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カイジュー:ベズラヴニス Kaiju, Bezravnis

この巨大な3つの尾のある蠍の鎧は燃えるような赤で、針は熱されて輝いている。

ベズラヴニス CR26 Bezravnis

XP 2,457,600
混沌にして中立/超巨大サイズの魔獣カイジュー
イニシアチブ +9;感覚 暗視600フィート、振動感知600フィート、夜目〈知覚〉+37
防御
AC 44、接触7、立ちすくみ39(+37外皮、-8サイズ、+5【敏】)
HP 615(30d10+450);高速治癒30
頑健 +32、反応 +24、意志 +20
防御能力 凶暴性復帰ダメージ減少 20/エピック;完全耐性 [火炎]、[恐怖]、生命力吸収、[即死]効果、能力値吸収、能力値ダメージ、病気;抵抗 [音波]30、[強酸]30、[雷撃]30、[氷雪]30、負のエネルギー 30
攻撃
移動速度 100フィート、穴掘り100フィート
近接 爪(×2)=+40(4d6+18/19~20、加えて“つかみ”)、針(×3)=+40(3d6+18/19~20、加えて2d6[火炎]および“毒”)
接敵面 50フィート;間合い 50フィート
特殊攻撃 穴掘り突撃、蜘蛛の糸(+27遠隔、DC40、30HP)、締めつけ(4d6+27)、蹂躙(2d8+27、DC43)、敵投げ、毒、熱光線
一般データ
【筋】47、【敏】20、【耐】40、【知】3、【判】26、【魅】23
基本攻撃 +30;CMB +56(+60突き飛ばし、+60組みつき);CMD 71(対突き飛ばし73、対足払い83)
特技 《イニシアチブ強化》《強打》《クリティカル強化:爪》《クリティカル強化:針》《クリティカル熟練》《渾身の一打》《渾身の一打強化》《上級渾身の一打》《上級突き飛ばし》《神速の反応》《神速の反応強化》《突き飛ばし強化》《鋼の意志》《迎え討ち》《よろめき化クリティカル》
技能 〈隠密〉+2(+32 穴掘りの時)、〈知覚〉+37、〈登攀〉+31;種族修正 +30〈隠密〉穴掘りの時、+16〈知覚〉
言語 地界語(話せない)
その他の特殊能力 巨躯無呼吸
生態
出現環境 暑熱/砂漠
編成 単体(固有の存在)
宝物 乏しい
特殊能力
穴掘り突撃(変則)/Burrowing Charge 1分間に1回、固まっていない地面、砂、泥、マグマまたは緩く詰め込まれた土や石を通して、穴掘り移動をしている間、ベズラヴニスは突撃を行うことができる。ベズラヴニスが目標に到達すると、攻撃の一部として地面から噴出する。ベズラヴニスが目標に穴掘り突撃の攻撃が命中すると、攻撃の2倍のダメージを与える。地面に立っているかベズラヴニスが占めているマスから50フィート以下の高度で飛行しているクリーチャーはこの突撃の終了時に即座にベズラヴニスの蹂躙攻撃を受ける。このマスの中の建物は蹂躙攻撃から倍のダメージを受ける(4d8+54 ポイント)――このダメージは硬度を無視する。加えて、超大型かそれより小さいクリーチャーはDC40の反応セーヴに成功するか、落盤と崩落に巻き込まれたかのように埋没しなければならない。この埋没域内はベズラヴニスの間合いの影響を受ける全てのマスまで延長する。
熱光線(超常)/Heat Beam 4ラウンドに1回、ベズラヴニスは3本の針のうち1本から激しい熱と火の光線を発射することができる。針の熱光線それぞれは、4ラウンドの再チャージ期間を独自に持つ、別々の攻撃である。カイジューは移動アクションとして針から1本の熱光線を、標準アクションとして2本の熱光線を、全ラウンド・アクションとして3本すべての熱光線を発射することができる。各々の熱光線は1,200フィートの直線の経路全てのものに20d6ポイントの[火炎]ダメージを与える(DC40の反応セーヴで半減)。ベズラヴニスが複数の熱光線を発射するならば、異なる方向にそれらを向けられる。セーヴDCは【耐久力】に基づいている。
毒(超常)/Poison 針―致傷型;セーヴ 頑健・DC40;頻度 1回/ラウンド(6ラウンド間);効果 1ラウンド間のよろめき状態に加え[火炎]に対する完全耐性抵抗を失う;治癒 3 回連続のセーヴ成功。クリーチャーがベズラヴニスの毒の効果を受けている限り、全ての種族的な[火炎]に対する抵抗と完全耐性を失う。目標がこの毒に対しての最初のセーヴィング・スローに失敗したとき、目標に稼働していた呪文または擬似呪文の効果は毒状態もしくはよろめき状態が継続する限り抑えられる。最初のセーヴィング・スローのあとに起動した、これに沿う新しい効果は、DC35の術者判定に術者が成功すると通常通り機能する;さもなければ、呪文の効果は犠牲者がよろめき状態でいる限り抑えられる。
蜘蛛の糸(変則)/Web ベズラヴニスの蜘蛛の糸は[火炎]ダメージに完全耐性がある。加えて、これらの蜘蛛の糸は半分生きていて、絡みつかれた状態のものを締め付け押し潰し続ける。この蜘蛛の糸で絡みつかれた状態のクリーチャーは、絡みつかれた状態で各ターンを開始した時点で、蜘蛛の糸から押し潰し収縮され、2d6+6ポイントの殴打ダメージを受ける。それ以外はこの能力はモンスターの共通ルールと同じように機能する。

 “足元の泥梨”としても知られるベズラヴニスは世界最大の山脈の陰にある、まばらに人が暮らしている高地の砂漠の砂の中に住んでいる。そこで、この体長130フィートの獣は数百年もの間、覚醒の周期が自身を不活性状態から起こすまで微睡み続け、目覚めたなら火と灰が噴き出す砂の中から現れる。“足元の泥梨”は広大な砂漠に接している人口の多い地域に直線的に移動し、その後大暴れを始める。典型的には“足元の泥梨”の大暴れは1つの都市に限られており、そして連続して同じ都市が襲われることは決して無い。都市の3分の2以上を破壊した後、広大な砂漠へ戻り、深く穴を掘り、新しい睡眠の時へと陥る。
 “足元の泥梨”の周期的な大暴れの理由はいまだよくわかっていないが、これらの大暴れのサイクルはクロックワークのように機能している――大暴れは273年毎に起こり、偏差はほとんどない。このカイジューの攻撃のパターンはないようで、毎回異なる都市と目標としているため、国境が隣接している都市はこの怪物の攻撃に備え最善を尽くす。国自体はお互いに対する愛情がほとんどなく、敵の都市にカイジューの進行を向けさせるために誘惑する試みは一般的である――それでもこれらの疑似餌は機能しておらず、実際のところカイジューは疑似餌を使われた国でなく疑似餌を使った国の都市を攻撃する結果で終わるように見える。他の都市ではいわゆる「泥梨の季節」の間の費用を惜しまず、カイジューの出現の兆候または砂漠を通り潜伏している蛇行の痕跡に気を付けるために砂漠へ斥候の巨大な軍を送り込み、この獣の旅の方向を推定して、目標の可能性の高い都市に警告しようとする(もしくは敵の都市に至る軌道の場合、警告を沈黙させる行動をする)。
 カイジュー学者はベズラヴニスの出現を世界の上空の他の類を見ない赤い彗星の通過に関連させた――“泥梨の星”として知られる天文学的な出来事に。彗星が世界に近づくにつれ、ベズラヴニスが現れ、彗星が空から消えるとカイジューは旋回し砂漠へ戻っていく。この相関関係が確認され多数の理論が生まれた。ベズラヴニスは世界へと“泥梨の星”から落ち、星の到来はこの獣の中にある、憤怒に駆り立てるふるさとへの当惑するような郷愁を目覚めさせるのだと信じる人もいる。このカイジューは“泥梨の星”のさらに危険な居住者に対する保護者として存在し、都市の破壊で力を誇示することでそれを為しており、ベズラヴニスは本当は宇宙の深淵に“泥梨の星”を追い返してこの世界を守っていると他の人は主張している。
 しかしベズラヴニスは起きる前に“泥梨の星”が近づくのを待つ贅沢を必ずしもしない。過去のいくつかのポイントで、狂った人、カルト、事故はその指定された時間前にカイジューを起こした。一部の狂った黙示録的な精神の術者は強力な魔法を使ってカイジューが眠る砂地の上に大きな爆発を起こす。地震、過酷な天候、似たような自然現象は同様に怪物を早く起こすことが知られている。ベズラヴニスがこのようにしてサイクルから外れて起こされるとき、怪物は特に酷い気質となる。それは大暴れが直線の経路をたどらないということである――その代わり、一心な残忍性と執拗さを以て目覚めの原因と認識したものを追究するため、その旅は常軌を逸したものとなる。この方法で、カルトは国境近くの国民ができなかったことを達成した――カイジューに敵を攻撃させることである。当然ながら、そのような戦術は危険でしばしば逆効果となる。なせならば、ベズラヴニスは素早く、破壊的であり、そのような苦しめた人の後を追うことが知られているからである。
 ベズラヴニスは他のカイジューの存在によって悩まされるようなことはなく、先に攻撃されない限り無視する。しかしいったん攻撃されると、“足元の泥梨”は激しく集中し、そのカイジューが視界に入っているか生きている限り、目標のクリーチャーと戦うために進路を逸れる。より小さな敵は彼らに十分ダメージを与えて自分たちにすさまじい激怒を向けさせ釣ることで同じ方法でこのカイジューの気を経路から散らせる事がある。
最終更新:2021年11月08日 00:14