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スロールヘルド Thrallherd

 スロールヘルドは共鳴する念能の呼び出しを送る。これは積極的あるいは無意識のうちに誰かを求める人々へと、彼らを導き制御し、スロールとして連れてくるように促す呼び出しである。これらのスロールヘルドの信者は、完全に忠実な狂信者であり、スロールヘルドの指示を完全に守る。その結果スロールヘルドは、スロールヘルドの近くに留まる、外に出て様々な仕事を行う、後ろに留まりスロールヘルドの住居を管理する事ができる大きな従者を持つ傾向がある。
 スロールヘルドの性質上、テレパスはこのクラスとなる最も一般的なキャラクターである。他の発現者もスロールヘルドになる可能性があるが、通常はキャラクター・オプションに最も高いコストを費やす必要がある。

役割:スロールヘルドはマインド・コントロールを活用し、他の者に命令することに焦点を当てている。スロールヘルドは監督官としての多くの役割を果たし、戻って監視している間、スロールと信者に活動を行わせる。

属性:どれでも

ヒット・ダイス:d6

必要条件

 スロールヘルド になるためには、キャラクターは以下の基準すべてを満たさなければならない。

 技能〈交渉〉4ランク、〈知識:念能〉5ランク


 念能:発現者レベル5で、マインドリンクマインド・コントロール、集合体などを介して精神をリンクできる必要がある。

クラス技能

 スロールヘルドのクラス技能(と各技能の主要能力値)は次の通り:〈自己催眠〉【判】、〈はったり〉【魅】、〈交渉〉【魅】、〈知識:念能〉【知】、〈真意看破〉【判】、〈呪文学〉【知】

レベル毎の技能ランク:2+【知】修正値。

表:スロールヘルド
レベル 基本攻撃ボーナス 頑健セーヴ 反応セーヴ 意志セーヴ 特殊 修得済み念力
1 +0 +0 +0 +1 スロールヘルド
2 +1 +1 +1 +1 魅惑的な声 既存のクラスに+1レベル
3 +1 +1 +1 +2 エンパシフィック・コネクション 既存のクラスに+1レベル
4 +2 +1 +1 +2 魅惑的な声 既存のクラスに+1レベル
5 +2 +2 +2 +3 マインド・コントロール 既存のクラスに+1レベル
6 +3 +2 +2 +3 魅惑的な声 既存のクラスに+1レベル
7 +3 +2 +2 +4 上級マインド・コントロール 既存のクラスに+1レベル
8 +4 +3 +3 +4 魅惑的な声 既存のクラスに+1レベル
9 +4 +3 +3 +5 超マインド・コントロール 既存のクラスに+1レベル
10 +5 +3 +3 +5 魅惑的な声召喚拡張二人の主

クラス特徴

 スロールヘルドのクラスの特徴は以下の通り。

 武器と防具の習熟 スロールヘルドは武器や鎧への習熟を得ない。

 修得済み念力/Powers Known 2レベルから9レベルの各レベルで、スロールヘルドはそのキャラクターはこの上級クラスに就く前に属していた念力発現クラスのレベルが上がったかのように、新しい念力を得る。しかし、そのクラスのキャラクターが得たであろう他の利益(ボーナス特技、念能修正特技、アイテム作成特技など)を得ることはできない。これは本質的に、キャラクターが持っている念力発現クラスを表現するレベルにスロールヘルドのレベルを加え、それに応じて、1日ごとの念力ポイント、修得済み念力、発現者レベルを決定することを意味する。キャラクターがスロールヘルドになる前に複数の念力発現クラスをとっていたなら、レベルの上昇があるたび、その新たなレベルをどのクラスに、1日ごとの念力ポイント、修得済み念力、発現者レベルを決定するために適用するか決めなければならない。

 スロールヘルド(変則)/Thrallherd クラス・レベルを得たスロールヘルドはサーヴァントの名状しがたい精神的な召喚を行い、召喚は応答する。基本的に、キャラクターは《統率力》特技のようなものを得るが、いくつかの重要な違いがある。
 スロールヘルドの読みかけに答える者は、腹心や従者ではなく、それぞれスロールやビリーバーと呼ぶ。彼らはキャラクターを賞讃しスロールヘルドに仕えたいと思っているのではなく、隠された精神的な共鳴がスロールヘルドとサーヴァントを結びつけている。
 《統率力》特技と同様に、スロールヘルドには統率力値があり、引きつけることができる最高レベルのスロールとビリーバーを決定する。スロールヘルドの統率力値はキャラクター・レベル+【魅力】修正値+スロールヘルド・レベルに等しい(注:スロールヘルド・レベルは2回足される)。この値は《統率力》特技で言及されている修正値の影響を受けない。
 《統率力》特技と同様に、キャラクターの統率力値がより高いレベルのスロールを示していても、呼び出されるスロールのレベルは制限される。《統率力》特技とは異なり、スロールのレベル制限は、キャラクターの合計レベルから1を引いた値に等しくなる(腹心のようにレベル-2ではない)。
 スロールヘルドは《統率力》特技を採ることができない;キャラクターがすでに持っている場合、特技は失われ、この能力に置き換えられる;以前は 腹心や従者であった人たちは別々の道を歩み、精神的に柔軟な人たちが後に現れてスロールやビリーバーとしての役割を果たす。スロールヘルドのスロールとビリーバーは24時間以内に到着する。失われたスロールは24時間以内に置き換えられる。ビリーバーが到着し、1日のスロールヘルドの統率力値の割合が置き換えられ、最も低いレベルのビリーバーが最初に到着する。スロールヘルドがスロールやビリーバーが到着できない場所にいる場合、到着できる場所に移動するまで誰も到着しない。スロールヘルドは自身のスロールと共鳴を確立し、スロールが殺されると苦しむ。スロールの喪失から48時間の間、スロールは1レベルの負のレベルを得る。この負のレベルはスロールの死から48時間経過するまでは治癒されることはない。スロールヘルドが負のレベルを受けている間に、スロールヘルドの新しいスロールが死んだ場合、追加の1レベルの負のレベルを受け、スロールを失うことで得られる負のレベルの持続時間は最新のスロールが失われた時間か48時間にリセットされる。
 《統率力》特技の表の代わりに下記の表を使用して、スロールヘルドのスロール・レベルとストールが引きつける様々なレベルのビリーバーの数を決定する。

レベルによるスロールヘルドの統率力とビリーバー
統率力値 スロールのレベル レベルごとのビリーバーの数
1 2 3 4 5 6
1以下
2 1
3 2
4 3
5 3
6 4
7 5
8 5
9 6
10 7 5
11 7 6
12 8 8
13 9 10 1
14 10 15 1
15 10 20 2 1
16 11 25 2 1
17 12 30 3 1 1
18 12 35 3 1 1
19 13 40 4 2 1 1
20 14 50 5 3 2 1
21 15 60 6 3 2 1 1
22 15 75 7 4 2 2 1
23 16 90 9 5 3 2 1
24 17 110 11 6 3 2 1
25以上 17 135 13 7 4 2 2

 魅惑的な声(変則)/Alluring Voice 2レベルの時点で、スロールヘルドは〈はったり〉〈交渉〉〈威圧〉〈真意看破〉技能の選択した判定に+2のボーナスを得る。以降2レベル毎に、リストの同じ技能か別の技能どちらかに+2のボーナスを追加で加えることができる。例えば、6レベル・スロールヘルドは〈交渉〉に+6のボーナス、〈はったり〉〈交渉〉〈威圧〉に+2のボーナス、〈はったり〉に+2のボーナスと〈交渉〉に+4のボーナスを持つことができる。一度選択すると、変更できない。

 エンパシフィック・コネクション(変則)/Empathic Connection 3レベルの時点で、スロールヘルドは修得済み念力にエンパシフィック・コネクションを加える。エンパシフィック・コネクションを既に修得している場合は、代わりに利用可能な精神感応の念力を加える。1日1回、少ない念力ポイントのコストでエンパシフィック・コネクションを発現することができる。エンパシフィック・コネクションコストはスロールヘルド・レベルだけ減少し、最小1念力ポイントである。この念力の効果は依然としてスロールヘルドの発現者レベルによって制限される。

 マインド・コントロール(変則)/Mind Control 5レベルの時点で、スロールヘルドは修得済み念力にマインド・コントロールを加える。 マインド・コントロールを既に修得している場合は、代わりに利用可能な精神感応の念力を加える。1日1回、少ない念力ポイントのコストでマインド・コントロールを発現することができる。マインド・コントロールのコストはスロールヘルド・レベルだけ減少し、最小1念力ポイントである。この念力の効果は依然としてスロールヘルドの発現者レベルによって制限される。

 上級マインド・コントロール(変則)/Greater Mind Control 7レベルの時点で、スロールヘルドは動物フェイ巨人魔獣人型怪物に影響を及ぼすためにマインド・コントロールを増強する時、追加の2ポイントの念力ポイントを費やす必要はない。この念力ポイントのコストの現象は、追加の念力ポイントを費やしたかのように念力のセーヴDCを増加はさせない。

 超マインド・コントロール(変則)/Superior Mind Control 9レベルの時点で、スロールヘルドは異形エレメンタル来訪者上級マインド・コントロールで言及されているクリーチャー種別に加えて)に影響を及ぼすためにマインド・コントロールを増強する時、追加の4ポイントの念力ポイントを費やす必要はない。この念力ポイントのコストの現象は、追加の念力ポイントを費やしたかのように念力のセーヴDCを増加はさせない。

 召喚拡張/Expanded Call 10レベルの時点で、スロールヘルドの能力は表:拡張サーヴァント招請で示されているようにサーヴァントを召喚する能力が強化される。

表:拡張サーヴァント招請
統率力値 スロールのレベル レベルごとのビリーバーの数
1 2 3 4 5 6
25 17 135 13 7 4 2 2
26 18 160 16 8 4 2 2
27 18 190 19 10 5 3 2
28 19 220 22 11 6 3 2
29 19 260 26 13 7 4 2
30 19 300 30 15 8 4 2

 二人の主(変則)/Twofold Master 10レベルの時点で、スロールヘルドは自身のヘルドに2人目のスロールを加える。この2人目のスロールの最大レベルは、統率力値より高いレベルのスロールを示していても、スロールヘルドのレベル-2に等しい。スロールヘルドは1人目のスロールが死んだ場合のペナルティと同様に、2人目のスロールが死んた場合48時間の間負のレベルのペナルティを受ける。両方のスロールが死ぬとこれらの負のレベルは累積する。

Section 15: Copyright Notice
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最終更新:2020年08月31日 18:01