厄介な金属のマスクが揺れ動く式典用の鎧の上に浮かんでおり、手甲をした手で長い刃が指を形作っている。
アポステート・デヴィル(デイマヴィガ)/Apostate Devil (Deimavigga) CR17
防御
AC 46、接触20、立ちすくみ36(+12外皮、+10【敏】、+14鎧)
HP 261(18d10+162);再生5
頑健 +20、
反応 +16、
意志 +20
ダメージ減少 10/善および銀;
完全耐性 [火炎]、[毒];
抵抗 [強酸]10、[氷雪]10;
呪文抵抗 27
攻撃
移動速度 30フィート、
飛行60フィート(完璧)
近接 爪(×2)=+28(1d8+9/19~20、加えて1d6【判断力】吸収)
接敵面 5フィート;
間合い 10フィート
特殊攻撃 果てなき間合い、イヤーワーム
擬似呪文能力 (術者レベル18;精神集中+27)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(地獄界ヘル)
編成 単体
宝物 ×2(
+5シャドウ・フル・プレート、その他の宝物)
特殊能力
鎧との絆(変則)/Armor Bond デイマヴィガの鎧は第2の皮膚として体の一部となっている。デイマヴィガは鎧による移動速度、鎧の最大【敏捷力】ボーナス、鎧判定ペナルティを無視する。
果てなき間合い(超常)/Boundless Reach デイマヴィガの爪は現実性を切り裂き、自身が気が付いているどのようなクリーチャーに対しても近接攻撃を行える――典型的には100フィート以内のクリーチャーを。デヴィルは10フィートの範囲のみを機会攻撃範囲とし、それより離れているクリーチャーに対して機会攻撃を行えるわけではない。この能力は膨大な距離に渡ることができ、これによってデイマヴィガは占術魔法を使用して遠くのクリーチャーを見つけ、数マイルあるいは次元界でさえ離れている敵を攻撃できる。次元界の移動を妨げる
フォービダンスのような呪文はデイマヴィガの爪から保護する。
ディメンジョナル・アンカーの呪文も呪文の持続時間の間、デイマヴィガのこの能力の使用を防ぐ。攻撃されたクリーチャーはデイマヴィガの次のターン開始時まで報復することができ、物理的に存在するかのように武器や呪文でデヴィルの爪を打つことができるが、まるでデイマヴィガの爪はデイマヴィガより2段階サイズ段階が小さいかのようにACにサイズ・ボーナスを得、攻撃されたクリーチャーは組みつけず、それ以外でもラウンド終了時に爪が間合い内から消えるのを防げない。
福音伝道(超常)/Evangelization デイマヴィガの言葉は心への毒である。デイマヴィガが(フリー・アクションで)話すラウンド毎に、デヴィルでない3以上の【知力】を持つ30フィート以内の全てのクリーチャーはDC28の意志セーヴに成功するか、その冒涜的な講話に対する脆弱性を得る。クリーチャーが同じデイマヴィガの話すことを聞いた連続したラウンド毎にこの意志セーヴのDCは1増加する。クリーチャーがその演説の影響を受けるにはデイマヴィガの存在が聞こえていなければならない。
聴覚喪失状態であるクリーチャーと戦闘中――デイマヴィガとでも他のクリーチャーとでも――であるクリーチャーは聴いていると考慮されない。犠牲者は、聴覚を妨げるための手順を踏む事なくただ聞いていないと宣言することはできない。このセーヴに失敗すると、犠牲者はデイマヴィガの言葉の異端的な力から影響を受けるかもしれない。デヴィルは自身の演説を使って以下の呪文のいずれかを模倣する方法で聴衆に影響を及ぼせる:
エンスロール(DC21)、
カーム・エモーションズ(DC21)、
クラッシング・ディスペア(DC23)、
コマンド(DC20)、
コンフュージョン(DC23)、
サジェスチョン(DC22)、
チャーム・モンスター(DC23)、
ディープ・スランバー(DC22)、
モディファイ・メモリー(DC23)、または
レイジ(DC22)。犠牲者はこれらの呪文の効果に対してセーヴィング・スローを依然として試みるが、セーヴに失敗すると、デヴィルがこれらの力を発揮していることに気が付かない。デイマヴィガは同じラウンドに複数の犠牲者に異なる呪文の効果で影響を及ぼすことができる。これは[音波]、[精神作用]効果である。セーヴDCは【魅力】に基づいている。
不屈の演説(超常)/Indomitable Oration デイマヴィガのスピーチは常に完全に明白であり、沈黙させられる事も歪曲される事もない。信じられないような雑音だらけの範囲でさえ、水や空気のない虚空を通じて、あるいは魔法的な静寂の範囲でさえもこのデヴィルの声は依然として通常通り聴くことができる。全ての存在は、デヴィルが常に一度に全ての言語で話すかのように、デイマヴィガを理解する。
軟体の形態(超常)/Malleable Form デイマヴィガはその身体的な形状を完全に制御し、意に反して別の形状に変成するならば、フリー・アクションとして自身の姿に戻ることができる。
イヤーワーム(超常)/Ohrwurm 標準アクションとして、1日に3回、デイマヴィガは5フィート以内のクリーチャー1体に基本的で恐ろしい多元的で普遍的な真実を囁くことができる。目標はDC28の意志セーヴに成功するか、デヴィルの言葉をその精神に根付かせなければならない。来訪者とエレメンタルはこの能力に抵抗するためのセーヴに+2のボーナスを持つ。最初はデイマヴィガの言葉は効果がないように見える。犠牲者が休もうとすると、犠牲者はDC28の追加の意志セーヴに成功するか、
ナイトメアの呪文に従い影響を受けなければならない(たとえ犠牲者が技術的に寝ないとしても)。鮮明な夢で苦しみ、デヴィルの言葉と戦う夜の後、犠牲者は更に追加のDC28の意志セーヴに成功するか、属性を1段階秩序にして悪の方向へ移さなければならない。デイマヴィガが自分に話したことを忘れることによってのみ、犠牲者はこの効果から解き放たれることができ、
ミラクル、
モディファイ・メモリー、
ウィッシュなどの呪文が必要となる。
【判断力】吸収(超常)/Wisdom Drain デイマヴィガが爪攻撃で打つたび1d6ポイントの【判断力】吸収を与える(デイマヴィガは【判断力】吸収を使用するときいかなるダメージも回復しない)。
堂々とし、恐ろしく、冷酷なデイマヴィガは神から信心篤い者を転向させようとし、冷たい論理を用いて無神論の道、定命の者の精神の自由、そしてヘルによって提供された規律を変節させる。彼らの絶えず変化するマスクは言葉を語り、白々しい嘘に真実の輪を与える。全ての神格――彼らが彼の神聖を軽視しているとしてさえ、規律を齎す者だと巧妙に宣伝しているアスモデウスを除く――に敵対するこれらの危険な知識人は、己の神から背を向けて離れる者は、悪魔信仰の誘惑により屈し易いと知っている。個々の定命の者の魂を揺さぶろうとするよりは、これらの狡猾なフィーンドは理想の預言者の役割を引き受け、幻術の層の下で変装する事で尊大な神格たちによる要求という枷を外された人生の美徳と自由を伝える。時折、その1体は極めて敬虔な魂一柱との議論に専念し、ある神格の最も忠実な従者を信仰の避けられない危機へと放り込むことを楽しむかもしれない。デイマヴィガは自分たちの略奪が神々にどのような影響を与えているかをほぼ気にせずに、純粋な崇拝者と不敬な者から平等に市民権を剥奪する。
彼らの自然の形状で、デイマヴィガは身長7フィート(約2.1m)、体重およそ120ポンド(約54.4kg)である。しかし、変装するとき彼らは概して宇宙についての根本的な真理を理解するほどに長く生きた賢い長老、「自らの愚かさを認識し」自身のかつての教義を拒否した司祭、あるいは真実の「天使」の形状をとる。彼らは物理的な手段ではなく言葉で戦うことを好むが、デイマヴィガは変装と幻想をはぎとろうとするか彼らと同じくらい口論するものを攻撃する――可能であれば彼らは慎重に攻撃し、密かに死体を処分することを好む。
デイマヴィガは時間の多くを物質界上で過ごし、弱く堕落した定命の者の魂を揺らがせることを好む。そこで彼らは、自分の異説が多くの耳に届くであろう広大な定命の者の都市や、孤立した者たちが彼らの冒涜的な哲学へ堕ちるかもしれない小さな共同体を探す。しかしヘルにいるとき彼らはカニアで長居し、そこの孤島に囚われた魂を苦しめ、複雑であり時に混乱させるような議論を発展させ試験する。
単独で動くのを好むこれらの毒舌のデヴィルは、その地位によって下級の同胞に対する支配力が与えられているとしてさえ、彼らの種の他のものと一緒に働くことはめったにない。彼らは、自分の議論はたった1つの声から恩恵を受け、自分の努力は最も従順な手下によってでさえ複雑になることを分かっている。しかし彼らはヘルの階級構造に屈して、強制されれば奉仕する。ピット・フィーンドと地獄の公爵は時々デイマヴィガを私的な家令、スパイ、不和の招き手として利用するが、デヴィル種族の間でさえこれらの謎めいたフィーンドは極めて不安にさせると見做されている。
怪物のような鉄の玉座と見事に融合しているように見えるこの極端に肥満した存在は、数フィート地面から浮いている。
ヘレシー・デヴィル(アインガヴァール)/Heresy Devil (Ayngavhaul) CR12
防御
AC 29、接触7、立ちすくみ29(+18外皮、-2サイズ、-1【敏】、+4鎧)
HP 175(13d10+104);高速治癒5
頑健 +17、
反応 +3、
意志 +13
ダメージ減少 5/善;
完全耐性 [火炎]、[毒];
抵抗 [強酸]10、[氷雪]10;
呪文抵抗 22
攻撃
移動速度 10フィート、
飛行40フィート(完璧)
近接 叩きつけ(×2)=+18(2d8+7)、噛みつき=+18(2d6+7)
遠隔 灼熱の言霊(×3)=+10(4d6[火炎]および信仰)
接敵面 15フィート;
間合い 5フィート
特殊攻撃 冒涜的な胆汁
擬似呪文能力 (術者レベル13;精神集中+18)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(地獄界ヘル)
編成 単体、2体、または講義(3~8)
宝物 標準
特殊能力
肥満(変則)/Corpulence アインガヴァールは著しく太りすぎてベタベタしているので、CMDに+10のボーナスを得る。
冒涜的な胆汁(超常)/Blasphemous Bile 1時間に1回、アインガヴァールは30フィートの直線に腐敗した胆汁を吐くことができる。胆汁は4d6ポイントの[強酸]ダメージを与える(反応・DC23・半減)。セーヴに成功しても、胆汁を浴びたクリーチャーは腐敗した液体でびしょ濡れになる。この胆汁に浸されたクリーチャーを目標とする呪文を発動しようとしている悪でない信仰の術者はクリーチャーに影響を及ぼすか呪文が失敗するかを決定するためにDC23の術者レベル判定を行わなければならない。この胆汁は、少なくとも1ガロンの液体を使用し1ラウンド費やす味方あるいはクリーチャーによって洗い流すことができる;さもなければ、アインガヴァールのヒット・ダイス毎に10分間効果は残る。セーヴDCは【耐久力】に基づいている。
灼熱の言霊(超常)/Searing Words アインガヴァールは苦悩の言霊をいうことができ、遠隔接触攻撃としてそれらに形を与え、彼らの敵の方へと送り込む。これらの地獄の言霊の1つで打たれた善属性のキャラクターは4d6ポイントの地獄の火ダメージを受ける(半分は[火炎]ダメージ、半分は不浄ダメージ);善でないクリーチャーは半減ダメージを受ける。これは[音波]効果である。
肥満した絶望の学者であるアインガヴァールは異説と外典を蒐集、作成、そして拡散し、汚れた知恵を探す者全ての間に疑惑と腐敗を植え付ける。
アインガヴァールはおおよそ卵のような形をし、高さ10フィートであり、幅13フィートに広がる湿った筋の輪を備えている。
何らかの怪物的な乗騎の上にいる地獄の騎士のような装甲を持つこの鉄と爪のフィーンドは、6本の刃のあるビートルのような足であわただしくやってくる。
ウォーモンガー・デヴィル(レヴァローク)/Warmonger Devil (Levaloch) CR7
防御
AC 22、接触12、立ちすくみ19(+10外皮、-1サイズ、+3【敏】)
HP 84(8d10+40)
頑健 +10、
反応 +9、
意志 +5
防御能力 人造の形態;
ダメージ減少 5/善;
完全耐性 [火炎]、[毒];
抵抗 [強酸]10、[氷雪]10;
呪文抵抗 12
攻撃
移動速度 40フィート、登攀 40フィート
近接 高品質のトライデント=+13/+8(2d6+7)、脚部(×2)=+7(1d8+2)または爪(×2)=+12(1d6+5)、脚部(×2)=+7(1d8+2)
遠隔 高品質のトライデント=+10(2d6+7)またはネット=+10遠隔接触(“絡みつき”)
接敵面 10フィート;
間合い 10フィート
特殊攻撃 無慈悲な一打、
蹂躙(1d8+7、DC19)
擬似呪文能力 (術者レベル12;精神集中+14)
回数無制限―
グレーター・テレポート(自身と50ポンドの物体のみ)
1回/日―
招来(4レベル、1d4体のレムレーまたは1体のビアデッド・デヴィル[40%])
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(地獄界ヘル)
編成 単体、2体、または部隊(3~18)
宝物 標準(高品質のトライデント、その他の宝物)
特殊能力
人造の形態/Construct Form 本当にデヴィルであるにもかかわらずレヴァロークは能力値ダメージ、能力値吸収、[即死]効果、大規模ダメージによる即死、病気、エネルギー吸収、
過労状態、
疲労状態、死霊術効果、非致傷ダメージ、麻痺、睡眠効果、
朦朧状態に対する
完全耐性を含む人造としての一般的な
完全耐性を持っている。0ヒット・ポイントに減少すると、彼らは即座に破壊される。
ヘルの乗り手(超常)/Hellstrider レヴァロークは移動困難な地形によって妨げられず、通常のマスとして移動や突撃を行える。ダメージを受ける事も妨害される事もなく、危険な障害(まきびしや茨など)で覆われている範囲を横断することもできる。このクリーチャーの足は[強酸]と[氷雪]に完全耐性があり、障害が4フィート以下の深さである限り、ダメージを受けたり妨害されることなく酸の川でさえ横断できる。この能力はレヴァロークを
ブラック・テンタクルズ、
ウェブあるいは類似の呪文のような魔法の障害から保護しない。
無慈悲な一打(超常)/Merciless Blow 絡みつかれた状態のクリーチャーに対するレヴァロークのトライデントによる攻撃は2d6ポイントの追加ダメージを与える。
方陣形(変則)/Phalanx レヴァロークに隣接する全てのデヴィルは攻撃ロールとACに+1の士気ボーナスを得る。
踏ん張り(変則)/Stability レヴァロークは突き飛ばしおよび足払いに対するCMDに+4のボーナスを得る。
鋼の刃の恐ろしいジャイアントであるレヴァロークはヘルの軍団に強力な戦士にして強靭なハンターとして仕える。彼らは身長10フィートを超え、体重1米トンである。
最終更新:2023年08月10日 10:44