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パイロキネティスト Pyrokineticist

 より一般的には「パイロ」として知られているパイロキネティストは火を生み出し作業をすることが好きである。それは彼らが行っていることの主要なモチベーションである。彼らは念能のエネルギーを流すこ徒を学び、彼らが愛してやまない美しい炎を作り出すことができ、その経験を楽しんだ。念能の能力を持つキャラクターがパイロキネティストとなることができるが、サイオンやワイルダーはパイロとなるとともに来る発現能力をあきらめるために炎に惹かれなければならない。ソウルナイフは自身のマインド・ブレードで使用する武器燃焼の能力を得るためにパイロマンサーとなるかもしれない。

役割:専門分野は火を操り作り出すことであり、パイロキネティストは敵に火のダメージを与えることを最善としている。遠くからダメージを与える可能性は低い一方で、近接攻撃によるダメージを与えることに最も適している。

属性:いずれかの混沌

ヒット・ダイス:d8

必要条件

 パイロキネティストになるためには、キャラクターは以下の基準すべてを満たさなければならない。

 技能〈自己催眠〉5ランク、〈製作:錬金術〉1ランク、〈知識:念能〉2ランク。

 念能:少なくとも1ポイントの念力ポイント・リザーヴ

 特殊:燃え盛る様子を見るために何かしらかのサイズの建造物に火をつけたことがある。

クラス技能

 パイロキネティストのクラス技能(と各技能の主要能力値)は次の通り:〈軽業〉【敏】、〈自己催眠〉【判】、〈登攀〉【筋】、〈威圧〉【魅】、〈呪文学〉【知】。

レベル毎の技能ランク:2+【知】修正値。

表:パイロキネティスト
レベル 基本攻撃ボーナス 頑健セーヴ 反応セーヴ 意志セーヴ 特殊
1 +0 +1 +1 +0 火の鞭炎の操作
2 +1 +1 +1 +1 火への適応(+4/10)、手燃焼(2d6)
3 +2 +2 +2 +1 火の矢
4 +3 +2 +2 +1 武器燃焼(2d6)
5 +3 +3 +3 +2 後光
6 +4 +3 +3 +2 火渡り熱吸い(2d6)、火貫通化
7 +5 +4 +4 +2 火への適応(+8/20)
8 +6 +4 +4 +3 手燃焼(4d6)、後光武器燃焼(4d6)
9 +6 +5 +5 +3 熱死熱吸い(4d6)
10 +7 +5 +5 +3 大火火の魂

クラス特徴

 パイロキネティストのクラスの特徴は以下の通り。

 武器と防具の習熟 パイロキネティストはウィップへの習熟を得る。

 火の鞭(擬念)/Fire Lash パイロキネティストは移動アクションとして不安定なエクトプラズムから15フィートの長さの火のウィップを作る能力を得る。パイロキネティストは作成した火の鞭からダメージを受けず、手から離せばすぐに消える。鞭は15フィート以内のクリーチャーに遠隔接触攻撃に成功すると1d8ポイントの[火炎]ダメージを与える。パイロキネティストは標準的なウィップの使用に適用できる特技と火の鞭で《武器熟練》《武器開眼》を得ることができる(前提条件は満たさなければならない)。ウィップはパイロキネティストが持つ限り存在し、ウィップとして機能的には扱われる。
 キャラクターがマインド・ブレードを形成する能力を持ち、ブレード形態変更のブレード技能を持つ場合、火の鞭はマインド・ブレード強化や他のクラス能力の目的で自身のマインド・ブレードとして扱うことができる。念動打撃や武器の能力からのボーナス・ダメージを含むこの形態でのマインド・ブレードによって与えられる全てのダメージは[火炎]ダメージとなり、パイロキネティストは適切な武器の特殊能力を選択しない限り、武器落としあるいは足払いを試みるために火の鞭を使用することはできない。

 炎の操作(超常)/Manipulate Blaze パイロキネティストは火の鞭を形成するだけでなく、存在している火を操る方法も学ぶ。標準アクションとして、パイロキネティストは近距離(25フィート+5フィート/パイロキネティスト・レベル)の範囲内の火元1つを操作することができる。火元は利用すると即座に消える。20立方フィート以上の大きすぎる火は部分的に消滅する。魔法の日は消えないが、火元として使用された火に基づいているクリーチャーはクラス・レベルにつき1ポイントのダメージを受ける。火は以下のいずれかの目的の1つのために使用される:
 火花/Fireworks:火は目くるめく火花へと変わる:点滅し、激しく、瞬間的に光、色とりどりの光へと。この効果は火元から120フィート以内のクリーチャーに1d4+1ラウンドの間盲目状態を引き起こす(意志・無効・DC 10+クラス・レベルの1/2+【魅力】修正値)。これらのクリーチャーは影響を受けるために火から視線が通っていなければならない。念力抵抗はこの盲目状態を防ぐことができる。
 熱による治癒/Healing Heat:パイロキネティストは火の熱と自身の念能の力を治癒のエネルギーへと変換することができる。パイロキネティストが費やした1念力ポイント毎に2hpを回復する。以降3レベルごとに、パイロキネティストは費やした1念力ポイント毎に追加の1ヒット・ポイントを回復し、10レベルで1念力ポイントにつき最大5まで回復する。
 煙雲/Smoke Cloud:火からの煙の流れは全方向20フィートへと広がり、クラス・レベルごとに1ラウンドの間持続する窒息するような雲を作る。全ての視界、暗視でさえも、雲の中や雲を通じては効果がない。雲の中にいる者は【筋力】と【敏捷力】に-4のペナルティを受ける(頑健・無効・DC 10+クラス・レベルの1/2+【魅力】修正値)。これらの効果は雲が消えた後あるいはクリーチャーが雲の範囲から去ってから1d4+1ラウンドの間継続する。念力抵抗は適用されない。
 パイロキネティストはこれらの使用回数を組み合わせて1日に最大3回まで使用することができる。

 火への適応(変則)/Fire Adaptation 2レベルの時点で、パイロキネティストは火に対して抵抗し始め、[火炎]や熱の呪文や効果に対する全てのセーヴィング・スローに+4のボーナスを得る。加えて[火炎]に対する抵抗 10を得る。7レベルの時点で、このボーナスは+8に増加し、[火炎]に対する抵抗 20を得る。

 手燃焼(擬念)/Hand Afire 2レベルの時点で、パイロキネティストは移動アクションとしてこの能力を起動することができる。炎はパイロキネティストの手の片方を包み込む(しかしパイロキネティストを害さない)。その手を用いた素手打撃は武器であるかのように扱われる。この攻撃は2d6ポイントの[火炎]の追加ダメージを与える。この追加ダメージは8レベルの時点で4d6ポイントに増加する。

 火の矢(擬念)/Bolt of Fire 3レベルの時点で、標準アクションとして、パイロキネティストは60フィート以内の視線が通る目標に対して念能的に発現した火のボルトを発射することができる。この効果は遠隔接触攻撃として扱い、パイロキネティスト・レベルにつき1d6ポイントの[火炎]ダメージを与える。

 武器燃焼(擬念)/Weapon Afire 4レベルの時点で、パイロキネティストは移動アクションとしてこの能力を起動できる。自身や武器を害しない炎が自身が所持している武器の1つを飲み込む(石、弾丸、矢、ボルトなどの射出物も含む)。武器は攻撃に成功すると2d6ポイントの[火炎]の追加ダメージを与える。武器はパイロキネティストが持ちている限りこの効果が継続される。この追加ダメージは8レベルの時点で4d6ポイントに増加する。

 後光(擬念)/Nimbus 5レベルの時点で、パイロキネティストは移動アクションとしてこの能力を起動することができる。パイロキネティストも自身の装備も害さない炎が体全体を包み込む。炎に包まれている間、キャラクターの【魅力】は4増加し、2d6ポイントの[火炎]ダメージを与える近接接触攻撃を行うことができ、ダメージ減少 5/魔法を得る。近接攻撃でパイロキネティストが攻撃されると、攻撃したものは2d6ポイントの[火炎]ダメージを受ける。この能力はパイロキネティスト・レベルにつき最大1分間まで継続し、1日に1回のみ使用可能である。この追加ダメージは8レベルの時点で4d6ポイントに増加する。
 この能力による接触攻撃は手燃焼によるダメージと累積しない。

 火渡り(超常)/Firewalk 6レベルの時点で、フリー・アクションとして、パイロキネティストは文字通り空中を歩くために念能収束を拡張することができる。垂直方向を含めすべての方向へ通常の移動速度で移動することができるが、1ラウンドの間に2倍以上の移動速度で移動することはできない。火渡り中のパイロキネティストは空中に2ラウンドで散っていく炎の足跡を残すが、ダメージは受けない。パイロキネティストはこの方法で移動するのに費やしたラウンドにつき1ポイントの念力ポイントを費やさなければならない。

 熱吸い(超常)/Leech Heat 6レベルの時点で、パイロキネティストは30フィート以内のクリーチャーから熱を奪って自分に伝え、目標に2d6ポイントの[冷気]ダメージを与え、自身に2ポイントのダメージを回復させる能力を得る。9レベルの時点で、[冷気]ダメージは4d6ポイントに増加し、パイロキネティストが受ける回復量は4ポイントに増加する。頑健セーヴに成功するとこのダメージと、パイロキネティストが受ける回復量は半減する(DC 10+クラス・レベルの1/2+【魅力】修正値)。

 火貫通化(超常)/Penetrating Fire 6レベルの時点で、パイロキネティストの能力はどのような防御であっても攻撃するのに熟達する。パイロキネティストの攻撃は、その攻撃に対する目標の[火炎]に対する抵抗をパイロキネティスト・レベル分減少させる。

 熱死(擬念)/Heat Death 9レベルの時点で、パイロキネティストは30フィート以内の生きているクリーチャー1体の体内の温度を致死レベルにまで上昇させるために全力攻撃アクションを行い念能収束を拡張することができる。目標は頑健セーヴィング・スローに成功するか(DC 14+パイロキネティストの【魅力】修正値)、血液(もしくは体内の液体)が沸騰し熱により4d8ポイントの[火炎]ダメージを受けなければならない(セーヴ成功で半減)。目標がセーヴに失敗し、標準アクションとしてパイロキネティストが精神集中を維持している各ラウンドで、クリーチャーは熱によって追加の4d8ポイントの[火炎]ダメージを受ける(セーヴ成功で半減ダメージ)。[火炎]に対する抵抗を持つクリーチャーはセーヴィング・スローに+2のボーナスを得、[火炎]に対する完全耐性を持つクリーチャーはこの攻撃に対して同様に完全耐性を持つ。

 大火(擬念)/Conflagration 10レベルの時点で、パイロキネティストは範囲内の全ての物を燃やし自身の周囲に激しい猛火の大規模な爆発を起こす能力を得る。標準アクションとして、パイロキネティストは自身から半径30フィートの爆発で15d6ポイントの[火炎]ダメージを与えるためにこの能力を使用することができる。爆発の範囲内のクリーチャーと物体は反応セーヴに成功するか(DC 15+パイロキネティストの【魅力】修正値)、半減ダメージを受けなければならない。大火に対する反応セーヴに失敗したものは、頑健セーヴィング・スローに成功するか(同じDC)、猛熱による激しいショックで死ななければならない。この能力の使用後、パイロキネティストは再びこれを使用するまで10分間待たなければならない。

 火の魂(変則)/Fire Soul 10レベルの時点で、パイロキネティストの体は炎の効果を抑えることができ、[火炎]や火に基づく効果に対する完全耐性を得る。加えて、後光を1日に2回追加で使用することができる。

Section 15: Copyright Notice
Psionics Unleashed. Copyright 2010, Dreamscarred Press.
最終更新:2023年06月02日 02:09