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パタ/Pata
 この武器は固い刀身を守る部位が備え付けられており、使用者の手や手首、腕を守る。
 利益:パタはショート・ソードとロックト・ガントレットを組み合わせたものとして扱う。

バタフライ・ナイフ/Knife, Butterfly
 バタフライ・ナイフには2つの取っ手の間に隠された刀身を持つ。この取っ手は素早く動かすことができる。
 利益:バタフライ・ナイフに習熟(あるいは《早抜き》特技を修得)していてバタフライ・ナイフを手に持っているなら、この武器を開くのは1回のフリー・アクションである。習熟していないならばこの武器を開くのに1回の移動アクションが必要である。それ以外の点については、この武器はダガーとして扱う。

パドルフット・ピストル/Paddle-foot Pistol
 この黎明期の火器は四つの銃身を有し、調節できる火打石1つを使って、一度に1発づつ撃てる。
 利益:パドルフット・ピストルは散弾を撃つ際には20フィートの円錐で発射するものであり、ブリットを撃つ際には20フィートの射程単位を有する。加えて、パドルフット・ピストルは3射程単位の最大射程を有する。パドルフット・ピストルの銃身のそれぞれはペレットかブリット一つとともに1服の黒色火薬、あるいは錬金術カートリッジ1つを保持できる。
 出典Pathfinder Player Companion: People of the Wastes

バトル・ポイ/Battle Poi
 この腕ほどの長さのある鎖の組は一方の端に持つ部分があり、燃料に付けられた松明が他方に付けられている。
 利益:バトル・ポイにより物理的なダメージを与えることはないが、燃える燃料が[火]ダメージを当てる。バトル・ポイに習熟しているのなら、この武器による攻撃において《二刀流》特技を所持しているかのように扱われる。
 特殊:全身を砂で覆うか水に浸すなどしてバトル・ポイによりつけられた火を消すのは、1回の全ラウンド・アクションである。

バトル・ラダー/Battle Ladder
 ノームは細く強化された4フィートのはしごを武器として使用する。
 利益:バトル・ラダーを通常のクオータースタッフとして使用することができる。使用者はこのはしごである領域を占め足に絡め付かせることで、この武器に足払いの特徴を与えることができる。
 武器の特徴:足払い

ハープーン/Harpoon
 ハープーンは50フィート以下の長さのロープを取り付けた棘付きのスピアである。
利益:ハープーンに習熟している場合、組みつき武器として使用することができる。ハープーンの重量は50フィートの麻のロープの重量を含んでいる。この重量はより短いかより軽量なロープを使用することで軽減することができる。
Pirates of the Inner Seaではより新しいハープーンが登場しており、これは青銅器時代のものと同じデータを使用するが、鋼鉄製で壊れやすい性質がなくなっている。
 出典Pathfinder Player Companion: Pirates of the Inner Sea

バルバズゥ・ビアード/Barbazu Beard
 バルバズゥ・ビアードはフェイスマスクのついた見る者を脅かすような兜であり、うなり声を上げるバルバズゥの頭のように見える。顔を守る部位の顎にあたる部分からは剃刀状の刃が実際のバルバズゥの髭のように伸びている。この刃は通常8インチほどの長さだが、より長いものもある。
 説明:バルバズゥ・ビアードは利き手でない手で使用した武器として扱うことができる。この武器を使用のに手は必要ない。そのためバルバズゥ・ビアードは両手武器と組み合わせて使用することができる。
 バルバズゥ・ビアードによる攻撃は機会攻撃を誘発する。着用者の顔に極めて近いところにあるために、バルバズゥ・ビアードを他のクリーチャーに使用するのは接触するのと同程度に危険な行為である。そのため、肉体武器や素手攻撃を使用してクリーチャーに攻撃するのと同じようなリスク(ファイアー・エレメンタルや酸性の粘体など)を負う。

ハンボー/Hanbo
 ハンボーは1ヤードよりも短い杖であり、歩くのに使用するステッキに見えるようにしばしば曲がっている。
 武器の特徴:モンク、足払い

ピックアックス/Pickaxe
 両手で持つヘヴィ・ピックである残忍な武器、ピックアックスは肉や骨を砕くように地面や石を砕くのに有効である。この武器はしばしばコモナーにとって便利なため、素晴らしい武器を買うような余裕がないものが強盗や山賊となる際に、ピックアックスは脅しの道具としてよく使われもする。

ピストン・モール/Piston Maul
 錬金術で射出されるピストンを頭部に持つこの両手持ちの槌は目標を強制的に驚かせる。
 利益:ピストン・モールを使用して武器破壊攻撃に成功すれば、追加で+4ポイントのダメージを与える。ピストン・モールのこの機能を使用するには雷石が必要である。それ以外の点についてはグレートクラブと同様に扱う。雷石をこの武器の中に挿入することは1回の標準アクションである。この武器の力は24時間持続し、その後雷石は失われる。

フォーチャード/Fauchard
 このポールアームはグレイヴによく似ており、穂先にまがった刃が付けられている。しかしグレイヴとは異なり、フォーチャードの鋭い刃はへこんだ側に沿っていて、そのためにこの刃はシックルやサイズのように見える。
 利益:フォーチャードはグレイヴよりもずっと使いにくい(それゆえに特殊武器として扱う)。しかし機会攻撃範囲はグレイヴより長く足払いの能力を持ち、熟達したものの手に渡れば危険な武器となる。
 武器の特徴:間合い、足払い

フック・ハンド/Hook Hand
 冒険の中で手を失った海賊は、時折その手首に鉤爪を取り付ける。
 あなたの敵は、あなたのフック・ハンドに対して武器落としの戦技を仕掛けることが出来ない。フック・ハンドは日常的な行動の妨げることは無いが、装着中はフック・ハンドを用いて他の武器を両手で扱う事は出来ない。もし両手がフック・ハンドになっているならば、あなたはいかなる種類の武器も使うことが出来ず、日常生活にも苦労するかも知れない。フック・ハンドの装着は手首の関節が無事であることを想定している。もしそうでないならば、人工義肢を使うことになる。フック・ハンドの装着/脱着には1分間掛かる。
 出典Pathfinder Player Companion: Pirates of the Inner Sea

フラスク・スロウワー/Flask Thrower
 この武器はハーフリング・スリング・スタッフのように見えるが、石や弾丸のように瓶をつかみ投擲できるように作られている点が異なる。
 利益:フラスク・スロウワーは(酸、錬金術師の火、聖水のような)飛散ダメージを与える物質、(足止め袋、雷石、まきびしのような)投擲用の道具の射程単位を引き延ばす。

ブラス・ナイフ/Knife, Brass
 海賊は船上で仕事をする為にしばしば長い真鍮製のナイフを持っている。真鍮の刃は鋼鉄のそれほど鋭さを保てないが、鋼鉄のように錆に弱くはない。いざという時に武器として使うことも出来るが、しかし海賊達はこの真鍮のナイフを主にロープを切ったり魚をさばいたりその他様々な雑用をこなす為に使う。
 特殊:ブラス・ナイフを使用して攻撃を行う際に"出目1"をロールすると、この武器は自動的に破損状態になる。破損状態のブラス・ナイフを使用して攻撃を行う際に"出目1"をロールすると、この武器は壊れてしまう。
 出典Pathfinder Player Companion: Pirates of the Inner Sea

ブラス・ナックル/Brass Knuckles
 この近接戦闘用の武器は、拳に心地よくフィットするように設計されている。接触する面積を小さくすることによって、パンチによる衝撃を増大するのである。
 利益:ブラス・ナックルは致傷ダメージを与えることができるようになる。
 不利益:君はブラス・ナックルを装着した手で武器やその他の物品を持つことができるが、使用することはできない。もし君が呪文を使用する場合、ブラス・ナックルを着用した手で動作要素を満たすためには、(難易度10+君が使用する呪文の呪文レベル)の精神集中判定に成功しなければならない。
ノート:モンクはブラス・ナックルに習熟している。
(訳者註:このブラス・ナックルは最新版のデータを反映しており、Advanced Player's Guideのものとは異なる。)

フランバード/Flambard
 この両手持ちの剣は幅広の刃を持つ。この刃は木製の武器を切り取るのに特に役に立つ。
 利益:この武器に習熟しているなら、木製の柄を持つ武器に対する武器破壊に+4のボーナスを得る。それ以外の点については、この剣はバスタード・ソードとして機能する。
 武器の特徴:木製に対する武器破壊に+4ボーナス

ブリット、グローニング/Bullets, Groaning
 このスリング・ブリットは畳み込まれた穿孔により無数の穴が開けられている。これによりこのブリットは飛んだ経路から500フィート以内まで届くぶきみなうなりを放つ。

ブリット、シャープストーン/Bullet, Sharpstones
 この特製の弾丸の棘とぎざぎざの縁は素焼き粘土の薄い層で覆われている。習熟した使い手は発射時にこの粘土の覆いをフリー・アクションで割って棘か縁のいずれかを露出させる方法を知っており、刺突か斬撃ダメージのどちらかを選択することが出来る。
 出典Pathfinder Player Companion: Halflings of Golarion.

ブリット、スポンジストーン/Bullet, Spongestone
 これらのブリットは、衝撃を受けると砕ける多孔性の石や重い木で出来ている。スポンジストーン・ブリットは、よく毒や燃える油を投げる為に使用される。油瓶1つは10個のスポンジストーン・ブリットを満たす。点火した(もし火があるならばフリー・アクション)燃えている油まみれのスポンジストーン・ブリットは追加で+1d2点の[火]ダメージを与え、可燃性の材料(草葺き屋根のような)に点火することが出来る。スポンジストーン・ブリットがスリングのカップの中に1d3ラウンド以上火が点いた状態だったならば、そのスリングは破損状態となる。
 出典Pathfinder Player Companion: Halflings of Golarion.

ブリット、スモーク/Bullet, Smoke
 利益:スモーク・ブリットにより煙をとどかせるためであれば、接触攻撃に成功するだけでよい。目標に命中したなら、ブリットは有毒ガスの雲を作り出す。命中したクリーチャーは頑健セーヴ(DC13)を行なわなければならない。セーヴに失敗したなら、目標は2ラウンドの間吐き気がする状態になる。

ブリット、ソフトストーン/Bullet, Softstones
この弾力がある繊維をきつく縛った塊は、スリングで射出された時に目標に非致傷ダメージを与える。
 出典Pathfinder Player Companion: Halflings of Golarion.

フリンドバー/Flindbar
 フリンドはフリンドバーとして知られる彼ら固有の武器を使用する。フリンドバーは2つの鉄の棒(長さはおよそ18インチ)からできており、短い鎖でつながれている(場合によっては、互いの端を環状につないでいる)。
 説明:フリンドバーは片手用の近接特殊武器であり、中型用の武器の場合は1d8、小型用の武器の場合は1d6ポイントのダメージを与える。
 武器の特徴:武器落とし

フレイルポール/Flailpole
 この武器は単に長いポールアームの端にヘヴィ・フレイルが乗っているというものだ。
 利益:フレイルポールは間合いのある武器であり、足払い用武器の特性を持つ。
 武器の特徴:間合い、足払い

ブレーデッド・スカーフ/Scarf, Bladed
 悪い噂とその魅惑的なパフォーマンスで知られているために、時折観衆にまずい状況に陥らされることもあるため、ヴァリシア人の中にはそのスカーフの先に剃刀のような形をした刃を結わえているものもいる。一方には様々な色のシークインが付けられており、他方には危険な武器が隠されている。このようなスカーフを有効に使用するには熟達が必要であり、その危険な特性によりこれらは特殊武器として扱われる。
 説明:ブレーデッド・スカーフに習熟しているのなら、使用者に組みつき判定を成功させた全てのクリーチャーに1d4ポイントの斬撃ダメージを与える。
 ブレーデッド・スカーフは《武器の妙技》特技を使用することで、例えそれが使用者にとって軽い武器でなかったとしても、【筋力】修正値の代わりに【敏捷力】修正値を攻撃ロールに適用できる。

ブレード・ブーツ/Blade Boot
 ブレード・ブーツはばねのついたナイフが仕込まれている。このナイフはつま先を正しい組み合わせで押すことで飛び出すようになっている。
 &be(){利益}:ブレード・ブーツは利き手でない手で使用する武器として扱う。
 アクション:このナイフを取り出すのは1回の即行アクションであり、元に戻すのは1回の全ラウンド・アクションである。
 不利益:この刃を伸ばしているのなら、通常の地形は移動困難な地形となり、移動困難な地形は通過できない地形として扱われる。

フンガ・ムンガ/Hunga Munga
 この3つの刃のついたダガーは投擲用に作られているが、近接武器としても使用できる。

ホースチョッパー/Horsechopper
 注釈:このゴブリンの武器はハルバードとして扱う。

ボーディング・アックス/Axe, Boarding
 基本的なハンドアックスの背にスパイクの先端を取り付けたもので、主に船艙や装具を叩き切ったり、燃える破片を船から引きずり落としたり、武器として使用される。ボーディング・アックスは斬撃か刺突ダメージを選べる他は、ハンド・アックスと同様の片手軍用武器として扱う。その上、木製の表面を〈登攀〉する際にスパイクを使うことにより+2の状況ボーナスを得る。
 出典Pathfinder Player Companion: Pirates of the Inner Sea

ボーディング・ガフ/Gaff, Boarding
 ガフ・フックとは長い棒の一方の端に魚を突き刺す為の鉤を付けたものである。海賊達はしばしば、移乗行動の助けとする為により重い鉤をガフ・フックの両端に追加する。海賊達は隣接する為にひっかけ鉤を使い船を引っ張った後、船が漂流するのを防ぐ為に互いの舷縁にボーディング・ガフを引っ掛ける。小型ボートはしばしば、ひっかけ鉤の代用品としてグラップリング・ガフを使う。ボーディング・ガフは木の手すりに深く食い込む為、引き剥がす為には1分間を要する。そのため殆どの海賊は1つずつ鉤を外そうと試みるよりもボーディン・アックスやカットラスを用いて切り離す。ボーディング・ガフは、非戦闘時には魚捕りの為に使うことも出来る。
 出典Pathfinder Player Companion: Pirates of the Inner Sea

ボーディング・パイク/Pike, Boarding
 ボーディング・パイクは、8フィートの長い棒の先に1フィートの長さを持つ金属製の矛先を取り付けたものである。ボーディング・パイクはまさしくロング・スピアのように見えるが、金属の矛先から木製の柄の間には鍔や溝、スパイクのような海水を留め錆びを引き起こさせるような部品が全く無く、海水は流れ落ちるようになっている。ボーディング・パイクは主に移乗攻撃を阻止する為に防御的な目的で使用されている。パイクはマストの周囲にある支持具に据え付けられている為、船乗り達は素早くこれを掴んで舷縁で移乗攻撃を阻止する為に構えることが出来る。
 出典Pathfinder Player Companion: Pirates of the Inner Sea

ボルト、アシッド/Bolt, Acid
 この金属製のボルトは中央部にガラス製の箇所があり、酸で満たされている。
 利益:攻撃が命中したなら、アシッド・ボルトは通常のダメージと追加の1d4ポイントの[酸]ダメージを与える。
 注釈:アシッド・ボルトは飛散ダメージを与えることはない。

ボルト、ドラウ・ポイズン/Bolt, Drow Poison
 この鉄製のボルトは小さな樹脂の欠片が付いている。この樹脂の欠片はボルトが目標に命中した際に砕ける。内側には1回分に相当するドラウ毒が含まれている。
 利益:ドラウ・ポイズン・ボルトが命中したものは頑健セーヴ(DC13)を行なわねばならず、失敗したならドラウ毒の効果を受ける(訳注:ドラウ毒についてはドラウを参照)。ドラウ・ポイズン・ボルトには使用者自身が毒の影響を受ける恐れはない。
 不利益:この奇妙な欠片はボルトの精密性に影響を及ぼす。ドラウ・ポイズン・ボルトを使用する際、射程単位によるペナルティを2倍にする。

ボルト、ファイアー/Bolt, Fire
 この注意深く作られた木製のボルトは錬金術師の火で満たされた空間を中央に持つ。
 利益:攻撃が命中したなら、ファイアー・ボルトは通常のダメージに加え1d4ポイントの[火]ダメージを与える。
 注釈:錬金術によるファイアー・ボルトは飛散ダメージを与えない。またこの効果は目標に(例え特別燃えやすいものであったとしても)火をつけることはない。

革製マドゥ、鉄製マドゥ/Madu
 マドゥは丸いライト・シールドであり、4つのスパイクがそれぞれの縁についている。
 利益:マドゥに習熟しているのなら、この武器を使用して防御的戦闘を行なう際、通常の-4のペナルティではなく-2のペナルティを受ける。もし《攻防一体》を使用しているなら、攻撃ロールへのペナルティは1軽減される(最低-1のペナルティ)。マドゥを装備している手に他のものを持つことはできない。マドゥに習熟していないのであれば、スパイクト・ライト・シールドとして扱う。

メテオ・ハンマー/Meteor Hammer
 この武器は1つか2つの球状の重りが10フィートの鎖に取り付けられたものだ。この重りを回転させ対象の身体に叩きつけるのだ。
 利益:メテオ・ハンマーを使用して足払いの試みに成功したなら、対象が転倒した場所から5フィート近くに引き寄せることができる。
 この武器は以下の2通りの異なる使用方法がある。
 ・メテオ・モード。双頭武器として扱う。
 ・要塞モード。双頭武器としては使用できないが、ACに+1の盾ボーナスを得る。
 アクション:2つのモードを切り替えるのは1回のフリー・アクションであり、使用者のターンの開始時に決定する。
 武器の特徴:間合い、足払い

メール・クラブ/Mere Club
 このメール(MEH-reh)は伝統的に湾曲した石により作られ、短く平らな面を持ち、尖ったクラブである。

リップソー・グレイヴ/Ripsaw Glaive
 このグレイヴの刃はのこぎり状になっていて、柄の上に取り付けられている。
 利益:重い紐が柄の周りを包んでいる。移動アクションでこの紐を引くと、使用者の【筋力】ボーナスに等しいラウンドの間、刃が素早く回転する。この刃が回転している間、ダメージが+2される。それ以外の点では、この武器はグレイヴとして扱う。この紐で回転機構を再度包むのは1回の全ラウンド・アクションであり、機会攻撃を誘発する。

ロォカ/Rhoka
 この剣はアーデファンurdefhanにより極めて有効に使用される。生あるものを嫌い、ダイモンに似た外見を持つこのクリーチャーはダークランズに住んでいる。この剣はロングソードと同じ大きさだが、2つののこぎり状の刃が両側についていて、両端は残酷な鉤になっている。

ロープ・ガントレット/Rope Gauntlet
薄いが頑丈な麻のロープで作られたこの間に合わせの腕甲は手と前腕を覆う。この腕甲を水に浸すと重く膨らみ、使用者の拳を岩のように固い武器とし、拳での戦闘において殺傷に十分な能力を容易に得ることができる。
説明:ロープ・ガントレットで腕を覆うのは1分かかり、水に浸すのも1分が必要である。しかし一度水を供給すれば1日の間効果がある。ロープ・ガントレットを外すのは1回の全ラウンド・アクションである。ロープ・ガントレットを身につけている限り、武装していると見なされ、あなたの攻撃は通常のダメージを与える。ロープ・ガントレットに習熟しているのなら、ロープの荒い面を使用して殴打ダメージの代わりに斬撃ダメージを与えてもよい。指はむき出しになっているため、ロープ・ガントレットを着用した手でアイテムを装備したり持ち運んだりすることができる。しかしこの手は締めつけられているために、この手を使用した精密な動きを要求する行動(解錠など)には-2のペナルティを受ける。

ローンチング・クロスボウ/Crossbow, Launching
 このずんぐりとした見た目のクロスボウはボルト用の溝の代わりにカップのような取り付け具を持つ。
 利益:ローンチング・クロスボウは飛散武器を射出するように作られている。
 装填:機会攻撃を誘発する全ラウンド・アクションである。

近代火器ルール/Modern Firearm Rule

 近代火器は、火器の違いはあるが、発展した火器と同じルールを用いる。加えて、近代火器は新しいタイプの火器、自動火器を含む。
 火器の習熟/Firearm Proficiency:この時代、銃はどこにでもある。黎明期の銃は骨董品とみなされており、発展した火器が広く普及している。火器は単純武器であり、ガンスリンガーは銃匠クラス特徴を失い、代わりに1レベルの時点で銃修練クラス特徴を得る。
 装弾数/Capacity:近代火器はそれ以前の火器よりも随分と大きな装弾数を有し、しばしば装填が容易である。単発あるいは半自動火器で全力攻撃する場合、1ラウンドあたり、君の攻撃回数と同じ回数、その火器を発射できるが、最大でその武器のカートリッジ数(全力攻撃アクション時に即行あるいはフリー・アクションで武器を装填できるならばそれ以上)になる。
 近代火器を装填する/Loading Modern Firearms:骨董品めいた武器を例外として、ほぼ全ての近代火器は薬室式であり、マガジンやクリップのような装填機構か手動で薬室に直接、プラスティックか真鍮のカートリッジが込められる。さもなくば、発展した火器のルールに従う。その他の火器を装填するルールは、火器の全装弾数、また交換可能なマガジンの性能に従う。
 内部マガジン式の火器/Internal Magazine Firearms:近代のショットガンやボルト・アクション式、レバー・アクション式、リボルバーのような旧式など、いくらかの火器は、恒久的に取り付けられた円筒式のマガジンや内部空間、回転式シリンダー、それらとともにもっと古式なもの、いずれかによって、矢弾を内部に保持する。そうでないと言明がない限り、この性質の片手または両手近代火器に6発までの矢弾を込めることは移動アクションになる。
 マガジン/Magazines:クリップ、弾帯、装弾子、スピードローダー、着脱式マガジンなどの再装填装置は、マガジン全てを相対的に素早く交換することで、多くの近代火器に先行者より素早い再装填を可能にする。そういった火器は、交換するマガジンの装弾数分だけ発展した片手あるいは両手火器に装填を行うのに、即行アクションを必要とする。

(未了分略)

 武器の特徴、オートマチック/Automatic Weapon Quality:自動の武器の特徴を持つ武器は、引き金のひと引きで弾丸をバースト射撃し、直線上の全クリーチャーを攻撃する。この直線は君の居るマス目のいずれかの角を起点にして、武器の射程限界か、貫通できない障壁に突き当たるまで、伸びる。自動武器が直線上の各クリーチャーを攻撃する際、直線上の各クリーチャーに対して別々に攻撃ロールを行う。直線上の各クリーチャーはバースト射撃のそれぞれにつき一発のブリットでしか攻撃されない。各攻撃ロールは反動を示す-2のペナルティを受け、攻撃のダメージは正確さに基づくダメージや《渾身の一打》のようなダメージを上昇させる特技によって修正されない。ブラーやインビジビリティ、ミラー・イメージの呪文、霧や煙のような視認困難を与える効果がこの直線状の攻撃を失敗させることはない。もし攻撃のいずれかがクリティカル・ヒットになる可能性がある出目を出した場合、持ち主はそのロール単独で実際にクリティカル・ヒットになるかどうかを判定する。自動武器は、行った攻撃ロールの全てが不発だった時のみ不発になる。自動武器による攻撃一回につき、ブリットを10発、発射する。自動武器は一体のクリーチャー対象にして単発でブリットを撃つことができない。自動武器で全力攻撃を行う場合、自身の攻撃回数と同じ回数のバースト射撃を1ラウンドのあいだに行える。

表:近代火器

火器 価格 ダメージ(M) クリティカル 射程単位 不発 装弾数 重量 タイプ 特殊
両手火器
マドセン軽機関銃 1,000gp 2d6 x4 100フィート 1-2 20,30,あるいは40 20ポンド 殴打および刺突 自動
ロレンス1917式火炎放射器 800gp 4d6 - - - 6 20ポンド 火炎 -
 燃料タンク 50gp - - - - - 40ポンド - -
(未了分略)

近代火器/Modern Firearm

マドセン軽機関銃/Light Machine Gun, Madsen:この人目を引く機関銃は、単独の使用者が運び、装備するのに十分な軽さである。ロシア軍の7.6254mm口径の弾が込められ、上部装填式で取り外し可能な20、30あるいは40発単位のマガジンを用いる。ほとんどの機関銃同様、自動発射しかできない。

ロレンス1917式火炎放射器/Flamethrower, Lawrence1917:塹壕戦の結果として発達したことでもっとも悪名高い装置のうちの一つである火炎放射器は20世紀初期にあってはなお技術的に未熟な状況であった。英国軍が発明したロレンス1917式は、ロシア兵の手中にたどり着いた。この装置は、タンク二つがついた運びにくいバックパックと、「ランス」こと回転する手持ち放射ユニットからなる。この装置は狙いをつけて小さいハンドレバーを押すと、小さなガスバーナーが前方に噴射されるオイルに火をつけて、猛烈な炎の流れが燃え上がる。満タンの火炎放射器は6発まで、爆発的効果をもたらす引火したオイルを放つことができる。
 火炎放射器を使用する際、使用者は60フィートの長さの直線状の火を放ち、直線上の各クリーチャーに対して別々に攻撃ロールを試みる。各攻撃ロールは-2のペナルティを受け、攻撃のダメージは正確さに基づくダメージや《渾身の一打》のようなダメージを上昇させる特技によって修正されない。ブラーやインビジビリティ、ミラー・イメージの呪文、霧や煙のような視認困難を与える効果がこの直線状の攻撃を失敗させることはない。もし攻撃のいずれかがクリティカル・ヒットになる可能性がある出目を出した場合、持ち主はそのロール単独で実際にクリティカル・ヒットになるかどうかを判定する。
 影響を受けた全クリーチャーは4d6ポイントのダメージを受け、炎の流れに当てられたクリーチャーはいずれもまた、難易度20の反応セーヴに成功しなければならず、さもなくば着火して、炎が消されるまで毎ラウンド追加で2d6ポイントのダメージを受ける。炎上しているクリーチャーは全ラウンドアクションとして新しいセーヴを試みることができ、地面に倒れ込んで転がることでこのセーヴに+2のボーナスを得る。
この装置のタンクとバックパックはかさばって扱いにくく、この運びにくい装置を着用している場合、使用者は-4の防具による判定ペナルティを受ける。加えて、このタンクは硬度10と5のヒット・ポイントを持ち、もしこのタンクが何らかの炎が隣接して存在する(この装置自体のガス着火装置を含む)場合に破裂した場合、巨大な火が爆発し、使用者は6d6ポイントの[火炎]ダメージを受け、20フィート半径内の全クリーチャーは3d6ポイントの[火炎]ダメージ(難易度20の反応セーヴで半減)を受ける。ダメージを受けたいかなるクリーチャーも難易度20の反応セーヴに成功しなければ、着火する。

燃料タンク/Fuel Tank:この一対のタンク(片方はオイル、他方は推進剤で満たされている)は、火炎放射器を6回用いるのに十分な可燃物を提供する。

(未了分略)

 出典:Pathfinder #71: Rasputin Must Die!
最終更新:2022年01月22日 01:55