サイレントヒル2/考察/プロット分析 By SilentPyramid - silenthillwiki @ ウィキ

ＳＨプロット分析 By SilentPyramid

（内容の補完等の目的で追加したものは括弧で囲み*を付加しています*）
（よく見られる考察にはもう飽きている人、妄想好きには嬉しいその大胆な解釈が魅力*)
（本文から適当に抽出しています*)

内　容

ABOUT US/CONTACT US
まえがき <-- 6/8New
PART 1: MECHANICS, BASE STRUCTURE
PART 2: RELIGION OF SILENT HILL
PART 3: TOWN OF SILENT HILL [coming soon!]
PART 4: キャラクター分析
1. SH1 Characters
2. ＳＨ２ キャラクター
2-1. ジェイムス・サンダーランド　<-- 6/8
2-2. Angela Orosco. The events of SH2 through Angela's eyes.
2-3. エディ・ドンブラウスキー エディの目から見たサイレントヒル２　<-- 6/7
2-4. Laura. The events of SH2 through Laura's eyes.
2-5. Mary Sunderland, Mary's path.
2-6. マリア Part １　<-- 6/8
2-7. マリア Part ２　<-- 6/7
2-8. Ernest Baldwin
2-9. Amy Baldwin
2-10. Walter Sullivan in the context of SH2.
2-11. ジョセフ・バーキン　<-- 6/9
2-12. ジャック・デーヴィス　<-- 6/9
2-13. Joshua Lewis
2-14. Director of Brookhaven Hospital
2-15. ジェニファー・キャロル (＋ ”あの人は天し”の分析)　<-- 6/8
2-16. The Orosco family.
2-17. おいぬさま (しば)　<-- 6/7
2-18. その他のＳＨ２のキャラクター達　<-- 6/7
3. SH3 Characters
4. SH4 Characters
5. SHDI Characters
6. SHAtD Characters
PART 5: CREATURE ANALYSIS [to be translated]

COPYRIGHTS
CREDITS
CONCLUSION

ABOUT US/CONTACT US

Team Listing SilentPyramid - the author, who singlehandedly started this whole thing and
wrote the original text. All comments, questions and suggestions regarding the
plot analysis are to be sent to him ( [e-mail] ), but bear in mind
that his English skills are far from perfect, so some questions may be left
unanswered until the release of the translated FAQ section.

Darth_Blade - the head translator [and the guy who's typing all this up with a
38 degree fever %) - translator's note] and at the same time the laziest on
the team. Translated the whole Part 4, corrected other translations and wrote
some misc texts. If you have any comments, questions or suggestions regarding
the translation of the PA, send them to Darth_Blade on [e-mail]

MadRushn - one of the first to sign up for the translation effort. Author of
the original translation of Part 1.

401st Stalker - author of the original translations of sections 12 and 14
of Part 2.

BAHEK - author of http://www.silenthillpa.narod.ru - the official webpage of
the Plot Analysis, where you can find the full version of the guide. Make sure
you visit it! If you have any questions, comments or suggestion regarding the
website, send them to BAHEK on [e-mail].

まえがき

　読者の皆さんようこそ。サイレントヒルへようこそ。
人々の妄想と恐れを示すかのような霧深いその街は不可解な出来事へといざなう場所です。
私、SilentPyramidは多くの人々の潜在意識の世界を通してあなたを導き、街の闇にあるものを紐解き、今まで知ることのなかった自分自身というものを感じてもらおうと思っています．．．

この膨大なミステリーについての論説は、私と私の仲間の立会いの元書かれました。
多くはコナミの暗黒の先生方の情報をベースにしています。
サイレントヒルと呼ばれる陰ある街の謎を解く事が、まさにそのゴールだと考えています。
この論説はクローサー、ライイング・フィギュア、パペット・ナースがいて、スニファー・ドッグの肉が落ちているような場所がその舞台です。
サイレントヒルの謎はもはや”サマエルの意思によるもの”とか”サマエルの不可解な働きかけによるもの”では説明できないものでしょう。
もはやサイレントヒルが悪魔達に取り付かれているのではないとわかります。
確かに悪魔はいます。しかし人間の心という悪魔です．．．
この論説は当初不可解な東方の言語(ロシア語*)で書かれ、フォーラムに投稿されました。
そのフォーラムは2004年6月20日からもっぱら前述した人達だけで構成されたものです。
以後も著者を嘲笑うかのように、次から次へと不可解な謎が持ち上がってきました。
しかし、他の同じ興味を持つ人達が互いに協力し合ったことで、殆どの秘密の壁を打ち破ることが出来ました。
それからこの論説を英語に翻訳しようという動きが始まり、その結果神聖を汚すものによって堕落させられた者でさえそれを読み、罪を償うことができるようになりました。
我々が話している間も、大地の至るところにある意思と指先がそれを贈る為、止まることなく動いています。
親愛なる読者の方、栄誉を楽しんで下さい。
栄誉と恐怖を楽しんで下さい。
サイレントヒルはその犠牲者達を放ってはおきません．．．それは変わることのないものです。

(注意：「その結果神聖を〜」あたりから意味が解らないと思いますが、問い合わせした所、「自分達はとても凄い事をやり遂げることが出来ました、そして今もそれを更に良いものとする為頑張っています。」と言いたかったとの事です。*）

ＰＡＲＴ４　キャラクター分析

２． ＳＨ２ キャラクター

• ２−１. ジェイムス・サンダーランド
  年齢： ２９
  職業： 事務員
  　ジェイムスは３年前妻を亡くした−その時から、彼の人生はその意味を失い、終わりの無い悪夢へと変わってしまった。
  ３年もの間メアリーはセントジェローム病院にて過ごしていた。
  その間ジェイムスは絶えず希望と絶望との間の不安定な状態にあった。
  それでも妻が救われることを信じていたが、次第にそれは不可能であると確信するようになった。
  彼はなんとか彼女を助けたかった−医学書は読んでみたものの殆どどうにもならなかった(「I've already read enough medical books. None of them ever did any good」)。
  メアリーの病気はじわじわと彼ら２人を苦しめていった。
  ２人共が死を宣言された囚人達のようにその時を待っていた。
  ジェイムスは疲れていて、ただただその責め苦を終わらせたいと望んでいた。
  その為、辛いはずであったが、それを待つ事はもはや苦痛とはならなかった。
  
  　サイレントヒル２が始まる１週間程前にメアリーは自宅の夫の元へと帰っていった −それは彼女の具合が良くなったからではない。
  彼女は自分の死が近いこと、そしてそれがジェイムスに会える最後のチャンスとなることを知った。
  彼女は最後にサイレントヒルを訪れたいと望んだ。
  しかし彼女の体の状態は一層悪くなっていった。
  彼女に与えられた３年の月日にはもう後がなかった−彼女は次はもう生き抜けないかもしれない。
  （つづく*）
  
  • ｇ） 三角頭
    　殆どのファンは三角頭がサマエルの悪魔の僕の１人で、それが何らかの理由でその惨めな事務員に責め苦を負わせる為、この地球へと堕とされたと信じている。
    しかし公式情報をよく探ってみると、それが真実とはかけ離れていることが解る。
    共にこの恐ろしい死刑執行人の実体を探り突き止めてみましょう。
    その為にゲームで見られる事実とSHクロニクルからの情報をベースとして用います。
    
    　３年前ジェイムスがサイレントヒルにいた時、彼は歴史資料館を訪れている。
    そこで彼は ”霧の日、裁きの跡” の絵画を見た。
    そこに描かれていたのはカルトの死刑執行人と処刑された者達だった。
    その絵画はジェイムスに大きな衝撃を与えた −その死刑執行人のイメージは彼の潜在意識中に留まり、３年後にジェイムスの罪の意識と自身を罰したいとする気持ちから、その姿を現した。
    それが三角頭の誕生であった。
    ゲームを通して三角頭は彼に苦痛を与え、更に殺そうとさえしている。
    一方マリアにも同じことをしている（エロス(生の本能*)とタナトス(死の本能*)はいつも対抗している(:フロイトの理論より*)） −これは自己処罰というものが、それが手に負えなくなると、他のものにも危害を与える可能性があることを示している。
    ▲がジェイムスに加える苦痛は肉体的なものに留まらない −ジェイムスがメアリーを殺したという現実を認識するようにも導いている。
    ▲はジェイムスが隠していた真実を見ずにはいられないよう彼を追い込んでいる。
    
    三角頭は２体いる。
    これはジェイムスがサイレントヒルの慣習や伝説に精通しているとも取れる。
    しかし他にも仮説があり、２番目の三角頭はジェイムスのタナトスの２番目の面であるというもの。
    それはエロスに２つの面があったのと丁度同じことである。
    また、２体目の▲はホテルの中だけで現れることから、ジェイムスのエディを殺したことへの罪の意識の現われである可能性もある。
    つまり、１体目はエディの為、もう１体はメアリーの為．．．
    #br
  • メアリーを探して、ジェイムスはレイクビューホテルへと進路を取る。
    そこは結婚の思い出の地、そして彼の最後の望みと夢が託された地．．．
    彼は探索が終わりに近いことを感じ、メアリーがその312号室で待っていると信じている。
    #br
  • 一場面より: 「そう　メアリーは３年前に病気で死んでいる　ただ･･････　それでも私はメアリーに会いに来た」
    メタファー: "妄想の檻に囚われて"
    シンボル: 檻
    音楽：　"True","Prisonic Fairytale", "Angels Thanatos".
    名前：　SHクロニクルによると、名前’ジェイムス’ は ”切り裂きジャック” と見られる容疑者のうちから取ったものだったという（恐らくジェイムスの人格のうちの偏執的な部分と、あえて言うなら狂人的な部分を強調するのが目的だろう）。
    しかしながら苗字に関しては更に興味深いものがあり、それには幾つかの仮説がある：
    
    ａ)　サンダーランド(Sunderland）−”Sun”(太陽*)に由来している。
    　”Sun”(太陽)は希望、目標、幸福の象徴である。
    　”Sunderland” を ”Sun above land”(陸の遥か上の太陽*)と解釈するなら、
    　この世界においてそれら全て(希望、目標、幸福)に届かぬ無能さの象徴が見えてくる。
    
    ｂ)　サンダーランド(Sunderland*）−ドイツ語の”Sunder”−”sinner”(罪人*)に由来している。
    　繋がりは明らかだと思う。
    
    ｃ)　興味深い事にアッシュフィールドが位置するマサチューセッツ州にはある二つの町があるのがわかる−”Townshend”と”Sunderland”である。
    もしかするとキャラクター達がその町と何らかのリンクがある事を示すのが目的だろうか？
    
    さて、３つのポイントを全て見たところで、それらを結合させてみましょう。
    すると次のようなものが見えてきます：
    
    ”想い出の中に幸福を見つけんとする欲望の為に真実を隠した罪人”
    #br

• ２−３. エディ・ドンブラウスキー エディの目から見たサイレントヒル２
  -- 一場面より： 「頭良かろうが　運動が得意だろうが　死体になっちまえば笑えない(大和久宏はこのセリフは自分が書いたと言っており、ゲームではお気に入りのモノローグの１つだということです)」
  メタファー： "Don't play around with death"
  シンボル： "飽食豚"の銘板
  音楽： "The darkness that lurks in our minds", "Ashes and Ghosts", "Noone love you".
  名前：最初は陽気なキャラクターになるはずだった（エディー・マーフィーを参考にしている？）。
  しかしすぐ後に、クリエイターは完全に彼の性格を変更することを決めた（今やその名前はエド・ゲインを連想させる）。
  苗字(Dombrowski*)は恐らく”Dumb”(まぬけ*)という言葉をひねったものだろう（そうすれば”ジョーカー”達は皆、苗字をからかうことでエディを簡単に怒らせることが出来る）。
  それはエディがアメリカ人でない家系を持つ事を示す方法でもある。
  #br
• ２−６. マリア Part １ (現実)
  年齢： ２５
  職業： ヘブンズナイトのストリッパー
  　ヘブンズナイトを訪れた時、ジェイムスはステージ名”マリア”として踊るストリップダンサーを見た。
  SH2の最初の方やSH3で休憩室にあるポスターを見ると、彼女は実際には”長い黒髪”をしていたことがわかる。
  ジェイムスは彼女の顔を覚えていなかったが、彼女の名前は記憶の中に残っていた（恐らく名前と年が彼の妻と似通っていた為だろう）。
  #br
• ２−７. マリア Part ２ (潜在意識下)
  -- ｂ） マリアの髪の色に関する面白い事実
  　”メイキング・オブ・ＳＨ２”で佐藤隆善がマリアの髪の色に関して興味深い発言をしている：
  「私は彼女はブルネット(/褐色の髪*)だと考えている。彼女はブロンドではなく赤く染めていて、それからブリーチした。」
  ここで３つの色に気付く−黒（ブルネット）、赤（「赤く染めた」）、白（「ブリーチした」）。
  何か思い出しませんか？
  彼女が自分のシナリオで持っておくべき方板はどんな色ですか？
  黒、赤、白です。
  そして”死人蘇生”の儀式に必要な材料は何でしょうか？
  血（赤）、黒曜石の酒杯（黒）、白の香油（白）です。
  それらはRebirthのテーマにもリンクするものです。
  （つづく*）
  #br
• ２−１１. ジョセフ・バーキン
  　SH2の著者は前に一度ゲームのメインキャラクターに関して計画していた事を語っている −1つはジェイムスという名前、もう1つは−ジョセフという名前（初期のシナリオではジョセフとジェイムスという２つの人格を持つ事になっていた）。
  その問題のジョセフというのはジョセフ・バーキンであったのではないかと思ってしまう。
  後にジョセフのメインキャラクターとしてのセリフは除かれ、主人公としてジェイムスだけが残された。
  それでもジョセフというキャラクターが見捨てられる事は無かった。
  ゲームでは彼が言い残したものを見つける事ができるし、彼に起こった事をたどることさえ出来る。
  コナミが彼に託した物語がどういうものであったのかを少し一緒に見てみましょう。
  
  ジョセフ・バーキンはブルックヘブン病院の患者であった。
  彼は精神的な障害に苦しんでいた。
  彼はほぼいつも落ち着いていたが、過度に興奮した時は暴力的になった。
  彼が心を乱していた理由は最愛の娘’るーいぜ’の死であった。
  バーキンはそのことで自分自身を責めていたのだ（「発病の要因は、娘を自分が原因で死なせてしまったことによるものと思われる。」）。
  彼は罪の意識と折り合うことができず、幻覚を見るようになった（「現実逃避、偏執的行動などの症状が見られる。」）、そして自分自身の世界へと入っていった −その世界では彼は幸せである、その世界ではずっと娘と一緒にいられる。
  現実の世界では彼には’るーいぜ’の髪の毛の一部だけが残された。
  それでも熱心に自身の世界にあるその幻を守っていた（「るーいぜ　まもらねばなるない これはぼくのしめいだらか」）。
  それにしても、その’世界’で幸せにしている男を外へと引っ張り出す必要性は本当にあるのだろうか？
  ただ単に彼が”普通”な状態になる為に？
  この疑問への回答は病院の院長さえ回避したものだ．．．
  
  -- ａ） バーキンの特徴
  　ジョセフはとても奇妙に映る−大人の男であり父親−そしてうまく書くことができないらしい。
  彼は学校には行っていなかったのだろうか？
  彼の残したメモ全てにはひどい間違いが見られる（「いんちょうせせいの鍵を取った いんちょうせせいの鍵を取った−しりょかんのやつ」）。
  それらに見られる彼のスタイルは他のメモでも容易にそれとわかる。
  サイレントヒルシリーズの他のキャラクターで同じようにうまく書けないのは誰だろうか？
  ウォルター・サリバン青年だ−彼は孤児院でその日々を過ごし、正しくものを書く事を教わらなかったように思える。
  もしかするとジョセフも希望の家から来たとか．．．それは誰にもわからない。
  彼はカルト創立者の一人の石像の元に鍵を埋めた．．．これは何を意味するのだろうか？
  
  -- ｂ） 箱
  　彼は最も神聖なる宝を金属の箱に入れ、それに４つの鍵を付けてロックした．．．
  彼の娘の髪の毛 −それは彼女の想い出であり永遠に持っておこうとしたもの。
  また箱の中に彼女の遺物を閉じ込めることで、ジョセフはそのことを忘れたいと望んだ −彼女は現実には死んでいる −もしそれを忘れられるなら、そうできれば’罪は消え去る’だろう。
  そう、今や彼は’るーいぜ’がまだ生きていると信じていて、「おれはわるものじゃない」と書いている。
  もはや娘の死で自分自身を責めまい。
  
  -- ジョセフは何らかの理由で３階の特別処置室に閉じ込められた。
  
  -- ｃ） 秘密の名前
  ある部屋でメッセージが見つかる：
  
  ぐるぐるのばんごう
  わすれれしまう
  だからここにかいとく
  ぼくのかくされた
  もひとつのなまえだ
  
  これはバーキンが書いたものだ。
  しかしこれは何だろうか−彼は４つの番号を書き残していて、それを彼のかくされたなまえと呼んでいる。
  ４つの番号！
  考えるとウォルターの儀式での犠牲者全員がそのような”名前”を与えられていた。
  もしかするとジョセフは自分の娘の復活の儀式をしたかったのかもしれない？
  （つづく*）
  
  -- ｄ） ジョセフ・バーキンとジェイムス・サンダーランド
  　ジョセフとジェイムスの違いは何だろうか？
  一人は自分の娘の死に対して自分自身を責めていた。
  こちらが本当に無実である一方、もう片方は自分の妻を殺したのに病気で死んだと信じていた。
  両方の男は共に現実を受け入れることができず、自分達の愛した者達はまだ生きていると信じていた。
  簡単にはこうなるかもしれない．．．ジョセフが真実を隠そうとするなら、ジェイムスは自身の心の中にどんどん深く入り込み犯罪の真相により近づいていく。
  それに続いて、彼は心の奥底に埋めておいた箱を開き、何を忘れたかったのかを思い出す．．．
  
  -- 一場面より： るーいぜ　まもらねばなるない　これはぼくのしめいだらか
  メタファー： 真実からの逃避
  シンボル： 鍵の掛かった箱
  名前： ジョセフ(Joseph*)は切り裂きジャック事件の別の容疑者の名前だ。
  そういうことなら「おれはわるものじゃない」というのは完璧につじつまが合っている；）
  #br
• ２−１２. ジャック・デーヴィス
  　ブルックヘブン病院の患者の一人であるジャック・デーヴィスは３度自殺を試みた経験がある。
  不思議でしかたない．．．彼には家族もいたのだし、彼が自殺をする理由など何処にも無いように思える。
  彼はとても落ち着いた患者であり医師の指示にはいつも従っていたが、たまに自殺に走ろうとしてしまう −死へと魅かれることは彼本来のものなのだろうか？
  -- ａ） デーヴィスの特徴
  バーキンやルイスとは違って、デーヴィスは正しく書くことが出来る −彼の文法、スペル、句読点は完璧だ。
  ゲームでは彼が書き残したメモが２つある −”地下の地下に” と ”屋上に落ちていた日記”である。
  
  -- ｂ） 地下の地下に
  (「地下の地下に」

  地下の地下に閉じ込められました
  とても狭くとても暗くとても怖かったです
  大切な指輪を落としてしまいました
  でももうあそこには入りたくないです*)
  

  　ある日ジャックが気がつくと暗闇の中”地下の地下”にいるのがわかった −とても暗く恐ろしい場所であった（恐らく彼の潜在意識の世界だろう）。
  彼はとてもビクビクしていたので、自分の最も大切にしていた物を誤って落としてしまった −指輪である。
  ジャックは家族を持っていた、とすればその指輪は恐らく結婚指輪だったのだろう．．．
  彼にとってそれはとても高価で貴重な物だったのだが、自分の魂の暗い”地下の地下”まで探しに行くなど、そんな勇気が自分にあるとは思えなかった。
  
  
• ２−１５. ジェニファー・キャロル (＋ ”あの人は天し”の分析)
  　ジェニファー・キャロル−クリスチャンに殺された女性。
  ローズウォーター公園にて彼女の石像が見つかる。
  記念碑は次の世代の人々がその悲劇を思い出せるよう建てられた。
  それは宗教的な対立が原因で引き起こされたもので、もう二度と過去の過ちは繰り返すまいとするものだ（「ここで起こった事は決して忘れられないでしょう」）。
  またキャロルストリートは彼女にちなんで名付けられた。
  後になればジェニファーがカルト創立者の１人であったこと、その宗教の聖者であったことがわかるだろう。
  彼女が’神’の最初の誕生の時に参加していたとも思える。
  ブルックヘブン病院でも彼女に関するものを見つけることができる。
  (「あの人は天し」

  あの人は天し誰もしらない俺だけ
  わかてるとびらの人ほそいいいと
  のハシおあいつらはわたなないい
  でおちるツミおもいからおちるみ
  にくく太ったみずし体のよな人の
  あああくの人を食べてるあの人お
  れをおれをすくてくれるすくてす
  くてくれるすくてくれるくくてく*)
  

  一緒に「あの人は天し」のメモを良く見て、その意味を解読してみましょう：
  
  　”彼女は天使　誰も知らない
  　俺だけが'ドア'の'女性'を見ることができる
  　あいつらは彼女の'糸'の'橋'に沿って歩くことが出来ない
  　あいつらは自らの罪の重みで下へ落ちる
  　むくんで醜い水死体のように
  　あいつらの罪　彼女はそれをむさぼり食う　罪と罪人
  　まるで彼女は私を救ってくれるよう　彼女は天使”
  
  さて、”あの人は天し” −これは公園の石像を直接参照するものである。
  その石像はトルーカ湖付近で彼女がクリスチャンに殺されたそのすぐ後に創られたものだ。
  彼女は恐らく湖に投げ込まれ、その体は今でもそこにある。
  人々は自らの罪の重みで”糸の橋”から落ちる、そして彼女はそれを”むさぼり食う”、とある。
  落ちる準備はいいですか？ムリ？そうですか．．．
  トルーカ湖 −１９１８年、”リトル・バロネス号”。
  その観光船は失踪し、以来見つかっていない−まるで湖にむさぼり食われたようだった。
  街でも、”湖の底の死者達”が人々を水中へと引き込んでいる、という噂が広まった。
  病院では上方へと伸びる骨ばった手の群を描いた絵さえ見ることができる。
  
  ”この湖には多くの死者が眠っている。
  湖を渡る船に湖面から伸びる無数の手は、
  あるいは彼らが仲間を求めているのかもしれない。”
  
  もう全てが明らかであると思います。
  ”糸の橋”は実際にはトルーカ湖を指す−罪人は渡れない、なぜなら彼らは自らの罪の重みで溺れるからである。
  あたかもジェニファー・キャロルが今でも湖の暗い水の中にいて、罪人達を罰するため彼らを取り込んでいるようだ。
  勿論、それらは噂や憶測にすぎないかもしれない．．．
  しかし、もし死者への人々の想いと記憶が彼らを潜在意識の世界へと引き込んでいるとしたら、どうしますか？
  ここで語られていることはある程度真実かもしれない？
  
  
  • メタファー： 死の刃の元の揺ぎ無い信頼
    シンボル： 天使
    名前： ジョナサン・キャロルにちなんで付けられた−ホラー作家であり、作品には "The land of laughs" や "After Silence" 等がある。
    #br
• ２−１７. おいぬさま("Mira"(しば*))
  　ゲーム３週目くらいからジェイムスは鍵のある犬小屋を見つけることが出来る（彼がアレッサの世界を知覚できるという更なる証拠である）− しかしこの鍵で何が開くのだろうか？
  疑いの余地なく、それはサイレントヒル２ミステリー全体への鍵である！
  中央監視室が開いた．．．
  オゥマイどっぐ！！！一体何なんだ！？
  明るく照らされた部屋にコンピュータ制御機器がずらりと並んでいるのがわかる．．．そしていぬが。
  ただのいぬではなく、おいぬさまだ − ヘッドホーンを付けレバーを忙しく巧みに操作している。
  モニターにはジェイムスとマリアの顔が映し出されているではないか！
  それか！ＳＨ２のイベントの全てはおいぬさまの総合計画なのだ！！！
  -- ａ）いぬ
  　皆さんが知りたいのはなぜおいぬさまかということでしょう。
  ”doG”(犬）は逆さにすると”God”神です=）
  それゆえ、おいぬさまはサイレントヒルの真の神です（もしカルトがそれを知ったなら、彼らは誰を崇めることか．．．）。
  さて、それは”God”を逆さにしたものであるので、つまりサイレントヒルの悪魔というのがより適切だろう．．．
  いぬはいる。すぐ君のそばに！
  
  いぬは断然パワフルであることが判る。
  サイレントヒルの全てをコントロールしている。
  本質上それは神であり、ただレバーを動かすだけで街の潜在意識世界の流れの質量を全て制御している。
  しかしいぬは”異界”をコントロールするだけではない。
  噂がいくつか存在していて、Miraは物凄いギタープレイヤーでたまにヘブンズナイトでパフォーマンスさえするという．．．
  ジェイムスはそこでいぬを見たのだろうか？
  それならば彼の放った言葉（「てことは全部お前の仕業か！」）は筋が通っている−彼は以前いぬと出会っていたのだ。
  
  -- ｃ）ねこ
  　もういぬエンドの意味がわかったので、ローラがなぜホテルにねこを描いたのかは完全にはっきりしている。
  つまり、そこには．．．＊ドラムロール＊．．．サイレントヒルに住んでいるおねこさまがいるのだ−それは完全なる善を表現したものである。
  ローラがどんな肉片も血もモンスターも見ることがないというのはおねこさまの守護のおかげである。
  見た感じではおいぬさまとおねこさまは常に対抗している。
  そこでおいぬさまの計画を阻止するために人々はおねこさまのマークを街中に広めなくてはならないのだ。
  それは丁度ローラがやったことでもある。
  （つづく*）
  #br
• ２−１８. その他のＳＨ２のキャラクター達
  -- ｌ） ミリアム・Ｋ −”売国奴”
  　ウォルターサリバンの墓の隣の墓地で彼女の墓が見つかる。
  勿論それは偶然の一致ではない。
  ミリアム・ケイ(Miriam KAY）はミリアム・ロケイン(LoKAYne）から派生したものだ −ウォルターの８番目の犠牲者である（”審判”のタロットカード）。
  彼女は恐らく兄弟に対して何かしら裏切りをしたのだろう。
  その墓石は明らかに幻覚にすぎず、ジェイムスの世界のほんの一部のものであった。
  そうでなかったら何だったのだろう？
  ジェイムスは他の人の世界も見ることが出来たのかもしれない。
  もしそうであれば、ジェイムスはウォルターの世界を見ていたのだろう。
  ウォルター、彼は言い方/書き方に問題があるので、”LoKAYne”のつもりで書いた可能性がある。
  #br
  • ｍ） ジョニー −レイクビューホテルでの火災は彼の責任
    　その熱い男はあまりに間抜けでカーテンのすぐ横にあるストーブに火をつけた。
    勿論それは燃え移り．．．今やホテルも熱い男ジョニーもそこにはない．．．
    #br

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