この悪臭を放ち歩きまわる愚かな存在、野蛮な邪悪――オーガとの遭遇に準備している冒険者はほとんどいない。最初にオーガを印象づけるのは圧倒するほどの大きさだ。オーガの身長は9~10フィートで、ほとんどの
人型生物を見下ろすほど。その恐ろしく太い腕と足は強力だが不格好な筋肉で膨らんでいる。
オーガは巨人の中では最も数が多く愚かだ。近親交配と混血が何世代も繰り返される中で巨人種のまがい物となってしまった。それゆえ、他の巨人種はオーガを忌み嫌い、この脆弱ないとこを嘲りの対象とする。しかし視野が狭い家族と反社会的な性向を備えたオーガは、そういった意見をほとんど勘案しない。オーガの氏族が他のクリーチャーとして単体の巨人を獲物とすることも有り得る話だ。
オーガは他の種族よりも圧倒的に高い頻度で肉体異常や奇形を持つことが多い、捻くれた獣だ。その理由は、彼らが家族の絆を強める手段として近親交配を行う慣習を持つことにある。その結果生じた異常はオーガに馬鹿にされることはない。そういった弱みは、彼らが信仰する闇の神の印と見なされる。まさにその迷信深さが、オーガを嫌がられる獣じみたクリーチャーとしている。機会があれば、彼らは全力を尽くし、最も魅力的な犠牲者を不具にして拷問する。
最も数の多い巨人であることに加え、オーガは最も多様な地域に住む巨人でもある。彼らはほとんどどのような地域にもいる。極地には、色白の肌をした毛むくじゃらの獣が歩きまわり、森林、沼地、開けた平原には無数の氏族が住んでいる。
通常、オーガは6~12体の大人と少年を含む家族集団を形成する。“首領”と呼ばれる強力で絶対的な家長(男女どちらもありえる)によって率いられている。より大きな家族が存在することも知られているが、オーガは破壊傾向が強すぎるため、12人より多くの氏族が存在する場所はほとんどない。そういった集団は飢えや内乱のためにばらばらになる事が多い。オーガ氏族における首領の権力は絶対的で、唯一の法は首領の命令である。気に入られたものは最高級の食事や寝床を得られるが、興味を失われれば飢えることとなり、暴力や嫌がらせの対象となる。その結果として、オーガの氏族に強い絆が結ばれていることはほとんどない。
オーガの家族にとって、食料と生き残ることはいずれも継続的な問題である。彼らの強大な本能は生き残るために大量の食事を必要とする。しかし彼らは、農業や畜産といったつまらない仕事をこなす忍耐力はほとんど持っていない。そのため彼らは略奪や強奪、殺戮によって食料庫を満たす。オーガは殺戮に完全に頼りきっているわけではない。狩人や罠師として活動するものもいる。景気が悪い時は、オーガは同族食いもためらわない。病人や肉体の弱いものは長い飢饉を生き残ることはできない。競争相手がそれに気づくと、鍋を満たし反対するものを消すために密かに殺してしまう。健康で立場のいい家族の一員でさえ、長期間に渡り首領が飢えると夕食の材料となってしまう。
オーガの狩猟方法はクリーチャーを走らせて疲れさせるか、獲物を包囲して獲物を中央に追いやり殺すかのいずれかである。オーガの小さな狩猟団は鹿の群れを何日も追い回し、はぐれたものを選んで将来の食料として捕らえておく。オーガは人間や知性のある獲物を狩るために、様々な技術を用いる。いつもおこなう肉の解体よりも、オーガは実際の狩りに喜びを感じる。彼らは獲物に恐怖と絶望を与えることに喜びを見出す。その狩りの多くが驚くほど無駄に行われているというのは、獲物にとっては不幸な話だ。オーガは純粋な拷問もことさら楽しむ。しかし
人型生物の肉体が持つ限界をほとんど理解していないし、彼らには忍耐力が乏しいため、その技はさほどのものではない。不器用で暴力的な拷問は、オーガから考えると通常あまりにもあっさりと終わってしまう――しかし食事がすぐに訪れるため、ほとんどのオーガは後悔などしない。
オーガは自分より小さいクリーチャーを獲物とみなし、戦って勝てないと感じたり交渉によってより大きな報酬が得られると確信できた場合にのみ、彼らを自分の手の届くところに滞在させる。冒険者は約束と秘密の財宝でオーガを騙して逃げ出したという物語を語る。幸運にもオーガと提携を結んだ大胆な人間もわずかながら存在する。しかし最終的には、策謀家になろうとしたもののほとんどは、仲間意識や将来の報酬をオーガの食欲が超えてしまうことに気づく。
最も愚かなオーガの家族でさえ、人口の多い人間の居住区の近くにいるときには警戒心を抱く。脅威にさらされると人間が手を組むことをオーガは知っており、氏族のほとんどは社会の縁に存在するものを獲物とし、小さな村や武装の貧弱な隊商、孤立した農場を襲うことに力を傾ける。エルフは森に入ろうとするオーガを殺してしまうので、オーガはエルフの国も避けることが多い。地下に住むドワーフは居住地域から離れており、オーガはさほど興味を持たない。オーガはノームやハーフリングといった小さい
人型生物を人に似たクリーチャーの中でも最高の美味と考えており、しばしば魅了されたようにこの小さな獲物を追い求める。こういった小さなクリーチャーが自分たちよりずっと頭がいいなどとは考えもしない。ハーフリングとノームがこの大きく愚かな巨人を知恵で打ち倒す物語は数多く存在する。
オーガが過去に大軍勢に組み入れられたことはあるが、それは通常他のクリーチャーが食事と敵を傷つける最前線に立たせてくれるという約束で徴募した時のみだ。強力な巨人(あるいは人間である場合さえある)の将軍の指揮下で、優れた装備を身につけたオーガは破壊力を伴う軍勢を形作る。筋力と闇を恐れぬ性向により、オーガは優れた突撃隊となる。また、指揮官は、建造物と住民に最小限しか傷つけることなく都市を手にしようとした場合、この愚かで衝動的な巨人をその地に送るべきではないとすぐに気づく。
オーガの完全なデータは Bestiary の該当する項目に掲載されている。
オーガは愚かで暴力的な性格と、その忌まわしい風習で知られている。その才能は発明や調査には向かないが、背徳、力、生存に向けられている。それを表すように、本項で示される新しいオーガの選択肢は、この種族の祖先から受け継いだもの、奇妙な突然変異、新しい環境に慣れる能力を強化するものである。
混血によるものにせよ、魔法や錬金術の実験によるものにせよ、奇妙な環境によるものにせよ、オーガは他の種族よりもはるかに突然変異しやすい。オーガは他のほとんどの種を徹底的に殺して滅ぼすことで生き残る。以下に示すのは氏族のオーガに見られる変異の一例である。
シックン(分厚い)・テンプレートを持つオーガは巨大で、馬鹿でかい頭と鋭牙を持つ。
クイック・ルール:AC、遠隔攻撃ロール、イニシアチブ判定、【敏捷力】基準の技能に-1のペナルティ;“噛みつき”攻撃(1d8)を得る。
再構築ルール:能力値 -2【敏捷力】;攻撃 “噛みつき”攻撃を得る(1d8)。
シャグラ・テンプレートを持つオーガは長く密集した毛皮に覆われており、発育の悪い脚と強大な腕を備えている。その姿はエイプ(猿)に似ている。彼らは四つん這いで移動し、巨大な拳で敵を打ち砕く。
クイック・ルール:すべての攻撃ロール、ダメージ・ロール、【筋力】判定に+2;2回の“
叩きつけ”攻撃(1d6)を得る;モンスター特殊能力の“
つかみ”と“
締めつけ”を得る。
再構築ルール:
能力値 +4【筋力】;
攻撃 2回の“
叩きつけ”攻撃(1d6、“
つかみ”、“
締めつけ”)を得る;
特殊能力 “
つかみ”、“
締めつけ”。
この背が高く骨太のオーガは、分厚く樹皮のような肌を保ち、体のあらゆるところに刺が生えている。その指先には鋭くイバラのような爪が生えている。
クイック・ルール:ACに+2、HDごとに-1HP、頑健セーヴと【耐久力】判定に-1;2回の“爪”攻撃(1d6)を得る;森林での
〈隠密〉判定に+4の種族ボーナス。
再構築ルール:
能力値 -2【耐久力】、+2外皮ボーナス;
攻撃 2回の“爪”攻撃(1d6)を得る;
特殊 森林での
〈隠密〉判定に+4の種族ボーナス。
オーガは時々、他のジャイアントとの子を生む。混血の結果生まれるのがジャイアントキン(巨人の子)・オーガである。彼らはこのオーガでない親からいくつか能力を授かる。ジャイアントが多く住む地域の近くに住むオーガ氏族では混血はありふれたことであり、ジャイアントキンだけで構成されたオーガ氏族が存在することもある。
オーガより強大なジャイアントの血を交わらせたジャイアントキン・オーガは通常のオーガよりも大きく強力な存在だ。彼らはジャイアントの祖先から能力を得る。
再構築ルール:
ヒット・ポイント ヒット・ポイントに+10;
セーヴィング・スロー すべてのセーヴィング・スローに+1の種族ボーナス;
能力値 【筋力】+4、【耐久力】+4;
特殊攻撃 岩投げ(1d6、90フィート)、
特殊 下表を参照。
混血 |
特殊能力 |
ストーンブラッド(ストーン・ジャイアントとの混血) |
岩つかみ、岩投げ(1d8、120フィート) |
ヒルブラッド(ヒル・ジャイアントとの混血) |
外皮ボーナスが2増加する |
ファイアーブラッド(ファイアー・ジャイアントとの混血) |
[火炎]に対する抵抗10 |
フロストブラッド(フロスト・ジャイアントとの混血) |
[氷雪]に対する抵抗10 |
オーガは以下の特技を使用することができる。
君の肉体腐敗は肺にまで至り、悪臭を放つ液体で満たされている。
前提条件:【耐】15、
《腐敗した肉体》、6HD、オーガ。
利益:君はひどい臭いのする、痰と昔の食事の残りが混じった湿り気のある気体を30フィート円錐形に吐き出すことができる。この範囲にいるクリーチャーは頑健セーヴ(DC=10+ヒット・ダイスの半分+【耐久力】修正値)を行わねばならず、失敗すると1d6分の間
吐き気がする状態となる。影響を受けたクリーチャーは全ラウンド・アクションとして新鮮な空気を吸い、口の中に残った汚物を取り除くことで、この効果を終了させるために再度セーヴを試みることができる。君はこのブレス攻撃を1日に2回と、6を超える6HDごとに追加で1回使用することができる。
君は自分の内側で燃える怒りをつなぎ、力を燃料とすることができる。
前提条件:【筋】21、オーガ。
利益:
激怒パワーを1つ選択する。1日1回、フリー・アクションとして、君は怒りの興奮に入り、1分の間この
激怒パワーの効果を得る。その
激怒パワーが通常であれば使用された時に
バーバリアンの
激怒を終了させる場合、この効果は使用された後に終了し、君は即座に
疲労状態となる。それ以外の場合、この能力の持続時間が終了しても
疲労状態にはならない。
激怒パワーの効果を決定するための有効バーバリアン・レベルは、君の合計ヒット・ダイス-3に等しい。この特技は
バーバリアンの
激怒が通常与える利益とペナルティを与えることはない。
特殊:君はこの特技を複数回修得できる。修得するたびに、別の
激怒パワーを1つ選択し、この特技の1日の使用回数を追加で1回得る。君がこの特技を起動するたび、この特技で得られた
激怒パワーをいくつでも(全てでもよい)使用することができる。
君は筋肉の発達した分厚い腕を持つ。これを用いて君は強力な一撃を見舞い、捕らえた小さなクリーチャーの命を握りつぶすことができる。
前提条件:【筋】25、
《組みつき強化》、
《素手打撃強化》、オーガ、大型以上のサイズ。
利益:自分よりサイズの小さいクリーチャーに組みついている間、君の素手打撃によるダメージは1サイズ段階だけ増加する。君は
締めつけモンスター特殊能力を得る。
締めつけは、自分のサイズに等しい叩きつけダメージか素手打撃によるダメージ(いずれか大きい方)に等しいダメージを与える。
どんなに多くの食事でさえもあっという間に飲み込み、別の仕事に取り掛かれるオーガもいる。
前提条件:
《組みつき強化》および
《素手打撃強化》の両方または“
つかみ”の能力、オーガ、大型以上のサイズ。
利益:自分より2サイズ段階以上小さいクリーチャーに組みついた状態で自分のターンを開始したなら、君は移動アクションとして組みついているクリーチャーを口の中に入れ、(敵を押さえつける場合と同様に)再度組みつき戦技判定を試みることができる。この判定に成功すると、君は
飲み込み特殊能力を持つかのように敵を飲み込む。
独自の発育不全の脳を備えた、退化した寄生する頭の付いた状態で君は生まれる。その頭はほとんど君の肉の中に埋もれていて歪んだ顔しか見えないかもしれないし、首か肩か背中か腰かから伸びている首から生えているかもしれない。
前提条件:オーガ。
利益:君が有害な効果に対して意志セーヴを試みる際、25%の確率でその効果は代わりに奇形の頭を目標とする。その場合、君はセーヴィング・スローに成功したかのように扱い、1d4ラウンドかその効果時間(いずれか長い方)の間、君は
不調状態となる。
特殊:君はこの特技を2回修得することができる。2回修得すると、有害な効果に対する意志セーヴを要する効果が君ではなく奇形の頭を目標とする可能性が50%に増加する。これにより別の奇形の頭を得られるわけではない。
君は病によりその肉体を腐らせた。四肢は奇形となりあるいは萎縮して、悪臭を放ち壊死した。しかし君は治療を拒んだかそれを切り落とした。
前提条件:【耐】15、6HD、オーガ。
利益:君は
悪臭特殊能力(DC 10+HDの半分+君の【耐久力】修正値)を得る。
君は夜にまぎれて人を狩り、静かに殺戮することに卓越している。
前提条件:
《技能熟練:隠密》、
暗視、ハーフオーガまたはオーガ、大型以上のサイズ。
利益:薄明かりや自然の暗闇の範囲にいる間、君は
〈隠密〉判定にサイズ・ペナルティを受けず、
立ちすくみ状態の敵に対する攻撃ロールに+2のボーナスを得る。
君はクリティカル・ヒットを正確に刻み、破壊的なダメージを与えることができる。
前提条件:【筋】19、オーガ、急所攻撃+2d6。
利益:君が
《渾身の一打》特技を用いた攻撃をクリーチャーに命中させるか敵にクリティカル・ヒットを確定させると、その攻撃のダメージに急所攻撃のダメージを加える。この特技は既に急所攻撃によるダメージを与えられる攻撃にはなんの効果ももたらさない。
オーガの策士 Ogre Schemers
オーガは力よりも頭脳に価値を置くものを見下す。しかし賢いオーガは権力にその生き方を見出す。
防御
AC 19、接触7、立ちすくみ19(+6外皮、-1サイズ、-2【敏】、+6鎧)
HP 51(6d8+24)
頑健 +11、反応 -1、意志 +7
攻撃
移動速度 30フィート
近接 高品質のグレートソード=+11(3d6+10/19~20)
遠隔 ジャヴェリン=+1(1d8+7)
接敵面 10フィート;
間合い 10フィート
特殊攻撃 負のエネルギー放出1回/日(DC9、1d6)
領域の擬似呪文能力 (術者レベル2;精神集中+3)
4回/日―狂気の幻影(+/-1)、筋力招来(+1)
準備済みのクレリック呪文 (術者レベル2;精神集中+3)
一般データ
【筋】25、
【敏】6、
【耐】19、
【知】8、
【判】12、
【魅】7
基本攻撃 +4;
CMB +12;
CMD 20
特技 《強打》、
《戦闘発動》、
《鋼の意志》
技能 〈呪文学〉+4、
〈知覚〉+7
言語 巨人語
戦闘用装備 ポーション・オヴ・キュア・ライト・ウーンズ、
ポーション・オヴ・インヴィジビリティ、
スクロール・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズ、錬金術師の火(2);
その他の装備 高品質のブレストプレート、ジャヴェリン(3)、高品質のグレートソード、
アミュレット・オヴ・ナチュラル・アーマー+1、邪印、157GP
防御
AC 19、接触10、立ちすくみ18(+5外皮、-1サイズ、+1【敏】、+4鎧)
HP 52(7d8+21)
頑健 +8、
反応 +5、
意志 +2
防御能力 身かわし、
罠感知+1
攻撃
移動速度 40フィート
近接 高品質のグレートクラブ=+12(2d8+10)
遠隔 ジャヴェリン=+5(1d8+7)
接敵面 10フィート;
間合い 10フィート
特殊攻撃 急所攻撃+2d6
一般データ
オーガの乱暴者 Ogre Bruisers
暴力はオーガの生きる術である。そのほとんどがほんの僅かでもルールを破った者にさえ責め苦を負わせてきた氏族の首領から苦痛を与える最良の方法を学んでいる。
防御
AC 17、接触8、立ちすくみ17(+5外皮、-2激怒、-1サイズ、+1反発、+4鎧)
HP 88(7HD;4d8+3d12+45)
頑健 +14、
反応 +3、
意志 +8
防御能力 直感回避、
罠感知+1
攻撃
移動速度 50フィート
近接 +1グレートアックス=+15/+10(3d6+14/×3)
遠隔 ジャヴェリン=+5/+0(1d8+9)
接敵面 10フィート;
間合い 10フィート
特殊攻撃 激怒(12ラウンド/日)、
激怒パワー(鋭敏嗅覚)
戦術
基本データ 激怒していない場合、オーガのごろつきのデータは以下のとおり。
AC 19、接触10、立ちすくみ19;
HP 74;
頑健 +12、
意志 +6;
近接 +1グレートアックス=+13/+8(3d6+11/×3);
【筋】25、
【耐】 19;
CMB +14、
CMD 25;
技能 〈登攀〉+10。
一般データ
防御
AC 21、接触7、立ちすくみ21(+5外皮、-1サイズ、-2【敏】、+9鎧)
HP 76(8HD;4d8+4d10+36)
頑健 +12、
反応 +0、
意志 +5([恐怖]に対して+1)
防御能力 武勇+1
攻撃
移動速度 30フィート
近接 高品質のグレートソード=+16/+11(3d6+14/19~20)またはグレートクラブ=+14/+9(2d8+12)
遠隔 ジャヴェリン=+4/-1(1d8+8)
接敵面 10フィート;間合い 10フィート
戦術
戦闘中 オーガの狩猟は弱そうな見た目の敵に近づき、封じ込めるためにその広い間合いを用いる(必要ならば
《踏み込み》も用いる)。
一般データ
オーガの大喰らい Ogre Devourers
美味しい
人型生物のごちそうの捕獲が専門であるオーガは、氏族の中でも人気がある。
防御
AC 21、接触11、立ちすくみ20(+5外皮、-1サイズ、+1反発、+1【敏】、+5鎧)
HP 86(9HD;4d8+5d10+41)
頑健 +13、
反応 +4、
意志 +6([恐怖]に対して+1)
防御能力 武勇+1
攻撃
移動速度 40フィート
近接 +1オーガ・フック=+17/+12(2d8+14/×3、加えて“足払い”)または素手打撃=+16/+11(1d4+12)
遠隔 ジャヴェリン=+8/+3(1d8+7)
接敵面 10フィート;
間合い 10フィート
特殊攻撃 武器修練(ポールアーム+1)
一般データ
防御
AC 20、接触10、立ちすくみ18(+5外皮、-2激怒、-1サイズ、+1反発、+2【敏】、+5鎧)
HP 155(12HD;4d8+8d12+80)
頑健 +16、
反応 +6、
意志 +9;魔法に対して+4
防御能力 直感回避強化、
罠感知+2;
DR 1/―
攻撃
移動速度 50フィート
近接 +1グレートアックス=+21/+16/+11(3d6+16/×3)、噛みつき=+15(1d8+15、加えて“獣の憤怒”)または素手打撃=+20/+15/+10(1d4+15)
接敵面 10フィート;
間合い 10フィート
特殊攻撃 激怒(21ラウンド/日)、
激怒パワー(獣の憤怒、鋭敏嗅覚、筋力招来+8、呪い避け+4)
戦術
基本データ 激怒していない場合、オーガの暴食家のデータは以下のとおり。
AC 22、接触12、立ちすくみ20;
HP 131;
頑健 +14、
意志 +7;
近接 +1グレートアックス=+19/+14/+9(3d6+13/×3)、噛みつき=+13(1d8+12加えて“獣の憤怒”)または素手打撃=+18/+13/+8(1d4+12);
【筋】26、
【耐】 17;
CMB +20、
CMD 33。
一般データ
オーガの人狩りとオーガの暴食家はその素晴らしい組みつき技術と面白い話、美味しい子供のジャム、美味しい人間を捕まえる技術のおかげで、全ての焚き火で歓迎される。彼らはやってきて最初に食事と愛人を選ばせるよう要求する。
オーガの狩人 Ogre Hunter
獲物が我慢できる限り、オーガの狩人は獲物を追跡し、忍び寄り、恐れさせ、拷問することを好む。
防御
AC 22、接触11、立ちすくみ21(+5外皮、-1サイズ、+1反発、+1【敏】、+6鎧)
HP 81(10HD;4d8+6d10+30)
頑健 +13、反応 +10、意志 +6
攻撃
移動速度 30フィート
近接 高品質のグレートソード=+18/+13(3d6+12/19~20)
遠隔 高品質のコンポジット・ショートボウ=+10/+5(1d8+8/×3)
接敵面 10フィート;間合い 10フィート
特殊攻撃 戦闘スタイル(“両手武器”)、得意な敵(動物+2、人間+4)
戦術
戦闘中 オーガの狩人は
ライノ・ハイドの突撃へのボーナスを用いるために、突撃で近づくことを好む。戦闘で有利になると、獲物を生きたまま捕えるために非致傷ダメージを用いる。生きた獲物は自分と一族をより楽しませてくれるからだ。
ウルフの動物の相棒を、自分を煩わせる呪文の使い手に向かわせる。殺されそうだと感じたら、オーガの狩人は容赦なく敵を切り刻み、まず人間を殺すことに集中する。
一般データ
防御
AC 17、接触13、立ちすくみ14(+3【敏】、+4外皮)
HP 19(3d8+6)
頑健 +5、反応 +6、意志 +2
防御能力 身かわし
攻撃
移動速度 50フィート
近接 噛みつき=+5(1d6+3、加えて“
足払い”)
一般データ
【筋】14、
【敏】16、
【耐】15、
【知】2、
【判】12、
【魅】6
基本攻撃 +2;
CMB +3;
CMD 16(対足払い20)
特技 《技能熟練:知覚》、
《武器熟練:噛みつき》
技能 〈生存〉+3、
〈知覚〉+8
その他の特殊能力 芸(「攻撃しろ」、「来い」、「守れ」、「取ってこい」、「番をしろ」、「後に続け」、「待て」、「追跡しろ」)
人型生物の獲物を捕える不純なオーガの狩人が行う一般的なやり方は、獲物の頭、足、脚全体を切り取り、その傷を焼いて、オーガと飢えた
ウルフの動物の相棒が切り離された肉体の一部を食べる姿を無理やり見させるというものだ。獲物の四肢を全て失うと、おもちゃのように蹴られて最後には串に刺されて焼かれてしまう。
オーガの破壊者は混沌にして悪の力に選ばれ、世界中を歩きまわる。その中で、美しく、平和で、純粋なものをなんでも壊し、不具にし、喰らい、拷問にかけて殺すという邪悪な試練を行う。
オーガの破壊者 CR10 Ogre Destroyer
防御
AC 24、接触10、立ちすくみ24(+5外皮、-1サイズ、+1反発、+9鎧)
HP 107(11HD;4d8+7d10+51)
頑健 +16、反応 +6、意志 +10
完全耐性 病気
攻撃
移動速度 30フィート
近接 +1グレートソード=+18/+13(3d6+11/17~20)
遠隔 ジャヴェリン=+9/+4(1d8+7)
接敵面 10フィート;
間合い 10フィート
特殊攻撃 善を討つ一撃3回/日(+2攻撃およびAC、+7ダメージ)、
負のエネルギー放出(DC15、4d6)
アンティパラディンの擬似呪文能力 (術者レベル7;精神集中+9)
準備済みのアンティパラディン呪文 (術者レベル4;精神集中+6)
一般データ
防御
AC 16、接触9、立ちすくみ16(+7外皮、-1サイズ)
DR 5/善;
抵抗 [氷雪]10、[火炎]10;
呪文抵抗 10
HP 42(5d8+20)
頑健 +10、
反応 +4、
意志 +2
攻撃
移動速度 40フィート
近接 突き刺し=+8(2d6+9)
接敵面 10フィート;
間合い 5フィート
特殊攻撃 強力突撃(突き刺し、4d6+12)、即行アクションでの善を討つ一撃1回/日(+0攻撃、+5ダメージ)
一般データ
オーガの破壊者は不浄で嫌悪感を抱かせる存在で、その心中は怒りに満ちている。その殺意と憎しみのこもった激情から安全でいられるものはいない。オーガの破壊者は気まぐれな行為すべてに熱中し、邪悪な守護者から与えられた力を使って大いに楽しむ。そして、文明的な住人全てを完全になくすために生きる。人々が“
アンティパラディン”という言葉を聞いて思い浮かべるものを、オーガの破壊者は体現している。
大きな権力を集めるほど長く生きられるオーガはほとんどいない――このような権力は、強大なオーガの王あるいは女王に率いられる軍隊を、見るも恐ろしい軍勢に変える。
オーガの王 CR13 Ogre King
防御
AC 28、接触10、立ちすくみ28(+6外皮、-1サイズ、+1反発、+12鎧)
HP 180(16d8+108)
頑健 +14、
反応 +8、
意志 +11
DR 10/アダマンティン(120HP);
完全耐性 疲労状態
攻撃
移動速度 30フィート
近接 +1ファルシオン=+22/+17/+12(2d6+12/15~20)
接敵面 10フィート;間合い 10フィート
修得オラクル呪文 (術者レベル12;精神集中+15)
戦術
一般データ
この硬い皮を持つクリーチャーは痩せたオーガのような姿をしているが、四つん這いで歩く。その爪、歯、尾、歩き方のために、このクリーチャーは退化した獣のように見える。
トログル CR4 Troggle
防御
AC 15、接触10、立ちすくみ14(+5外皮、-1サイズ、+1【敏】)
HP 32(5d8+10);
再生5([強酸]または[火炎])
頑健 +6、
反応 +2、
意志 +3
攻撃
移動速度 40フィート
近接 噛みつき=+7(1d6+5、加えて“
足払い”)、爪(×2)=+7(1d4+5)
接敵面 10フィート;
間合い 10フィート
一般データ
生態
出現環境 寒冷/丘陵および山岳
編成 単体、2体、または徒党(3~4)
宝物 半分
特殊能力
オーガの血(変則)/Ogre Blood トログルは種族に関する効果を決定する際、オーガとして扱われる。
この闇に慣れたクリーチャーは
トロルとオーガの間に生まれた混血児で、互いの最悪の要素を組み合わせた存在だ。彼らは通常動物のように振る舞い四つん這いで移動する。しかし後ろ足で立ち上がり、するどいツメと危険な噛みつきで攻撃することができる。ペットとして飼うオーガもおり、極端に愚かではあるが面白い同族として扱われる。
トロルは通常、視界に入ったトログルを殺し、トログルのいるオーガ氏族は全て一掃しようと徒党を組むことで知られている。
このトログルは汚れたスタデッド・レザー・アーマーと犬の首輪をつけて、強力なボウを背負っている。
トログルの襲撃者 CR6 Troggle Raider
防御
AC 21、接触12、立ちすくみ18(+5外皮、-1サイズ、+3【敏】、+4鎧)
HP 54(7HD;5d8+2d10+21);
再生5([強酸]または[火炎])
頑健 +10、
反応 +7、
意志 +3
攻撃
移動速度 45フィート
近接 噛みつき=+11(1d6+7、加えて“
足払い”)、爪(×2)=+12(1d4+7)
遠隔 コンポジット・ショートボウ=+7(1d8+7/×3)
接敵面 10フィート;
間合い 10フィート
特殊攻撃 戦闘スタイル(“肉体武器”)、得意な敵(人間+2)
一般データ
狩りと追跡の生得の技術を誇示するトログルもいる。その主であるオーガは鍋に入れる人間を見つけて殺す、素早く危険なペットとするために、その才能を用いて優位に立つ。
オーガは多産で、食料や気晴らし、しばらく住める場所のどれかがある場所ならどこでも見ることができる――近くにいる種族にとっては甚だ面倒なことだ。
暗黒の祝祭(CR7) Dark Celebration
この遭遇は女神官と小さな崇拝者集団で構成されている。彼らは巡礼のために移動しているのかもしれないし、幻視に従うオーガのクレリックに率いられた小さな家族集団なのかもしれない。
オーガの女神官 CR4 Ogre Priestess
XP 1,200
HP 51(154ページ)
オーガ(3) CR3 Ogres
XP 各800
HP 各30
狩猟隊(CR10) Hunting Party
この野蛮で効率的な一団は、動物と二本足の獲物の両方に忍び寄り、殺す。冒険者が出会う場合、彼らは大きな獲物の動物を追いかけているか、人間を捕らえるために小さな村を標的としているか、防護の貧弱な隊商をバラバラにしようとしているといったあたりがありえそうな話だ。
オーガの狩人 CR9 Ogre Hunter
XP 6,400
HP 81
トログルの襲撃者 CR6 Troggle Raider
XP 2,400
HP 54
ウルフの動物の相棒 CR― Wolf Companion
XP ―
HP 19
村落捕食団(CR11) Village Eaters
余裕がなくなってくると、複数のオーガ氏族が村――あるいは小さな村でさえ――を完全に破壊しようと集結する。村人や家畜はこの即興の軍勢の食料庫を満たし、腐った後に内部分裂が起きることもしばしばだ。
オーガの首領 CR7 Ogre Boss
XP 3,200
HP 76
オーガの人狩り CR8 Ogre Mancatcher
XP 4,800
HP 86
オーガ(6) CR3 Ogres
XP 各800
HP 各30
残虐賊(CR13) Savage Gang
このオーガの群れは食料のためだけではなく、純粋な破壊の快楽を味わうために殺戮する。
XP ―
HP 42
オーガの破壊者 CR10 Ogre Destroyer
XP 9,600
HP 107
オーガの人狩り(3) CR8 Ogre Mancatchers
XP 各4,800
HP 各86
最終更新:2020年06月10日 21:33