魔法の武器
武器の特殊能力 Weapon Special Abilities
武器の特殊能力
アンシーン
この特殊能力は近接武器にのみ付与できる。合言葉により、
アンシーン武器は
不可視状態になる。
不可視状態になるのは武器に加え、鞘や覆いのように武器を覆う付属具も含まれる。注意深く調べれば存在はわかるだろうが、純粋な視覚的な調査では判別できないだろう。使用者が
《無視界戦闘》を修得しているか
不可視状態を見ることができない限り、
アンシーン武器が
不可視状態の間、使用者は攻撃ロールにー1のペナルティを受ける。戦闘で初めて
アンシーン武器で攻撃を行った際、
《無視界戦闘》を修得しているか、
不可視状態を見ることができるか、攻撃してきたものが
アンシーン武器を持っていることに気づいているかのいずれかでない限り、攻撃を受けたものはACに【敏捷力】ボーナスを加えることができない。
アンシーン武器は武器自身に対する攻撃や効果に対して完全視認困難を有しているものとして扱う。このような攻撃や効果には、盗み取り
APG、武器落とし、武器破壊、
ディスインテグレイトや
ラスティング・グラスプなどが挙げられる。
作成要項
アンブラル
この特殊能力は柄や取っ手のある近接武器にのみ付与できる。
アンブラル武器は環境光を一切反射せず、常に影に覆われている。これにより、この武器は武器自身に対する攻撃や効果に対して完全視認困難を有しているものとして扱う。このような攻撃や効果には、盗み取り
APG、武器落とし、武器破壊、
ディスインテグレイトや
ラスティング・グラスプなどが挙げられる。この武器を準備していなくても、柄や取っ手を握っている間、使用者は暗視30フィートを得る。
合言葉により、
アンブラル武器は半径20フィートに暗闇を放つ。この暗闇は範囲内の光量を1段階落とす(明るい光は通常の光に、通常の光は薄暗い光に、薄暗い光は暗闇になる)。この武器は暗視を提供するため、使用者の視界は
アンブラル武器で作られた暗闇の影響を受けない。
アンブラル武器から生み出された暗闇は、魔法の光源の効果と効果を比較する目的において、2レベル呪文として扱われる。この暗闇は
ライト呪文を抑止するが、相殺したり解呪するためにしようすることはできない。暗闇を放つためには、使用者は武器を抜いていなければならない。武器が落とされたり、武器落としされたり、鞘に収められたり、なんらかの容器に終われたりすると、暗闇は直ちに放たれなくなる。
作成要項
サイレンシング
サイレンシング武器は準備したり攻撃に使用したりしても一切の音を立てない。加えて、クリーチャーに命中させた後、使用者はそのクリーチャーの周囲を全ての音を抑える効果で包むことができる。この効果は使用者の次のターンの開始時まで持続する。目標は音を聞くことも声を出すこともできる(そのため合言葉を口にしたり、音声要素のある呪文を発動したりすることもできる)が、音を聞くのが通常よりずっと困難になる。戦闘音を聞くための
〈知覚〉判定のDCは、-10から10へと増加する。これは攻撃に使用した
サイレンス武器の使用者だけが戦闘を行なっており、目標がこの武器の音の抑制効果を受けている場合に限られる。
サイレンス武器による攻撃でクリティカル・ヒットが確定すると、上記の効果に加え、目標は自身とともに移動する
サイレンスのオーラに包まれる(意志・無効、DC13)。この効果は、武器のクリティカル倍率に等しいラウンド数だけ持続する。このセーヴDCは、クリティカル倍率が×2より1大きい毎に2ずつ増加する。この
サイレンスは目標の接敵面を全て覆うが、それより離れた範囲に伸びることはない。
作成要項
スリチャリング
この特殊能力は近接武器にのみ付与できる。スリチャリング武器は目標に向かって振り下ろす際に伸びてしなやかになる。これにより、狭い隙間に合うようになり、難しい角度からも簡単に攻撃できるようになり、武器に攻撃を命中させるのは難しくなる。スリチャリング武器で遮蔽を持つクリーチャーに攻撃を行う際、目標のACに対する遮蔽ボーナスは半分になる。加えて、使用者はスリチャリング武器に対する武器落としや武器破壊に対するCMDに、武器の強化ボーナスを加える。使用者は狭い場所に無理矢理入り込んでいる間、スリチャリング武器による攻撃ロールには通常の半分しかペナルティを受けない。
作成要項
トゥルースフル
この特殊能力は近接武器にのみ付与できる。
トゥルースフル武器は幻術による視認困難を正確に貫く。これにより使用者は
インヴィジビリティ、
ディスプレイスメント、
ブラーのような幻術によって与えられる視認困難の影響を受けない。
トゥルースフル武器による攻撃は
ミラー・イメージのような効果を受けているクリーチャーに対して、常に本当の目標に命中する。この能力は使用者が失敗確率を無視できるようにはしてくれるが、目標を識別してくれるわけではない。例えば
不可視状態のクリーチャーに攻撃をした場合、使用者は依然として目標の場所を推察しなければならない。
上記の能力に加えて、
トゥルースフル武器は(虚像)あるいは(操影)の召喚術効果に対する、特別な
ディスペリングUE武器としても機能する。このような効果に対する攻撃を行う際、武器は自動的に、幻術に対して保持していた
ディスペル・マジックを使用しようとする。この試みが失敗すると、使用者はこの試みに気づかず、幻術を看破するか幻術の効果が終了するまで、武器は
ディスペル・マジックの保持を失ったままである(使用者が別の理由でその効果が消費されたり、幻術が解呪できなかったことを知ったりしたなら、武器に
ディスペル・マジックをかけることはできる)。
作成要項
ピースフル
ピースフル武器による非致傷ダメージを受けたクリーチャーは、この武器が他の生きているクリーチャーに致傷ダメージを与えるたびに、1ラウンドの間
怯え状態になる。この持続時間は複数回攻撃によって累積するが、(例え、他の[恐怖]効果の影響を受けている場合であっても)効果を受けたクリーチャーが
恐れ状態になることはない。効果を受けたクリーチャーの非致傷ダメージが完全に治療されると、
怯え状態の持続時間が以降の攻撃によって伸びることはない。しかし、すでに行われた攻撃によって受けた
怯え状態は終了しない。
作成要項
リベレイティング
この特殊能力は近接武器にのみ付与できる。
リベレイティング武器は使用者が行う
〈真意看破〉判定に、武器の強化ボーナスに等しい技量ボーナスを与える。特に"心術感知"(
Core Rulebook 104ページ)に使用する場合、このボーナスは2倍になる。この増加したボーナスは、今まさに発動されようとしている心術呪文を識別するために行う
〈呪文学〉判定にも適用される。
リベレイティング武器で直接的な精神操作(憑依、(魅惑)効果、
コマンドや
ドミネイト・パースンのような(強制)効果など)を受けているクリーチャーを攻撃すると、武器は非致傷ダメージを与え、目標はこの効果に対して再度セーヴィング・スローを試みることができる。このセーヴには武器の強化ボーナスに等しい士気ボーナスを得られる。このセーヴに成功したなら、その効果は10分間だけ抑止される。目標がこれらの効果を複数受けていた場合、武器の使用者が再度セーヴを行う効果を選択する。目標がこのセーヴに失敗したなら、効果は抑止されず、目標は同じ
リベレイティング武器によるこの効果を24時間受けることができない。
作成要項
特定の魔法の武器 Specific Magic Weapons
特定の魔法の武器
コーテザンズ・アイアー
その恐ろしさと同じように洗練された、この+1ファイティング・ファンUEはちょっとした虚像に覆われていて、宮廷や社交的な場で使われる、武器でない扇のように見える。しかし、この虚像はグラマード武器ほどの完全なものではない。扇の先には鋭い返しが無数に埋め込まれているが、(虚像)効果によって隠されている。1日3回まで、標準アクションとして、使用者はこれらの刃を前に向かって放ち、15フィートの円錐形の範囲内にいる全てのクリーチャーに3d4ポイントの刺突ダメージを与える(反応・半減、DC14)。
全てのファイティング・ファンと同じように、この武器にも毒を塗ることができる。致傷毒を塗布すれば、刃の雨を扇から放つ時にダメージを受けた全てのクリーチャーに適用される。しかし毒の量が不十分になるため、毒のセーヴDCは2だけ減少する。
作成要項
サーペンツ・ファング
この曲がった+1ダガーの真鍮製の柄は、骨の周りに巻きついた蛇に見える。新しい使い手が最初にこのダガーを鞘から取り出すと、この武器は長く、威圧するようにシャーっという音を立てる。
使用者がこのダガーの先に致傷毒を1ビンかけると、武器は毒1服分を吸収し、異次元空間に蓄える。蓄えた毒はセーヴDC、効果、その他の特性を保持し続ける。ダガーは最大で毒5服分を保持できる。
即行アクションとして、使用者はダガーに保持された毒の名前を小さく口にすることで、毒を異次元空間から解放し、このダガーの刃に塗布することができる。この方法でダガーに毒を塗布する場合、使用者は誤って自分に毒を受けることはない。とはいえ、攻撃ロールで出目1を振れば、誤って自分に毒を受けることになる。
作成要項
サイレント・セントリー・クロスボウ
容易に隠すことができ、矢弾を必要としないことから暗殺者やヴィジランテに人気のある、この頑丈な
+2エンドレス・アミュニションUE・ライト・クロスボウは錬金術で扱われた火で灰処理した木で作られている。
〈隠密〉技能と組み合わせて使用すると、
サイレント・セントリー・クロスボウは狙撃の際に受けるペナルティを5軽減する。
1日3回、使用者は目に見えない魔法のボルトを2本放つことができる。このボルトはダメージを与えない。それぞれのボルトは固い面に射出しなければならず、ボルトはその面に突き刺さる。ボルトの間が180フィート以内で、遮るものなく直線を描ける限り、ボルトの間には目に見えない幅1インチの線が作られる。目に見える超小型サイズがそれより大きいクリーチャーがこの線の上を通過すると、使用者は精神的にそれに気づき、そのクリーチャーの外観映像を得る。更かし状態のものを見ることができるクリーチャーはこの線を見ることができる。それが何であるかを識別できれば、――の下を通り抜けたり、線の上を飛び越えたりすることができるため、検出されないようにすることができる。これらのボルトは消滅するまで6時間存在し続ける。
作成要項
ダート・オヴ・リカヴァリー
この
+1フェザーウェイト・ダーツは、小さな
リスト・ランチャーから発射されるように作られている。通常の
フェザーウェイト・ダーツ同様、このアイテムはダメージを与えない。その代わりに、この武器は目標がダメージ減少、硬度といったものを持たない限り、目標を接触毒1服分で侵すことができる。このダーツが発射されると、命中したかどうかに関わらず、発射したクリーチャーは即行アクションとしてダーツを手のひらやポケットのような扱いやすい場所に戻し、攻撃した場所から回収することができる。回収したからと言って損傷を防ぐことはできないため、通常の魔法の矢弾と同様、再利用はできない。
作成要項
プライング・スター
この目の形をした
+1シュリケンの周囲には、8つの鋭い部分が突き出ている。投擲されると、目標が使用者を見ることができず、他の感覚を通して検出することもできない場合、この武器は目標のクリーチャーから検出されない。ただし、
トゥルー・シーイングの効果を受けている場合は除く。目標に命中してダメージを受けるような状況になったなら、
プライング・スターは目標に埋め込まれ、周囲30フィートを見られる魔法の感覚器官(通常の視覚のみ)として機能する。感覚器官は目に見えず、完治されるような魔法のオーラも放たない。攻撃が失敗したり、ダメージ減少などでダメージを一切受けなかったりした場合には、目標は通常通り攻撃に気づく。
プライング・スターを投げたクリーチャーが目を閉じると、そのクリーチャーは感覚器官から見られる映像を見ることができる。ただし、感覚器官が同じ次元界に存在している場合に限られる。感覚器官は9分間起動し続ける。その後、プライング・スターは跡形もなく消え去る。
作成要項
マインズ・アイ・ブレード
この華麗な+2ダガーの柄には、自分の顔の側面を掴んでいる人間の女性が描かれている。クリーチャーがこの武器からダメージを受けると、その精神は使用者の存在を拒絶する。武器の使用者はこの武器からダメージを受けたクリーチャーの攻撃に対して、1ラウンドの間視認困難(20%の失敗確率)を得る。複数回命中しても、視認困難効果やその持続時間は増加しない。これは[精神作用]効果である。
1日3回、
マインズ・アイ・ブレードの使用者が目標に対してとどめの一撃か急所攻撃を行う際、使用者は目標の精神から情報のかけらを即座に受け取ることができる。目標はDC16の意志セーヴを行い、成功すればこの効果を免れることができる。目標はDC21の
〈はったり〉判定を行う。失敗すれば、使用者は自分の望む情報を得る。目標がこの判定に成功すれば、使用者は一切の情報を得られない。5以上の差で成功したなら、目標はどのような情報を与えるかを選択でき、使用者はその答えが真実であると考える。同じクリーチャーに連続して試みた場合には、同じ結果になる。使用者が特定の情報を望まなかった場合、GMがどの情報を得られたかを決定する。
作成要項
ランチャー・オヴ・ディストラクション
1日2回、即行アクションとして、この
+1ヘヴィ・リスト・ランチャーを使用して攻撃を行ったなら、使用者は音を立てずにこのランチャーを使用することができ、40フィート以内の別の場所から音が出たかのように偽りのクロスボウの音を出すことができる。加えて、6ラウンドの間、使用者が持つ、
ディテクト呪文のような占術効果によって通常なら暴かれるオーラは、上記のクロスボウの音と同じ方向から放たれたように見える。
作成要項
最終更新:2020年08月02日 01:30