幕張車両センター・209系

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幕張車両センター

〔209系:「BOSO BICYCLE BASE」〕

 千葉県の房総地区ではサイクリング客の需要が高まり、自転車を電車に積んで房総地区に向かう乗客が増えてきた。しかし、通常の電車は法律上、自転車の積載に制限があり、分解もしくは折り畳んだうえで輪行袋に収納して持ち込むものに限られていた。これに対応すべく、2013年からはJR東日本千葉支社がサイクリングイベント「Station Ride in 南房総」を企画。209系のつり棚・つり手に自転車をぶら下げるためのひもを用意して自転車を分解・折りたたみせずに持ち込める団体列車「サイクルトレイン」を運行してきた。しかし、「サイクルトレイン」の人気の高まりの一方で、作業スタッフによる自転車の積み下ろしは停車時間が確保できる駅に限られていたことから、「サイクルトレイン」に充当するための専用車両として企画されたのが本車両である。
 列車愛称の「BOSO BICYCLE BASE」とは、

BOSO 「房総」の各地を
BICYCLE 「自転車」で駆け巡るための
BASE 「基地」

を意味し、電車そのものをサイクリングの「基地」にしようというコンセプトを表している。
 
 当編成は2017年2月にE233系8500番台に置き換えられて運用を終了した、南武線・中原電車区(現・鎌倉車両センター中原支所)所属ナハ53編成6両(1994年・東急車輛製造製、元京浜東北線・浦和電車区(現・さいたま車両センター)所属ウラ24編成を2009年7月に転用改造)を大宮総合車両センターで再改造したもの。2017年4月12日付で中原電車区から幕張車両センターに転属、「J1」の編成名が与えられた。同年6月から改造工事が行われ、同年9月28日に竣工。再改造に伴う番台区分等の変更はなく、京浜東北線から南武線への転用改造時に改番された車両番号が維持。実際の改造作業はJR東日本テクノロジーが中心となって担当。サイクリング用自転車はタイヤが多種に及ぶため、自転車固定ラックの幅などは自転車メーカーと協議の上での決定。但しロードバイク及びクロスバイク向けに限定しているため、シティサイクルやマウンテンバイク、ミニベロ、リカンベント、3輪型などはラックへの積載は想定されていない。
 編成全体での座席数と自転車搭載台数は99ずつ。車外の外装に大きな変化はないものの、車体塗色はコンセプトである「基地」をイメージしたグレーを一面に広げ、ロゴ・号車番号・B.B.BASE オリジナル自転車をアクセントにしたデザインが施される。4号車を除く5両は、扉間に4人掛けと2人掛けの大型テーブル付きボックスシート1組ずつを配置。館山駅・銚子駅寄り(6号車は両国駅寄り)の妻部にも2人掛けのシートを配置。座席はリクライニングこそ出来ないが、E5系以降のJR東日本所属新幹線車両と同様、枕部分は上下させる事が可能。テーブルには充電用のコンセントを人数分設置。全ての座席の背後(扉側)に自転車を縦置き出来るサイクルラックを配置。サイクルラックは自転車積載時に列車特有の揺れに耐えられるほか、緊急停車の際に自転車が倒れないなどといったサイクリストの視点を考慮した設計。2号車は車椅子対応の大型トイレ(真空式)が備えられている関係上、他の車両より定員が1名少なくなっている。4号車は乗客同士が交流できるフリースペースとし、一部の扉(片側4枚のうち3枚)や窓を埋めたうえで、ロングシートとパイプベンチ、大型トイレ、洗面スペースが設置。洗面化粧台機器はE2系の廃車発生品を流用している。また、ビンディングシューズ着用のまま乗車できるよう、全車両に滑り止めが施されたゴム床材を採用している。
 なお、既存の幕張車両センター所属車両(2000番台・2100番台)との併結は行わないため、先頭車への電気連結器・自動解結装置は搭載せず、排障器(スカート)も京浜東北・根岸線時代の物から交換せず、塗色の変更のみにとどまる。

(「Wikipedia」より一部改)



【6両J編成 = 全1本 】


マリJ1編成

〔1994年 7月19日 東急車輛製(現編成2017年 4月13日転属)〕
 元宮ウラ24編成→横ナハ53編成より転入
【 9821M:深谷~岡部間】臨時列車運転 ◇HM 【 9391M:市川~船橋間】 臨時列車運転


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最終更新:2023年03月21日 19:05
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