この巨人のしわだらけの汚れた皮膚は、体からフード付きローブのように垂れ下がり、その顔を覆い隠している。
コントン(渾沌) 脅威度21 Hundun CR 21
防御
AC 37、接触23、立ちすくみ31(+14外皮、-1サイズ、+8反発、+6【敏】)
hp 364(27d8+243)
頑健 +18、
反応 +23、
意志 +21
防御能力 エントロピーの精神、時空間移動、負の
負のエネルギーへの親和性、
身かわし;
DR 15/秩序および刺突;
完全耐性 [冷気]、加齢効果、[精神作用]効果、石化、[毒]、[病気];
抵抗 [火]30;
SR 32
攻撃
移動速度 60フィート;
エア・ウォーク
近接 素手打撃=+32/+32/+27/+27/+22/+22/+17(4d8+12/19~20、加えて1d6負のエネルギー)
接敵面 10フィート;
間合い 10フィート
特殊攻撃 ストレンジ・アトラクター、
蹴り飛ばし(6回/日、DC29)、
困惑化攻撃(6回/日、DC29)
擬似呪文能力 (術者レベル21;精神集中+29)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(奈落界アビス、辺獄界リンボ、または負のエネルギー界)
編成 単体、2体、または大軍(3~5)
宝物 なし
特殊能力
エントロピーの精神(変則)/Entropic Mind コントンの精神は完全なる混沌の渦である。コントンは[精神作用]効果に完全耐性があり、[精神作用]効果でコントンに影響を及ぼそうと試みるクリーチャーはエントロピーのフィードバックから1d4レベルの一時的負のレベルを得る(意志・DC31・無効)。これらの負のレベルは8時間後に自動的に消える。セーヴDCは【魅力】に基づいている。
無貌(変則)/Faceless コントンには目がなく、その皮膚を通じて微小な重力の歪曲を検知し、
非視覚的感知300フィートを得る。コントンは盲目で、聴覚もなく、視覚や聴覚に依存する効果に完全耐性を持つ。負のエネルギーで生活をし、呼吸、飲食をしない。
時空間移動(変則)/Spacetime Shifting 現実はコントンの付近で絶えず変化し、空間と時間の中にいるこのクリーチャーの存在が生み出すパラドクスを修正する。これはコントンへのすべての攻撃に20%の失敗確率を与え、コントンのACに【魅力】修正値に等しい反発ボーナスを、反応セーヴに【魅力】修正値に等しい種族ボーナスを与える。
ストレンジ・アトラクター(擬呪)/Strange Attractor フリー・アクションとしてコントンは、運んでいるスタッフのようなストレンジ・アトラクターを起動するか終了させることができる。起動している間ストレンジ・アトラクターは一点に浮かび、コントンはそれを移動アクションとして60フィートまで、最大300フィートの有効距離で精神的に移動させることができる。クリーチャーがいるマスに入るならば、そのラウンドの間移動が終了し、そのクリーチャーはDC31の意志セーヴィング・スローを試みなければならない。セーヴに失敗すると、クリーチャーは1ラウンドの間
気絶状態となり、成功すると1ラウンドの間
吐き気がする状態となる。起動しているストレンジ・アトラクターの周囲のマスは捻じれて歪み、その重力の範囲内のクリーチャーをとらえる。これは
リパルションの逆のように機能する:そこから立ち去ろうとする60フィート以内のクリーチャーは立ち去ることを妨げられ、移動アクションを消費させられる(反応・DC31・無効)。起動しているストレンジ・アトラクターの60フィート以内からターンを開始する秩序のクリーチャーは1ラウンドの間
吐き気がする状態となる(意志・DC31・無効)。ストレンジ・アトラクターに起因する
吐き気がする状態は[精神作用]効果である。
混沌の副種別を持つクリーチャーはストレンジ・アトラクターの全ての効果に
完全耐性を持つ。セーヴDCは【魅力】に基づいている。
ストレンジ・アトラクターは攻撃されず、物理的な攻撃で害されないが、
ディスインテグレイト、
メイジズ・ディスジャンクション、
スフィアー・オヴ・アニヒレイション、
ロッド・オヴ・キャンセレイションの影響を受ける。ストレンジ・アトラクターの接触ACは18であり(+8の反発ボーナス)、攻撃に対して20%の失敗確率を持つ。コントンのストレンジ・アトラクターが破壊されると、コントンは1d8時間の連続した瞑想の後新しいストレンジ・アトラクターを作成できる。コントンが殺害されるとそのストレンジ・アトラクターは消える。
素手打撃(変則)/Unarmed Strikes コントンの素手打撃は4d8ポイントのダメージを与え、ダメージ減少を克服する目的で混沌、魔法かつアダマンティンとして機能する。コントンは20レベル・モンクとして、その基本攻撃ボーナスを増加させず、攻撃ロールに-2のペナルティを受けることなく素手打撃を用いて
連打を行うことができる。この能力は
困惑化攻撃のローグの技と
蹴り飛ばしの餓鬼拳士のクラス能力もコントンに与える。
空間と時間を超えた非現実的な悪夢の次元では、異界の神の力は生命に意図を与えるのに十分なほどある。コントンは、多元宇宙を無秩序に変動するエネルギー場と重力の歪曲にのみ満たされた空間へと縮小しようとする、願望の化身である。コントンは多元宇宙の創造より前からあった裂けた無定形の虚空の一面を体現する、根源なる異界のモンクである。彼らは、彼ら個々の存在を、完全に訂正することは決してできないため絶えず処理されなければならない手に負えないエラーとして受け入れる現実から足を踏み出している。これらの生命の奇怪な化物は負のエネルギー――生と相いれない力――によって支えられているが、彼らはアンデッドではなく、目的の追求において生きているものと生きていないものを区別しない。長い間負のエネルギー界で存在できる生物はほぼいないため、自らの家をそこに建造する事のあるコントンは例外的な存在になっている。一部の学者は、初期のコントンは探検家として負のエネルギー界に来て留まり、彼らの肌にある負のエネルギーの効果によって起こされる苦痛と陶酔を感じる解放の混合物の中毒になったと推測している。
コントンはアルコン、アスラ、アクシアマイト、デヴィル、イネヴァタブル、キュトン、その他の秩序の模範の疲れ知らずの敵対者である。彼らは規律、構造、規制を押し付けるか維持するどのような努力にも反対する。彼らは平和や平穏の見込みを嫌い、弱体化させ、混乱、無秩序、破壊を楽しむ。これらの態度によってプロティアンのイデオロギー的な味方となるように見えるだろうが、コントンはこれらのクリーチャーを軽蔑しており、その種族の奇妙な宗教にも、プロティアンが好む即応的で儚い創造の行為にも何も斟酌しない。純粋なエントロピーの自由と真実は構築という人工的な幻想より好ましいとコントンは信じており、全ての創造を秩序の足枷から解放するという目的の一部としてこの独特の啓蒙を他者に広めようとしている。
コントンは彼ら自身のしわだらけの皮膚でできた膨大な量のあるフード付きのローブによって隠された顔を持つ巨大な人型生物のように見える。実際には、彼らの貌は隠されていない、なぜならば顔がないからである;彼らのフードの内部は多くの皮膚が折りたたまれたもので満たされている。彼らはストレンジ・アトラクターとして知られる、観察者によって異なるが常に何らかの嫌悪感や吐き気を催すものとして現れるスタッフのような物体を運ぶ:色のついた、涙を流す目が点在している節くれだった腸と重要な臓器の軸;目撃者を酷い自傷行為に耽っているよう歪めて反射する磨かれた金属製のロッド;そこにある生命を消滅させる黒い心臓へと螺旋を描いている世界が内にある暗闇の列。これらの道具は人工的な物品ではなく、コントンの体の一部である。武器でも輪縄でもあるそれは繁殖の手段でもある。2体のコントンは彼らのストレンジ・アトラクターをくっつけて、彼らという両親のうち片方の支配下にある卵型の物体へと融合させることができる;もう片方の親は新しいストレンジ・アトラクターを作成しなければならない。この卵はその形状を除けば依然としてあらゆる面でストレンジ・アトラクターであるが、動かされるならば、内にある胚のコントンの成長を新たに始めなくてはならない。新しいコントンの懐胎は数年かかる。卵が孵るときストレンジ・アトラクターは破壊され完全な形態のコントンが出現する。コントンの間の繁殖にはいかなる愛も愛着さえも含まれていない。むしろ2体のコントンは将来の秩序と闘うために別のコントンが必要となる予感を感じ、出会って言葉なく繁殖する。
コントンは負のエネルギー界であるいは混沌の次元の安定した虚空で浮遊しながら、普遍的な真理を腐敗させて宇宙規模で自然法則を弱体化させる方法――いずれにせよ存在する次元界や次元全体の崩壊あるいは爆縮を引き起こす為に利用できる方法――を熟考しているところを発見される。彼らは大部分の時間を単体での熟考や行動に費やすが、時にコントンたちは対抗により多くの人数を要求する創造の形態あるいは秩序の発現に反対するために集まる。このクリーチャーたちは現実を操作する構築する勢力への生来の敏感さに引かれて自発的に集まる。
コントンは身長10フィート(約3m)前後あるにもかかわらず体重は700ポンド(約318kg)しかない。コントンは完全に負のエネルギーによって支えられ、食べたり休んだりすることはなく、老化に完全耐性を持つ;彼らは実質的に不滅であり、暴力によってのみ死ぬ。
最終更新:2017年05月26日 07:14