病気が蔓延するじとじとした沼に住むボガードは、他の人型生物と関わりを持たないことが多い――この状況故に、彼らは外から来た人や考え方、技術に偏見を抱く。社会的に阻害されているため、彼らの暴力性は純化され、最も強力なものが全てを支配下に置き、弱い同族を喰らうこともしばしばだ。食物連鎖の頂点には、ボガードの聖王が君臨する(王というが、男性にも女性にも用いる)――彼らは暴君的な予言者で、無学の者を支配する。
ボガードの人生は、抱卵用の水槽で始まる。それはゼラチン状の卵で、泡巣1つにおおよそ12個程度が入っている。卵のまま一ヶ月ほど過ごした後、卵からオタマジャクシが生まれ、9ヶ月ほどはその姿で過ごす。彼らは目に付く者は何でも餌にしてしまう――それは弱く不幸な兄弟も同様である。この期間の内にオタマジャクシはずんぐりとした腕と脚を生やす。これらはすぐに長く頑丈になり、水をかけるようになる。しかし世話人は弱いものや奇形の兆しがあるものを間引くため、手足が生えたからといってボガード社会の一員として認められるわけではない。
聖王の子供は例外的な扱いを受ける。彼らは毒を持つトンボの食事を食べて育つ。この食事はほとんどのものを殺してしまう。そして生き残ったわずかな者は、他のボガードとは異なる成長を遂げる。その中には優れた知能と
擬似呪文能力を持つものもおり、彼らは将来の聖王となる資質を得る。しかし生き残ったものの多くは発育不全となり、
ボグウィグルと呼ばれるほとんど知性の無い化け物になる。
若いボガードは12人以上の若者で構成される組織の中で生活する。この組織を率いるのは、数体の熟達した戦士である。水から出た最初の一年間、若者はわずかな世話と保護を受ける。その間に、彼らは生きるためや支配者に奉仕するために必要な実践的な技術を学ぶ。事実上、全てのボガードは同じ種類の訓練を受ける。それは肉体能力、狩猟技術、そして基本的な製作に必要な能力を一通り高めてくれる。
おおよそ3歳になると、ボガードは大人と見なされ、一ヶ月の儀式的な狩猟のために共同体から離れることになる。知性のある人型生物の死体を持ち帰った者は認められ、社会的な地位を得、祝いの食事を受ける。失敗した者は追い出されるか喰われてしまう。
普通、聖王は通常のボガードよりも大きく、全く異なる種族であるかのように肥大化し体重が重い。彼らは信仰魔法を独占しており、それが支配するものとされるものの差を強くしている。強大な聖王が死ぬと(暴力によることが多い)、世継ぎ達が王宮を求めて競い合う。勝者はその要求を絶対的なものにするため、ほとんどいつも兄弟を殺してしまう。
ボガードは極端に繁殖力が高く、文化的にも資源がある限り出産を奨励する。若者が多いにもかかわらず、社会構造に組み込まれた同族食いのためにボガードの人口は抑えられている。ボガードは弱いものを間引いたり力を与えたりするための手段として同族食いを利用するが、最も若い子ですら携っているという事実は、同族食いは本能的なものだと――この種族が持つ、貪欲な食欲が表に出たものであると――示している。
とはいえ、競争の激しい環境で生まれた多数の子から生き残ったため、ボガードは非常に適応力が高く、天災を乗り切り新しい環境を開拓できるように進化する力を持つ――これは、彼らと競合せねばならない他の知性あるクリーチャーにとって耐え難いことである。「一般的な」ボガードは沼の生活にうまく適応していると多くの者は考えているが、ボガードは熱帯雨林でも繁栄している。そこに住むボガードは、他のものよりも肌にずっとカラフルな模様を持つことが多い。彼らが似ている両生類のように、一部のボガードは夏眠の為の能力を進化させており、この能力で干ばつや食糧不足を生き延びることができる。その結果、雨期を活かすボガードが砂漠にいることさえ、珍しいことではあるがあり得ないことではない。雨期になると、彼らは極端に活動的になる。
ボガードの住み処は通常、ある意味で階層社会を補強する形になっている。聖王の住み処は圧縮された泥でできたジグラット状の小山の中央にある。これらの小山の放射状に部下が住むよう命じられる。小山の高いところ、すなわち聖王の住み処に近いところに行けば行くほど、ボガードの地位が高い者の住み処となる。ボガードは自分の重要性を示すため、家に骨や貝殻、葦、その他奇妙な素材で飾り立てる。隣人の装飾を盗むと多くの場合襲われることになる――しかし盗みが成功すれば、以降盗人は明白に欲した物を手にする権利を持つ。
狩りと採取がボガードの生活のほとんどを占める。彼らの工芸品は概して石や自然物で作られた単純な構造物に限られる。聖王の中には1体のボガードが優れた存在になることがないよう、個人の仕事を循環させるものもいる。作ることも集めることもできないボガードは、他の人型生物からものを盗む。金属のアイテムはボガード社会で希少である――ほとんどの金属は湿潤な気候に長期間晒されて、駄目になってしまうからだ。そのため、腐食に耐える魔法の武器や防具は価値が高い。
ボガードの宗教と霊的体験では、その中心に2つの信念がある。まず1つは、弱いものは強いものの力を高めるために再利用されなければならない。弱いものを喰らい、死んだ同僚の武器を奪い、隣人の家からものを盗む。2つ目は、力こそ正義。特に聖王にとっては、信仰の力は邪神やデーモン・ロードによって与えられたものだ。通常のボガードは神の導き故に指導者を信じており、多くの場合衰弱するような迷信を信じている。ボガード社会のこのような思念に耐えられないものは追放される。こういった隠者の話を耳にしたボガードは、軽蔑と不安を混ぜたような反応を示す。
若者の成長であっても、聖王への変化であっても、変態はボガードを喜ばせる。ボガードと交渉するものは、時に変形魔法を使うこのクリーチャーに驚かされることもある。
ボガードの完全なデータは
Bestiary の該当する項目に掲載されている。
ボガード用の種族特性、適性クラス・オプション、特技、呪文、魔法のアイテムを以下に掲載する。
以下の種族特性は、既存のボガードの種族特性の代わりに選択することができる。
夏眠/Estivation:全ての沼地が年中湿っているわけではない。そして暑く乾燥した気候が一般的で、ある季節にのみ存在する沼での生活に適応したボガードもいる。この種族特性を持つボガードは1時間の間濡れているか柔らかい土の中で過ごすことで、不定の期間の間休眠状態に入ることができる。夏眠をしている間、ボガードは飲食の必要はないが、眠っているかのように
〈知覚〉判定にペナルティを受ける。この夏眠状態の終了は全ラウンド・アクションである。この種族特性は、ボガードが持つ、跳躍のための
〈軽業〉判定に対する種族ボーナスを置き換える。
聖王/Priest-King:青いトンボの練り物を食べて成長したボガードは、聖王に成長することがある。こういったボガードは外皮ボーナスを+2しか得ないが、通常のボガードが持つ【敏捷力】と【知力】に対する-2の種族ペナルティを受けない。加えて、聖王は【判断力】に+4の種族ボーナスを得、以下の擬似呪文能力を得る。1回/日―
サモン・スウォーム、
ジャンプ、
フォッグ・クラウド。これらの効果の術者レベルは、ボガードのヒット・ダイスに等しい。この種族特性はボガードの他の種族特性を置き換えない。ただしこの特性を持つボガードは極めて稀であり、GMが望んだ場合にのみ使用することができる。
飛び跳ねるもの/Leaper:ある地域に住むボガードは、水中を素早く進むよりも、地上で爆発的な移動を行うことに適した足を持つ。この種族特性を持つボガードは、常に跳躍のための
〈軽業〉判定を行う際に助走をつけているものとして扱い、水泳移動速度は15フィートに減少する。
以下の選択肢は記載された適性クラスを持つボガード全てが使用することができる。特記ない限り、これらのボーナスはクラス・レベルを得るたびに適用される。
バード:恐怖の鳴き声を使用してから次に使用するまでの時間を5分減少させる(最低5分)。
バーバリアン:跳躍のために行う
〈軽業〉判定に+1する。
ファイター:舌のヒット・ポイントに+1し、舌でとらえたクリーチャーを妨害するために行う対抗【筋力】判定に+1/2する。
レンジャー:既に取得している得意な地形ボーナス1つに+1/4する(得意な地形1つ毎に、最大で+2)。
ボガードは以下の特技を使用することができる。
君の成体は極めて強力で、何度も鳴き声を上げることができる。
前提条件:ボガード、恐怖の鳴き声。
利益:君は1時間に追加で1回、恐怖の鳴き声を使用することができる。再び使用できる期間が1時間より短い場合、この追加の使用回数はこの期間毎に回復する。
君の鳴き声は強力な音波を生み出し、脆い目標を直接傷めつける。
前提条件:
《喉袋》*、ボガード、恐怖の鳴き声。
利益:恐怖の鳴き声能力を使用する際、通常の効果を使用する代わりに、君は15フィート円錐型の範囲内にいるクリーチャー全てに1d4ポイントの[音波]ダメージ(頑健・半減)を与えることができる。頑健セーヴのDCは恐怖の鳴き声のDCと同じである。君が3ヒット・ダイスを持つたびに、与えるダメージは1d4ずつ増加する。
特殊:
《喉袋》特技は、この特技の円錐型の範囲を2HD毎ではなく、6HD毎に5フィート増加させる。
君は喉を膨らませ、声を増幅して遥か遠くにまで届かせることができる。
前提条件:ボガード、恐怖の鳴き声。
利益:君の恐怖の鳴き声能力は、2ヒット・ダイス毎に5フィートだけ増加する(最大30フィートの増加)。ボガード語で話す場合や言葉でない声を出す際、君はフリー・アクションとして喉袋を膨らませることで、君の声に気付くために必要な
〈知覚〉判定のDCを、君のヒット・ダイスに等しい値だけ減少させることができる。
特殊:《喉袋》、および前提条件としてこの特技を必要とする全ての特技は、軽装鎧か中装鎧を身につけているときか、鎧を身につけていない場合にのみ使用することができる。
同種の他のものとは異なり、君は獲物を自分のところに引き寄せることができる。
前提条件:【筋】17、粘つく舌。
利益:君の舌攻撃は
引き寄せ特殊能力を得る。自分の手番の開始時に、君の舌が自分よりもサイズの小さい目標を掴んでいれば、君はフリー・アクションとして戦技判定を行い、成功すれば目標を5フィート自分に近づけることができる。
君の泣き声の恐ろしい力は、敵をまごつかせ衰弱させる。
前提条件:
《鳴き声衝撃》*、
《喉袋》*、ボガード、恐怖の鳴き声。
利益:君が恐怖の鳴き声能力を使用する際、通常の効果を及ぼす代わりに、30フィート以内のクリーチャー1体を1ラウンドの間
朦朧状態にすることを選択してもよい。目標が頑健セーヴに成功すると、代わりに1ラウンドの間
よろめき状態になる。頑健セーヴのDCは恐怖の鳴き声能力のDCと等しい。
ボガードの聖王は部族のエネルギーと労働者を喰らうことに斟酌しない。彼らは自分こそがこの種族の偉大さと価値を体現していると信じている。以下の呪文はその極致であり、文字通り、ボガードの神官が同族の命を無理矢理吸い上げるというものだ。
オーラ・オヴ・カニバリズム
Aura of Cannibalism/同族食いのオーラ
系統:死霊術[悪];
レベル:ウィザード/ソーサラー3、ウィッチ3、クレリック3
発動時間:1標準アクション
構成要素:音声、動作、物質(同種族の術者以外のクリーチャーの肉片)
距離:自身
効果範囲:術者を中心とした半径20フィートの放射
持続時間:1分/レベル(解除可)
セーヴィング・スロー:頑健・無効;
呪文抵抗:可
術者は、同族の他者から力を奪ってそのエネルギーを自分に放出するオーラを放つ。毎ラウンド、この呪文の効果範囲の中で自分のターンを開始するクリーチャーが、もしクリーチャー種別が術者と同じで、(術者が副種別を持つ場合)副種別の少なくとも1つが術者と同じならば、そのクリーチャーは頑健セーヴィング・スローを行わねばならず、失敗すると1d4ポイントのダメージを受ける。術者はこの呪文が与えたダメージと同じだけの一時的ヒット・ポイント(最大10+術者の術者レベル)を得る。この一時的ヒット・ポイントは、呪文が終了すると失われる。
この呪文の持続時間中に、この呪文から得た一時的ヒット・ポイントが5ポイント以上あれば、術者は攻撃ロール、セーヴィング・スロー、技能判定に+1の技量ボーナスを得る。一時的ヒット・ポイントを15ポイント以上持つならば、この技量ボーナスは+2に増加する。
通常のボガードは日用品を作ることにもほとんど習熟していない。聖王は、この技術を下位の者が持つと、自分の権威を脅かすかもしれないと考えているためだ。その代わり、聖王は自分の生殖を受け継ぐ子孫に、自ら価値ある魔法のアイテムを作る。
ヴェノムスウェット・サーヴ
このベタベタした軟膏をクリーチャーの皮膚や鱗、甲羅に塗布すると、そのクリーチャーは毛穴から毒の汗をかくようになる。この間、使用者を肉体武器や巣で打撃で攻撃したクリーチャーは毒の効果を受ける。即行アクションとして、使用者はこの毒を武器に塗布することができる。標準アクションとして、使用者は接触攻撃でこの毒の効果を与えることができる。軟膏は毒汗を3回分作り出すが、1時間が経過すると使用されなかった毒汗は害を与えることなく消えてしまう。
毒汗/Venomsweat:接触型または致傷型;セーヴ 頑健・DC16;頻度 1回/ラウンド(6ラウンド間);効果 1d3【敏捷力】ダメージ;治癒 1回のセーヴ成功。
キャップ・オヴ・エナヴェイション
このやわらかい革製の帽子は、ボガードやその他のカエルに似たクリーチャーに、舌による攻撃が命中したものから力を奪う能力を与える。使用者が他のクリーチャーに舌がくっついているか、舌で組みつきを行っている状況で自分のターンを終了したなら、そのクリーチャーは【筋力】に-1のペナルティを受け、使用者の舌は5ポイントの一時的ヒット・ポイントを得る。このペナルティと一時的ヒット・ポイントは1分間持続する。1ラウンドの間目標が舌に触れ続けている毎に、【筋力】へのペナルティは1ずつ増加し、舌は追加で5ポイントの一時的ヒット・ポイントを得(最大10ポイント)、持続時間は初期化される。
ボガードの戦士 Boggard Fighters
ボガードの戦士は部隊の大部分を占める。
防御
AC 16、接触11、立ちすくみ15(+3外皮、+1【敏】、+2鎧)
HP 34(4HD;3d8+1d10+16)
頑健 +8、反応 +2、意志 +2
攻撃
移動速度 20フィート、水泳30フィート
近接 高品質のモーニングスター=+9(1d8+6)、舌=+2接触(“粘つく舌”)
遠隔 高品質のジャヴェリン=+5(1d6+4)
特殊攻撃 恐怖の鳴き声(DC13)
戦術
戦闘中 戦闘に突入する前に、ボガードの悪漢はジャヴェリンを投げる。
一般データ
ボガードの悪漢は原始的に見える武器で武装しているかもしれないが、その恐るべき筋力のために、彼らは鎧を着た騎士と同じくらい危険な存在だ。
防御
AC 22、接触11、立ちすくみ21(+3外皮、+2盾、+1【敏】、+6鎧)
HP 72(8HD;3d8+5d10+32)
頑健 +10、
反応 +5、
意志 +3([恐怖]に対して+1)
防御能力 武勇+1
攻撃
移動速度 20フィート、水泳30フィート
近接 +1テルビーチェ=+15/+10(1d8+9)、舌=+7接触(“粘つく舌”)
遠隔 高品質のジャヴェリン=+9(1d6+5)
特殊攻撃 恐怖の鳴き声(DC12)、
武器修練(大剣+1)
戦術
戦闘中 ボガードの戦闘士は近接戦闘に入る前に恐怖の鳴き声を使用する。
一般データ
ボガードの戦闘士のほとんどは破壊を楽しむが故に戦術を用いない。呪文の使い手がほとんどいない部族では、戦闘士は聖王の次の地位を占めることも多い。
ボガードの偏屈屋 Boggard Oddities
部族の特別な役割に就くボガードもわずかながらいる。
防御
AC 15、接触10、立ちすくみ15(+3外皮、+2鎧)
HP 32(5d8+10)
頑健 +5、反応 +4、意志 +5;バードの呪芸、[言語依存]、および[音波]に対して+4
攻撃
移動速度 20フィート、水泳30フィート
近接 高品質のショートスピア=+5(1d6+1)、舌=-1接触(“粘つく舌”)
遠隔 ショートスピア=+4(1d6+1)
特殊攻撃 恐怖の鳴き声(DC15)、
呪芸8ラウンド/日(
打ち消しの調べ、
散逸の演技、
恍惚の呪芸[DC13]、
勇気鼓舞の呪芸+1)
修得バード呪文 (術者レベル2;精神集中+4)
一般データ
防御
AC 20、接触10、立ちすくみ20(+3外皮、+7鎧)
HP 98(10HD;3d8+7d10+47)
頑健 +14、
反応 +6、
意志 +8
完全耐性 病気
攻撃
移動速度 15フィート、水泳30フィート
近接 +1グレートアックス=+16/+11(1d12+8/19~20/×3)、舌=+9接触(“粘つく舌”)
遠隔 スローイング・アックス=+9(1d6+5)
特殊攻撃 恐怖の鳴き声(DC15)、
善を討つ一撃3回/日(+2攻撃およびAC、+7ダメージ)、
負のエネルギー放出(DC15、4d6)
アンティパラディンの擬似呪文能力 (術者レベル7;精神集中+9)
準備済みのアンティパラディン呪文 (術者レベル4;精神集中+6)
一般データ
ボガードの蛮族 Boggard Barbarians
ボガードの蛮族は恐ろしく、予想の付かない存在だ。
防御
AC 15、接触8、立ちすくみ15(+3外皮、-2激怒、+4鎧)
HP 61(5HD;3d8+2d12+30)
頑健 +12、
反応 +3、
意志 +4
防御能力 直感回避
攻撃
移動速度 30フィート、水泳30フィート
近接 高品質のグレートクラブ=+12(1d10+9)、舌=+5接触(“粘つく舌”)
遠隔 ジャヴェリン=+4(1d6+6)
特殊攻撃 恐怖の鳴き声(DC12)、
激怒(10ラウンド/日)、
激怒パワー(
逃走不能)
戦術
基本データ 激怒していない場合、蛮族のデータは以下の通り。
AC 17、接触10、立ちすくみ17;
HP 51;
頑健 +10、
意志 +2;
近接 高品質のグレートクラブ=+10(1d10+6)、舌=+3接触(“粘つく舌”);
【筋】19、
【耐】 18;
CMB +8;
技能 〈登攀〉+9、
〈水泳〉+17。
一般データ
防御
AC 14、接触7、立ちすくみ14(+3外皮、-2激怒、-1【敏】、+4鎧)
HP 86(7HD;3d8+4d12+42)
頑健 +13、
反応 +3、
意志 +5;魔法に対して+3
防御能力 直感回避、
罠感知+1
攻撃
移動速度 30フィート、水泳30フィート
近接 +1スピア=+15/+10(1d8+11/×3)、舌=+8接触(“粘つく舌”)
遠隔 ジャヴェリン=+5(1d6+7)
特殊攻撃 恐怖の鳴き声(DC14)、
激怒(14ラウンド/日)、
激怒パワー(
跳ね返し、
呪い避け+3)
戦術
基本データ 激怒していない場合、傷を持つ者のデータは以下の通り。
AC 16、接触9、立ちすくみ16;
HP 72;
頑健 +11、
意志 +3;
近接 +1スピア=+13/+8(1d8+8/×3)、舌=+6接触(“粘つく舌”);
【筋】20、
【耐】 18;
CMB +11;
技能 〈登攀〉+10、
〈水泳〉+18。
一般データ
ボガードの神秘者 Boggard Mystics
これらの術者は多くの場合、聖王の子だ。
防御
AC 17、接触11、立ちすくみ16(+3外皮、+1【敏】、+3鎧)
HP 41(6d8+15)
頑健 +8、反応 +4、意志 +7
攻撃
移動速度 20フィート、水泳30フィート
近接 高品質のクラブ=+8(1d6+3)、舌=+1接触(“粘つく舌”)
特殊攻撃 恐怖の鳴き声(DC14)、氷柱(1d6+1寒冷地ダメージ、5回/日)
準備済みのドルイド呪文 (術者レベル3;精神集中+5)
一般データ
防御
AC 13、接触10、立ちすくみ13(+3外皮、+1反発、-1【敏】)
HP 59(7HD;3d8+4d6+32)
頑健 +8、
反応 +2、
意志 +5;毒に対して+2
抵抗 [雷撃]5
攻撃
移動速度 20フィート、水泳30フィート
近接 爪(×2)=+10(1d4+5)、舌=+4(“粘つく舌”)
遠隔 スリング=+3(1d4+5)
特殊攻撃 かぎ爪(1d6+5、5ラウンド/日)、恐怖の鳴き声(DC15)
修得ソーサラー呪文 (術者レベル4;精神集中+6)
一般データ
ボガードの野戦士 Boggard Rangers
ボガードの野戦士は沼の中を音もなく忍び寄る。
防御
AC 18、接触11、立ちすくみ17(+3外皮、+1【敏】、+4鎧)
HP 53(6HD;3d8+3d10+24)
頑健 +10、反応 +6、意志 +4
攻撃
移動速度 20フィート、水泳30フィート
近接 モーニングスター=+9(1d8+4)、舌=+4接触(“粘つく舌”)
遠隔 高品質のコンポジット・ロングボウ=+8(1d8+4/×3)
特殊攻撃 恐怖の鳴き声(DC12)、
戦闘スタイル(“弓術”)、
得意な敵(人型生物(爬虫類)+2)
一般データ
防御
AC 19、接触12、立ちすくみ18(+3外皮、+1反発、+1【敏】、+4鎧)
HP 95(10HD;3d8+7d10+44)
頑健 +12、反応 +8、意志 +5
攻撃
移動速度 20フィート、水泳30フィート
近接 +1ハンドアックス=+14/+9(1d6+6/19~20/×3)、
+1ハンドアックス=+14/+9(1d6+6/19~20/×3)、舌=+9接触(“粘つく舌”)
遠隔 ジャヴェリン=+10(1d6+5)
特殊攻撃 恐怖の鳴き声(DC12)、
戦闘スタイル(“二刀流”)、
得意な敵(竜+2、人間+4)
準備済みのレンジャー呪文 (術者レベル4;精神集中+5)
一般データ
ボガードの聖王 Boggard Priest-King
ボガード部族の指導者が自ら戦闘に加わることはめったにない。しかしそのような場合、彼らは恐ろしいほどの力を発揮する。
防御
AC 20、接触9、立ちすくみ20(+4外皮、+1盾、-1【敏】、+6鎧)
HP 120(13d8+62)
頑健 +14、
反応 +6、
意志 +14
抵抗 [氷雪]10
攻撃
移動速度 15フィート、水泳30フィート
近接 +1モーニングスター=+15/+10(1d8+5)、舌=+8接触(“粘つく舌”)
特殊攻撃 悪の大鎌(5ラウンド、1回/日)、恐怖の鳴き声(DC15)、負のエネルギー放出5回/日(DC17、5d6)
擬似呪文能力 (術者レベル13;精神集中+15)
8回/日―悪の手(5ラウンド)、氷柱(1d6+5[氷雪])
準備済みのクレリック呪文 (術者レベル10;精神集中+15)
戦術
戦闘中 聖王は傲慢にものんびりと後方で座る。自分が妨害されそうになるまでは、適切な呪文を発動したり、部下に自分を守らせたりする。
一般データ
ボガードの聖王は議論の余地のない部族の王であり、闇の守護神格の意志を翻訳するものである(疑わしいことに、その意志はしばしば、聖王自身が望むものに似たものになる)。不気味に大きなボガードの聖王は、通常部族で最も強力な戦闘員であり、必要とあれば戦士として行動する。
ボグウィグル Bogwiggle
この黄緑色の獣は決して成熟しない、桁外れの大きさのオタマジャクシに見える。大きな球根のような目が2つ、頭の両脇から出っ張っており、ぽっかり開いた口からはギザギザの牙が覗いている。
XP 400
混沌にして悪/小型サイズの
異形(
水棲)
イニシアチブ +5;
感覚 暗視60フィート;
〈知覚〉+1
防御
AC 12、接触12、立ちすくみ11(+1サイズ、+1【敏】)
HP 16(3d8+3)
頑健 +2、反応 +2、意志 +4
攻撃
移動速度 30フィート、水泳40フィート
近接 噛みつき=+4(1d4+1)、舌=-1接触(“粘つく舌”)
接敵面 5フィート;
間合い 5フィート(舌は10フィート)
一般データ
生態
出現環境 温暖/沼地
編成 単体、2体、または小さな群れ(3~6)
宝物 なし
特殊能力
粘つく舌(変則)/Sticky Tongue ボグウィグルの舌攻撃が命中したクリーチャーは10フィートを超えてボグウィグルから離れることはできず、ACに-2のペナルティを受ける。この効果は舌が張り付いている限り持続する(舌が複数触れても、ペナルティは累積しない)。標準アクションで対抗【筋力】判定に成功するか、2ポイントの斬撃ダメージを舌(AC11、ダメージはボグウィグルの実際のヒット・ポイントを減少させない)に与えれば、舌を取り除くことができる。張り付けている間、ボグウィグルは目標から10フィートを超えて離れることができない。ボグウィグルはフリー・アクションで舌を取り外す事ができる。ボガード同様、ボグウィグルは舌を用いて目標を自身の方向へ引き寄せる事はできない。
沼渡り(変則)/Swamp Stride ボグウィグルは沼にいる間、どのような自然の移動困難な地形も通常の移動速度で通過することができる。魔法により変化した地形は、ボグウィグルに通常通り効果を及ぼす。
トードハウンド(蛙犬程度の意)としても知られるボグウィグルは、ボガードの聖王の子が成長不全のまま退化した存在だ――彼らは有毒のトンボでできた食事を食べて生き残ったものの、適切に成長することができなかった。彼らは犬ほどの大きさのオタマジャクシで、完全な蛙に変化する途中で止まったように見える。ボグウィグルの球根状の身体からは長い両脚が1組だけ生えており、鞭のような尾が背中から突き出ている。普通の犬より少しは頭がいいものの、ボグウィグルはその短く危険な人生を、気まぐれな蛙に似た主人の狩りの相棒や護衛として過ごす。
ボグウィグルは20年ほど生きることができるが、沼の肉食動物や主人の狂気によって、10歳になる前にほとんどのものが死んでしまう。ボグウィグルの肌の色は、彼らが共に住むボガードのものといつも同じだ――灰色、緑、黒といったところだ。ボガード同様、ボグウィグルは歳をとるにつれその色を失い、特に歳をとったボグウィグルは薄灰色やほとんど白色になることが多い。平均的なボグウィグルは全長3.5フィート。ただし尾は含まない――尾だけで6フィートほどある。ほとんどのボグウィグルの重量は65ポンドだが、より大きな種類がいることが、冒険者や学者によって報告されている。
ボガードの主人から虐待されているにもかかわらず、ボグウィグルは奇妙なほどにボガードを強く好み、部族におかしいほどの忠誠を示す。この忠誠心はボガードの生来の部族主義や宗教への傾倒を原始的に示したものだという理論を立てる学者もいる。しかしボグウィグルは自分がボガードの主人から揺るぎない愛情を受ければボガードになることができると信じているからだと考えるものもいる。
ボガードは一般化された訓練を受けているが、生まれながら能力の差はある。それ故に沼地を移動する冒険者や近くに住むものは、様々な組み合わせのボガード集団に出会う可能性がある。
追放者(CR7) Exiles
このボガードは部族が感知しない者達で、やりたいことをやろうとしているか、追放されたものだ。しばしば追放者は奇妙な力を持っていたり、迷信深い同族が村にいることを拒むような印を持つものだ。しかしあまりに強力で直接戦うことができないと見なされたものであることもある。
ボガードの大蛙楽士 CR3 Boggard Farcroaker
XP 800
HP 32
ボガードの予言者 CR5 Boggard Prophet
XP 1,600
HP 59
ボガードの沼読み CR4 Boggard Swampseer
XP 1,200
HP 41
偵察隊(CR8) Scouts
偵察隊は部族の縄張りの教会を巡回するときに大蛙楽士を使ってやりとりする。彼らは素早く音もなく移動する。
ボガードの大蛙楽士(2) CR3 Boggard Farcroakers
XP 各800
HP 各32
ボガードの狩人(2) CR5 Boggard Hunters
XP 各1,600
HP 各53
狩猟隊(CR11) Hunting Party
ボガードは肉を切望する――獣のものであれ鱗を持つクリーチャーのものであれ――。聖王が公式な狩猟隊を派遣しない場合でさえ、ボガードは肉を追いかけ、殺し、持ち帰るために小さな部隊を形成する。
ボガードの狩人(2) CR5 Boggard Hunters
XP 各1,600
HP 各53
ボガードの静殺者 CR9 Boggard Stalker
XP 6,400
HP 95
ボガード(4) CR2 Boggards
XP 各600
HP 各22
聖王と側近(CR13) Royal Court
聖王とその忠実な助言者は手強い敵になる。
ボガードの奈落闘士 CR8 Boggard Abyssal Warrior
XP 4,800
HP 98
ボガードの戦闘士(2) CR7 Boggard Champions
XP 各3,200
HP 各72
ボガードの聖王 CR11 Boggard Priest-King
XP 12,800
HP 120
ボガードの予言者 CR5 Boggard Prophet
XP 1,600
HP 59
最終更新:2020年05月24日 12:36