深く暗い場所のクリーチャー、コボルドは穴掘りと採掘、そして罠の設置の達人だ。彼らは、彼らの比較的脆弱な肉体を利用して優位を得る者や彼らが採掘した稀少鉱石を奪う者を嫌う。それゆえ、彼らは自分の住み処に、ひたすら機械的な防御を設置する。コボルドの住み処に突入しようとする冒険者は、巧妙に仕掛けられた様々な悪意に何度も襲われるまで、実際のコボルドを見ることはほとんどない。
全てのコボルドは竜の血を引くと主張する。コボルドの鱗の色はしばしばクロマティック・ドラゴンのものと合致するというのは本当だが、竜達がこの同族意識に報いることはない。自分の価値を竜に認めさせているコボルドはしばしば賢い罠師やおべっか使いとして仕え、その対価として竜の存在で得られる誇りや防護を得ている。
採掘作業などでよくあることだが、人型生物とコボルドを混ぜると、コボルドはしばしば泥棒で厄介者という風評を受ける。それは彼らが夜に徘徊し、人が出しっ放しにしたものを何でも持ち去るからだ。農具から小さな動物まで、何であれコボルドの目には格好の獲物と映る。彼らは持ち去ったからといって盗んだわけではなく、人間が正しい価値をはっきりと見出していないアイテムのいい使い方をするだけだと主張する。
深い洞窟や影の濃い森に住むクリーチャーなので、コボルドは光が苦手だ。松明1つでさえ、彼らの目には耐え難いほどに明るすぎる。そのため、彼らは元来夜行性ではないにもかかわらず、日中に地表に現れることはほとんどない。
コボルドの住み処はかなり複雑だ。住み処は比較的小さい――通常2、3の洞窟で作られ、居住区、食料庫、作業場として使われる――が、それぞれの住み処は網の目のように複雑なトンネルや隘路で囲まれ、その全てに精巧な罠が仕掛けられている。コボルドにとって、最高の戦いとは自分達は誰一人全く戦わないことだ。だからコボルドの社会では、新しい罠の作成は(狂信的なほどに)常にある方針であり、娯楽でもある。
この狂信とつながっているのが、コボルドの卵室の取り扱いだ。平均的なコボルドは部族の卵が生まれるまで収めておく場所を知らない――強迫されたり魔法による尋問に晒されたりしても、その場所をばらすことがないように。部族の族長と卵を見張る任務を持つコボルドだけが本当の位置を知っているため、部族の複合住宅が最終的に蹂躙される(宿命論者のコボルドにたちとっては必然のように映る)ようなことがあっても、十分な数の卵が生き残り、新しい世代が孵ることになる。
コボルドが抱く大きな種族に対する恨みは、特にコボルドが自分達のものだと思う鉱脈を好むドワーフ、ノーム、その他の種族に強く向けられる。コボルドの部族がある地域の貴金属や宝石を掘り始めると、同じ地域を掘るものはみんな泥棒だと感じる。コボルドの採掘作業が偶然ドワーフの街にぶつかって中断した場合でさえ、運命観によってコボルドはドワーフを侵入者と見なすこともありえる話だ。
だが、コボルドが他の種族に対して抱く恨みは、採掘作業中に侵入してきたり自分達のものだと思っている食料を喰らった他のコボルド部族に対するものには遠く及ばない。その結果生じる戦争は荒々しく、血生臭く、そして速やかなものだ。両方の部族が、一方の族長が死ぬまで可能な限り多くの敵を殺そうとする。一方の部族が族長を失うと、失われた部族の生存者は意気消沈し、勝利部族の奴隷となる。彼らは新しい主のために、可能な限り全ての鉱物を回収すべく鉱山へと送られる。冒険者が部族の罠を何とかくぐり抜けると、必ず奴隷達が武装させられてこの脅威に立ち向かうことになる。通常、この戦闘に勝つ望みはほとんどない。自分達が慕わない主に対して、何故コボルド達がこのような行いを非難しないのかと訝しむものもいるが、反抗しようとするものが行動を開始する前に普通は斬られてしまうというのが悲しい現実である。
コボルド部族のほとんどは1人の族長に率いられる。その権力に疑問を持つことはほとんどない。コボルド部族がヤング・ドラゴンなど、コボルドでないものに率いられている場合、コボルドの族長は支配者の命令を伝える役割につき、毎日の統治に目を光らせる。普通、族長の権利は戦闘を通じて決定されるが、この戦闘では罠を含む偶然も公正なものとして暗に認められている。
コボルドは竜の神を信仰し、多くの場合竜そのものも奉じる。強力な神格と(彼らにとって)圧倒的に強力な竜との間に、彼らはほとんど差を見いださない。竜自身はこの格下のいとこが持つ変わらず卑屈な信仰を楽しむことが多い――しかし時に孤独を愛する竜は、コボルドの信者を従者としてよりもおいしい食事とする――。コボルドは元々規則的で階層的な社会を持つため、指令を下すクリーチャーを最上位に据えるのは容易なことだ。
コボルドは特にクロマティック・ドラゴンに同族意識を感じ、メタリック・ドラゴンにはあまり共感を抱かない。しかしコボルドの鱗の色は彼ら自身が自分たちを定義しているほどトゥルー・ドラゴンのものと近しいというわけではない。とはいえ鱗の色に言い伝えや信念がある部族もある。色はコボルドの血統に従って一貫したものではなく、同じ色の両親から別の、様々な色の鱗を持つ子供が生まれることもある。全ての色相が現れるが、能力に関わりのあるものは極わずかだ。
極少数の金属の色をしたコボルドは、このルールの例外だ。他の仲間よりも善に傾倒しやすいというわけではないが、金属の色のコボルドは特別と見なされ、何らかの上位の力によって印をつけられた存在として扱われる。そしてしばしば、強力な族長やシャーマンとなる。もちろん、この印は両刃の剣である。全ての族長がより高い地位の者が近くにいることを好むわけではないし、よしんば「祝福された」部族のものを活かすことを本当に考えている部族でさえ、こういったものが持っている能力が何かを突き止めるために、危険な試験を何度も味あわさせられることになるかもしれない。
コボルドの完全なデータは Bestiary の該当する項目に掲載されている。
コボルドは侵入者を妨げるために、多様な詐術と技術を用いる。以下に示すのは、コボルドの防御的な戦術と技術の高みを表す新しいルールである。
コボルドは以下のアーキタイプを使用することができる。
コボルドは敵の勢いを和らげるために罠に頼る。そのためコボルドのアルケミストは爆弾を罠に変える術を学ぶ。巣に入ってきて自分達を絶滅させるかもしれない巨大なクリーチャーに対する防護策を準備するとき、このようなアルケミストの技は生死の差となることを意味する。
爆弾罠(超常)/Bomb Trap:2レベルの時点で、錬金術罠師は自分の爆弾を1つ消費して罠を1つつくることができるようになる。爆弾罠の設置は全ラウンド・アクションであり、機会攻撃を誘発する。爆弾罠は5フィート・マス1つを占め、同じ範囲に他の罠を設置することはできない。錬金術罠師は
爆弾を作成するために必要となるものと同じ材料を使用しなければならない。この罠に気付くための
〈知覚〉判定のDC、この罠を解除するための
〈装置無力化〉DC、罠を避けるためのセーヴィング・スローのDCは、全て錬金術罠師の爆弾のDCに等しい。爆弾罠は全て場所式の起動条件を持ち、再準備は不可。錬金術罠師は爆弾罠を作成する際、
爆弾に適用できる
発見を1つ使用することができる。爆弾罠は錬金術罠師のアルケミスト・レベル毎に10分間持続する。爆弾罠がこの持続時間の間に解除されることも爆発することもなければ、この罠は無害になる。爆弾罠を1つ作成するには、錬金術罠師の1日の
爆弾の使用回数を1回分消費する。この能力は2レベルの時点で得られる
発見と置き換える。
罠探し(変則)/Trapfinding:4レベルの時点で、錬金術罠師は
ローグの
同名のクラス特徴のように罠を見つけ解除することができるようになる。この能力は4レベルの時点で得られる
発見と置き換える。
戦闘において、コボルドのやかましい歌は敵の動きを妨げ、攻撃能力を削ぐ。
吼え歌(超常)/Yapping Song:竜吼師は呪芸を聞くものをいらだたせることができる。これにより、聞いたものは攻撃ロールとダメージ・ロールと、[恐怖]効果と(魅惑)効果に対するセーヴィング・スローに-1のペナルティを受ける。この効果は竜吼師がこの呪芸を続ける限り持続する。このペナルティは5レベルの時点と、以降6レベル毎に1ずつ増加する。吼え歌は音声要素を用いる[精神作用]効果だが、[言語依存]ではない。この呪芸は
恍惚の呪芸と置き換える。
畏怖の歌(超常)/Frightful Song:8レベル以上の竜吼師は実際の竜に似た音のように自分の声を増幅することができる。30フィート以内にいる敵は全て、意志セーヴ(DC10+竜吼師のレベル+竜吼師の【魅力】修正値)に成功しなければ、
怯え状態になる。セーヴに成功すれば、目標は24時間の間この能力に
完全耐性を得る。畏怖の歌は[精神作用]能力であり、音声要素を用いる[恐怖]効果である。この呪芸は
悲運の葬送歌と置き換える。
多様なる芸(変則)/Versatile Performance:2レベルの時点で、竜吼師は多様なる芸を修得する際、必ず歌唱を選択しなければならない。
これらの動物の相棒はそれぞれ、開始時の移動速度や攻撃、能力値や特殊能力が異なっている。君がレベルを得ると、動物の相棒も同様に能力を成長させる。これらもまた、他の動物の相棒が得るようにボーナスを得る。通常4レベルあるいは7レベルの時点で、それぞれの動物の相棒は記載の通り、追加のボーナスを得る。コボルドの
キャヴァリアーは、ドッグやポニーの代わりに、これらの動物の相棒のいずれかを
乗騎として選択することができる。
開始時のデータ:
サイズ 中型;
移動速度 40フィート;
AC +2外皮;
攻撃 噛みつき(1d6);
能力値 【筋】13、【敏】12、【耐】13、【知】1、【判】12、【魅】4;
その他の特殊能力 暗視60フィート。
4レベルでの成長:
能力値 【筋】+2、【耐】+2;
その他の特殊能力 戦闘騎乗(
〈動物使い〉技能を参照)。
開始時のデータ:
サイズ 中型;
移動速度 30フィート;
AC +1外皮;
攻撃 噛みつき(1d6);
能力値 【筋】11、【敏】14、【耐】13、【知】1、【判】10、【魅】4;
CMD (足払いされない);
その他の特殊能力 擬似視覚60フィート。
4レベルでの成長:
能力値 【筋】+2、【耐】+2;
その他の特殊能力 戦闘騎乗(
〈動物使い〉技能を参照)。
以下の罠をコボルドは使用することができる。GMが許可すれば、他の種族もこれらの罠を使用することができる。
効果
起動 場所式;
再準備 手動
効果 絡みつく土(目標がDC25の【筋力】または
〈脱出術〉判定に成功するまで目標は
絡みつかれた状態になる);反応・DC25・無効
効果
起動 場所式;再準備 不可
効果 円錐形の火(2d6[火炎]ダメージ、反応・DC20・半減);複数目標(15フィートの円錐形の範囲にいる全ての目標)
効果
起動 場所式;再準備 不可
効果 落下する酸の入った袋(3d6[強酸]ダメージ、反応・DC20・半減)
効果
起動 場所式;
再準備 手動
効果 深さ20フィートの穴(2d6落下ダメージ);竜の糞(攻撃 +10、クリーチャーは竜の糞の臭いに包まれ、24時間の間全ての
〈隠密〉判定に-4(気付こうとするクリーチャーが
鋭敏嗅覚能力を持つ場合、
〈隠密〉判定に-8;反応・DC20・無効;複数目標(10フィート四方の範囲にいる全ての目標)
効果
効果
起動 場所式;再準備 修理
効果 攻撃 +10近接(1d6+7);複数目標(20フィートの直線状の範囲内にいる全ての目標)
効果
起動 場所式;
再準備 修理
効果 攻撃 +10近接(1d6+6);腐ったバジャー(1d3ラウンド間
吐き気がする状態、頑健・DC20・無効);複数目標(10フィート以内にいる全ての目標は、腐ったバジャーに対してセーヴを行わなければならない)
以下の特技はコボルド固有のものだ。
君は戦闘中に
スラークを乗りこなす。
前提条件:コボルド。
利益:君は
スラーク(
Pathfinder RPG Bestiary 2 251)が竜語を介するかのように、それらを操り、指導し、意志を通わすことができる。君は標準アクションで
スラークの背中にある疣を操り、粘液能力を使用することができる。君と
スラークは同じラウンドに粘液能力を使用することができる。
君が持つ竜の容貌は、魔法の力としても顕現する。
前提条件:
《竜の容貌》、コボルド。
利益:君は
《竜の容貌》の色に基づいて
擬似呪文能力をいくつか得る。
擬似呪文能力はそれぞれ1日に1回使用することができ、それぞれのDCは10+君のヒット・ダイスの半分+【魅力】修正値に等しい。
コボルドの例 Example Kobolds
コボルドの戦士 Kobold Fighters
コボルドの戦士は勇敢というよりむしろ堅実である。彼らは通常、遠隔武器で隠れての攻撃を選び、本当に必要になったとき――族長が彼らに他の選択肢を与えてくれなかった場合など――にのみ近接攻撃の範囲に移動する。
防御
AC 18、接触14、立ちすくみ15(+1外皮、+1サイズ、+3【敏】、+3鎧)
HP 12(1d10+2)
頑健 +3、
反応 +3、
意志 +1
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 30フィート
近接 ショート・ソード +1(1d4-1/19~20)
遠隔 高品質のライト・クロスボウ +6(1d6/19~20)
一般データ
防御
AC 22、接触15、立ちすくみ18(+1外皮、+1サイズ、+4【敏】、+6鎧)
HP 30(4d10+4)
頑健 +4、
反応 +5、
意志 +1([恐怖]に対して+1)
防御能力 武勇+1
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 30フィート
近接 高品質のレイピア +11(1d4+2/18~20)
遠隔 高品質のライト・クロスボウ +10(1d6/19~20)
一般データ
コボルドの妖術師 Kobold Sorcerers
コボルドは魔法のことを、自分の竜の祖先を証明するものと捉えている。
防御
AC 15、接触14、立ちすくみ12(+1外皮、+1サイズ、+3【敏】)
HP 7(1d6+1)
頑健 +0、
反応 +3、
意志 +3
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 60フィート
近接 爪(×2) -2(1d3-3)
遠隔 ライト・クロスボウ +4(1d6/19~20)
特殊攻撃 かぎ爪(1d3-3、5ラウンド/日)
修得ソーサラー呪文 (術者レベル1;精神集中+3)
一般データ
防御
AC 18、接触13、立ちすくみ16(+1外皮、+1サイズ、+2【敏】、+4鎧)
HP 35(6d6+12)
頑健 +3、
反応 +4、
意志 +4
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 30フィート
近接 クオータースタッフ +2(1d4-2)
血脈の擬似呪文能力 (術者レベル6;精神集中+9)
修得ソーサラー呪文 (術者レベル6;精神集中+9)
一般データ
コボルドの騎手 Kobold Riders
最もがっしりとしたコボルドは、奇妙な獣に乗って戦場に飛び込むことを楽しむ。
防御
AC 22、接触14、立ちすくみ19(+1外皮、+1サイズ、+2盾、+3【敏】、+5鎧)
HP 17(2d10+2)
頑健 +3、
反応 +3、
意志 +0
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 20フィート
近接 高品質のランス +4(1d6/×3)
特殊攻撃 挑戦(+2、+1、1回/日)
一般データ
防御
AC 23、接触12、立ちすくみ22(+1外皮、+1サイズ、+2盾、+1【敏】、+8鎧)
HP 57(7d10+14)
頑健 +7、
反応 +4、
意志 +4;麻痺および睡眠に対して+2
抵抗 [雷撃]5
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 20フィート
近接 +1ランス +11/+6(1d6+2/×3)、高品質のショート・ソード +10/+5(1d4+1/19~20)
特殊攻撃 キャヴァリアーの突撃、
挑戦(+7、+2、3回/日)、旗印+2/+1、ブレス攻撃(30フィートの直線、2d6[雷撃]ダメージ、反応・DC14・半減、通常1d4ラウンドに1回)
一般データ
コボルドの奇術師 Kobold Tricksters
コボルドの奇術師は恐ろしい罠――魔法のものと錬金術によるものの両方――を作る達人であり、敵が罠の効果に妨害されている間に見えないところから攻撃をする匠でもある。
防御
AC 19、接触14、立ちすくみ16(+1外皮、+1サイズ、+3【敏】、+4鎧)
HP 12(2d8)
頑健 +2、
反応 +6、
意志 +1;毒に対して+2
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 30フィート
近接 高品質のスピア +2(1d6-1/×3)
遠隔 スリング +5(1d3-1)
特殊攻撃 爆弾6回/日(1d6+2[火炎]、DC13)、
爆弾罠*
準備しているアルケミストのエキス (術者レベル2)
戦術
戦闘中 このコボルドは防御を高めるために変異薬とエキスを使用し、それから敵に爆弾を投げる。
一般データ
防御
AC 21、接触15、立ちすくみ17(+1外皮、+1サイズ、+4【敏】、+5鎧)
HP 31(5d8+5)
頑健 +2、
反応 +10、
意志 +2
防御能力 直感回避、
身かわし、
罠感知+1
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 30フィート
近接 ダガー +3(1d3-1/19~20)
遠隔 高品質のショートボウ +9(1d4/×3)
特殊攻撃 急所攻撃+3d6
戦術
一般データ
コボルドの悪魔の対話者 Kobold Devilspeaker
コボルドの悪魔の対話者は非常に尊敬されている。部族の首長に助言をするものもいるし、部族を完全に率いるものもいる。
XP 3,200
(訳注:記載がないが、おそらくコボルド、8レベル・
クレリック)
秩序にして悪/小型サイズの
人型生物(
爬虫類)
イニシアチブ +3;
感覚 暗視60フィート;
〈知覚〉+5
防御
AC 21、接触14、立ちすくみ18(+1外皮、+1サイズ、+2盾、+3【敏】、+4鎧)
HP 47(8d8+8)
頑健 +6、
反応 +5、
意志 +9
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 30フィート
近接 高品質のダガー +5/+0(1d3-3/19~20)
遠隔 ダガー +10(1d3-3/19~20)
特殊攻撃 秩序の杖(4ラウンド、1回/日)、負のエネルギー放出5回/日(DC16、4d6)
領域の擬似呪文能力 (術者レベル8;精神集中+11)
6回/日―写し身(8ラウンド)、秩序の手
回数無制限―達人の幻影(8ラウンド/日)
準備済みのクレリック呪文 (術者レベル8;精神集中+11)
戦術
一般データ
コボルドの神官はコボルドの部族の肉体的、精神的幸福を確保する責任を負う。部族はよく油を差した機械のように働かなければならない、と悪魔の対話者は信じている。そしてコボルドの生まれながらの臆病さは時に邪魔になるが、悪魔の対話者は戦士達を勇猛に戦い続けさせる――戦士達が望むかどうかにかかわらず。悪魔の対話者は
アニメイト・デッドのような呪文をすぐに使えるようにしており、死亡したコボルドの戦士を
ゾンビに変えてしまう。こういったコボルドの
ゾンビは侵略してくる冒険者の動きを緩めるには有効であり、鉱山で疲れも知らずに穴を掘ってくれる。
コボルドの指揮官 Kobold Leaders
コボルドの指揮官は疑うことなき部族の主だ。
防御
AC 22、接触16、立ちすくみ17(+1回避、+1外皮、+1サイズ、+4【敏】、+5鎧)
HP 31(8d8-8)
頑健 +0、
反応 +10、
意志 +6;バードの呪芸、[言語依存]、および音波に対して+4
弱点 光に過敏
攻撃
一般データ
防御
AC 26、接触15、立ちすくみ22(+1外皮、+1サイズ、+3盾、+4【敏】、+7鎧)
HP 72(9HD;5d10+4d8+23)
頑健 +6、
反応 +9、
意志 +2([恐怖]に対して+1)
防御能力 武勇+1、
身かわし、
罠感知+1
弱点 光に過敏
攻撃
移動速度 30フィート
近接 +1レイピア +15/+10(1d4+2/18~20)
特殊攻撃 急所攻撃+3d6、
致死攻撃(DC12)、
武器修練(小剣+1)
一般データ
この赤い鱗を下イグアナの頭と首から、長いトゲが飛び出している。開いた口からは、ちょろちょろと火が流れている。
キラーナ CR3 Kyrana
XP 800
中立にして悪/中型サイズの
竜(
火)
イニシアチブ +2;
感覚 暗視60フィート、
夜目;
〈知覚〉+9
防御
AC 14、接触12、立ちすくみ12(+2外皮、+2【敏】)
HP 30(4d12+4);
炎の再生
頑健 +5、
反応 +6、
意志 +3
完全耐性 [火炎]、睡眠、麻痺、竜の種別特性(訳注:竜は麻痺と魔法的な睡眠にのみ完全耐性を持つため、この能力は不要)
弱点 [氷雪]に対する
脆弱性
攻撃
移動速度 30フィート
近接 噛みつき +8(1d4+3)、
爪(×2) +7(1d3+3)
特殊攻撃 ブレス攻撃(20フィートの直線、3d6[火炎]ダメージ、反応・DC13・半減、通常1d4ラウンドに1回)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地下または暑熱/砂漠
編成 単体、2体
宝物 標準
特殊能力
炎の再生(超常)/Fiery Regeneration キラーナは火に基づく攻撃からダメージを受けない。加えて、キラーナが通常なら[火炎]ダメージを受けるような場合、同じだけのヒット・ポイントを回復する。回復量の上限は、ラウンド毎に5ヒット・ポイントまでである。キラーナは自分を回復するために自分の
ブレス攻撃を使用することはできない。
キラーナは大きなイグアナに似たトゥルー・ドラゴンの親戚である。知性は低く、火に対する親和性を持つ。竜としてはかなり弱いが、キラーナは恐怖を操りコボルドの尊敬を得る程度には危険な存在だ。コボルド達は深いトンネルを掘る間、この火を吐く竜にしばしば遭遇するのだ。
キラーナは元来、地下に住むクリーチャーである。しかし彼らは時折、酷暑地域や火山帯で地上に現れることもある。火にさらされると不可思議にも傷を癒やす彼らは、しばしば火山のカルデラや地下の溶岩湖で泳ぐことに時間を費やす。そこで地下のエネルギーを集めて体内に蓄積し、獲物に向けて直線状の火のブレスとして解き放つのだ。
キラーナが溶岩の住み処にいるだけならば、他の種族にとってはほとんど問題にならないだろう。不幸なことに、彼らは極端に縄張り意識が強く、それは自分の子にさえ向けられる。キラーナは6~12個の卵を産み、両親によって育てられる。しかし18ヶ月が過ぎて成体になると、両親は仔への態度を変えて巣から追い出す。追い出されたキラーナはばらばらになってトンネルをさまよい、熱源を探して何百マイルも旅する。つまり彼らは居住者のいる場所をしばしば歩き回り、自分と熱源の間に立ちはだかるものを焼き払う準備ができている。冒険者は強欲なキラーナがたき火を欲しがる姿に遭遇するかもしれないし、松明の火についてくることさえあり得る。このほとんど知性のない竜を、コボルドはしばしば重砲として用いる。火矢を放ち燃える罠を作り、敵との衝突に誘い込むのだ。
平均的に、成体のキラーナは全長5フィートで重量は300ポンド。
コボルドは戦士の大部隊で行進することはほとんどなく、様々な才能と多くの切り札を隠し持った小隊での行動を好む。以下はコボルドの遭遇の数例である。
鉱夫隊(CR2) Miners
コボルドの一団がドワーフの家やノームの村、人間の地下牢を掘り起こす場合、その一団は一般に鉱夫と狙撃手で構成される。その一団が抵抗されると、部族に警告しようと逃げ出す前に、狙撃手は可能な限り支援を行い、鉱夫達は攻撃するものを撃退する。
コボルドの狙撃兵 CR1/2 Kobold Sniper
XP 200
HP 12
コボルド(4) CR1/4 Kobolds
XP 各100
HP 各5
偵察隊(CR5) Scouting Party
コボルドが新しいトンネルを見つける(か城の地下牢を掘り起こす)と、彼らは偵察隊を送ってその安定性を試す。爆弾魔一組が爆弾を仕掛け、呪文の使い手か狂信者が低階級のコボルドに爆発させる。
コボルドの爆弾魔(2) CR1 Kobold Bombers
XP 各400
HP 各12
コボルドの角鱗術者 CR1/2 Kobold Scalecaster
XP 200
HP 7
コボルド(6) CR1/4 Kobolds
XP 各100
HP 各5
コボルドの防衛隊(CR11) Kobold Defenders
コボルドは奴隷と罠を戦わせることを好む。敵が部族の巣の中央に突入すると、族長でさえも卵を守って次世代のコボルドを生き残らせようとする。その間に他のコボルドは自分達がその前で激しく戦っていることに気付く。
コボルドの戦闘の達人 CR6 Kobold Battle Master
XP 2,400
HP 57
コボルドの剣戟兵(2) CR3 Kobold Blades
XP 各800
HP 各30
コボルドの首領 CR8 Kobold Chieftain
XP 4,800
HP 72
コボルドの邪慧術者 CR5 Kobold Guilecaster
XP 1,600
HP 35
コボルドの悪魔の対話者 CR7 Kobold Devilspeaker
XP 3,200
HP 47
コボルドの狙撃兵(4) CR1/2 Kobold Snipers
XP 各200
HP 各12
最終更新:2021年07月15日 00:01