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メタモーフ Metamorph

 エゴイストとサイキック・ウォリアーはどちらも自身の姿を変えることができるが、両方とも限られた方法である。彼らですら成ることができない多種多様な姿がまだまだ存在している。選ばれた少数の者は、新しく特殊な方法で自身の体を変えることへと研究をささげ、より集中せず対応するものが夢見るだけであった特殊で強力な能力を得る。これがメタモーフであり、自然な状態ではなく変化した形状でよく見かける。

役割:自身の姿を変える達人として、メタモーフは予期せぬ事態に対処することに優れており、適切な戦闘能力を持っている。たとえどのようなシナリオが現れたとしても、それに合ったフォームへと変えることができる。

属性:どれでも

ヒット・ダイス:d8

必要条件

 メタモーフになるためには、キャラクターは以下の基準すべてを満たさなければならない。

 技能〈自己催眠〉5ランク、〈知識:念能〉5ランク


 念能メタモルフォーゼの発現能力

クラス技能

 メタモーフ のクラス技能(と各技能の主要能力値)は次の通り:〈自己催眠〉【判】、〈登攀〉【筋】、〈飛行〉【敏】、〈知識:自然〉【知】、〈知識:念能〉【知】、〈呪文学〉【知】、〈水泳〉【筋】。

レベル毎の技能ランク:2+【知】修正値。

表:メタモーフ
レベル 基本攻撃ボーナス 頑健セーヴ 反応セーヴ 意志セーヴ 特殊 発現能力
1 +0 +1 +0 +0 生来の変身超常的変身
2 +1 +1 +1 +1 自由な変身(1/日) 既存のクラスに+1レベル
3 +2 +2 +1 +1 メタモルフォーゼ変更(移動アクション) 既存のクラスに+1レベル
4 +3 +2 +1 +1 自由な変身(2/日) 既存のクラスに+1レベル
5 +3 +3 +2 +2 素早い変身 既存のクラスに+1レベル
6 +4 +3 +2 +2 メタモルフォーゼ変更(即行アクション)、自由な変身(3/日)、メジャー・メタモルフォーゼ
7 +5 +4 +2 +2 変身時間延長 既存のクラスに+1レベル
8 +6 +4 +3 +3 自由な変身(4/日) 既存のクラスに+1レベル
9 +6 +5 +3 +3 メタモルフォーゼ変更(完成系)、変身の種類 既存のクラスに+1レベル
10 +7 +5 +3 +3 自由な変身(5/日)、永遠なる変身 既存のクラスに+1レベル

クラス特徴

 メタモーフのクラスの特徴は以下の通り。

 武器と防具の習熟 メタモーフは武器や鎧に習熟を得ない。

 発現能力/Manifesting 指定されたすべてのレベルで、メタモーフはそのキャラクターはこの上級クラスに就く前に属していた念力発現クラスのレベルが上がったかのように、新しい念力を得る。しかし、そのクラスのキャラクターが得たであろう他の利益(ボーナス特技、念能修正特技、アイテム作成特技など)を得ることはできない。これは本質的に、キャラクターが持っている念力発現クラスを表現するレベルにメタモーフを加え、それに応じて、1日ごとの念力ポイント、修得済み念力、発現者レベルを決定することを意味する。
 キャラクターがメタモーフになる前に複数の念力発現クラスをとっていたなら、レベルの上昇があるたび、その新たなレベルをどのクラスに、1日ごとの念力ポイント、修得済み念力、発現者レベルを決定するために適用するか決めなければならない。

 生来の変身/Natural Shifter メタモーフは自身の形状を変えることができる能力を増加させるために得る発現能力を犠牲にするが、メタモルフォーゼ念力を発現するとき、発現能力は影響を受けない。メタモルフォーゼ念力を発現するとき、メタモーフの発現者レベルは1増加する。6レベルになると、発現者レベルは代わりに2増加する。この発現者レベル・ボーナスは野生の活性や《過剰伝導》などの効果と累積する。

 超常的変身(超常)/Supernatural Shift メタモーフが伝統的な発現者と一線を画すものの1つは、メタモルフォーゼ念力の1つを利用するときクリーチャーの超常能力を装う彼らの能力である。メタモーフはメタモルフォーゼ念力を発現するとき以下のメニュー・オプションを得る。

能力メニューA
  • 君は暗視60フィートを得る。
  • 君は水中呼吸の能力を得る。

能力メニューB
  • 君の肉体攻撃は2ポイントの【筋力】あるいは【敏捷力】ダメージを与える(発現時に選択する)。頑健セーヴに成功するとこのダメージは無効化される(DC 10+クラス・レベルの半分+主要能力値修正)。
  • 君は恐怖のオーラを得る。30フィート以内の君を見ることができる全てのクリーチャーは意志セーヴに成功するか(DC 10+クラス・レベルの半分+主要能力値修正)、1d4ラウンドの間麻痺状態とならなければならない。セーヴに成功するか否かにかかわらず、24時間の間そのクリーチャーは再び影響を受けることはない。これは麻痺であり、[精神作用、恐怖]効果である。

能力メニューC
  • 君は起動したエネルギー種別のブレス攻撃を得る。この攻撃は30フィートの円錐形で、君の起動したダメージ種別の6d8ポイントのダメージを与える。反応セーヴに成功するとダメージは半減される(DC 10+クラス・レベルの1/2+主要能力値修正)。
  • 君は起動したエネルギー種別に対する完全耐性を得る。
  • 君の肉体攻撃は目標が頑健セーヴに成功しない限り麻痺状態を引き起こす(DC 10+クラス・レベルの半分+主要能力値修正)。肉体攻撃が複数回当たっても目標は1ラウンドに1回のみセーヴを行うだけでよい。麻痺は1d4ラウンドの間継続する。

 自由な変身/Free Shift 2レベルの時点で、メタモーフは1日1回、念力ポイントのコストを費やすことなく、最大自身の発現者レベルまで増強したメタモルフォーゼを発現することができる。以降2レベルごとに、1日の追加で1回この能力を使用することができる。メタモーフはこれ以外の方法でこの念力を増強することはできない。

 メタモルフォーゼ変更/Alter Metamorphosis 3レベルの時点で、メタモーフは自身に影響を及ぼすメタモルフォーゼ念力を起動するメニューの選択肢の1つの修正するために移動アクションを費やすことができる。
 6レベルの時点で、メタモーフは移動アクションではなく即行アクションとしてメニューの1つを変更することができる。
 9レベルの時点で、メタモーフは移動アクションとして全てのメニューを変更することができる。

 素早い変身/Quick Shift 5レベルの時点で、メタモーフはボーナス特技として《素早い変身能力者》を得る。既に《素早い変身能力者》を得ている場合、代わりにボーナス特技として《全フォームへの精通》を得る。両方の特技を持っている場合。利益はない。

 メジャー・メタモルフォーゼ/Major Metamorphosis 6レベルの時点で、メタモーフは6レベル念力として修得済み念力のリストにメジャー・メタモルフォーゼを加える。この念力は修得済み念力の制限には数えないが、サイキック・リフォーメーションなどの効果によって変更することはできない。メタモーフがすでにメジャー・メタモルフォーゼを修得していた場合、代わりに最大5レベルまでの超代謝の念力を選択することができる。

 変身時間延長/Extended Shift 7レベルの時点で、メタモーフがメタモルフォーゼ念力を発現するとき、持続時間を2倍にするために念能収束を拡張することができる。

 変身の種類/Shift Type 9レベルの時点で、メタモーフがメタモルフォーゼ念力を発現するとき、以関連する種族特徴を与える以下の種別の1つを選択する、異形、人造、エレメンタル(氷雪、雷撃、火炎、音波のみ)、竜、フェイ、人型生物(任意の副種別)、魔獣、人型怪物、植物。これは、メタモーフに特殊攻撃や特殊能力を与えるのではなく、単にその種別の特徴を与えるだけである。メタモーフはそれがメニュー・オプションであるかのようにメタモルフォーゼ変更の使用を通じて個の種別を変更することができる。

 永遠なる変身/Permanent Shift 10レベルの時点で、メタモーフは自身のフォームを永続的に変化させることができる。メタモルフォーゼ念力の1つを発現するとき、念力の持続時間は”永続(解除可)”となる。

Section 15: Copyright Notice
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide. Copyright 2011, Dreamscarred Press; Authors: Jeremy Smith and Andreas Rönnqvist.
最終更新:2021年11月05日 23:19