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スカルド Skald


武門(アーキタイプ) Battle Scion

 出典 Ultimate Intrigue 48ページ
 武門は宮廷の優雅さと武術や魔術の力を備え持つ、独自の存在だ。彼らは戦士にして詩人であり、言葉と武器の双方に卓越している。ときに武門は、世界を浄化する勇気ある騎士団を大掛かりな試練に向かわせる女王として君臨する。

 宮廷での存在感(変則)/Courtly Presence:1レベルの時点で、武門の振る舞いは指揮者としての存在感を放ち、社交的な状況で相手を圧倒することができる。武門は〈威圧〉判定にキャラクター・レベル(訳注:原文通り)の半分を加え、舌戦で自分が不利もしくは極めて不利でない限り、存在感の戦略に使用できる優勢を追加で1つ得た状態で舌戦を開始する。その代わりに、武門のバードの知識能力は〈知識:貴族〉〈知識:地域〉〈知識:地理〉〈知識:歴史〉にのみ作用する。

 この能力はバードの知識を変更する。

 武威(変則)/Battle Prowess:武門がスカルドの激怒パワー能力により激怒パワーを得る際(3レベルの時点と、以降3スカルド・レベル毎)武門は代わりに、前提条件を満たす戦闘特技1つかチームワーク特技1つを修得することを選択しても良い。この方法で選択した激怒パワー同様、武門は激怒想起の効果を受けた仲間にこの特技を与えることができる。ただし、仲間もこの特技の前提条件を満たしていなければならない。この方法で戦闘特技あるいはチームワーク特技を与える1ラウンド毎に、武門は激怒の歌を2ラウンド分消費しなければならない。武門が武威から複数の特技を得た場合、仲間は武威の効果を受けている間、この効果で得た特技によって前提条件を満たした特技を使用できる(例えば、《強打》《薙ぎ払い》を武威から得た武門は、基本攻撃ボーナスが+1以上で【筋力】13以上の仲間に両方の特技を与えることができる。このような仲間は《強打》により《薙ぎ払い》の前提条件を満たすためである)。

 この能力は激怒パワーを変更する。

 激怒の歌(超常)/Raging Song:武門は以下の激怒の歌を使用できる。

 探求の歌(超常)/Song of Questing:10レベルの時点で、武門は激怒の歌を4ラウンド分消費することで、目標の誇り、大望、自我を呼び起こし、目標が承認した任務(多くの場合は崇高な試練)に束縛することができる。これはギアス/クエストと同様に機能するが、目標が本当の意味で同意している場合にのみ作用し(つまり魔法や詐術によって強制されていてはならない)、自分が同意しているかどうかを決定する前に、自動的に全ての内容に同意し、理解する。

 武門は崇高な試練の達成の達成による報酬を与えることができる。しかし与えた報酬が同意したもの出なかった場合、武門は元武門となり、このアーキタイプから得た利益を全て失う(置き換えた能力を得ることもできない)。14レベルの時点で、武門はスカルド・レベル毎に1体の同意するクリーチャーに同じ試練を与えることができる。そうする場合、この効果は誰か一人が試練を達成するとすぐに全てのクリーチャーの効果が終了する。しかしそのような場合、達成したクリーチャーのみに提案した報酬を与える。

 この能力は悲運の葬送歌再起の歌を置き換える。

 永遠の武名(超常)/Once and Future Scion:20レベルの時点で、武門を殺すのは極めて難しくなる。殺された時、肉体がまだ破壊されていないなら、3日間の間仮死状態の睡眠に入る。その後、武門はレイズ・デッドのように息を吹き返す。ただし、[即死]効果によって殺された場合であっても、蘇ることができる。仮死状態の睡眠にある間に命を吹き返す呪文が使用されると、死亡状態にあったかのようにその効果を受ける。

 この能力は達人スカルドを置き換える。


豪胆な策士(アーキタイプ) Bold Schemer

 出典 Ultimate Intrigue 48ページ
 豪胆な策士は怒りと機転、そして大胆さを兼ね備える。潜入と詐術を活かした斬新なやり方で戦いに打ち勝つ。単純な武力が足りない場合、豪胆な策士はその場に応じたやり方で敗北のあぎとから勝利を引き出す。

 技能/Skills:豪胆な策士は〈隠密〉〈装置無力化〉〈手先の早業〉をクラス技能に加え、〈知識:次元界〉〈知識:神秘学〉〈知識:ダンジョン探検〉をクラス技能から取り除く。バードの知識は取り除かれた技能には作用しない。

 この能力はスカルドのクラス技能とバードの知識を変更する。

 紆余曲折(超常)/Skald of Twists and Turns:4レベルの時点で、豪胆な策士は入り込むことが巧みになり、敵の要塞をくぐり抜ける素晴らしい戦術を編み出すことができるようになる。

 豪胆な策士は実在の場所(要塞、城塞都市、地下のダンジョンや複雑な蔵の一区画であっても良い)を8時間かけて観察することができる。こうして彼らは、その場所に侵入し、敵の防御的な優位を打ち砕ける形で防衛者と戦う方法を熟慮するのだ。

 8時間経過後、豪胆な策士はその場所で行う〈隠密〉〈装置無力化〉〈手先の早業〉〈はったり〉〈変装〉判定に+2の洞察ボーナスを得る。8レベルの時点と以降4レベル毎に、このボーナスは2ずつ増加し、20レベルの時点で最大の+10になる。このボーナスは豪胆な策士が新しい場所を観察するまで持続する。その場所を観察している間、豪胆な策士は注意を完全に向けていなければならない。戦闘に巻き込まれるような気がそらされるようなことがあれば、観察は即座に終了し、豪胆な策士がボーナスを得るためには、最初からその場所の観察をやり直さなければならない。

 この能力は直感回避直感回避強化ダメージ減少を置き換える。

 豪胆な戦略(超常)/Bold Strategy:10レベルの時点で、豪胆な策士は仲間を支援できるように計画を立て、観察することができるようになる。観察した場所の中にいる間、豪胆な策士の姿を見、声を聞くことができるならば、全ての仲間は紆余曲折能力から得られる値の半分に等しい洞察ボーナスを得る。

 この能力は悲運の葬送歌を置き換える。


煽動者(アーキタイプ) Instigator

 出典 Ultimate Intrigue 49ページ
 煽動者は人々の意思に影響を与え、自分の目的に合うように調整する。その言葉が真実かどうかにかかわらず、煽動者は他人の感情を煽り、その判断を妨げる。その行いが政治的であろうとなかろうと、煽動者は革命家であることが多い。しかし、彼らは戦狂いの炎刃であるかもしれないし、他人に偏見を広める禍々しい魂であるかもしれない。

 激怒の歌(超常)/Raging Song:煽動者は以下の激怒の歌を修得する。

 煽動の歌(擬呪)/Song of Rabble-Rousing:5レベルの時点で、煽動者は1全ラウンドかけて芸を行い、激怒の歌を4ラウンド分消費することができる。これにより、歌を聴くものは1時間の間、エンスロールの効果を受ける。

 この能力は呪文理解を置き換える。

 反乱の歌(擬呪、超常)/Song of Riot:10レベルの時点で、煽動者は聞き手の心を憎しみで満たし、狂乱に追いやることができるようになる。煽動者はこの芸を使用して、現在エンスロールの効果を受けていて、HDが4未満で【判断力】が16未満のクリーチャーを全て目標にすることができる。この効果によって、エンスロールの効果は妨げられない(例え、クリーチャーがエンスロールのセーヴィング・スローに成功していたとしても)。この能力は標準アクションで起動でき、激怒の歌を追加で4ラウンド分消費する。

 エンスロールの効果を受けているクリーチャーは以下の点を除き、フォスター・ヘイトリッドOA呪文の効果を受ける(クリーチャーはそれぞれ、新たにセーヴィング・スローを試みることができる)。呪文とは異なり、煽動者は下位集団、組織、宗教といった、種族に関係しないものを指定できる。セーヴィング・スローに失敗したクリーチャーや効果を受け入れたものは、嫌悪の対象を攻撃する際、煽動者の激怒の歌の効果を得る。これはフォスター・ヘイトリッドの効果が続く限り持続する。しかし、この形で激怒の歌の効果を受けている間、煽動者の激怒パワーの効果を得ることはない。

 この能力は悲運の葬送歌を置き換える。

 革命魂(超常)/Revolutionary Heart:7レベルの時点で、煽動者の扇動と革命を引き起こす騒々しい能力は、煽動者の心を揺るがすことをも難しくする。1日1回、煽動者が(強制)効果に対するセーヴィング・スローに失敗した時、単位時間1つ分(ラウンド単位で管理される効果なら1ラウンド、分単位で管理される効果なら1分、10分単位で管理される効果なら10分、など)が過ぎた時に、再度セーヴィング・スローを試みることができる。以降6レベル毎に、煽動者はこの能力を1日に追加で1回使用できるようになる(19レベルの時点で、最大の1日3回になる)。

 この能力は博識を置き換える。


鬼将軍(アーキタイプ) Warlord

 出典 Ultimate Intrigue 49ページ
 鬼将軍はその個性を武器のように使い、仲間を脅して部下が自分の命令に従うようにする。鬼将軍は仲間を鼓舞するのではなく、恐怖を植え付ける。鬼将軍は敵が隙を見せる瞬間に常に目を光らせ、勝利を掴むためにその弱点を活用しようとする。

 《腕力による威圧》/Intimidating Prowess:鬼将軍はボーナス特技として《腕力による威圧》を得る。

 この特技は《巻物作成》を置き換える。

 揺るがぬ心(変則)/Unshakable:2レベルの時点で、鬼将軍は揺るがぬ決意を確かなものとする。鬼将軍は[恐怖]効果に対するセーヴィング・スローに+2のボーナスを得る。

 この能力は熟達者を置き換える。

 激怒の歌(超常)/Raging Song:鬼将軍は以下の激怒の歌を修得する。

 俺が怖いか(超常)/Fear Me:5レベルの時点で、鬼将軍は敵方よりも自分の方がずっと恐ろしい存在だと仲間に含みおくことができるようになる。この激怒の歌散逸の演技のように機能するが、(虚像)あるいは(紋様)効果ではなく[恐怖]効果に対するセーヴィング・スローに適用され、鬼将軍は〈芸能〉ではなく、-10のペナルティを受けた〈威圧〉判定を行う。加えて、鬼将軍の仲間は、自分たちの士気をくじくために行われる〈威圧〉判定のDCに、鬼将軍の〈威圧〉判定の結果(-10のペナルティを受けた値)を用いることができる。

 この能力は呪文理解を置き換える。

 部下(変則)/Minions:7レベルの時点で、鬼将軍はその恐れを抱かせる評判によって信奉者の一団を引きつける。鬼将軍はボーナス特技として《統率力》を得る。

 この能力は博識を置き換える。

 恐怖の前進(変則)/Intimidated Push:8レベルの時点で、鬼将軍は腹心と従者に恐怖を呼び起こさせる。これにより彼らは失敗して鬼将軍の怒りを買わぬように振る舞う。鬼将軍が激怒想起を使用する際、腹心が激怒想起から得る意志セーヴへの士気ボーナスは1だけ増加する。同様に、従者が激怒想起から得る意志セーヴへの士気ボーナスは2だけ増加する。

 この能力は直感回避を置き換える。
最終更新:2019年10月26日 21:42