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サイテッド・シーカー Sighted Seeker

 逃亡者と標的は同様に捕まえようとする者から逃げるだろう。このハンターの中で最も知的なものは、日常での追跡方法だけに頼らず、自身の能力を精神の力を通じて容易に入手できる情報と組み合わせる。懸命な才能と好奇心旺盛な戦士の技術を融合させることで、このサイテッド・シーカーは犯罪者にとって最悪の悪夢となる――見つけるための雇われた者にとっても。

役割:サイテッド・シーカーはアクティブな追跡能力を使用するだけでなく、獲物を探すために近くのクリーチャーの潜在的な知識を読み、特定の個人を見つけるのに優れている。

属性:どれでも

ヒット・ダイス:d8

必要条件

 サイテッド・シーカーになるためには、キャラクターは以下の基準すべてを満たさなければならない。

 基本攻撃ボーナス:+4


 技能〈交渉〉 2ランク、〈知覚〉 5ランク、〈生存〉 2ランク

 特殊:念力ポイント・リザーヴ

 * 追跡のクラス技能を持つキャラクターはサイテッド・シーカーになるために、《技能熟練:生存》&特技を持っている必要はない。

クラス技能

 サイテッド・シーカーのクラス技能(と各技能の主要能力値)は次の通り:〈交渉〉【魅】、〈知識:地域〉【知】、〈知識:自然〉【知】、〈知識:念能〉【知】、〈知覚〉【判】、〈真意看破〉【判】、〈呪文学〉【知】、〈隠密〉【敏】、〈生存〉【判】。

レベル毎の技能ランク:6+【知】修正値。

表:サイテッド・シーカー
レベル 基本攻撃ボーナス 頑健セーヴ 反応セーヴ 意志セーヴ 特殊 発現能力 念力ポイント/日 修得済み念力 修得済み最大念力レベル
1 +0 +0 +1 +1 得意な獲物《都市追跡》 2 2 1
2 +1 +1 +1 +1 受動的な探索 既存のクラスに+1レベル 5 3 1
3 +2 +1 +2 +2 標的となる獲物 既存のクラスに+1レベル 9 4 1
4 +3 +1 +2 +2 予知戦術 既存のクラスに+1レベル 14 5 2
5 +3 +2 +3 +3 追跡者の分析力 22 6 2
6 +4 +2 +3 +3 既存のクラスに+1レベル 30 7 2
7 +5 +2 +4 +4 先見の分析 既存のクラスに+1レベル 42 8 3
8 +6 +3 +4 +4 ハイパーコグニッション 既存のクラスに+1レベル 54 10 3
9 +6 +3 +5 +5 ザ・サイト 70 11 3
10 +7 +3 +5 +5 メタファカルティ 既存のクラスに+1レベル 86 12 4

クラス特徴

 サイテッド・シーカーのクラスの特徴は以下の通り。

 武器と防具の習熟 武器と防具の習熟にロングソード、レイピア、サップ、ショート・ソード、ショートボウ、ウィップを加える。サイテッド・シーカーは軽装鎧と盾に習熟している(タワー・シールドは除く)。

 発現能力/Manifesting サイテッド・シーカーが念力発現能力をまだ持っていない場合、発現能力を得る。1日あたりの念力ポイント、修得済み念力、修得済み念力レベルの最大念力レベルは表:サイテッド・シーカーに示されている。サイテッド・シーカーはサイテッド・シーカーの念力リストから念力を選択する。念力を修得するまたは発現するには、少なくとも10+念力のレベルの【判断力】が必要である。念力のセーヴDCは【判断力】に基づき、【判断力】を使用してボーナス念力ポイントを決定する。
 あるいはサイテッド・シーカーがサイテッド・シーカーになる前に念力を発現できる場合、この訓練を放棄し、表:サイテッド・シーカーで説明されるように、既存の発現クラスを上げることを選択できる。示された各レベルで、サイテッド・シーカーはこの上級クラスに就く前に属していた念力発現クラスのレベルが上がったかのように、新しい念力の使用権と1日毎の追加の念力ポイントを得る。サイテッド・シーカーになる前に複数の念力発現クラスをとっていたなら、レベルの上昇があるたび、その新たなレベルをどのクラスに、1日ごとの念力ポイント、修得済み念力、発現者レベルを決定するために適用するか決めなければならない。
 サイテッド・シーカーが発現者の道を選択すると、変更することはできない――サイキック・リフォーメーションなどの効果でさえできない。

 得意な獲物(変則)/Favored Prey 1レベルの時点で、サイテッド・シーカーは自分の得意な敵に対して念力を発現するとき(リモート・ビューイングなど)のセーヴDCに得意な敵のボーナスを加えることができる。得意な獲物はサイテッド・シーカーが自身の精神から発現する念力にのみ適用される(念能のアイテムや擬似念能力には適用されない)。そのような念力が複数の目標に影響を与える場合、得意な敵と標的(下記参照)のみDCが増加する。

 《都市追跡》/Urban Tracking 1レベルの時点で、サイテッド・シーカーはボーナス特技として《都市追跡》を得る。

 受動的な探索(超常)/Passive Seeking サイテッド・シーカーが仕事を非常に効率的にするのは、質問をすることで疑いを引き起こすのではなく、受動的な思考や周囲の相互作用から情報を抽出する能力からである。2レベルの時点で、念能収束を維持し特定の目標を念頭に置いている間、サイテッド・シーカーは周囲の人々から情報の断片を集め、群衆にいる10分毎にこの目標に関する情報を収集するために、フリー・アクションとして〈交渉〉判定を行うことができる。目標が標的を見つけることである場合(以下の標的となる獲物を参照)、この判定にクラス・レベルに等しいボーナスを得る。

 標的となる獲物(変則)/Mark Prey 3レベルの時点で、サイテッド・シーカーは標的として知られる特定の目標を積極的に探すことに自身の念能の力を投資する。この投資は選択した特定の目標毎に3ポイントの等しい念力ポイントを必要とする標準アクションである。サイテッド・シーカーは獲物の特定の名前や外見を知っている必要はないが、何らかの方法で特定の個人を間違いなく識別することができなければならない――例えば「この跡を作成した人」や「女王殺し」は十分であるが、単に「エルフ」を探すだけでは不十分である。このコストは標的がサイテッド・シーカーによって活動t系に狩られているその日毎に念力ポイントを回復したときに即座に費やさなければならない。目標はサイテッド・シーカーが毎日の狩りのための念力ポイントをやめるまで標的のままである。サイテッド・シーカーはクラス・レベルに半分(切り捨て)に等しい数の標的のみを起動しているままにできる。
 サイテッド・シーカーは標的を得意な敵として扱い、まるでレンジャーのクラス能力を持っているかのように+1のボーナスを得ることができる。その敵が既に種族や組織によって得意な敵となっている場合、代わりに得意な敵のボーナスは+2に増加する。サイテッド・シーカーのクラス特徴の多くは、標的に対して使用する場合強化された方法で機能する;詳細については個々の能力を参照せよ。

 予知戦術(変則)/Prescient Tactics 4レベルの時点で、サイテッド・シーカーはディフェンシヴ・プレコグニションオフェンシヴ・プレコグニションオフェンシヴ・プレサイエンス念力を発現するとき、念力に以下の増強を加える。
 増強:追加の2ポイントの念力ポイントを費やすと、持続時間は1時間/レベルに増加するが、自身の得意な敵に対してのみ洞察ボーナスを得る。加えて、跡を追うための〈生存〉判定と、《都市追跡》特技を使用するための〈交渉〉判定に洞察ボーナスを加える。

 追跡者の分析力(変則)/Seekers Analysis 5レベルの時点で、サイテッド・シーカーは自身の第2の性質になるような狩りのありふれた側面を修得する。〈知覚〉技能に次の能力を加える:

アクション 時間 DC
証拠を発見する 通常 10~20
分析 1分 15

 証拠は標的の場所や過去の行為、謎の解決策など、現在の課題に関する情報を提供する物理的な手がかりである。手がかりを見つけるためのDCは証拠を残した行為によってシーンがどれだけ妨害されたかに基づいている(10は全く妨害されていないシーンである)。ただし、有用な情報を判別するには、まだ解釈の余地がある。
 証拠を分析して有用な情報を判断するには、DC 15+出来事が起こってから1日毎に+2の〈知覚〉判定が必要である。分析の失敗は不完全で誤解を招く可能性のある情報を提供するが、劇的な成功は手がかりが一般的な観察者が示唆するよりも多くの情報を明らかにする可能性がある。ただし分析の成功に関係なく、証拠の信憑性(例えば、コボルドの鱗の判定が現場に落ちていた可能性があるなど)を判断するには、より劇的な手段(オブジェクト・リーディングや関連した念力など)が必要である。
 サイテッド・シーカーは証拠を見つけたり分析するために出目10を行うことはできるが、出目20は行えず、失敗した判定に再挑戦することもできない。関連する〈知識〉技能に5以上のランクがある場合は証拠を分析するときの〈知覚〉判定に+2のボーナスを得る。
 加えて〈知識〉技能に次の能力を加える。:

アクション 時間 DC
対象を研究する 少なくとも1d4時間 10
記録を閲覧する 少なくとも1d4時間 10-30

 対象の調査には、特定の対象に関する情報のライブラリまたは関連するソースを熟読することが含まれ、例えば現場で見つかった特定の紋章の意味や武器の種類を輸出する国家などの情報である。難しい対象の研究にはさらなる時間が必要であるが(GMが決定する)、DCは変更しない――代わりに閲覧している情報源に存在する情報の量によって制限される。特に優れた情報源(王室のアーカイブや関連する専門家の図書室)は、この判定に最大最大+6までのボーナスを与える場合がある。判定に成功すると対象の一般的な理解が得られるが、判定結果が高いほど、より良い情報が得られる(情報源の限界まで)。
 記録の閲覧には、特定の情報を探しているファイルや元帳を調べることが含まれる――移民の動向、課税の方式、文書化された実験の目標など。ファイリングシステムの複雑さによってDCを設定する;難易度の高いシステムも熟読するのに時間がかかる(GMの選択次第)。サイテッド・シーカーが特定の目標に念頭を置いて出発する場合――特定の個人が宿でチェックインした正確な日付など――DCは+5~+15増加するか(GMの裁量で)、ファイリングシステムが非常に優れている場合は劇的に減少する。
 サイテッド・シーカーはソース上にある情報によって制限されるが、時間の許す限りこれらの〈知識〉判定に出目10、出目20、再挑戦を行うことができる。

 先見の分析(超常)/Sighted Analysis 7レベルの時点で、サイテッド・シーカーは念力で、推論をする技能を増強することを学ぶ。分析中にソースが本物かどうかを自動的に判断するために3ポイントの念力ポイントを費やすか、1回の〈知覚〉あるいは〈知識〉判定に(サイテッド・シーカーの分析に使うかどうか)に+2の洞察ボーナスを得る。記録を閲覧したり対象を調査したりする時にこの方法で〈知識〉判定を増やすと、情報源の限界に縛られないほどの大きな洞察力を得ることができる。
 ほとんどの超常能力とは異なり、より多くの念力ポイントを費やすことで、先見の分析を増強することができる。追加の1ポイントの念力ポイント毎に、〈知覚〉あるいは〈知識〉の洞察ボーナスは2増加する。または、追加の2ポイントの念力ポイントを費やすことで、サイテッド・シーカーは〈知覚〉の時間中に罠探しの特徴(ローグとして)を得るか、1回の〈知識〉判定を修得済みとして扱う。サイテッド・シーカーは1回の先見の分析の使用で、クラス・レベルより多くの念力ポイントを費やすことはできない。

 ハイパーコグニッション(擬念)/Hypercognition 8レベルの時点で、サイテッド・シーカーは擬似念能力として1週間に1回、ハイパーコグニションを使用する能力を得、発現者レベルは自身のクラス・レベルの2倍に等しい。加えて、サイテッド・シーカーは7レベル念力として修得済み念力のリストにハイパーコグニションを加える。8レベルの念力を発現できない場合は、7レベル念力が発現できるようになるまで発現できない。

 ザ・サイト(超常)/The Sight 経験豊かなサイテッド・シーカーはその名前の由来である技術を開発する:ザ・サイトを。9レベルの時点でサイテッド・シーカーは自動的にリモート・ビューイング念力を学ぶ(選択する必要はない)。既にリモート・ビューイングを修得している場合、4レベル以下のクラス・リストから他の超感覚の念力を学ぶことができる。
 さらに、サイテッド・シーカーが標的に対してリモート・ビューイングを発現する場合、標的との繋がりを1段階良い方として扱い(例えば、所持品または衣服から肖像または絵へと)、発現時間を1時間から1分に減少させ、持続時間を1分/レベルから10分/レベルに増加させる。サイテッド・シーカーが順現実的な視点から標的に念力を発現しようとしても、リモート・ビューイングは終了しないが、そのような発現に対する全ての制限が適用される。

 メタファカルティ(擬念)/Metafaculty 10レベルの時点で、サイテッド・シーカーは擬似念能力として1週間に1回、メタファカルティーを使用する能力を得、発現者レベルは自身のクラス・レベルの2倍に等しい。加えて、サイテッド・シーカーは8レベル念力として修得済み念力のリストにメタファカルティーを加える。8レベルの念力を発現できない場合は、8レベル念力が発現できるようになるまで発現できない。

Section 15: Copyright Notice
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide. Copyright 2011, Dreamscarred Press; Authors: Jeremy Smith and Andreas Rönnqvist.
最終更新:2019年10月31日 21:55