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SHプロット分析 By SilentPyramid

本文PART 6からのものですが6はまだ公開されておらず、下記のものは氏から送ってもらった英訳途中のものです。乱文や難解部分飛ばし等ご容赦さい*)

内 容

PART 6: 映画:サイレントヒル分析 <-- 8/9New
1. フィルムにおけるイベントまでを年代順に追った一連の出来事 <-- 8/9New
2. Film characters
3. Monsters
4. シンボリズム(Symbolism) <-- 8/9New


PART6 映画:サイレントヒル分析

 新しく生まれシリーズに追加となる有名なクリストフ・ガンズ監督による映画版サイレントヒルの公式リリースにあたりサイレントヒルファンは祝福されるようです。
ディレクターズ・コンフェッションによると、フィルムにしようというアイデアはすでに長い間持ち上がっていました。
それは5年程前からの事で当時ガンズはゲームの最初のパート(SH1)をプレイしていましたが、これが実際にフィルムとして完成するまでにはかなり時間を要しました。
その間世間を賑わせたゲームシリーズをフィルムとして撮影する承諾を得る為ゲームのディベロッパーとコンタクトを続けながら映画の計画に関する数々の問題を議論していました。
やがて問題は完全に解決されることとなりフィルム撮影が始まりました。
この映画の予算は約5000万ドルでした。***

 映画の脚本作業において最後おおよそ1ヶ月半については、クリストフ・ガンズ、ニコラ・ブクリエフ、ロジャー・エイヴァリーが共同で行いました。
ディベロッパーは映画の為に’完全なる’新しい脚本は作成せずにゲームの最初のパート(SH1)のプロットをベースとして採用するよう決定し、2作目(SH2)(クリストフ・ガンズのお気に入りのパート)と3作目(SH3)からも幾つかの要素を加えることにしました。
ガンズがインタビューで明らかにした事によるとフィルム製作が現実となっていく間、2作目や3作目のパートにとてもとても心ひかれる部分があり監督達はその誘惑に単純に抵抗する事が出来ず、そうしてそれらの中から幾つかが取り入れられる事になったということです。
幾つかのプロットから要素は借用したものの映画サイレントヒルはゲームの続編や前編、更にリメイクでもありません-大元であるディベロッパーはゲームのプロットや歴史に正確に沿うことにこだわりませんでした。***
ですから貴方が気に入るかどうかわかりませんがフィルムのプロットはゲームのプロットと互いに交わるものではありません­-そういうわけで最初のゲームでのステージやキャラクタ等を置き換えるような完全なるゲームの再現、ゲームに従った街の地図の細部にまでおよぶ再現、ゲーム中で確立されている年代順の出来事に正確に沿ったものとして映画を見る必要はないのです。
フィルムの意図はゲームでの歴史を映画形式に書き直す事ではなく監督がゲームで感じたものをこの映画を通して映し出す事だと思い出す必要があります。

 クリストフ・ガンズはそれを次のように説明しています:ハリーのゲームでの振る舞いは全く男っぽくない![SPからのコメント*女性のような振る舞い*を参照して下さい]
「このプロジェクトを開始した当初メインキャラクターはハリー意外ありませんでした。」
「しかしそれから後、明らかにハリーは男性っぽく振舞っていないとわかりました。」
「彼は絶えず卒倒し、独り言を言い、叫びを上げ、概してとても感じやすい人物です。」
「我々はキャラクターの感情や動機付けを変更してゲームの本質に背きたくなかったのです。」
「それで我々は素直に彼を女の人に置き換えて彼の特質を完全に残そうと決めました。」
「かといって我々がハリーをローズに置き換えたのは性差別への配慮からだと考えるのは適当ではありません。」

 他にも同様に変更された部分があります-例えばダリアの人物とキャラクターは完全に変更された、火あぶりにされた時点でのアレッサの年齢も変更された、アルケミラ病院にいたリサと焼けどを負ったアレッサはブルックヘブン病院へと舞台を移された、サイレントヒルが位置する場所はゲームとの比較により変更された等々です。
そして他にも一新された事で面白いものがあります:ゲーム中で提示されていた”母性”や”異界”というテーマはフィルム中ではより女性らしく、それどころか女性主体の世界であると解釈されています(「サイレントヒルというのは本当に女性主体の世界だと思います」、「私はサイレントヒルという世界の全てを女性的なものとしたかった」-というようにガンズは当初からの構想として女性の役割が際立つ女性的サイレントヒルの世界ついて語っていました)、それはデザイナーとして以前デヴィッド・クローネンバーグの元で仕事をしたキャロル・スピアを特別に招いた理由でした。
女性の観点からの異界を示した強烈な例として、例えば三角頭での新しいクリーチャーデザインがあります(ところで頭はもはや赤くありません)。***

 また”異界”について監督は映画の中で4種の街の姿が存在すると述べています:通常の街、霧のサイレントヒル、恐ろしい姿の街(同じ街のシステムをゲームの最初のパートで見ることができます-***)、そしてアレッサの記憶の中に現れる30年前の街です。
(つづく)

1. フィルムにおけるイベントまでを年代順に追った一連の出来事

サイレントヒル-トルーカ地区ウエストヴァージニアにあるミステリアスな街...
大変繁栄していた小さな街であったが今ではすっかり寂れ果てている-地図ではこの場所は見つかりもしない。
また新聞記事によるとサイレントヒルはアメリカにおける「幻の街」リストに加えられており炭坑のあるこの街では何年もの間地下での火災が鎮火することはない...
かつて賑わっていたリゾート地の小さな街が完全に人気無くなった理由やサイレンとヒルで起こった奇妙な出来事の元々の原因は何だったのだろう?
それらの謎に答え秘密のベールを僅かながら開く為の一つにして唯一の方法がある-この地における歴史を詳しく調査しどんな恐ろしい事が時間のベールの後ろに隠されているのかを見つけ出す事だ。

  • 1)1974年まで-暗闇に包まれた過去
    サイレントヒルでは遠い昔からある宗教的な組織が存在し、その上の地位の者は概して街のエリートから成っていた。
    (つづく)
    - 2)1965年(約40年前)-アレッサ誕生
    女性ダリア・ギレスピーは子供を持っていた--女の子が誕生し母親は彼女を’アレッサ’と名づけた。
    アレッサには父親がいなかったという事実(その事はダリアに大きな問題を引き起こす事となった)にも関わらず--実際、宗派の者はその子が私生児であるが故に彼女を罪ある者と見なすであろう、それでも母親は娘の誕生を幸福に思っていた--彼女は心の底から自分の子を愛していた。
    - 3)1974年初頭--学校に通う日々
    この時点で9歳になっていたアレッサはミドウィッチ小学校で勉強していた--しかしながら楽しい幼少時代どころか彼女は毎日同じ学校に通う者から「魔女」と呼ばれ嘲笑われる日々を送らねばならず、学校の少女の机には「WITCH」と彫り込まれていた。
    しかし子供たちは何故そんなにも彼女に対して攻撃的だったのか、彼女が何か悪いことをしたのだろうか?何かあるだろうか...
    周囲の考えは単純なものだ:親達はアレッサは-父親のいない問題ある子-であると子供たちに言って聞かせていた、そうして子供たちは父親がいない事でその少女が人では無く-つまり何か悪霊のような-自分たちとは「別の者」であるかのように彼女を冷やかし始めた。
    街の宗派が及ぼす影響はとても強いもので、それは学校においてさえも同様であり、子供たちは幼い頃から宗派の精神のもと育っており、「正義に敵対する者は破滅させられる」という考えが授けられていた(校門のところにそのような銘板がぶら下がっている「All foes of the righteous will be condemned」)--狂信者の理解のもとでは私生児として生を授かったその少女は魔女つまりは生ける罪であった。
    度々アレッサは涙に暮れ女性用トイレへと逃げ込みそこの小部屋に隠れるようになった--しかしそこでも同様にコリン(”異界”、そして同様に我々がわかっているアレッサ記憶による部分から、その掃除婦はその幼い少女に何かひどい事をしていた)という風変わりな掃除婦の存在の為アレッサが救われることはなかった。
    アレッサを愛していたダリアでさえ彼女を助ける事、周囲の考えに対して反対の立場を取る事が出来なかった-彼女が出来た事といえばそれは娘を慰める事だけだった...
    子供の考えとしては母親は自分を守ってくれる神のような存在である-しかしその神でさえも時には力が及ばないことがある。
  • 4)1974年11月(30年前)-­清めの儀式
    教団組織で高い地位にあった女司祭(クリスタベラ)は娘から汚れたものを取り除かねばならないと言ってうまくダリアを納得させた-そうすればそれは母親にとっても娘にとっても良いことだ、と(恐らくダリアはその時点ではこの”清め”とはどういう事であるのかまだ知らなかった)。
    ”清め”の儀式が執り行われるグランドホテルに娘を連れ到着したダリアは初めて自分が欺かれたのだと理解した-彼らは娘を焼くつもりだ、と。
    ***
    わが娘を失う母親の心情を想像できますか?ダリアは助けを求め走った-が時既に遅かった...
    この時教団の者は幼いアレッサを焼こうとしていた-しかし儀式はうまくいかなかった、なぜなら熱い石炭の入ったボイラーがセレモニーの最中にひっくり返ったのだ。
    そしてホテルの建物全体が燃え上がった(それがサイレントヒルでの火災の始まりだった)。
    ダリアが警察を連れて戻ってきた時、体に火傷を負い死にかけている少女を見つけた-トーマス・グッチ巡査はその子の救助に向かった(この人物は全く恐れる事なく熱くなっている金属の手かせを素手で外し子供を救助した。彼が手のひら受けた大きな火傷はその時のものだ)-アレッサを炎上する建物から助け出し息のあるまま病院へと送り届けた。***
    運命の日、その火災により事実上サイレントヒルは終わりを迎えた-街の中で多くの人々が火災により死に至った-そして完全に誰もいなくなった(彼らの死体は見つかることさえなかった)。
    - 5)1974年~1995年11月-病院
    火傷を負ったアレッサは長い間ブルックヘブン病院(B151号室)に収容されていた-彼女は苦痛、恐怖、孤独しか感じなかった。
    傷つけられ脅かされれば恐怖や苦痛というものは憎悪となり、そして憎悪は”世界”を変えていく事となる。
    アレッサの憎悪は日に日に増していった-そうして彼女は憎悪に支配されていった。
    憎悪があまりに強くなったアレッサは抑えがたいその怒りの吐け口を罪の無い少女へと向けた-彼女は病院で働くかわいい看護婦であった(アレッサの”力”により”異界”へと囚われた)***
    それからそれが姿を現した-悪魔そのもの、つまり”アレッサの暗黒面”である
    (つづく)
    - 6)9年前-拾い子
    9年前トルーカ地区の施設のドアのところでマーガレットという名の修道女によって生まれたばかりの子が発見された-その子は普通の拾い子であると考えられたが、実は本質的に別のものだった。
    同じ年に子供を持たない夫婦が施設を訪れた-クリストファとローズ・ダ・シルバはその子を養女として引き取りシャロンと名づけた。
    - 7)2年前-手柄をたてた警官
    フィルムの出来事の2年前、ガソリンスタンドにて少年が何者かによって連れ去られサイレントヒルに置き去りにされた。
    そこでは少年は炭鉱の中に投げ入れられ子供の力ではそこから出る事が出来なかった。
    それから連れ去られた少年を探し出す任務についていた警察の巡査であるシビル・ベネットという名前の女性が炭坑の中へと下っていきその男の子を見つけ出した。
    3日の間彼女は炭鉱の中で過ごしレスキューチームが到着するまで腕にその子を抱えていた。
    自ら危険を冒してまで行ったその勇敢な行動の後シビルは最優秀の警官として名声を受ける事となった。***
    - 8)今日-映画:サイレントヒルでの出来事
    (つづく)
    *** 4. シンボリズム(Symbolism) [#j070cef5]
  • 16)ゲームに準じるもの
    -- シャロンとローズがサイレントヒルへと向かう場面はゲームの最初のパートからのシーンと大変類似している(***)
    サイレントヒルへと向かう場面でなっている曲「Letter from Lost Days」は象徴的である。
    それはSH3でヘザーとダグラス・カートランドがサイレントヒルへと向かう場面でもかかっていた。
    -- シビルが近寄っていきシャロンと話そうとしたときの返事「知らない人とは口をきいてはいけません」は3作目のゲームでのセリフに準じるものだ。
    その時は警部がヘザーに話しかけようとして「父親が知らない人と口をきかないよういつも私に言っていた」と彼女が応じている。
    -- 学校にてローズがアレッサの机の罵り書きを見つける場面-それはSH1に準じており、そこでは同じ学校に通う者が憎むアレッサ・ギレスピーの机の上に罵り書きを彫っている(しかしながらゲームでは”WITCH”ではなく、”Go Home. Thief. Drop Dead”であった)。
    (つづく)

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