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AKI-H8/3069F LANボードのDRAM増設」(2012/07/25 (水) 23:53:17) の最新版変更点

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*AKI-H8/3069F LANボードのDRAM増設 秋月で売られているこのLANボード、デフォルト(秋月が言うにおまけ)で2MバイトのDRAMが乗っているのに いかんせんuClinuxを起動するだけでその大半を使うと言うことでuClinux使いにはDRAM増設が定石となってるようです。 実はまだuClinuxは動かしたことがないけどマイコン弄り手始めにDRAMを増設したときのメモ。 **3069の仕様 3069は外部メモリ空間が8つのエリアによって分けられています。 このエリアのサイズはMD0~MD2ピンによって選ばれるモードによって左右されるんですが今回はモード5で動かします。 モード5はメモリ空間が16Mバイトで、それを8分割して一つのエリアは2Mバイトですが、 そのエリアのうちDRAMが使えるのはエリア2~5となっています しかしこのLANボードにはエリア2に2MバイトのDRAMが既に接続されているのでこれ以上にDRAMが増設できるのは最大で6Mバイトとなります。 まぁ8Mもあれば何でも何とかなるでしょう・・・ そして、このエリア0〜7はCS0~7にそれぞれ対応していて望むエリアのCSにDRAMのをRASをつなげばいいです あと私がはまった穴ですが、今回のように16bitアクセスのDRAMを使う場合 アドレスバスはA0からつなぐのではなく、A1からつなぐんだそうです。 **ハード デフォルトで5117800もしくは5117805のDRAMが乗ってるそうで、 これを買ってきてそのまま上に積むというのもいいんですが 私は家にあるPC98から抜いた72pinSIMMで増設を試みます。 そのSIMMがこれ #image(simms.jpg,http://www29.atwiki.jp/soukz/pub/simm/simm.jpg) BUFFALOのEMV-P16Mというやつ。乗っているDRAMはOKI製M5118160A-60J(1Mバイトx16bit)が4つで合計8Mバイト。 これはOKIのページからデータシートがDLできるのでもらってきます 真ん中に付いているBUFFALOの石(MGA-24)が気になるけどデータシートが出てこないので無視することにします。 そしてこのDRAMとSIMMのピンとの接続をSIMMのピン表とDRAMのデータシート片手にひたすら調べてみた。 結果こんな感じ。 DRAMを上の画像のようにA~Bとすると |SIMM||DRAM| |CAS0|→|C-UCAS,D-LCAS| |CAS1|→|C-LCAS,D-UCAS| |CAS2|→|A-LCAS,B-UCAS| |CAS3|→|A-UCAS,B-LCAS| |RAS0|→|C-RAS| |RAS1|→|D-RAS| |RAS2|→|A-RAS| |RAS3|→|B-RAS| |WE|→|A,B,C,D-WE| |DQ1-8|→|C-DQ9~16,D-DQ1~8| |DQ9-16|→|C-DQ1~8,D-DQ9~16| |DQ17-24|→|A-DQ1~8,B-DQ9~16| |DQ25-32|→|A-DQ9~16,B-DQ1~8| DRAMのOEはGNDにつないで常にH固定のよう A0-9はABCD全て一緒に引き出されてます この調べた結果から |SIMM||H8/3069| |CAS0,CAS2|→|LCAS| |CAS1,CAS3|→|UCAS| |WE|→|WE| |RAS0|→|CS3| |RAS1|→|CS4| |RAS2|→|CS5| |A0-A9|→|A1-A10| |DQ1~16,DQ17~32|→|DQ1~16| と接続。 そして[[回路図>http://www29.atwiki.jp/soukz/pub/simm/simm_c2.png]] 他のSIMMでこの接続が使えるかは不明。 後はひたすら配線作業するのみ。 こんな感じ #image(wholes.jpg,http://www29.atwiki.jp/soukz/pub/simm/whole.jpg) #image(backs.jpg) うはー終わったーとか思ったらプルアップ抵抗入れるの忘れてて何となく[[空間的に配線>http://www29.atwiki.jp/soukz/pub/simm/chu.jpg]]。 CS6までつないじゃってますがエリア6はDRAMが使えないというのに後で気づいたからで実際意味がないです。 メインがUEW線で気休め程度に電源だけはジュンフロン線でやりました。 まだうまくできた方。ハンダ付けを楽しめるようになってきた。 **DRAMのチェック DRAMがちゃんと接続されているか調べるためにチェックをかけます。 チェックにはH8/3069LANボードについてきたCDにも入っているH8/OSを使わせてもらうことにします [[Linuxによるマイコンプログラミングのページ>http://mes.sourceforge.jp/h8/index-j.html]]のH8/OS ver3.51からコマンドインタプリタつきの3069F,20MHzのもの(plus3068.mot)をもらってきます これをh8に書き込んで、適当なターミナルソフトで接続する。 設定は57600bps,データ8bit,パリティなし,ストップビット1で。 Welcome to the H8 Monitor!! H8/OS >setbyte fee020 c7 FF -> C7 updated. H8/OS >setbyte fee026 b8 3C -> B8 updated. H8/OS >memcheck 600000 600000 memory checked. memory checked.がでれば正常にチェック終了。私の場合これが出るまでかなり苦労しましてw 迫りくるはんだづけのミスにノイローゼぎみ。 あとここにDRAMの初期化をタラタラとかいてたんですが よく考えたらuClinux使う分にはそう意識しなくてもいい気がしてきて 消すのも何かムダな時間を過ごした気がして嫌なので[[こっち>AKI-H8/3069F LANボードのDRAM増設あまり]]の方に移しておきました よかったら参考程度に使ってみてください。 参考サイト様 -[[熊谷研究室>http://www.sendai-ct.ac.jp/~ckuma/]]さんAKI-H8でDRAM-SIMMを利用 -ルネサステクノロジ3069Rハードウェアマニュアル -OKI電子5117800/5118160データシート 書籍 -メモリICの実践活用法—UV‐EPROM/EEPROM/SRAM/DRAMの構造と使い方 桑野 雅彦 -はじめる組込みLinux H8マイコン×uClinuxで学べるマイコン開発の面白さ 米田 聡 佐藤 嘉則 2008-6-15 回路図でRAS3の処理を忘れていたのでVccにつなぐように修正、他細かい所も修正 #right{最終更新&date()} ---- #comment
*AKI-H8/3069F LANボードのDRAM増設 秋月で売られているこのLANボード、デフォルト(秋月が言うにおまけ)で2MバイトのDRAMが乗っているのに いかんせんuClinuxを起動するだけでその大半を使うと言うことでuClinux使いにはDRAM増設が定石となってるようです。 実はまだuClinuxは動かしたことがないけどマイコン弄り手始めにDRAMを増設したときのメモ。 **3069の仕様 3069は外部メモリ空間が8つのエリアによって分けられています。 このエリアのサイズはMD0~MD2ピンによって選ばれるモードによって左右されるんですが今回はモード5で動かします。 モード5はメモリ空間が16Mバイトで、それを8分割して一つのエリアは2Mバイトですが、 そのエリアのうちDRAMが使えるのはエリア2~5となっています しかしこのLANボードにはエリア2に2MバイトのDRAMが既に接続されているのでこれ以上にDRAMが増設できるのは最大で6Mバイトとなります。 まぁ8Mもあれば何でも何とかなるでしょう・・・ そして、このエリア0〜7はCS0~7にそれぞれ対応していて望むエリアのCSにDRAMのをRASをつなげばいいです あと私がはまった穴ですが、今回のように16bitアクセスのDRAMを使う場合 アドレスバスはA0からつなぐのではなく、A1からつなぐんだそうです。 **ハード デフォルトで5117800もしくは5117805のDRAMが乗ってるそうで、 これを買ってきてそのまま上に積むというのもいいんですが 私は家にあるPC98から抜いた72pinSIMMで増設を試みます。 そのSIMMがこれ #image(simms.jpg,http://www29.atwiki.jp/soukz/pub/simm/simm.jpg) BUFFALOのEMV-P16Mというやつ。乗っているDRAMはOKI製M5118160A-60J(1Mバイトx16bit)が4つで合計8Mバイト。 これはOKIのページからデータシートがDLできるのでもらってきます 真ん中に付いているBUFFALOの石(MGA-24)が気になるけどデータシートが出てこないので無視することにします。 そしてこのDRAMとSIMMのピンとの接続をSIMMのピン表とDRAMのデータシート片手にひたすら調べてみた。 結果こんな感じ。 DRAMを上の画像のようにA~Bとすると |SIMM||DRAM| |CAS0|→|C-UCAS,D-LCAS| |CAS1|→|C-LCAS,D-UCAS| |CAS2|→|A-LCAS,B-UCAS| |CAS3|→|A-UCAS,B-LCAS| |RAS0|→|C-RAS| |RAS1|→|D-RAS| |RAS2|→|A-RAS| |RAS3|→|B-RAS| |WE|→|A,B,C,D-WE| |DQ1-8|→|C-DQ9~16,D-DQ1~8| |DQ9-16|→|C-DQ1~8,D-DQ9~16| |DQ17-24|→|A-DQ1~8,B-DQ9~16| |DQ25-32|→|A-DQ9~16,B-DQ1~8| DRAMのOEはGNDにつないで常にH固定のよう A0-9はABCD全て一緒に引き出されてます この調べた結果から |SIMM||H8/3069| |CAS0,CAS2|→|LCAS| |CAS1,CAS3|→|UCAS| |WE|→|WE| |RAS0|→|CS3| |RAS1|→|CS4| |RAS2|→|CS5| |A0-A9|→|A1-A10| |DQ1~16,DQ17~32|→|DQ1~16| と接続。 そして[[回路図>http://www29.atwiki.jp/soukz/pub/simm/simm_c2.png]] 他のSIMMでこの接続が使えるかは不明。 後はひたすら配線作業するのみ。 こんな感じ #image(wholes.jpg,http://www29.atwiki.jp/soukz/pub/simm/whole.jpg) #image(backs.jpg) うはー終わったーとか思ったらプルアップ抵抗入れるの忘れてて何となく[[空間的に配線>http://www29.atwiki.jp/soukz/pub/simm/chu.jpg]]。 CS6までつないじゃってますがエリア6はDRAMが使えないというのに後で気づいたからで実際意味がないです。 メインがUEW線で気休め程度に電源だけはジュンフロン線でやりました。 まだうまくできた方。ハンダ付けを楽しめるようになってきた。 **DRAMのチェック DRAMがちゃんと接続されているか調べるためにチェックをかけます。 チェックにはH8/3069LANボードについてきたCDにも入っているH8/OSを使わせてもらうことにします [[Linuxによるマイコンプログラミングのページ>http://mes.sourceforge.jp/h8/index-j.html]]のH8/OS ver3.51からコマンドインタプリタつきの3069F,20MHzのもの(plus3068.mot)をもらってきます これをh8に書き込んで、適当なターミナルソフトで接続する。 設定は57600bps,データ8bit,パリティなし,ストップビット1で。 Welcome to the H8 Monitor!! H8/OS >setbyte fee020 c7 FF -> C7 updated. H8/OS >setbyte fee026 b8 3C -> B8 updated. H8/OS >memcheck 600000 600000 memory checked. memory checked.がでれば正常にチェック終了。私の場合これが出るまでかなり苦労しましてw 迫りくるはんだづけのミスにノイローゼぎみ。 あとここにDRAMの初期化をタラタラとかいてたんですが よく考えたらuClinux使う分にはそう意識しなくてもいい気がしてきて 消すのも何かムダな時間を過ごした気がして嫌なので[[こっち>AKI-H8/3069F LANボードのDRAM増設あまり]]の方に移しておきました よかったら参考程度に使ってみてください。 参考サイト様 -[[熊谷研究室>http://www.sendai-ct.ac.jp/~ckuma/]]さんAKI-H8でDRAM-SIMMを利用 -ルネサステクノロジ3069Rハードウェアマニュアル -OKI電子5117800/5118160データシート 書籍 -メモリICの実践活用法—UV‐EPROM/EEPROM/SRAM/DRAMの構造と使い方 桑野 雅彦 -はじめる組込みLinux H8マイコン×uClinuxで学べるマイコン開発の面白さ 米田 聡 佐藤 嘉則 2008-6-15 回路図でRAS3の処理を忘れていたのでVccにつなぐように修正、他細かい所も修正 #right{最終更新&date()} ---- - これ普通のPCから引き抜いたDRAMでもできますか? -- 身長は直樹です。 (2012-07-25 23:53:17) #comment

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