ほとんどのクリーチャーは何らかの形で恐れを扱う術を学ばなければならない。一部の者は、恐れに直面し克服している。他の者は恐れから逃げている。ドレッドは、武器として恐れを使い、恐れがどのように働くかを理解し、変わった破壊的な方法で恐れを操る。ドレッドは恐れと恐怖に熟達している。
役割:ドレッドは戦場の敵であり、触れることで敵の勇敢さを臆病さに変えることができる。中程度の発現能力と破壊のための近接攻撃を組み合わせるドレッドは無視すると危険な敵である。戦闘外ではドレッドは恐怖と威圧を使用して、他人を最善である経路へと操作したり脅したりする。
属性:どれでも
ヒット・ダイス:d6
開始時の所持金:3d6×10 gp(平均105 gp)。加えて各キャラクターは10gp以下の価値のある衣装を得てゲームを開始する。
開始時の年齢:直感型(ローグの場合)
クラス技能
レベル毎の技能ランク:6+【知】修正値。
表:ドレッド
レベル |
基本攻撃ボーナス |
頑健セーヴ |
反応セーヴ |
意志セーヴ |
特殊 |
念力ポイント/日 |
修得済み念力 |
修得済み最大念力レベル |
1 |
+0 |
+0 |
+2 |
+2 |
恐るべき洞察、破壊の接触、才能 |
1 |
1 |
1 |
2 |
+1 |
+0 |
+3 |
+3 |
恐怖 |
2 |
2 |
1 |
3 |
+2 |
+1 |
+3 |
+3 |
恐怖のオーラ、恐怖の放出 |
4 |
3 |
1 |
4 |
+3 |
+1 |
+4 |
+4 |
恐怖 |
6 |
4 |
2 |
5 |
+3 |
+1 |
+4 |
+4 |
ボーナス特技 |
8 |
5 |
2 |
6 |
+4 |
+2 |
+5 |
+5 |
恐怖 |
12 |
6 |
2 |
7 |
+5 |
+2 |
+5 |
+5 |
恐怖漬け |
16 |
7 |
3 |
8 |
+6/+1 |
+2 |
+6 |
+6 |
恐怖 |
20 |
8 |
3 |
9 |
+6/+1 |
+3 |
+6 |
+6 |
ボーナス特技 |
24 |
9 |
3 |
10 |
+7/+2 |
+3 |
+7 |
+7 |
恐怖 |
28 |
10 |
4 |
11 |
+8/+3 |
+3 |
+7 |
+7 |
影の双子、双子の恐怖 |
36 |
11 |
4 |
12 |
+9/+4 |
+4 |
+8 |
+8 |
恐怖 |
44 |
12 |
4 |
13 |
+9/+4 |
+4 |
+8 |
+8 |
ボーナス特技 |
52 |
13 |
5 |
14 |
+10/+5 |
+4 |
+9 |
+9 |
恐怖 |
60 |
14 |
5 |
15 |
+11/+6/+1 |
+5 |
+9 |
+9 |
影の双子(100フィート)、双子の恐怖(フォーム・オヴ・ドゥーム) |
68 |
15 |
5 |
16 |
+12/+7/+2 |
+5 |
+10 |
+10 |
恐怖 |
80 |
16 |
6 |
17 |
+12/+7/+2 |
+5 |
+10 |
+10 |
ボーナス特技 |
92 |
17 |
6 |
18 |
+13/+8/+3 |
+6 |
+11 |
+11 |
恐怖 |
104 |
18 |
6 |
19 |
+14/+9/+4 |
+6 |
+11 |
+11 |
影の双子(400フィート) |
116 |
19 |
6 |
20 |
+15/+10/+5 |
+6 |
+12 |
+12 |
恐怖の具現化、恐怖 |
128 |
20 |
6 |
クラス特徴
ドレッドのクラスの特徴は以下の通り。
武器と防具の習熟 ドレッドは全ての単純武器と軍用武器と軽装鎧に習熟を持つが、盾には習熟を持たない。
1日毎の念力ポイント/Powers Points/Day 念力を発動するためのドレッドの能力は利用可能な念力ポイントで制限を受けている。彼の念力ポイントの基本的な日割りは表:ドレッドに示されている。加えて、高い【判断力】修正値を持っている場合1日当たりのボーナス念力ポイントを得るかもしれない(表:能力修正値とボーナス念力ポイント参照)。種族は特定の特技やアイテムと同様に1日毎のボーナス念力ポイントを与えることもある。
修得済み念力/Powers Known ドレッドは選択した1つのドレッドの念力を修得した状態でゲームを開始する。1レベル以降1レベルごとに、追加の念力を修得する能力を解放する。
ドレッドの念力リストから修得済み念力を選択する(例外:
《知識拡大》特技は他のクラスのリストから念力を習得することができる。)ドレッドは念力ポイントのコストが、発現者レベル以下の念力を発現できる。
ドレッドが1日に念力を発現できる回数は1日毎の念力ポイントで制限されている。ドレッドは単に念力を習得しているだけである;必要な時に自身の精神から引き出すのである。ドレッドは事前に念力を準備しておく必要はない(呪文を準備しておく一部の術者と同様である)が、全ての消費した念力ポイントを回復させるために各日夜に睡眠をとらなければならない。
ドレッドの念力に対するセーヴィング・スローのDCは10+ドレッド・レベル+ドレッドの【魅力】修正値である。
修得済み最大念力レベル/Maximum Power Level Known ドレッドは1レベル念力を学んだ能力を得てゲームを開始する。高レベルになるとより複雑な念力を習得する能力を得る。
念力を学ぶか発現するためにクリプティックは少なくとも10+念力レベルの【魅力】値を持っていなければならない。
恐るべき洞察/Fearsome Insight 恐怖と潜在意識へのドレッドの繋がりは成長し、恐怖を規制する精神的能力のより深い理解を得る。これは
〈威圧〉判定に自身のクラス・レベルの半分の洞察ボーナスを与える(最小+1)。
破壊の接触(超常)/Devastating Touch ドレッドは恐怖や悪夢から痛みを引き起こす接触へと念能エネルギーを放出することができる。この能力を使用するためにドレッドは生きている目標に近接接触攻撃を行わなければならない。攻撃が成功すると1d6+クラス・レベルに等しいポイントのダメージを与える。
才能/Talents ドレッドは様々な方法で役立つ回数無制限に使用できる下級の念力を学ぶ。ドレッドはドレッドの才能リストから2つの才能を得る。
恐怖(超常)/Terror 2レベルの時点で、ドレッドは恐怖と呼ばれる様々な方法で恐れの力を利用することを学ぶ。恐怖を使用することは即行アクションである。一部の恐怖は
破壊の接触のクラス特徴を通じて放出される。これらの恐怖はラウンド中の次の攻撃が成功するまでドレッドの接触(あるいは武器)にチャージされている。
一部の恐怖は念力の発現のように、効果を増加させるために念力ポイントを費やすことで増強することができる。念力ポイントを用いて恐怖を増強するとき、ドレッドは1つの恐怖の使用に自身の発現者レベルを上回る念力ポイントを費やすことはできない。
ドレッドは1日にドレッド・レベル+【魅力】修正値に等しい回数の恐怖を使用することができる。
すべての恐怖は特記ない限り1回のみ選択できる。
選択できるリストは
恐怖を参照せよ。
恐怖のオーラ(超常)/Aura of Fear 3レベルの時点で、ドレッドは恐怖効果に対するセーヴィング・スローに-4のペナルティを10フィート以内の全ての敵に与える歴然とおじ気づかせるオーラを放つ。通常恐怖効果に完全耐性を持つクリーチャーも、この能力を持つドレッドの10フィート以内にいる間は完全耐性を失う。この能力はドレッドが意識がある間だけ機能し、気絶状態か死亡状態となると機能しない。
恐怖の放出(超常)/Channel Terror 3レベルの時点で、ドレッドは持っている近接武器や破壊の接触のクラス特徴を通じて恐怖を放出する方法を学ぶ。これは破壊の接触を遠隔攻撃として使用しているときもである(精神錠の恐怖を通じてなど)。武器を通じて恐怖を放出すると、破壊の接触の能力の利益を得ない。
ボーナス特技/Bonus Feats 5レベルの時点で、ドレッドは以下のリストからボーナス特技を得る。ドレッドはクラスが必要とする能力値、基本攻撃ボーナスの最低値(他の特定のクラスのレベルのように)を含むボーナス特技のための全ての前提条件を依然として満たさなければならない。
これらのボーナス特技は2レベルに達する毎に通常の成長で獲得する特技に加えてボーナス特技を獲得する。ドレッドはこれらの成長によって獲得する特技を選択するときは以下のリストの制限を受けない。
《追加恐怖》、
《恐怖の専門家》、
《恐怖使用回数追加》、
《恐怖体得》、
《複数接続》、
《門戸開放》、
《恐怖の接触》。
ドレッドは以降4レベルごとにこのリストから追加のボーナス特技を得る(9、13、17レベル)。
恐怖漬け(超常)/Immersed in Fear 7レベルの時点で、ドレッドは恐怖に対する完全耐性を得る(念能でも、そうでないものでも)。この能力はドレッドが意識があるか、気絶状態でも機能するが、死亡状態では機能しない。
影の双子(超常)/Shadow Twin 11レベルの時点でドレッドは、恐怖と悪夢からつくられた自分自身の複製物を引き出すことができる。この影の双子は30フィート以内のドレッドが選択した場所に現れ、クラス・レベルに等しいラウンド数だけ残る。ドレッドと影の双子は全て目的のために、1人の人物として扱われる――2体の間で使用する1ラウンド中のアクションの数は同じであり、機会攻撃を共有し、ヒット・ポイントのプールと念力ポイントのプールを共有し、全ての同じ能力の使用権とその能力の1日の使用回数を持つ。影の双子がダメージを受けるか治癒される場合、ドレッドもダメージを受けたり治癒される。ドレッドと影の双子が同じ範囲内の効果によって影響を受ける場合、ダメージは1回のみとして数える。
影の双子が攻撃する問はドレッドの攻撃の値を使用する。影の双子は機会攻撃を持ち、ドレッドと同じ装備を持つが、チャージ数のあるアイテムや1日の使用回数の制限があるアイテムは2体の間で共有される。永続的な魔法のアイテムは影の双子にも起動している。
影の双子はドレッドに、挟撃を提供させ、通常では行えない機会攻撃を行い、念力や
精神錠の射程を伸ばし、偵察も行える。
ドレッドに影響を及ぼす効果、有益であっても有害であっても、は影の双子にも影響を及ぼし、逆も然り。陰の双子はドレッドの30フィート以内にいなければならず、離れると直ちに効果は終了する。
ドレッドは1日に【魅力】修正値に等しい回数だけ影の双子を使用できる。
15レベルの時点で、影の双子効果が終了するまでドレッドから100フィート以内に留まっていなければならない。
19レベルの時点で、影の双子効果が終了するまでドレッドから400フィート以内に留まっていなければならない。
双子の恐怖(超常)/Twin Fear 11レベルの時点で、ドレッドが影の双子を起動している時、ドレッドのターン開始時にドレッドあるいは影の双子の30フィート以内のクリーチャーが
怯え状態、
恐れ状態、
恐慌状態である場合、影の双子は、ドレッドのラウンド内の共有しているラウンド内のアクションの代わりに別々のアクションのプールを使用する。これは、同じラウンド中に影の双子とドレッドが両方とも攻撃することができることを意味している。
15レベルの時点で、ドレッドあるいは影の双子の30フィート以内のクリーチャーが
恐れ状態、
恐慌状態である場合、影の双子は、
フォーム・オヴ・ドゥームの念力の効果下にあるかのように扱われる。他の効果とは異なり、ドレッドはこの効果下にはない。
恐怖の具現化/Fear Incarnate 20レベルの時点で、ドレッドはもはや悪夢の領域と物質界の間の単純な導管としての機能はせず、悪夢の具現化となる。ドレッドの種別は
来訪者(
原住)となり、
DR 10/念能を得、回数無制限にエーテル状態となる能力を得る。加えて、ドレッドは持っていないとしても、回数無制限に悪夢の形態の恐怖を使用できる。悪夢の形態を使用することは、1日の恐怖の使用回数をもはや消費しない。
適正クラス・ボーナス
適性クラスでレベルを得るたびに追加の技能ランクやヒット・ポイントを得る代わりに、適性クラス応じて、他の多くのボーナスを得ることができる。以下のオプションはドレッドに対して適性クラスを有するリストにある種族に適用可能である。特に断りのない限り、ボーナスは適性クラスの特典を選択するたびに適用される。
種族 |
ボーナス |
出典 |
Dreamscarred Press |
ドゥエルガル |
ドゥエルガルの恐怖の一日の使用回数に+1/2を加える。 |
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide |
ドワーフ |
ドワーフの恐怖の一日の使用回数に+1/2を加える。 |
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide |
エラン |
〈威圧〉判定に+1/2を加える。 |
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide |
ハーフオーク |
武器攻撃と通じて恐怖の放出を行うときの武器ダメージに+1/3を加える。 |
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide |
人間 |
人間は新しい恐怖を+1/6個得る。 |
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide |
オフィドゥアン |
〈威圧〉判定に+1/2を加える。 |
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide |
アーキタイプと代替クラス特徴
キャラクターがクラスを選択するとき、標準的なクラス能力を使用するか、ここに示されているアーキタイプの1つのリストにある特徴を使用するかを選択するしなければならない。各々代替クラス特徴は、その元のクラスの特定のクラス特徴を置き換える。例えば、四象拳士のモンクのエレメンタルの拳のクラス特徴は、モンクの朦朧化打撃のクラス特徴と入れ替える。アーキタイプに複数の代替クラス特徴が存在する場合、キャラクターはそれらの全てを修得し、それらを別の選択肢に置き換えることになる――標準のクラス特徴をえることさえできなくなることもしばしばだが、同等に強力なオプションと置き換えることができる。基本クラスの全てのクラス特徴がアーキタイプの代替クラス特徴で言及されていない他の全てのクラス特徴は変更されず、キャラクターが適切なレベルに達すると通常通り取得できる(特に指定がない限り)。代替クラス特徴を使用するキャラクターは必要時条件あるいは前提条件を満たした時に置き換えられるクラス特徴を持つ者として数えられない。
キャラクターは複数のアーキタイプを保持することができるが、代替クラス特徴のどれ一つとして、基本クラスの同じクラス特徴を置き換えたり変更することはできない。 例えば、パラディンの救護騎士と不死者懲罰官の両方となることはできない。なぜならば、両方とも悪を討つ一撃のクラス特徴を修正し、両方とも正義のオーラを置き換えるからである。しかしながら、パラディンが不死者懲罰官と聖光の戦士の両方を得ることはでき、これは新しいクラス特徴が同じ基本クラス特徴を置き換えるものがないからである。
アーキタイプはあるクラスのキャラクターの専門分野を特化させる手早く簡単な方法であり、既に確立されている冒険者に楽しく豊かな新しい能力を追加する。キャラクターが必要条件を満たす場合、キャラクターは複数のアーキタイプを得ることもできる。
表:ドレッドのアーキタイプ/代替クラス特徴
Section 15: Copyright Notice
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide. Copyright 2011, Dreamscarred Press; Authors: Jeremy Smith and Andreas Rönnqvist.
最終更新:2018年12月17日 22:53