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グレート・オールド・ワン:ボクルグ Great Old One, Bokrug

この大きな爬虫類の怪物は触手の顎鬚と針のような先端の尾のある水棲のリザードである。

ボクルグ 脅威度27 Bokrug

経験点3,276,800
CN/大型サイズの魔獣グレート・オールド・ワン混沌水棲他次元界
イニシアチブ +22; 感覚 暗視60フィート、擬似視覚120フィート、夜目〈知覚〉+43
オーラ 名状しがたき存在(300フィート、DC33)、有毒ブレス(30フィート、DC41)
防御
AC 45、接触27、立ちすくみ37(+18外皮、-1サイズ、+10洞察、+8【敏】)
hp 645(30d10+480);高速治癒20
頑健 +33、反応 +25、意志 +22
防御能力 狂気(DC41)、トゲ、不死; DR 15/エピックおよび秩序; 完全耐性 [冷気]、[精神作用]効果、生命力吸収、石化、[即死]効果、毒、能力値吸収、能力値ダメージ、病気、麻痺、老化; 抵抗 [酸]30、[火]30; SR 38
攻撃
移動速度 50フィート、水泳120フィート、エア・ウォーク
近接 噛みつき=+44(4d8+22/19~20)、爪(×2)=+44(2d8+22/19~20)、針=+44(3d6+22/19~20、加えて“毒”)、触手髭 =+39(4d6+22、加えて“つかみ”)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
特殊攻撃 強力打撃(噛みつき、かぎ爪、針、触手髭)、締めつけ(4d6+22)、神話パワー(10回/日、活性+1d12)、毒、毒化クリティカル、報復夢
擬似呪文能力 (術者レベル27;精神集中+35)
一般データ
【筋】40、【敏】27、【耐】42、【知】22、【判】30、【魅】27
基本攻撃 +30; CMB +46(+50突き飛ばし、組みつき、または蹴散らし); CMD 74(対突き飛ばし、または蹴散らし76、対足払い78)
特技 《イニシアチブ強化》《擬似呪文能力高速化:フィーブルマインド《強打》《クリティカル強化:噛みつき》《クリティカル強化:爪》《クリティカル強化:針》《クリティカル熟練》《蹴散らし強化》《出血化クリティカル》《上級蹴散らし》《上級突き飛ばし》《突き飛ばし強化》《鋼の意志》《鋼の意志強化》《迎え討ち》
技能 〈隠密〉+37、〈呪文学〉+36、〈水泳〉+56、〈知覚〉+43、〈知識:自然、宗教、神秘学、歴史〉+36
言語 アクロ語、水界語、竜語;テレパシー100フィート
その他の特殊能力 異次元的洞察、水陸両生
生態
出現環境 気候問わず/水
編成 単体(固有の存在)
宝物 ×3
特殊能力
 毒化クリティカル(超常)/Critical Poisoning ボクルグが針でクリティカル・ヒットを与えたら、3服の毒を敵に注入する(これはセーヴDCを4増加させる)。通常であれば完全耐性を持っている敵はこの方法によるボクルグの毒から影響を受けるが、1服の毒だけ注入されたかのようにこの毒化を扱う。
 不死(変則)/Immortality ボクルグが殺されると、彼の体は即座にのたうち始め1d4ラウンドの間そうし続ける。この間に彼は間合い内のランダムな目標へ1回の針攻撃を行う。終わると、体は静かになり始め、水に溶け蒸発していく。ボクルグはその後すぐさま夢の次元の彼の領域へ戻り休息し、複雑な儀式を通じて起こされない限り、何百年もの間昏睡状態でいる。
 ボクルグの体を破壊するような効果(ディスインテグレイトなど)は、上記したように単に彼の残骸を水にして蒸発させるだけであるが、このような方法では、超常的な蒸発の前の鞭と針を防ぐ。
 毒(変則)/Poison 針・致傷型; セーヴ 頑健・DC41; 頻度 1回/ラウンド(6ラウンド間); 効果 2d4【判断力】ダメージ; 治癒 3回連続のセーヴ成功。【判断力】値に等しい【判断力】ダメージを受けているクリーチャーは自動的にランダムに狂気の影響を得る(Pathfinder RPG GameMastery Guide 250)。このセーヴDCは【耐久力】に基づいている。
 トゲ(変則)/Spines ボクルグに対して近接攻撃をするクリーチャーはDC33の反応セーヴに成功するかグレート・オールド・ワンを覆っている多数の素早く反応するトゲに打たれなければならなず、2d6+15ポイントのダメージを受ける。間合い武器を用いることは攻撃者をこのような危険にさらさない。セーヴDCは【敏捷力】に基づいている。
 有毒ブレス(超常)/Toxic Breath ボクルグのブレスは有毒である。このグレート・オールド・ワンは水上にいるときは、一時的な発狂と幻覚を引き起こす見えない毒ガスの半径30フィートの雲に覆われている。このオーラの範囲内でターンを開始するクリーチャーはDC41の意志セーヴに成功するか1ラウンドの間混乱状態とならなければならない。呼吸を止めているか呼吸の必要がないクリーチャーはこのセーヴィング・スローに対して+4のボーナスを得る。これは[精神作用]、毒効果である。セーヴDCは【耐久力】に基づいている。
 名状しがたき存在(超常)/Unspeakable Presence ボクルグの名状しがたき存在に対するDC33の意志セーヴに失敗することは、犠牲者に絶望と運命に圧倒されることを引き起こさせる――効果の範囲内に残り続ける限り全ての攻撃ロール、セーヴィング・スロー、能力値判定、技能判定、武器のダメージ・ロールに-4のペナルティを受ける。セーヴDCは【魅力】に基づいている。
 報復夢(超常)/Vengeful Dreams これまでにボクルグにダメージを与えたか彼のクレリックの一人を殺害したクリーチャーは、クリーチャーとボクルグの距離、次元界の境界の向こうでさえも関係なくこのグレート・オールド・ワンの報復に燃えた夢の目標となる。目標に対して報復夢を使用するために、ボクルグはナイトメアの擬似呪文能力で目標に影響を与えることに成功しなければならない;目標は常にボクルグと親密で、ボクルグは犠牲者の体の一部を持っているように常に扱われ、ナイトメアに対するセーヴィング・スローに-15のペナルティを受ける。犠牲者がナイトメアに対してセーヴに失敗すると、恐怖の夢は生きたまま犠牲者を食らうボクルグの幻視を展開する。犠牲者はそれから生き、意識があり、このグレート・オールド・ワンに消化されている事に気付いているままであり、ボクルグが犠牲者の終生の友、故郷、仲間、そして家族全ての遺体を破壊している事にも同様に気付く。犠牲者はナイトメアから目覚めるとき、DC33の意志セーヴに成功するか報復夢から3d6ポイントの【判断力】吸収を受けなければならない。吸収により目標の【判断力】が0になった場合、自動的にランダムに狂気の影響を得る。一度ボクルグがクリーチャーに対してこの能力を使うと、そのクリーチャーが再びボクルグにダメージを与えるか、彼のクレリックの一人を殺害するまで、再び使用することができない。これは[精神作用]効果である。セーヴDCは【魅力】に基づいている。

 「ウォーター・リザード」ボクルグは夢の次元の遠く侘しい隅、名もなき湖の周囲にある、かつては栄えたが現在は荒れ果てた不毛の土地に生息している――領地はかつて広大な人間の帝国によって支配されていたが、現在はウォーター・リザードの恐ろしい両生類の手下によって支配されている。ボクルグ自身は巨大なクリーチャーであり、のたうつ巻きひげと針が先端に付いた長い尾を持ちおおよそイグアナに似ている形状をしたモンスターである。ボクルグは超高速で近くに広げたりひっこめたりすることのできる長い棘を、彼を覆う鱗に隠している。
 ボクルグは水中深くの彼の隠れ家で眠ることに大部分の時間を費やす。この湖に注ぐ川はないし、海に流れ出てもいない。それでもこの凪いだ不気味な水は腐敗せず濁ることもないため、地下深くのどこかへつながっていることを暗示している。そうした暗い秘密の水路を通ってボクルグは夢の次元の湖と川へと通絡し、彼のプレイン・シフトの能力によって彼の思う通りの他の領土へのアクセスが可能である。

ボクルグのカルト Bokrug's Cult

 ボクルグは崇拝よりも恐れから祀られており、旅する夢想家が悪夢の中でボクルグのカルトに出くわすとき、その夢想家は起きている世界にこの恐ろしい信仰を知らずに広めるかもしれない。ボクルグの神殿は遠い湖の岸で見つかったり、大きな沼地に隠されている。人間は彼を崇拝しているが、ボガード、リザードフォーク、マーシュ・ジャイアント、その他沼地に住む種族――特に侵略軍、対立している部族、冒険者の集団といった侵略者によって苦しめられている人々――も崇拝する。
 ボクルグは混沌にして中立であるが、彼の崇拝者のほぼ全員は混沌にして中立か混沌にして悪である。稀に混沌にして善のボクルグの崇拝者もいる――これらの多くは、ボクルグを鎮め続け確実に眠り続けさせようとする妄想の異教徒または擁護者である。これらの異教徒と信仰の部外者は熱心で伝統的な崇拝者によって情け容赦なく追いつめられる。
 ボクルグのカルトは、復讐、嵐、水と関連しており、その聖印は長く蜷局を巻いた尾を持つ緑のリザードである――ボクルグ自身をイメージしている。彼の最大の神殿には彼の姿の異常に写実的な像が複数あしらわれており、カルトが保全している像を通してボクルグは彼方の住まいから周囲を見渡し、動かして生贄を得ることさえ出来る。ボクルグのクレリックは混沌、破壊、水、天候の領域と災害、大海、激怒、嵐の副領域の使用権を得る。ウォーター・リザードの好む武器はランサーである;彼の支持者はグレート・オールド・ワンの針の尾に似ているために、ランサーの刃を鍛える。
最終更新:2017年02月11日 10:47