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怪物誌 Psionic Bestiary

 Psionics Unleashedでは様々な新しい念能のモンスターを紹介する。アストラル・コンストラクトの詳細や、念能のクリーチャーのやり取りに特化した他のクリーチャーも紹介している。
 このセクションに記載されていない特質や能力は他の場所で詳述されているモンスターの共通ルールである。このセクションでは、新しい(念能)の副種別と、2つの新しい種類の特殊攻撃(擬似念能力と念力)について紹介する。

念力 Psionic Powers

 念力を持つクリーチャーは種族の呪文発動能力を持つクリーチャーと類似している。クリーチャーは、念能のキャラクター・クラスのように念力を発現する能力を有する(それに応じて、念能のアイテムを起動することができる)。念力を使用する能力を持つクリーチャーはキャラクターのための念力を発現する能力と同じルールに従うが、実際にはクラスは持っていなく、別途指定がない限りクラス能力を得ない。念力を持つクリーチャーは一般的に特定の念能クラスの発現能力を真似る。そのようなクリーチャーが同じクラスのレベルを得る時、生来の念力とクラスのレベル上昇とを累積することができる。
 模倣する者以外のクラスでレベルを得る念力を持つクリーチャーは2つのクラスの念力ポイント・リザーヴをまとめるが、別々の念能クラスの各々から念力を発現する。

擬似念能力 Psi-Like Abilities

 ほとんどの念能のモンスターは擬似念能力を持つ。これは擬似呪文能力の類似している。当然ながら、これらは念能ので念力や呪文のように機能する。擬似念能力を持つクリーチャーはこれらの能力で念力ポイントを費やさない。
 擬似念能力はヌル・サイオニクス・フィールド内では機能せず、念力あるいは呪文能力が念力抵抗の対象となるような場合、念力抵抗の対象となる。擬似念能力は通常どの程度使用できるかの制限がある。回数無制限に使用できる擬似念能力は制限はない。擬似念能力を使用することは、特に明記されていない限り、標準アクションであり、機会攻撃を誘発する。念力の使用や呪文の発動するときのように、擬似念能力を防御的に使用し機会攻撃を避けるために精神集中判定を行うことも可能である。擬似念能力は呪文と同様に中断することもできる。擬似念能力は呪文相殺できず、呪文相殺として使用することもできない。
 擬似念能力を持つ全てのクリーチャーは擬似念効果を解呪することがいかに難しいかを示し、能力が持つ全てのレベルに依存する変数(距離や持続時間アド)を決定するために、発現者レベルを割り当てる。クリーチャーが擬似念能力を発現する場合、そのクリーチャーはその発現者レベルに等しい念力ポイントを費やしたかのように念力が発現され、ダメージやセーヴDCを増加させるために念力を増強することができる。しかしながら、種族能力、クラス・レベル、その他念能の能力により念力ポイントを持っていたとしても、擬似念能力のために念力ポイントを実際に費やすことはない。
 クリーチャーの擬似念能力に対するセーヴィング・スローのDCは(あるのならば)、10+ 能力と重複する念力あるいは呪文のレベル+クリーチャーの【魅力】修正値である。クリーチャーの発現者レベル(従って有効念力ポイントの消費値)がセーヴィング・スローのDCを増加させるかを見るために、念力の増強の欄を確認することを忘れないでください。効果のセーヴDC、ダメージなどの変更は擬似念能力欄に注記してある。

念能収束 Psionic Focus

 一部のクリーチャーはそのクリーチャーが念能収束を得ている間のみ使用できる、あるいは念能収束を拡張する必要がある特技を持つ。そのようなクリーチャーは戦闘開始前に念能収束を得ているものと仮定する。

擬似念能力と特技 Psi-Like Abilities and Feats

 擬似念能力の使用権を有するクリーチャーは《擬似呪文能力威力強化》《擬似呪文能力高速化》の特技を使用できる。
 これらの特技は増強のための効果を増加させなかった擬似念能力にのみ使用できる。さらに、クリーチャーは発現者レベルの半分-2(切り捨て)以下のレベルでのみ擬似念能力を威力強化することができ、発現者レベルの半分-4(切り捨て)以下のレベルでのみ擬似念能力を高速化することができる。

「念能」のデータを持つクリーチャー Creatures with “Psionics” Entries

 念能のモンスターは「擬似呪文能力」の代わりに「念能」と呼ばれる擬似呪文能力のような能力を持つ。すべての目的で、念能と記されている擬似呪文能力を持つクリーチャーは擬似念能力を持つとして考慮され、乗騎に示される念力を発現する。

念能呪文 Psionic Spells

 場合によっては、クリーチャーの擬似念能力(あるいはクリーチャーの念能の欄にある能力など)はには、記載されている念力を複製しない効果があるかもしれない。そのような能力は単に既存の呪文の補足説明を使用する。クリーチャーの発現者レベルは呪文の術者レベルとして扱う。能力は依然として念能に由来しているため、念能の力に特に影響を及ぼす呪文や能力は念能の力と同様に効果を無効化したり減少させることができる。

念能クリーチャーのデータの読み方 Reading Psionic Creature Entries

 この章で説明されている多くのクリーチャーは擬似念能力や念能の念力を使用する能力を持っている。これらの能力は以下のように提示される。

擬似念能力を持つクリーチャー Creatures with Psi-Like Abilities

 クリーチャーの各擬似念能力には発現者レベルがある。セーヴィング・スローを行える各能力は念力名の後のカッコにセーヴDCを記載している。増強によって効果が増加した念力は効果に関する情報を含んでいる。アスタリスクはそのクリーチャーの本来の能力によって既に念力が増強されていることを示す。増強できないあるいは通常の最低レベルで発現する念力は特記を含んでいない。クリーチャーの与えられる発現者レベルで増強なしの念力を発現したときの効果を解決する。
 一部のクリーチャーには通常の発現者レベルよりも高いレベルあるいは低いレベルで発現する特定の念力を持つことがある。そのような場合も、発現者レベルが念力の名前に続くカッコ内に情報を示している。


Section 15: Copyright Notice
Psionics Unleashed. Copyright 2010, Dreamscarred Press.
最終更新:2021年05月30日 10:54