精神の力というものは多様なものであり、限りないものである。そしてサイオンはそれらのカギを開ける方法を学ぶ。シェイパーやテレパス、エゴイストやノーマッド、たとえジェネラリストであったとしても、サイオンは自分自身と自身の周囲の世界を変える念能の力を発現する方法を学ぶ。各サイオンが知っている限られたちからのために、潜在的な能力はサイオンを定義する念能小野力に引き出されて形作られるため、各サイオンは自身の能力において独特なものである。
各サイオンも自身の分野の選択に従って独特な能力を得る:エゴイストは自分の生理学を変えることに優れ、ノーマッドは空間と時間の構造を操作する方法を学び、ジェネラリストは念能の全体の原則の熟達者となる。その一方で、ほかの分野の独特な分野のいくつかを犠牲にする。
役割:サイオンは自身が行う念力の選択に応じた様々な役割を果たす。ジェネラリストのサイオンは様々なサイオンへの最大限の汎用性を持つが、特定の分野のサイオンは選択した専門へ焦点を当てることに優れている。選択に関わらず、すべてのサイオンは精神の力の熟練者であり、どんな危険からでも味方を助けることができる。
属性:どれでも
ヒット・ダイス:d6
開始時の所持金:3d6 × 10 gp(平均105 gp)。加えて各キャラクターは10gp以下の価値のある衣装を得てゲームを開始する。
クラス技能
レベル毎の技能ランク:2+【知】修正値。
表:サイオン
レベル |
基本攻撃ボーナス |
頑健セーヴ |
反応セーヴ |
意志セーヴ |
特殊 |
念力ポイント/日 |
修得済み念力 |
修得済み最大念力レベル |
1 |
+0 |
+0 |
+0 |
+2 |
ボーナス特技、ディテクト・サイオニクス、分野、分野の才能 |
2 |
3 |
1 |
2 |
+1 |
+0 |
+0 |
+3 |
分野能力 |
6 |
5 |
1 |
3 |
+1 |
+1 |
+1 |
+3 |
— |
11 |
7 |
2 |
4 |
+2 |
+1 |
+1 |
+4 |
— |
17 |
9 |
2 |
5 |
+2 |
+1 |
+1 |
+4 |
ボーナス特技 |
25 |
11 |
3 |
6 |
+3 |
+2 |
+2 |
+5 |
— |
35 |
13 |
3 |
7 |
+3 |
+2 |
+2 |
+5 |
— |
46 |
15 |
4 |
8 |
+4 |
+2 |
+2 |
+6 |
分野能力 |
58 |
17 |
4 |
9 |
+4 |
+3 |
+3 |
+6 |
— |
72 |
19 |
5 |
10 |
+5 |
+3 |
+3 |
+7 |
ボーナス特技 |
88 |
21 |
5 |
11 |
+5 |
+3 |
+3 |
+7 |
— |
106 |
22 |
6 |
12 |
+6/+1 |
+4 |
+4 |
+8 |
— |
126 |
24 |
6 |
13 |
+6/+1 |
+4 |
+4 |
+8 |
— |
147 |
25 |
7 |
14 |
+7/+2 |
+4 |
+4 |
+9 |
分野能力 |
170 |
27 |
7 |
15 |
+7/+2 |
+5 |
+5 |
+9 |
ボーナス特技 |
195 |
28 |
8 |
16 |
+8/+3 |
+5 |
+5 |
+10 |
— |
221 |
30 |
8 |
17 |
+8/+3 |
+5 |
+5 |
+10 |
— |
250 |
31 |
9 |
18 |
+9/+4 |
+6 |
+6 |
+11 |
— |
280 |
33 |
9 |
19 |
+9/+4 |
+6 |
+6 |
+11 |
— |
311 |
34 |
9 |
20 |
+10/+5 |
+6 |
+6 |
+12 |
ボーナス特技、分野能力 |
343 |
36 |
9 |
クラス特徴
サイオンのクラスの特徴は以下の通り。
武器と防具の習熟 サイオンは、クラブ、ダガー、ヘヴィ・クロスボウ、ライト・クロスボウ、クォータースタッフ、ショートスピアに習熟している。サイオンはいかなる種類の鎧や盾に習熟していない。しかしながら、鎧は念力の発現を妨げない。
1日毎の念力ポイント/Powers Points/Day 力を発動するためのタクティシャンの能力は利用可能な念力ポイントで制限を受けている。彼の念力ポイントの基本的な日割りは表:サイオンに示されている。加えて、高い【知力】修正値を持っている場合1日当たりのボーナス念力ポイントを得るかもしれない(表:能力修正値とボーナス念力ポイント参照)。種族は特定の特技やアイテムと同様に1日毎のボーナス念力ポイントを与えることもある。
分野/Discipline 1レベルの時点ですべてのサイオンは自身が専門とする念能の分野を決定しなければならない。分野を選択すると、その分野に関連したクラス技能の使用権と(上記参照)、その分野専用の能力と、その分野に関連した特殊能力を得る(
念能分野参照)。しかしながら、分野を選択することは、サイオンが他の分野専用の念力を学ぶことができないことを意味する(ジェネラリストは分野念力のリストから念力を学ぶこともできない)。サイオンは念能のアイテムを使うことによってそのような念力を使用することさえもできない。
修得済み念力/Powers Known サイオンは選択した3つのサイオンの念力を修得した状態でゲームを開始する。1レベル以降のクラスレベルごとに、追加の念力を修得する能力を解放する。
サイオンの念力リストから修得済み念力を選択する。(例外:
《知識拡大》特技は他の分野や他のクラスのリストから念力を習得することができる。)サイオンは念力ポイントのコストが、発現者レベル以下の念力を発現できる。
サイオンが1日に念力を発現できる回数は1日毎の念力ポイントで制限されている。サイオンは自身の念力を単に習得しているだけである;自身の精神の中にある。サイオンは事前に念力を準備しておく必要はない(呪文を準備しておく一部の術者と同様である)が、全ての消費した念力ポイントを回復させるために各日夜に睡眠をとらなければならない。
サイオンの念力に対するセーヴィング・スローのDCは10+念力のレベル+サイオンの【知力】修正値である。
修得済み最大念力レベル/Maximum Power Level Known サイオンは1レベル念力を学んだ能力を得てゲームを開始する。高レベルになるとより複雑な念力を習得する能力を得る。
念力を学ぶか発現するためにサイオンは少なくとも10+念力レベルの【知力】値を持っていなければならない。
ボーナス特技/Bonus Feats サイオンは1レベル、5レベル、10レベル、15レベル、20レベルでボーナス特技を得る。この特技は念能特技、念能修正特技、念能のアイテム作成特技でなければならない。
これらのボーナス特技はクラスのキャラクターがほかのレベルで得る特技に加えて得ることができる。サイオンはこれらのほかの特技を選択するときに、念能特技、念能修正特技、念能のアイテム作成特技であるという制限はない。
ディテクト・サイオニクス(擬念)/Detect Psionics すべてのサイオンは、選択した分野に関わらず、念能収束を維持している限り回数無制限に
ディテクト・サイオニクスを使用することができる。これには念力ポイントの消費は必要なく、この念力は増強することができない。
分野の才能(擬念)/Discipline Talents サイオンは念能収束を維持している限り使用できる2つの擬似念能力の使用権を、各分野は得る。分野の才能はすべての目的で(セーヴDCなど)0レベル念力として扱われる。分野の才能の発現時間は通常の発現のものと同じか、念能の技が念能の念力を模倣しない場合標準アクションである。これらの念力はサイオンの修得済み念力に数えない;それらを通常通り発現するために、通常通り修得しているものとして選択しなければならない。
分野能力/Discipline Abilities 2レべル、8レベル、14レベル、20レベルの時点で、サイオンは
念能分野に詳述される自分の選択した分野に関連した特殊能力を得る。
分野は6つの念力のグループのうちの1つであり、それぞれ共通のテーマが定められている。6つの分野は超知覚、具象化、念動、超代謝、観念移動、精神感応である。サイオンが分野に特化することを選択した場合、特殊な利益を得るが、ジェネラリストとなることを選択した場合は独自の利益を得る。
適正クラス・ボーナス
適性クラスでレベルを得るたびに追加の技能ランクやヒット・ポイントを得る代わりに、適性クラス応じて、他の多くのボーナスを得ることができる。以下のオプションはサイオンに対して適性クラスを有するリストにある種族に適用可能である。特に断りのない限り、ボーナスは適性クラスの特典を選択するたびに適用される。
種族 |
ボーナス |
出典 |
Dreamscarred Press |
ブルー |
[精神作用]効果に対するサイオンのセーヴィング・スローに1/3を加える。 |
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide |
ドロマイト |
キチン質の能力から得られるドロマイトのエネルギー抵抗に+1を加え、最大+10となる。その後、ドロマイトは+1のエネルギー抵抗を得るために異なるエネルギー種別を選択することができる。 |
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide |
エラン |
サイオンの念力を発現するときの精神集中判定に+1/2のボーナスを加える。 |
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide |
エルフ |
1レベルの時点で得られる分野の才能の1つを選択する。念力が増強されているとみなされる念力ポイントの総数に1/3を加える。これは分野の才能が増強できないというルールの例外である。 |
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide |
ノーム |
1レベルの時点で得られる分野の才能の1つを選択する。念力が増強されているとみなされる念力ポイントの総数に1/3を加える。これは分野の才能が増強できないというルールの例外である。 |
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide |
人間 |
サイオンの念力リストから+1/2の修得済み念力を加える。この念力はサイオンが発現することができる最高レベルより少なくとも1レベル低くなければならない。 |
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide |
オフィドゥアン |
念力抵抗を克服するために発現者レベル判定に+1/4を加える。 |
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide |
ゼフ |
観念移動の念力や効果に対するゼフのセーヴィング・スローに+1/2を加える。 |
Psionics Expanded: Advanced Psionics Guide |
Jon Brazer Enterprises |
ダンピール |
(魅惑)の副分野を持つ念力を発現するときのサイオンの発現者レベルに+1/4を加える |
Jon Brazer Enterprises: Shadowsfall: Favored Class Options |
ドラウ |
精神感応の分野のサイオンの念力を発現するとき、念力の有効クラス・レベルに+1/3を加えるが、念力の持続時間を決定するためだけである。 |
Jon Brazer Enterprises: Shadowsfall: Favored Class Options |
ドゥエルガル |
念能のアイテムを作成するための判定に+1/2のボーナスを加える。 |
Jon Brazer Enterprises: Shadowsfall: Favored Class Options |
フェッチリング |
サイオンの念力リストから1/4個の修得済み念力を加える。この念力はサイオンが発現することができる最高レベルより少なくとも1レベル低くなければならない。 |
Jon Brazer Enterprises: Shadowsfall: Favored Class Options |
ホブゴブリン |
[精神作用]効果に対するサイオンのセーヴィング・スローに1/3を加える。 |
Jon Brazer Enterprises: Shadowsfall: Favored Class Options |
オーク |
[火]の補足説明を持つか[火]ダメージを与えるサイオンの念力の増強のためのコストを1/3念力ポイントだけ減少させる。 |
Jon Brazer Enterprises: Shadowsfall: Favored Class Options |
ラットフォーク |
サイオンの念力を使用し5フィート以内に味方がいる時、精神集中判定に+1のボーナスを加える。 |
Jon Brazer Enterprises: Shadowsfall: Favored Class Options |
ティーフリング |
来訪者の念力抵抗を克服するためのサイオンの念力の発現者レベル判定に+1のボーナスを得る。 |
Jon Brazer Enterprises: Shadowsfall: Favored Class Options |
ワヤン |
[精神作用]効果に対するサイオンのセーヴィング・スローに1/3を加える。 |
Jon Brazer Enterprises: Shadowsfall: Favored Class Options |
アーキタイプと代替クラス特徴
キャラクターがクラスを選択するとき、標準的なクラス能力を使用するか、ここに示されているアーキタイプの1つのリストにある特徴を使用するかを選択するしなければならない。各々代替クラス特徴は、その元のクラスの特定のクラス特徴を置き換える。例えば、四象拳士のモンクのエレメンタルの拳のクラス特徴は、モンクの朦朧化打撃のクラス特徴と入れ替える。アーキタイプに複数の代替クラス特徴が存在する場合、キャラクターはそれらの全てを修得し、それらを別の選択肢に置き換えることになる――標準のクラス特徴をえることさえできなくなることもしばしばだが、同等に強力なオプションと置き換えることができる。基本クラスの全てのクラス特徴がアーキタイプの代替クラス特徴で言及されていない他の全てのクラス特徴は変更されず、キャラクターが適切なレベルに達すると通常通り取得できる(特に指定がない限り)。代替クラス特徴を使用するキャラクターは必要時条件あるいは前提条件を満たした時に置き換えられるクラス特徴を持つ者として数えられない。
キャラクターは複数のアーキタイプを保持することができるが、代替クラス特徴のどれ一つとして、基本クラスの同じクラス特徴を置き換えたり変更することはできない。 例えば、パラディンの救護騎士と不死者懲罰官の両方となることはできない。なぜならば、両方とも悪を討つ一撃のクラス特徴を修正し、両方とも正義のオーラを置き換えるからである。しかしながら、パラディンが不死者懲罰官と聖光の戦士の両方を得ることはでき、これは新しいクラス特徴が同じ基本クラス特徴を置き換えるものがないからである。
アーキタイプはあるクラスのキャラクターの専門分野を特化させる手早く簡単な方法であり、既に確立されている冒険者に楽しく豊かな新しい能力を追加する。キャラクターが必要条件を満たす場合、キャラクターは複数のアーキタイプを得ることもできる。
表:サイオンのアーキタイプ/代替クラス特徴
Section 15: Copyright Notice
Psionics Unleashed. Copyright 2010, Dreamscarred Press.
Ultimate Psionics. Copyright 2013, Dreamscarred Press; Authors: Andreas Rönnqvist and Jeremy Smith
Shadowsfall: Favored Class Options. ©2012, Jon Brazer Enterprises; Author Dale C. McCoy, Jr.
最終更新:2021年11月20日 09:05