東大工学部建築学科教員 アニリール・セルカン博士の経歴・業績に関わる疑惑の検証
~注意!~
以下の記述はWeb上の公開情報を元に客観的に比較検証を行った結果であり、特定思想や人種・宗教等に由来する一方的な中傷ではありません。もちろんそれらの偏見を助長するものでもありません。
【3:剽窃(盗用)・著作権侵害の可能性】
【3-1 図の剽窃が疑われる例】
【セルカン氏の著書「宇宙エレベーター」p42に使用されている、インフラフリー居住のイメージ図】
図はどの分野の研究でも重要であるが、特に建築の分野では研究の本質的なオリジナリティに密接に関わるものと考えられ、剽窃とすれば深刻な問題である。
また、著作権侵害の可能性もある。
【セルカン氏の著書「宇宙エレベーター」p32に使用されている、宇宙エレベーターのイメージ図】
Discover Magazine の 2004年7月号に掲載された宇宙エレベーターの記事が、
同Webサイトに2004年7月24日に転載されている。その4ページ目の図。
http://discovermagazine.com/2004/jul/cover/article_view?b_start:int=4&-C=
上記論文で使われている図そのものではないが、使われている要素がすべてここにそろっている。
つまり、Discover Magazineに掲載された図を組み合わせたものが、上記International Astronautical Congress
の発表資料として用いられた(いずれも2004年)。その後、これと同一に見える図がセルカン氏の
「ATA宇宙エレベーター計画」の資料としてセルカン氏の著書等に用いられたことになる。
しかし、Discover図のキャプションには、
"Aerospace engineer Brad Edwards’s plan for a space elevator..."
とある。つまり、この図は上の論文の執筆者である Brad Edwards 氏の宇宙エレベーター計画を、
Discover Magazineが記事にした際に画像化したもののようである。
これと比較すると、p. 33の図は、Edwards氏の宇宙エレベーター計画を図示するものとして
Edwards氏の論文等に出版されたものと同一であるにも関わらず、
- 出典や著作権表示が全くなされていない
- セルカン氏のATA宇宙エレベータ計画のイメージ図として用いられている
の2点から、剽窃の疑いが強く持たれる。
さらに、全く別の宇宙エレベーター計画の図と同一に見えるものが使われていることから、
セルカン氏の唱える「ATA宇宙エレベーター計画」の内容や実在性にも疑問が生じるだろう。
【セルカン氏の著書「宇宙エレベーター」p66に掲載されているイメージ図】
最終更新:2009年10月05日 21:29