この蟲のようなクリーチャーには虹色の膜状の羽があり、その多くの鋭い歯からは有害な粘液が滴っている。
ヴェスキャヴァー・クイーン 脅威度9 Vescavor Queen CR 9
経験点6,400
CE/大型サイズの
来訪者(
悪、
混沌、
他次元界)
イニシアチブ +3;
感覚 暗視60フィート;
〈知覚〉+17
オーラ 混沌のオーラ(10フィート)、駄弁(15フィート、DC20)
防御
AC 22、接触13、立ちすくみ18(+1回避、+9外皮、-1サイズ、+3【敏】)
hp 114(12d10+48);
高速治癒2
頑健 +8、
反応 +11、
意志 +10
完全耐性 [酸]、[毒];
抵抗 [電気]10、[火]10;
SR 20
攻撃
移動速度 20フィート、
飛行50フィート(良好)
近接 噛みつき=+17(1d8+5、加えて3d6[酸])、爪(×2)=+16(1d6+5)
遠隔 酸吐き=+14遠隔接触(5d6[酸])
接敵面 10フィート;
間合い 5フィート
特殊攻撃 酸吐き
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(奈落界アビス)
編成 単体または巣(1、加えてヴェスキャヴァー・スウォーム2~20)
宝物 なし
特殊能力
混沌のオーラ(超常)/Chaos Aura ヴェスキャヴァー・クイーンは混沌の具現化である。オーラはヴェスキャヴァー・クイーンとクイーンから10フィート以内のヴェスキャヴァー・スウォームに
高速治癒2を与える無秩序のエネルギーの洗礼である。ヴェスキャヴァー・クイーンはフリー・アクションとしてこの能力を起動し抑止することができる。
駄弁(超常)/Gibber 彼らの仔と同様に、ヴェスキャヴァー・クイーンはアビスの終わりなきコーラスをまくしたてる。ヴェスキャヴァー・クイーンの15フィート以内のクリーチャーはDC20の意志セーヴに成功するか1ラウンドの間
混乱状態とならなければならない。セーヴに成功したクリーチャーは24時間の間同じヴェスキャヴァー・クイーンの駄弁に影響を受けることはない。これは[精神作用、音波]の衝動である。セーヴDCは【耐久力】に基づいている。
酸吐き(変則)/Spit Acid 標準アクションとして、ヴェスキャヴァー・クイーンは30フィート以内の敵1体に酸を吐くために遠隔接触攻撃を行うことができる。この酸の塊によって攻撃された目標は5d6ポイントの[酸]ダメージを受ける。加えて、ヴェスキャヴァー・クイーンの酸はそのフェロモンの一部を含む。この攻撃からダメージを受けるクリーチャーはヴェスキャヴァー・スウォームのためのビーコンの役割をする;ダメージを受けたクリーチャーはヴェスキャヴァー・クイーンとクイーンが制御するヴェスキャヴァー・スウォームに対する
〈隠密〉判定に-8のペナルティを受け、おそらくスウォームの次の目標となる。
スウォームの母(超常)/Swarm Mother ヴェスキャヴァー・クイーンはフェロモンと超常的な操作を組み合わせ、ヴェスキャヴァー・スウォームを最大20ヒット・ダイスまで精神的に制御することができる。ヴェスキャヴァー・スウォームを制御するために、ヴェスキャヴァー・クイーンは見ることができ、120フィート以内にいなければならない。ヴェスキャヴァー・スウォームを制御しようとすることは標準アクションであり、スウォームはDC17の意志セーヴでこの試みに抵抗しようとすることができる。スウォームがこのセーヴに失敗すると、ヴェスキャヴァー・クイーンは即行アクションとして、「戦え」、「こっちにこい」、「あそこへ行け」、「待て」などの単純な精神的な命令を出すことができる。この能力の影響を受けているヴェスキャヴァー・スウォームは、ヴェスキャヴァー・クイーンが彼らを能動的に制御しない限り通常通り行動するが、ヴェスキャヴァー・クイーンを決して攻撃しない。セーヴDCは【魅力】に基づいている。これに加え、スウォームを制御するか否かにかかわらず、ヴェスキャヴァー・クイーンはヴェスキャヴァー・スウォームの群がり攻撃と超常の特殊能力に完全耐性を持つ。ヴェスキャヴァー・クイーンはフリー・アクションとしてヴェスキャヴァー・スウォームをその制御から解放することができる。ヴェスキャヴァー・クイーンが殺されると、その制御下のヴェスキャヴァー・スウォームは散らばる。
捻じれた不自然な昆虫の混合物として現れるヴェスキャヴァー・クイーンは見るだに悍ましい姿である、アビスの恐ろしい住人の中でさえも。クイーンの噛みつきはそのスポーンより強いだけでなく、クイーンは敵に酸を吐くこともでき、肉と鎧を引き裂くサイズのような爪でその腕が終わっている。ヴェスキャヴァー・スウォームは本能的にクイーンに従い、熱心にクイーンの攻撃によってマークされた敵を探す。ヴェスキャヴァー・クイーンは頭から尾まで約10フィート(約3m)であり、体重は500ポンド(約227kg)前後である――雛を運ぶときはさらに増える。
まくし立てるようなコーラスをあげる数百もの歯をむき出しにした蟲が群がり、大口以外の何物でもない彼らの頭は病的な緑色の輝きで満たされている。
ヴェスキャヴァー・スウォーム 脅威度5 Vescavor Swarm CR 5
防御
AC 19、接触17、立ちすくみ16(+2外皮、+4サイズ、+3【敏】)
hp 47(5d10+20)
頑健 +7、
反応 +9、
意志 +2
完全耐性 スウォームの種別特性、[毒]、武器ダメージ;
抵抗 [電気]10、[火]10;
SR 16
攻撃
移動速度 30フィート、
飛行40フィート(良好)
近接 群がり(2d6、加えて“
わずらわす”)
接敵面 10フィート;
間合い 0フィート
特殊攻撃 飢餓感、心的外傷、
わずらわす(DC15)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(奈落界アビス)
編成 単体、2体、大発生(3~12)、または終末部隊(16~30)
宝物 なし
特殊能力
駄弁(超常)/Gibber ヴェスキャヴァーはアビスの終わりなきコーラスをまくしたてる。ヴェスキャヴァー・スウォームの15フィート以内あるいはスウォームの中のクリーチャーはDC15の意志セーヴに成功するか1ラウンドの間
混乱状態とならなければならない。これは[精神作用、音波]の衝動である。セーヴに成功したクリーチャーは24時間の間同じヴェスキャヴァー・スウォームの駄弁に影響を受けることはない。セーヴDCは【耐久力】に基づいている。
飢餓感(変則)/Ravenous ヴェスキャヴァーはほぼなんでも貪ることができる。スウォームが物体あるいは構造物を攻撃するならば、アダマンティン以外の物質でできているならばヴェスキャヴァーはその硬度を無視する。加えてあるクリーチャーがスウォームと同じ接敵面にいる毎ラウンド、ヴェスキャヴァーはそのクリーチャーの持つ物体1つを貪り始める――ヴェスキャヴァー・スウォームがヴェスキャヴァー・クイーンの制御下でないならば
Pathfinder Roleplaying Game Core Rulebook の
表:魔法攻撃の作用を受けるアイテムを参照する。一度ヴェスキャヴァーがこのようにアイテムを選択すると、破壊されるまで同じアイテムを貪り続ける。物体は最大ヒット・ポイントの半分のダメージで
破損状態を得る。ヴェスキャヴァーが
破損状態の物体を攻撃するならば、物体は破壊される。同調しているか魔法の物体はこの効果を無視するためにDC15の反応セーヴを行うことができる。セーヴDCは【耐久力】に基づいている。
心的外傷(超常)/Traumatizing ヴェスキャヴァー・スウォームの存在に耐えることはアビス自体の中に囚われることと同類である。連続した3ラウンド以上をヴェスキャヴァー・スウォームの内部で費やすクリーチャーはDC13の意志セーヴに成功するか
Pathfinder Roleplaying Game GameMastery Guideに記されている狂気のうち1種を得なければならない。どの種類の狂気がクリーチャーに影響を及ぼすかを決定するために
狂気の種類の表をロールする。DCを記している各々の狂気にかかわらず、クリーチャーは狂気を防ぐ為の追加の意志セーヴを受けない。この災厄は永続的なものであるが、
正気と狂気のルールの
狂気からの回復の項に詳述されるように治癒することはできる。セーヴDCは【魅力】に基づいている。
かつてはアビスの明かりのない裂け目と金切り声を上げる半ば生けるジャングルでのみ見られた、ヴェスキャヴァーと呼ばれる貪欲で泣きわめくアビスの蟲は、食べ、産むためにポータルを通って物質界を這う。食料を見つけ、フェロモンと精神的な命令の助けを借りて敵を滅ぼすようスウォームに命令する巨大で恐ろしいクイーンに支配されるヴェスキャヴァー・スウォームは、物体、クリーチャー、建造物を同様に貪る。彼らの飢餓は飽くなきものであり、アビスそのものの恐怖をもたらし、ヴェスキャヴァーの胃袋を逃れるクリーチャーの精神でさえ歪ませる。アダマンティンだけが彼らが噛みつく歯に耐えることができ。集落に降り立つヴェスキャヴァーの群れは全てを平らげ何も残さない。
最終更新:2017年05月05日 01:22