アヴィスタン(Avistan)
アヴィスタン
は、
ゴラリオン世界最大の陸塊である
カスマロン大陸の西端にある亜大陸である。東は“世界の端”山脈によってカスマロンの広大なステップから隔てられ、西はアルカディア洋に面する。北は氷に閉ざされた
世界の冠に接して、世界の反対側にあるはるか
ティエン・シアへと通じ、南は
内海である。
北方は比較的秘術魔法が使われていない開かれていない地域であり、ヴァイキングの住む
リノーム諸王の地や魔女王が支配する永遠の冬の国
イリセン、巨獣と狩猟民の地
マンモス諸侯領があり、最も文明化されているが秘術魔法の使用にはさほど熱心ではない十字軍国家
メンデヴが、デーモンの制圧している
ワールドウーンドと対峙している。最北東の“霧と帳”湖 Lake of Mists and Veils の畔には、バーバリアンの征服者によって作られた
ブレヴォイがあるが、支配者の謎めいた失踪により内戦の際にある。
北西部には遥かな古代、非常に優れた魔術師が作ったサーシロン Thassilon 帝国が繁栄していた
ヴァリシアがあるが、現在は辺境の荒野となっている。その東はオークが多く住む
ベルクゼンの領土である。
南西部にあるのは進歩した文明国
シェリアックスである。1世紀前、守護神
エイローデンの死に始まる内戦の結果、デヴィルの支配する国となり、
イズガーを除く属国の多くに離反されたが、それでも内海地域最強国家として睨みを利かせている。その北には同盟国である
ニダルが古代の影の魔力で国を治めている。
その東には
アンドーランがある。自由を尊ぶ市民たちの地であり、悪魔による支配を嫌ってシェリアックスから離反し、人民による民主主義の国を築いた。
南東部にはかつてはアヴィスタン南部全域を支配していた
タルドールがある。東のカディーラから圧迫され、西のシェリアックス独立によって多くの領土を失い、文化的退廃と貧富の格差が蔓延している落日の帝国だが、再興を目指して努力を重ねる人々も存在する。その北にあるカスマロンとの境界にある
ガルトはかつてはシェリアックスの属国だったが、そこから逃れる代わりに永久革命の連鎖に落ち込んでしまっている。
最南東には、カスマロン最大の国家であるケレッシュ・パーディシャー帝国の州である
カディーラがある。東方貿易の窓口として繁栄するこの国は、虎視眈々とタルドールを狙っている。
西方の海上の孤島
ヘルミーアではゴールド・ドラゴンがユートピア実験を行っている。
[1] Erik Mona et al. (2008). Campaign Setting, p. 52. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-112-1
最終更新:2012年09月21日 04:59