15 躰化の術} -p1.扉絵の狼の鼻にピュアのシルエットがある。 -ラストの方まで稀男の顔が出てこない。 -p3.ロイドは趣味でどこかに寄付している。 -p19.写真を撮るときに「署長のやつ・・・」と言ってるのは、署長が残した遺言の意図に気づいたと思われる。それが何かは分からないが。 -稀男がシャッターを通行人に頼んでいることから、稀男も入った集合写真が存在する?それとも頼んだだけで自分は写ってない? -ラストで自分の心境の変化に気づく。(署長に気付かされた)ウェンティゴ編で遺骨を運んだのは恩を売られただけでは無いと思われる。(これも恩?) -「壊す力」で「人を助けることをやめる」と言うに至ってしまい、それでもルーサーの「命」のために走ってしまう稀男に、集合写真を撮らせることで自分もその中に身をおこうと思わせた。おそらく、稀男が「壊す力」ラストで顔を隠して以来、この話の最後で初めて顔が描かれたことにも関連するのでは。 -しかし署長は、どの時点でその遺言を残したのだろうか。聖子に?ルーサーに? ---- **&color(#990000){16 ウェンティゴ} &bold(){前編} -p7.稀男が追いかけられているコマでウェンディゴに乗り移られたか。 &bold(){後編} -p8.井戸=精神分析学者フロイトにおけるイド。井戸の連中の4名は表情より喜、怒、哀、楽と思われる。 -⇒喜怒哀楽はあくまで感情である。どちらかというとこれらは多重人格者によくある「好ましくない者たち」であると思われる。多重人格者で発生した人格の中で、極端に虚言癖のもの、暴力的なもの、反社会なもの、無気力なものは他の人格から行動が制限され、精神が不安定な状態下にならない限り普段は表層に出ることがない。 -p17.これでセリアが稀男の子を成したり、しないよな…? -p19.署長の遺骨が荼毘に付した直後と比べやや再生している。稀男の死んだという気がしないという発言も気になる。 -遺品の集合写真が、「躰化の術」ラストの集合写真(を署長が撮らせたこと)と関連する? ---- **&color(#990000){17 ヴァンパイア} &bold(){前編} -p23.テルちゃんを襲ったアカーシャ球体は朝日。ヴァンパイアになった4日目以降は「99年間朝日が差し込まなかった空間」で朝を迎えなければならない。 &bold(){中編} &bold(){後編} -p19.最後にシャクヨウを食っているのはテルちゃんの時と同じく朝日。手錠は稀男がマナを使ってしかけたと思われる。 -シャクヨウが手錠を壊せないのは、命を分けたせいで力が人並みになっているから。 ---- **&color(#990000){18 出口} -p6.レックスに目をつけられた婦警は第10話『ヘッド』での警察署爆発の場面にも登場している。 -p18.日光先生は既に縁の深い稀男を思い出せなくなるくらい胎界に取り込まれていたが、稀男が偶然差し出したお茶で記憶を取り戻してる。 -p30.レックスの足元を描いているコマの工場のような背景は、4話『たましいの扉』の扉絵と同じ。 ---- **&color(#990000){19 絶対失敗神獣グレムリン} &bold(){前編} -p5.ルーサーが食べてるケーキは本来は案内忍のバースデーケーキの予定だった。 &bold(){後編} -p2,4,15でレックスが渡す一万円札は聖徳太子の図柄のものである。 ---- **&color(#990000){20 塔の男} &bold(){前編} -p5.ソロモンはアスの複躰にも潜める。同じ細胞を使ってるから? -p.5 複躰には自我の礎がない、稀男にマフラーを貰い親切にしてもらったことで、「親切な人」の人格になることを決める。 -p.17 後に何度も稀男が回想する複躰の死、存在承認と自我の礎がなく、「親切な人」を目指した複躰に対して無我は幼少の自己の姿を重ねたのではないか。以降複躰から貰ったシルフの指輪は幾度となく礎なき者の他者への「親切」の象徴として使われる。 -p25.稀男が時間感覚を一時的に喪失している。ソロモンとの対話がなされていたのかもしれない。 &bold(){後編} -p7.アスはハッグと戦っている。ハッグはピュアとの約束でソロモンヘイムには来れないため(『バンシー牧場3』参照)、次元の指輪の穴を通してヨルムだけで攻撃している。 ---- **&color(#990000){21 人でなしの夢} &bold(){前編} -p10.戸的実が太りだしている。 -p25.サッキュバスの水着の名札は呂理(ロリ)である。 &bold(){後編} -p7.サッキュバスの水着の名札は佐木あるいは左木である(サキ)。 ---- **&color(#990000){22 暴れる力} &bold(){前編} -p18.興信所の間違いによって戸的一家が助かったのは、普段から戸的実や美穂の無事を願う稀男の運ぶ力のおかげか。 &bold(){後編} -p11.ゼブブの台詞からすると天肢は悪魔の古い肉体とあるので関係がありそう。 -p23.最後でアスに写真を渡し、「もういらない」と言っている。これは「15話 躰化の術」のラスト(写真撮影)での描写の行間しだいで、二つにとれようになっている。前提として、稀男=無我は他者を助ける行為自体を自分の存在の基盤としているが、同時に地震を恐れてる為に傍観者である。ここでの稀男も撮影者=傍観者。 -①写真を一枚とり、あとは通行人に任せて自分は去った。傍観者としての関わりすらも出来るだけ避けようとしている。「あんなの本音なわけないだろ。」。心境の変化の兆し、自覚は結局認める事は出来ない為、そんな気にさせる「自分の写っていない写真」を手放している。 -②実は写真は2枚撮られており、一枚目は稀男が撮った写真(稀男が撮影者=傍観者)、そして2枚目は通行人に撮ってもらった自分も写っている写真(仲間と一緒)。ニキとの戦いの中で「町の人々と仲間として一緒にいたい」と告白しており、写真を手放す事で自分には2枚目だけでいいという心境の変化を表していると思える。①の反対の行動となる。 ---- **&color(#990000){23 誕生日} &bold(){前編} -p18.ろうそくに火をつけたことを二郎は「こんなのできるやつ西海道にいくらでもいる」といっているから、パイロキネシスは特別な能力ではない? -p20.ルーサーは20歳で、もうすぐヘッドに入って12年になる。つまり8歳でヘッドと誓約している。 &bold(){後編} -p24.運ぶ力の持ち主は日常では運が良くない描写が多々ある。ハウスマンも稀男も、狙って投げても空き缶や紙飛行機がゴミ箱に入らず、本人も入らないのを自覚している事から今までもそうだったと思われる。これはマナ(運)がコントロール下にあるため。いちいちマナ消費の意思を持って行う必要があり、器が大きいためその意思なしにマナがこぼれ落ちることは無い。そして結果(意思を込めれば成功する)が分かりきっているため実際にマナを使うこともない。一般人と違い、日常のどうでもいいことで、マナのたれ流し(無駄使い)がされない。 -p32.最後のコマより、メフィストはルーサーの目を通して生成世界の状況を見ていることが分かる。 ---- **&color(#990000){24 魔王メフィストフェレス} &bold(){前編} -p5-p7.ルービックキューブが稀男の人間関係の比喩になっている? アスが揃えた面は青、黄、赤の三面。青がアス、赤がルーサー、黄色が黄色人種の国の人間という事で稀男?と強引に当てはめると、残りの三面に対応する人物が揃って、稀男パーティは完成する? 残りは白、緑、オレンジ。 -p14.アスが座ってる椅子の表情がアスと連動している? -p15-p16.アスが苦労して揃えたキューブをメフィが勝手に弄って完璧に揃える、稀男パーティ解体とメフィによる殲滅部隊再編成の比喩? -p20.タロット・アスの傀をメフィが召還した事をキッカケにソロモンが干渉。司神マークの真ん中にドットを入れた瞳<・>がソロモンの特徴。 &bold(){後編} -p3.正気のゼブブとメフィが会話をするのはヘブライ王国での惨事以来。 -p4.ゼブブが高い位置に居るのは事態の認識度の比喩。メフィはゼブブと会話をする事で、梯子を登る様に少しずつ理解していく。 -p12.5コマ目、右側の白いローブの人物がベリアル大主陛下? -p17.アスも焦る、椅子も焦る。 -p19.死が確定し始めて体が崩壊するメフィ。 **&color(#990000){25 生成世界の奇蹟} &bold(){一} &bold(){二} -p20.地獄第5階層の次元番号は196。 -p22.稀男の台詞「稀男とルーサーの地獄旅行」の元ネタは映画「ビルとテッドの地獄旅行」。 &bold(){三} -p7.アスが最終的に指輪の貸し出しを断ったのは単にアスタロトを扱い慣れていて、そう言えばレリムに指輪を渡すと知っていたからか。 -p15.レックスは正真正銘稀男の見間違い。稀男にはレックスの体内にあるヌン=アダムの神獣石とその神獣である鬼との気配の区別がつかなかった。 &bold(){四} -p6.魔界階級表の王族12名と60名の貴族を足すとソロモン72柱の人数と一致する。 -帝王直属の六名の王は地位的に君主の下となる。 -p7.リリスが眠気を覚えると同時にアスが覚醒したのには何か関連があるのだろうか。 -p17.以降のリリスの暴走は稀男の機転によるもの。後にソロモンにしてみても計算外の事態だったことがわかる。 &bold(){五} ---- **&color(#990000){26 無責任飛行 召集} &bold(){前編} -p9.アスタロトのことを「三千年前ソロモンと最も接触時間が長かった魔王だ」と言っているが、『メフィストフェレス後編』ではメフィのことを「ソロモンとの接触時間がベリアル大主陛下に次いで長かったからだ」と言っている。つまり接触時間は、アスタロト>ベリアル大主>メフィの順番である。 &bold(){後編} -p17.大阪に喜連瓜破駅(きれうりわりえき)がある。 -p24.球体使いの色分けは一等級は青、二等級は赤茶、三等級は橙色。虹増二郎は三等球体使い。 ---- **&color(#990000){26 無責任飛行 予選} &bold(){一} -1:受付インド人ソヌ(ムケケ) -2:受付インド人(笑顔)、アス、片目男 -3:受付インド人、ルーサー -4:受付インド人(魔法則師)、毛大人、ロシア婆、赤毛三姉妹、アドニス -5:受付インド人サタジット(包帯)、稀男、キム、部族少年 -6:受付インド人(ターバン)、東郷情、毛(娘)、アルパン、ロシア躰化部隊9名 -7:受付インド人、レックス、スーシェ&狼女5名、喜連、瓜破、虹増組(一等2名,二等5名,三等5名),他東郷数名 -8:受付インド人サビィル(ゴムゴム) &bold(){二} -p.9 無自覚だが、この時稀男は助けを求められていなくても子供を助けようとしている。 &bold(){三} &bold(){四} -p16.東郷は全員頭と胸のみを攻撃されている。 &bold(){五} ---- **&color(#990000){26 無責任飛行 本選} &bold(){一} -p10.アスの話と背景の回想シーンより、アスは『塔の男後編』p7の初登場時に、魔法則師ハッグと戦っていたことがわかる。 &bold(){二} -p3.シルフの指輪は風の司神アモン=ゼウスの神獣石の欠片から作成したと思われる。 -p9.「『神獣石』は司神の総数に対して1~4個ある計算だけど」とあるが、誤記で「司神の1柱に対して」が正と思われる。 &bold(){三} &bold(){四} &bold(){五} &bold(){六} -p5.稀男が頼んだこととは、部族の少年の為に出場者たちの死体から金目のものを集めること。 -p13.真ん中のコマの背景は、無責任飛行召集の扉絵と同じ。 &bold(){七} &bold(){八} -p3.イシス=デメテルの躰化者であるブコウスキー兄弟は肥満による内臓疾患で身体の時間を進めたと発言。同じくイシス=デメテルの躰化者であるレフ・レックスは、本戦四のp5やp20他のようにオイルやバター、鳥の皮など油オンリーの不健康な食生活を送りながらほとんど新陳代謝していないとのこと。恐らくレフ・レックスは熱光線や人間離れした運動などにこれら油脂の莫大なカロリーを使用しているため肥満にならないと推測。むしろあれだけの馬鹿げた熱量や運動を実現するために燃料を補給しなくてはならないのかもしれない。 -p.20 「わかったからだ 返してくれ」稀男(無我)は複躰の死に執着していた。「わかった」とは死んでいった複躰に対して責任をもつことではないか。稀男はこの時から「最高の創造物」「世界の宝」を助けようと決めたのではないか。 -p.21 稀男はシルフの指輪とクローバー(取替時に持たされた識別紋の入ったもの)を重ねる。稀男も複躰にも、それらは初めて持った人との関わり(存在承認)の象徴。 ---- **&color(#990000){27(最終話)  帰還} &bold(){前編} -p17.アスタロトにとっては専有胎界や階級よりも分割した命の方が大事。 -p24.アスタロトはルキフグを呼び捨て。 -p23「『ニルギリティー』だったかしら?」、p25「『インテリアの才』も無い」という発言から、アスタロトはゼブブやメフィの専有胎界を覗き見ていた。 &bold(){中編} &bold(){後編} -p14.人面疽が日光今日子にとりついた事件(第2話)から2年がたっている。 -p20.メフィストフェレスが強制転移の罠で転送された場所はリリスの寝室。中央コマ上部にリリスの姿があり、p24でベールフェゴールが「寝室」と呼んでいることからわかる。
#redirect(エピソード考察){} q88各話ごとに、読み解けた所、いまだ理解できない所、気づいたことなど。 #contents *&color(#696969){第一部}:&color(#990033){ア}&color(#006633){カ}&color(#006633){ー}&color(#666666){シャ}&color(#cc6600){球}&color(#191970){体} **&color(#990000){01 使い魔} -四葉のクローバーは幸運のしるし。 -p1.四葉を赤子に近づける事で幻覚が解けて赤子が取り替えられたことに両親が気付く。「それが真実だ」は会話でもあるし、後から人物がソロモンであると推測できるようになっている。ソロモンが何の目的で仕組んだのかは不明。 -p2.町田のアニキ分の男は髪といい唇といい稀男と勘違いしやすくしてある。町田の右手の怪我はアニキ分に練習台にされた痕か。 -p3.「俺がアンダルシアの犬~」は、映画のように日奈子の目を切り裂くという脅し。 -アニキ分と町田は、娘の日奈子を人質にして呼び出した久松組の若頭を殺るつもりだった? -p4.ヤクザは散々稀男を銃撃したが全て失敗に終わったらしい。まだマナを覚える前だがなぜ回避できたのか?また一方で『影男』でのヒゲのボディーブローや『無責任飛行予選』での部族の少年の槍攻撃は避けられずに喰らっている。 -p7.戸的実がバルバトス(ベリアル派)ではなくベリト(ベール派)と言ってしまったのは、ソロモンの操作。ソロモンは稀男をベール派と誓約させたがっていた。(魔王メフィストフェレス後編p9より)。レプラコーンがこれをベール派の仕業であると考えたのは誤りである。 -p10.伝承におけるベリトは、あらゆる金属を黄金に変える能力を持つとされる。 -p22.本の断面が口に見える。 -p25.ベリトが稀男を「その妖魔」といっているのは、戸的実の表層思考にある稀男の容貌から判断した? -p26.稀男がベリトから離れて立っているのは、魔王が眼前の者の表層思考を覗けることを「本」で知ったからか。 -p28.戸的実が栗島たまきの登場によってソロモンの六芒星が完成してることを理解し、且つベリトより稀男(やたまき)を信じると決断したのはなぜ? -⇒たまきを見て戸的が叫んだのは、惚れた(?)たまきを助けるために、稀男の「とっととすませろ(何かしらの準備はした)」という言葉を信じたため。 -⇒戸的実は栗島たまきの顔を見て、自分の願いをかなえるよりも、ベリトと契約してしまった栗島たまきを助けなければならないことに気づいた。 -p28.ベリトが稀男を「混血種」「運ぶ力の胎界主」と気づいたのは、表層思考を読んだのではなく、稀男をとりまくアカーシャ球体をよく見たら妖魔が持たないはずのたましいを持つことや運ぶ力を持つことが分かったから? -⇒ベリトの前に「運ぶ力の胎界主を釣り上げる」ように共感をかけたたまきが現れたため、目の前の稀男が胎界主だと気付いた。 -p33.四葉を拾わないのは、他者との関係を無くしたのに、栗島たまきの「大切なモノ」という台詞で、親の形見を大事にしていた自分に気付たから? ---- **&color(#990000){02 人面疽} -p3.稀男は居留守を使っている。久松の言葉は稀男に騙された日光先生と、(おそらくは)騙されて連れてこられた自分の両方について言及している。 -稀男は自分の種族がバンシー(稀男は正確にはバンシー人種)であると知られていた事から、命の緒を切るという手の内までが読まれたと考えて二人を一旦見捨てるふりをして不意打ちをした。 ---- **&color(#990000){03 夢魔} -p3.老婆(魚成徳)の態度も言葉もきついが、最下段のコマの表情から、内心は勇を深く心配していることがうかがえる。 -p4.女は若かりし日の(?)徳。勇の心の底にあった、若く「優しい」母親への憧れを夢魔がかなえたもの? -p5.勇以外のクラスメートには緒が無い。 ---- **&color(#990000){04 たましいの扉} -p2.メフィストフェレスに遣わされた影男が、戸的実を影縛り(?)した際に実の傀(内田)を召還したと思われるのだが・・・。 -稀男は空き缶をゴミ箱に向かって投げても入らない。『運ぶ力』で病院で投げた多数の紙飛行機も入らず、『誕生日』でハウスマンが投げた空き缶も入らない。これらには理由がある? -p5.右上のコマで「!」とあるのは戸的実の影が消えた事に気付いたから。 -傀は他者の影に移り潜んで操る事ができる。 -左のコマで何かに気付いている戸的に緒が見えているので、稀男が目くばせをして合図していると思われる。傀は(影に反映されない)言葉や表情までは操れないようだ。 -「しまったすでにそっちと・・・」は稀男の芝居。 ---- **&color(#990000){05 天肢の血} -p1.目晴れていた空が聖子の登場と同時に雷雨となるのは、いつも厄介事を持ち込む彼女に対する稀男の心象をも暗示している? -聖子は稀男の弱点や性格を熟知している。 -p11.署長が渾菜を介抱しているらしきシーンで傷口あたりに手をかざしている。 -2部に登場する治療師の力を使っているのか? -p17.聖子のパフパフ(?)は隠れていた稀男への仕返し。 ---- **&color(#990000){06 憑魔} -p9.実の夢のアイドルはともかくとして、なぜ皮彦は美穂の翻訳家になるという夢に反対したのか?将来が不安定だから? -p14.稀男は鏡で部屋の様子を覗いている。 -p16-17.「本物を教えろ」「あんたなら知っている」で、戸的父はどちらかを指したのか? -p17.稀男が憑魔を撃ったために憑魔は美穂を操作できなくなり、美穂は倒れた。右の美穂に撃たれた痕は確認できない。 -p18.稀男の「娘を助けたのは俺じゃない」発言は戸的父が正しい方を選んだということなのか? -p19.稀男が買っているきんつばは、 第2話『人面疽』で久松が勧めていたもの。石造りの橋は扉絵の奥にある橋と同じ。 ---- **&color(#990000){07 遅刻} -p1.ゆがんだコマは、水槽から見ているゼブブの視点。14話『壊す力後編』のp14に「ベールゼブブのやつまわりくどい伏線~」とあるように、河鍋の件は最初からゼブブ(=ソロモン)が仕組んだこと。多くの敵に狙われている稀男を守るために、時間停止装置を与えようとした。ただこの時点ではまだ仁は死んでおらず、正義と戦うことは決まっていない。 -p9.河鍋が稀男の家に入った時に時間が止まっているように見えるのは、動物の置物や針金で止めた銃弾を使った稀男のトリック。 -「作動できるただ一つの機械」とはおそらく河鍋の持っている時間停止装置のこと。 -p10.河鍋がマズルフラッシュ見てからスイッチONにしてるのが謎。 -⇒マズルフラッシュを見てからスイッチを入れたのは、発射できた=(装置の誤作動などで)時間が止まっているわけではない、と判断できたから。 -p11.河鍋の周りの時間は正常に動いているので電磁版が作動した。 -電磁板の上を河鍋が通過しなかったらどうするつもりだったのだろうか。そもそも電磁波が「装置」に作用するとはどこから確信を得ていたのだろう。聖子から? -時間が動き出した時点で、発射した弾の軌道上に河鍋がいなかったらもう一発撃つ余裕はあったのだろうか。意識が状況(電磁板作戦はうまくいったが弾は当たっていない)を認識するまでの時間差で、稀男がやられるのではないだろうか…。 -p9最後のコマに河鍋の銃が描かれていることから、ここの台詞は河鍋の稀男への誘いではないかと推測。時間が停止しているとしたら、河鍋の銃も作動しないことをそれとなく稀男に悟らせ、「撃って試そうか?」と誘い稀男に撃たせたのではないかと。そう解釈して見ると、次のページの2コマ目で、河鍋の指は銃のトリガーから離れている。稀男を撃つつもりは無かったということでは? -p10.その上であえて時間を止めたのは、確実に死ねるように調整しようとしたのでは。結果的に稀男のトラップに掛って失敗した後、自殺の幇助を懇願したとはとれないだろうか?ただ電磁力板が作動した事で河鍋の銃が不作動という示唆が彼のブラフという事になってしまうのだが。 -p13.川鍋に助けを請われた稀男は、命の緒を切って自殺を幇助した? -⇒p.12「なんでも妻に決めてもらっていた」→妻の居ないあの世に行きたくないので、(スイッチを使い?)先に妻を死なせて欲しい→「2分前に妻も死亡している」「間に合ったらしい」。妻との心中を幇助して居たのではないか。河鍋と妻が同じ場所に行けたかは分からない。 -「河鍋」という名前に意味はあるのか? ---- **&color(#990000){08 球体使い} &bold(){前編} -p13.虹増二郎は正義の妾腹の子 後編 -p17.(少なくとも仁のレベルでは)障壁を張ったまま歩いたり、「跳ぶ(・球体間移動する)」事はできないと分かる。 -p18.3コマ目で稀男が仁に見せているのはp16の4コマ目で倒れている犬の死体で、おそらくは偽物。仁に見せる事で毒ガスが偽物(で煙幕)だったと示唆しているのだろう。 -足止めと消耗→檻に捕獲(球体間移動する余力は無い)→銃撃(弾けない)の鬼コンボ。 -p19.稀男の「~倍」とは一度に撃つ弾の数のこと。 -p20.仁は球体間移動で檻から脱出。 -なぜp9では紙ヒコーキに反応しなかったアカーシャ球体が反応しているのだろうか? -⇒感度を飛行物に寄せたのではないか。 -⇒自動防御には感度の限界があり、金属・肉体・紙など反応する物質を振り分けている。その仮定のもと稀男はp.9で紙飛行機を投じ、紙飛行機が反応しなかったことで仮定を確かめていた。仁はその言葉を受け、p.20では感度を分散していた。 ---- **&color(#990000){09 インプ} -p2.九狼翔(カッケン)の頭の怪我は、04話『たましいの扉』で戸的実の傀の内田に操られて路面電車に追突させられたものか。 -p9,10.「まったくあの時メン鳥を・・」「俺の兄弟がレギオンに・・」は、戸的実がベリトを召還したとき、お供のインプが生成世界で形を保てなかったことを指す。 ---- **&color(#990000){10 ヘッド} -p5.ルーサーは時計を見ている。自らの躰化時間が限定されているため。 -p9. p6でペイント弾を嗅ぎ分け、p7「墓場のニオイの男」と発言しているようにルーサーは嗅覚が鋭い。 爆弾につけた瞬間接着剤が匂いでばれるかもしれないのでペンキの強い匂いを漂わせた? -p10.稀男は鏡で自分の命の緒を見ている。爆破に巻き込まれて死ぬのを防ぐためか。 -p11.(ここの秒数は、さっぱりわからない)爆発でルーサーの腕時計は壊れた。稀男の発言の整理をすると、case 1.稀男は誓約するが、稀男の願いによってルーサーは死ぬ case 2.稀男が誓約を拒んだので殺す。ルーサーは稀男と仮誓約しているベリアル派の魔王に殺される。どちらにしろベールゼブブの命令に従った結果ルーサーは死ぬ。 -p13.p3でルーサーのコーンアイスを食べたから助けてやると稀男は言っている。しかし、「助けて~な」と言われただけでも稀男は無条件でルーサーを助ける? -p14.「あげな小細工」=ルーサーの偽装死 -p21.落ちるギリギリのところを転がるアイスのカップは、なんとか助かったルーサーを象徴している? -ルーサーが稀男のもとに来たのはソロモンの策略。ゼブブを使ってレックスの息子であるルーサーを稀男の元に派遣し、稀男とルーサーを組ませることでレックスから稀男を守ろうとした。また、ソロモンはルーサーに、「矛」としてアスを補助する役割を担わせている(第二部観測塔 01 p28)。 ---- **&color(#990000){11 サッキュバス} -稀男が気持ち悪いと避けていたものは「女」と「魚」。人魚姫を無意識に記憶の底に封じ込めていたのだろう。 ---- **&color(#990000){12 運ぶ力} -稀男が毎度マナを1%使うとすると、残量が気になる。 -単純に100回使ったら弾切れで寝たら回復という可能性もあるが、ここでは徐々に減る方で計算してみる。 -最初を100として、絶対量を計算すると --1回目:100 のうちの 1% = 1 だけ使って残り 99 --2回目:99 のうち 1% = 0.99 だけ使って残り 98.01 --3回目:98.01 のうち 1% = 0.9801 だけ使って残り 97.0299 -という具合で、初項1で公比0.99の等比数列になる。 -ここから計算すると、稀男のマナは、69回ごとに約半分になる。 --0.99の69乗 = 0.4998 -もっとも、「量より質」という話なので、気にする必要はないのかもしれない。 -↑後のハウスマンとの対決からして、たましいの器の最大値を100として1ずつ減っていく方式ではないか。1度目の1%の弾丸と2度めの1%の弾丸が威力が変わるような描写は見受けられなかった。 ---- **&color(#990000){13 影男} -p6「不治の病が福と転じたな」とは、何が福なのか? -⇒どうせ不治の病だから、一か八か成功率の低い影男に躰化するのを試みたところ、成功して寿命が数百年になった。ふつうのひとよりずっと長生きになったのが福。 -p14.あたりからのやりとりは難解。影男に呼び出された日奈子の傀は、影男の意図に反して影男を攻撃し肉体を崩壊させかける。このとき稀男はわざと前倒し、自分の影を用いて影男の影を守った上で、2次元槍攻撃を指示して傀だけにダメージを与える。その隙に影男が傀を崩壊させた。傀に2次元槍攻撃が効いたのは、影男が召還する傀の肉体設定が、影男に近いからか。 -稀男の言った「ママだからさ」というセリフは「助けるのに理由なんてない」ということ? -p19.ライトが点いたのは東郷の問題が解決しておらず逃げられないぞと言う暗示。 ---- **&color(#990000){14 壊す力} &bold(){前編} -p1.久松組の組長が死ぬ前に渾菜組に跡目を譲る意味 -⇒久松組のナワバリで仁が死んだから(しかも原因の一端は久松二三夫)責任を取らされて久松組組長が東郷に制裁を受けるだろうことが予想されたので、身代わりとして一時的に渾菜を組長にするという策略と思われる。つまり殺されるためだけに組長になれと言う意味。渾菜はもともと久松組の幹部だったが離反して勝手に渾菜組をつくり連合と結託していた。でも渾菜自身はそのことを後悔していた(連合はクズみたいな奴ばっかだし)。だから「久松組の組長になれ」と言われたときに、それが「形だけ組長になって東郷に殺されろ」という意味だと気づいていたが手下たちを引き取ってもらうことと引き換えに甘んじて受けた。(久松組長は渾菜のこういう性格を見切ったうえで話をもちかけた。)まあそんなことで許してくれる東郷じゃなく、結局、渾菜も久松も両方殺された。(もしくは久松組長は渾菜ひとりの首で済むとは最初から思ってなく、自分は死にさらに渾菜の首を足すことで正義の怒りを少しでも静めようとしたと思われる) -p.23 回想、魚成徳の離縁。団「城下士にとっての大事は~東郷家の相続」「その為には当主に話せぬこともあり」。正義は勇のことを知らなかった? 知っていれば、無差別な巨大球体攻撃をするとは考えにくい。正義の管理下に置かない次期当主候補を複数の街に分散させているのか。ヘッドなど敵対勢力の暗殺から守るためか。はたまた他の理由か? &bold(){中編} -p27.ルーサーに倒された正義がいきなり上空に移動したのは、おそらく球体間移動。 &bold(){後編} -p3.イソップ童話でのねずみたちが猫に鈴をつけようと相談する話が元ネタ。現代では、猫にすずをつけるといえば、手に負えない強権者を策をもって陥れおとなしくさせるという意味で使われる。ここではヤクザたち(=ねずみ)の天敵である東郷(=ねこ)に鈴をつけようとした(=暗殺しようとし、失敗しても暗殺の恐怖で萎縮させてヤクザに手を出させにくくしようとした)ということ。 -p14.稀男が攻撃の範囲を予測したのはいのちの緒の縮み方を見て。 -p22.聖子の「今日限りだ」は病室での正義のセリフから。稀男は、聖子をかばって獅子屋を失った正義を憎みきれていない聖子の気持ちを汲みきれず、正義を撃たせたことになったのか。 -⇒正義を説得させるつもりで聖子を呼んだものの、聖子は稀男の意思を汲まずに正義を撃ったのではないか。 -⇒病院で稀男と正義が対峙したときの聖子の表情(14中編p.7)、聖子「今日限りだ」の別離の言葉、稀男「女は去って行った」「これにて俺は人を助けることをやめる」から、稀男と聖子の間には友情を超えた特別な信頼関係があったのかもしれない。それが聖子からの一方的なものなのか、相互的なものかは不明。後の聖子の西海道での描写より、聖子は球体使いではないが、人の信頼を得るたましいの力の持ち主なのではないか? ---- **&color(#990000){15 躰化の術} -p1.扉絵の狼の鼻にピュアのシルエットがある。 -ラストの方まで稀男の顔が出てこない。 -p3.ロイドは趣味でどこかに寄付している。 -p19.写真を撮るときに「署長のやつ・・・」と言ってるのは、署長が残した遺言の意図に気づいたと思われる。それが何かは分からないが。 -稀男がシャッターを通行人に頼んでいることから、稀男も入った集合写真が存在する?それとも頼んだだけで自分は写ってない? -ラストで自分の心境の変化に気づく。(署長に気付かされた)ウェンティゴ編で遺骨を運んだのは恩を売られただけでは無いと思われる。(これも恩?) -「壊す力」で「人を助けることをやめる」と言うに至ってしまい、それでもルーサーの「命」のために走ってしまう稀男に、集合写真を撮らせることで自分もその中に身をおこうと思わせた。おそらく、稀男が「壊す力」ラストで顔を隠して以来、この話の最後で初めて顔が描かれたことにも関連するのでは。 -しかし署長は、どの時点でその遺言を残したのだろうか。聖子に?ルーサーに? ---- **&color(#990000){16 ウェンティゴ} &bold(){前編} -p7.稀男が追いかけられているコマでウェンディゴに乗り移られたか。 &bold(){後編} -p8.井戸=精神分析学者フロイトにおけるイド。井戸の連中の4名は表情より喜、怒、哀、楽と思われる。 -⇒喜怒哀楽はあくまで感情である。どちらかというとこれらは多重人格者によくある「好ましくない者たち」であると思われる。多重人格者で発生した人格の中で、極端に虚言癖のもの、暴力的なもの、反社会なもの、無気力なものは他の人格から行動が制限され、精神が不安定な状態下にならない限り普段は表層に出ることがない。 -p17.これでセリアが稀男の子を成したり、しないよな…? -p19.署長の遺骨が荼毘に付した直後と比べやや再生している。稀男の死んだという気がしないという発言も気になる。 -遺品の集合写真が、「躰化の術」ラストの集合写真(を署長が撮らせたこと)と関連する? ---- **&color(#990000){17 ヴァンパイア} &bold(){前編} -p23.テルちゃんを襲ったアカーシャ球体は朝日。ヴァンパイアになった4日目以降は「99年間朝日が差し込まなかった空間」で朝を迎えなければならない。 &bold(){中編} &bold(){後編} -p19.最後にシャクヨウを食っているのはテルちゃんの時と同じく朝日。手錠は稀男がマナを使ってしかけたと思われる。 -シャクヨウが手錠を壊せないのは、命を分けたせいで力が人並みになっているから。 ---- **&color(#990000){18 出口} -p6.レックスに目をつけられた婦警は第10話『ヘッド』での警察署爆発の場面にも登場している。 -p18.日光先生は既に縁の深い稀男を思い出せなくなるくらい胎界に取り込まれていたが、稀男が偶然差し出したお茶で記憶を取り戻してる。 -p30.レックスの足元を描いているコマの工場のような背景は、4話『たましいの扉』の扉絵と同じ。 ---- **&color(#990000){19 絶対失敗神獣グレムリン} &bold(){前編} -p5.ルーサーが食べてるケーキは本来は案内忍のバースデーケーキの予定だった。 &bold(){後編} -p2,4,15でレックスが渡す一万円札は聖徳太子の図柄のものである。 ---- **&color(#990000){20 塔の男} &bold(){前編} -p5.ソロモンはアスの複躰にも潜める。同じ細胞を使ってるから? -p.5 複躰には自我の礎がない、稀男にマフラーを貰い親切にしてもらったことで、「親切な人」の人格になることを決める。 -p.17 後に何度も稀男が回想する複躰の死、存在承認と自我の礎がなく、「親切な人」を目指した複躰に対して無我は幼少の自己の姿を重ねたのではないか。以降複躰から貰ったシルフの指輪は幾度となく礎なき者の他者への「親切」の象徴として使われる。 -p25.稀男が時間感覚を一時的に喪失している。ソロモンとの対話がなされていたのかもしれない。 &bold(){後編} -p7.アスはハッグと戦っている。ハッグはピュアとの約束でソロモンヘイムには来れないため(『バンシー牧場3』参照)、次元の指輪の穴を通してヨルムだけで攻撃している。 ---- **&color(#990000){21 人でなしの夢} &bold(){前編} -p10.戸的実が太りだしている。 -p25.サッキュバスの水着の名札は呂理(ロリ)である。 &bold(){後編} -p7.サッキュバスの水着の名札は佐木あるいは左木である(サキ)。 ---- **&color(#990000){22 暴れる力} &bold(){前編} -p18.興信所の間違いによって戸的一家が助かったのは、普段から戸的実や美穂の無事を願う稀男の運ぶ力のおかげか。 &bold(){後編} -p11.ゼブブの台詞からすると天肢は悪魔の古い肉体とあるので関係がありそう。 -p23.最後でアスに写真を渡し、「もういらない」と言っている。これは「15話 躰化の術」のラスト(写真撮影)での描写の行間しだいで、二つにとれようになっている。前提として、稀男=無我は他者を助ける行為自体を自分の存在の基盤としているが、同時に地震を恐れてる為に傍観者である。ここでの稀男も撮影者=傍観者。 -①写真を一枚とり、あとは通行人に任せて自分は去った。傍観者としての関わりすらも出来るだけ避けようとしている。「あんなの本音なわけないだろ。」。心境の変化の兆し、自覚は結局認める事は出来ない為、そんな気にさせる「自分の写っていない写真」を手放している。 -②実は写真は2枚撮られており、一枚目は稀男が撮った写真(稀男が撮影者=傍観者)、そして2枚目は通行人に撮ってもらった自分も写っている写真(仲間と一緒)。ニキとの戦いの中で「町の人々と仲間として一緒にいたい」と告白しており、写真を手放す事で自分には2枚目だけでいいという心境の変化を表していると思える。①の反対の行動となる。 ---- **&color(#990000){23 誕生日} &bold(){前編} -p18.ろうそくに火をつけたことを二郎は「こんなのできるやつ西海道にいくらでもいる」といっているから、パイロキネシスは特別な能力ではない? -p20.ルーサーは20歳で、もうすぐヘッドに入って12年になる。つまり8歳でヘッドと誓約している。 &bold(){後編} -p24.運ぶ力の持ち主は日常では運が良くない描写が多々ある。ハウスマンも稀男も、狙って投げても空き缶や紙飛行機がゴミ箱に入らず、本人も入らないのを自覚している事から今までもそうだったと思われる。これはマナ(運)がコントロール下にあるため。いちいちマナ消費の意思を持って行う必要があり、器が大きいためその意思なしにマナがこぼれ落ちることは無い。そして結果(意思を込めれば成功する)が分かりきっているため実際にマナを使うこともない。一般人と違い、日常のどうでもいいことで、マナのたれ流し(無駄使い)がされない。 -p32.最後のコマより、メフィストはルーサーの目を通して生成世界の状況を見ていることが分かる。 ---- **&color(#990000){24 魔王メフィストフェレス} &bold(){前編} -p5-p7.ルービックキューブが稀男の人間関係の比喩になっている? アスが揃えた面は青、黄、赤の三面。青がアス、赤がルーサー、黄色が黄色人種の国の人間という事で稀男?と強引に当てはめると、残りの三面に対応する人物が揃って、稀男パーティは完成する? 残りは白、緑、オレンジ。 -p14.アスが座ってる椅子の表情がアスと連動している? -p15-p16.アスが苦労して揃えたキューブをメフィが勝手に弄って完璧に揃える、稀男パーティ解体とメフィによる殲滅部隊再編成の比喩? -p20.タロット・アスの傀をメフィが召還した事をキッカケにソロモンが干渉。司神マークの真ん中にドットを入れた瞳<・>がソロモンの特徴。 &bold(){後編} -p3.正気のゼブブとメフィが会話をするのはヘブライ王国での惨事以来。 -p4.ゼブブが高い位置に居るのは事態の認識度の比喩。メフィはゼブブと会話をする事で、梯子を登る様に少しずつ理解していく。 -p12.5コマ目、右側の白いローブの人物がベリアル大主陛下? -p17.アスも焦る、椅子も焦る。 -p19.死が確定し始めて体が崩壊するメフィ。 **&color(#990000){25 生成世界の奇蹟} &bold(){一} &bold(){二} -p20.地獄第5階層の次元番号は196。 -p22.稀男の台詞「稀男とルーサーの地獄旅行」の元ネタは映画「ビルとテッドの地獄旅行」。 &bold(){三} -p7.アスが最終的に指輪の貸し出しを断ったのは単にアスタロトを扱い慣れていて、そう言えばレリムに指輪を渡すと知っていたからか。 -p15.レックスは正真正銘稀男の見間違い。稀男にはレックスの体内にあるヌン=アダムの神獣石とその神獣である鬼との気配の区別がつかなかった。 &bold(){四} -p6.魔界階級表の王族12名と60名の貴族を足すとソロモン72柱の人数と一致する。 -帝王直属の六名の王は地位的に君主の下となる。 -p7.リリスが眠気を覚えると同時にアスが覚醒したのには何か関連があるのだろうか。 -p17.以降のリリスの暴走は稀男の機転によるもの。後にソロモンにしてみても計算外の事態だったことがわかる。 &bold(){五} ---- **&color(#990000){26 無責任飛行 召集} &bold(){前編} -p9.アスタロトのことを「三千年前ソロモンと最も接触時間が長かった魔王だ」と言っているが、『メフィストフェレス後編』ではメフィのことを「ソロモンとの接触時間がベリアル大主陛下に次いで長かったからだ」と言っている。つまり接触時間は、アスタロト>ベリアル大主>メフィの順番である。 &bold(){後編} -p17.大阪に喜連瓜破駅(きれうりわりえき)がある。 -p24.球体使いの色分けは一等級は青、二等級は赤茶、三等級は橙色。虹増二郎は三等球体使い。 ---- **&color(#990000){26 無責任飛行 予選} &bold(){一} -1:受付インド人ソヌ(ムケケ) -2:受付インド人(笑顔)、アス、片目男 -3:受付インド人、ルーサー -4:受付インド人(魔法則師)、毛大人、ロシア婆、赤毛三姉妹、アドニス -5:受付インド人サタジット(包帯)、稀男、キム、部族少年 -6:受付インド人(ターバン)、東郷情、毛(娘)、アルパン、ロシア躰化部隊9名 -7:受付インド人、レックス、スーシェ&狼女5名、喜連、瓜破、虹増組(一等2名,二等5名,三等5名),他東郷数名 -8:受付インド人サビィル(ゴムゴム) &bold(){二} -p.9 無自覚だが、この時稀男は助けを求められていなくても子供を助けようとしている。 &bold(){三} &bold(){四} -p16.東郷は全員頭と胸のみを攻撃されている。 &bold(){五} ---- **&color(#990000){26 無責任飛行 本選} &bold(){一} -p10.アスの話と背景の回想シーンより、アスは『塔の男後編』p7の初登場時に、魔法則師ハッグと戦っていたことがわかる。 &bold(){二} -p3.シルフの指輪は風の司神アモン=ゼウスの神獣石の欠片から作成したと思われる。 -p9.「『神獣石』は司神の総数に対して1~4個ある計算だけど」とあるが、誤記で「司神の1柱に対して」が正と思われる。 &bold(){三} &bold(){四} &bold(){五} &bold(){六} -p5.稀男が頼んだこととは、部族の少年の為に出場者たちの死体から金目のものを集めること。 -p13.真ん中のコマの背景は、無責任飛行召集の扉絵と同じ。 &bold(){七} &bold(){八} -p3.イシス=デメテルの躰化者であるブコウスキー兄弟は肥満による内臓疾患で身体の時間を進めたと発言。同じくイシス=デメテルの躰化者であるレフ・レックスは、本戦四のp5やp20他のようにオイルやバター、鳥の皮など油オンリーの不健康な食生活を送りながらほとんど新陳代謝していないとのこと。恐らくレフ・レックスは熱光線や人間離れした運動などにこれら油脂の莫大なカロリーを使用しているため肥満にならないと推測。むしろあれだけの馬鹿げた熱量や運動を実現するために燃料を補給しなくてはならないのかもしれない。 -p.20 「わかったからだ 返してくれ」稀男(無我)は複躰の死に執着していた。「わかった」とは死んでいった複躰に対して責任をもつことではないか。稀男はこの時から「最高の創造物」「世界の宝」を助けようと決めたのではないか。 -p.21 稀男はシルフの指輪とクローバー(取替時に持たされた識別紋の入ったもの)を重ねる。稀男も複躰にも、それらは初めて持った人との関わり(存在承認)の象徴。 ---- **&color(#990000){27(最終話)  帰還} &bold(){前編} -p17.アスタロトにとっては専有胎界や階級よりも分割した命の方が大事。 -p24.アスタロトはルキフグを呼び捨て。 -p23「『ニルギリティー』だったかしら?」、p25「『インテリアの才』も無い」という発言から、アスタロトはゼブブやメフィの専有胎界を覗き見ていた。 &bold(){中編} &bold(){後編} -p14.人面疽が日光今日子にとりついた事件(第2話)から2年がたっている。 -p20.メフィストフェレスが強制転移の罠で転送された場所はリリスの寝室。中央コマ上部にリリスの姿があり、p24でベールフェゴールが「寝室」と呼んでいることからわかる。

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