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宝石と宝飾品 Gems and Jewelry


 主に小さな装身具や装飾品として使われる宝石は、通貨を圧縮した形態としても用いられる。宝飾品は宝物を蓄える有効な方法となりうる。宝石はカットされていなかったり、宝飾品にはめられていないこともある。壁や石像に埋め込まれることもあれば、その場所から引っぱり出されることもある。

 宝石は大きく2つの分類に分けられる。半貴石貴石である。宝石のほとんどの種別は半貴石だ。選ばれたいくつかの宝石だけが貴石とみなされ、信じられないような価格で取引される。鉱山や採石場で見られるもののように、手をかけられていない形で見つかる宝石もある。一般に、手をかけられていない宝石は、同じ種別の手が加えられた宝石の半分の価値しか無い。

 宝石と宝飾品はその価値の合計のままで売り買いすることができ、通貨のように使用されることもある。単純さのため、宝石50個が1ポンドの重さと定める。

宝石の自動生成 Generating Gems


 宝石を無作為に決定する際、適切なグレードの表をロールすること。宝石の合計勝ちを決めるため、追加価値をロールして基本価値に加えること。平均的な価値を好むなら、単に基本価格を2倍にすればよい。

 加えて、宝石の種別を決める際のロールの出目が奇数ならば、宝石は手がかけられていない。これは、この種の通常の宝石に比べ、合計価格が半分になることを意味する。しかし〈製作:宝飾品〉判定に成功すれば、手が加えられた宝石にすることができる。適切なDCは宝石のグレードによって決定される(宝石を原材料コストとして扱う。そのため、製作者は費用を払う必要はない)。出目が偶数ならば、宝石は手が加えられており、価値を高めることはできないが、記載された価値を持つ。
 ※訳注:宝石のグレードは宝物の自動生成では数字だが、下表では最低級半貴石、低級半貴石、半貴石、高級半貴石、低級貴石、高級貴石となっている。

宝石のランダム決定表
d% 最低級半貴石の宝石(〈製作〉DC10) 基本価値 追加価値
01~08 アゲート 5gp +2d4gp
09~14 アラバスター 5gp +2d4gp
14~20 アズライト 5gp +2d4gp
21~26 ヘマタイト 5gp +2d4gp
27~34 ラピス・ラズリ 5gp +2d4gp
35~40 マラカイト 5gp +2d4gp
41~48 オブシディアン 5gp +2d4gp
49~56 不揃いの淡水パール 5gp +2d4gp
57~62 バイライト 5gp +2d4gp
63~70 ロードクロサイト 5gp +2d4gp
71~78 ロック・クリスタル・クオーツ 5gp +2d4gp
79~84 シェル 5gp +2d4gp
85~92 タイガーアイ 5gp +2d4gp
93~100 ターコイズ 5gp +2d4gp
d% 低級半貴石の宝石(〈製作〉DC12) 基本価値 追加価値
01~06 ブラッドストーン 25gp +2d4 × 5gp
07~12 カーネリアン 25gp +2d4 × 5gp
13~18 クリソプレイズ 25gp +2d4 × 5gp
19~24 シトリン 25gp +2d4 × 5gp
25~32 アイボリー 25gp +2d4 × 5gp
33~38 ジャスパー 25gp +2d4 × 5gp
39~44 ムーンストーン 25gp +2d4 × 5gp
45~50 オニキス 25gp +2d4 × 5gp
51~56 ペリドット 25gp +2d4 × 5gp
57~74 ミルキー・クオーツ、ローズ・クオーツ、スモーキー・クオーツ 25gp +2d4 × 5gp
75~80 サード 25gp +2d4 × 5gp
81~86 サードニクス 25gp +2d4 × 5gp
87~92 レッド・スピネルまたはグリーン・スピネル 25gp +2d4 × 5gp
94~100 ジルコン 25gp +2d4 × 5gp
d% 半貴石の宝石(〈製作〉DC15) 基本価値 追加価値
01~10 アンバー 50gp +2d4 × 10gp
11~20 アメシスト 50gp +2d4 × 10gp
21~30 クリソベリル 50gp +2d4 × 10gp
31~40 コーラル 50gp +2d4 × 10gp
41~50 ガーネット 50gp +2d4 × 10gp
51~60 ジェイド 50gp +2d4 × 10gp
61~70 ジェット 50gp +2d4 × 10gp
71~80 海水パール 50gp +2d4 × 10gp
81~90 ディープ・ブルー・スピネル 50gp +2d4 × 10gp
91~100 トルマリン 50gp +2d4 × 10gp
d% 高級半貴石の宝石(〈製作〉DC20) 基本価値 追加価値
01~25 アクアマリン 250gp +2d4 × 50gp
26~50 オパール 250gp +2d4 × 50gp
51~75 ブラック・パール 250gp +2d4 × 50gp
76~100 トパーズ 250gp +2d4 × 50gp
d% 低級貴石の宝石(〈製作〉DC25) 基本価値 追加価値
01~25 小さなダイアモンド 500gp +2d4 × 100gp
26~50 エメラルド 500gp +2d4 × 100gp
51~75 小さなルビー 500gp +2d4 × 100gp
76~100 サファイア 500gp +2d4 × 100gp
d% 高級貴石の宝石(5,000gp; 〈製作〉DC25) 基本価値 追加価値
01~25 大きなダイアモンド 2,500gp +2d4 × 500gp
26~50 ブリリアント・グリーン・エメラルド 2,500gp +2d4 × 500gp
51~75 大きなルビー 2,500gp +2d4 × 500gp
76~100 スター・サファイア 2,500gp +2d4 × 500gp

半貴石 Semi-Precious Stones


 半貴石は非常に価値のあるものにもなりうるが、貴石に比べれば曇りがあり輝きにかけることが多い。これらは非常に多様性がある。半貴石は指輪やお守りのような宝飾品に組み込まれることもあるし、ビーズやボタンのような装飾品に使われることもあり、カメオや小さな宝石の像の原材料に使用されることもある。

 アイボリー(象牙): アイボリーはエレファント(象)、ボア(猪)、ある種のホエール(鯨)の歯もしくは牙から作られている。彫り込まれ、装飾品と機能的なアイテム両方の原材料となる。

 アクアマリン(藍玉):この青緑もしくは海のような緑色をした水晶は、しばしばその輝きや反射の特性を活かすためにカットが入れられる。

 アゲート(瑪瑙):この縞模様の石はクオーツの(石英)の一種で、様々な形と模様を持つ。

 アズライト(藍銅鉱):この青い銅鉱石は銅の堆積物が長い時を長期間ある要素にさらされてできたもので、宝飾品だけでなく青色の染料にも使用される。

 アメシスト(紫水晶):この珍しい紫色や藤色をしたクオーツ(石英)は酔いから守ると伝えられている。そのため、特に大酒飲みやアルコール依存者に高く評価されている。

 アラバスター(雪花石膏):この城もしくはクリーム色をした石は、薄く切られて表面を飾ったり、小さな物体に仕上げられる。

 アンバー(琥珀):明るい黄色もしくは橙色をした化石となった樹液で作られたアンバー(琥珀)は、時々その中に虫や松葉が入っていることもある。稀にずっと珍しい動植物が入っていることもある。

 オニキス(縞瑪瑙):この石は黒、白、灰色をした曲がった鉱物の帯が特徴的だ。装飾品を作るために使用される。

 オパール(蛋白石):白、黒、橙色で見つかるが、橙色のものは特にファイアー・オパールと呼ばれる。時々オパールは他の色をまるで虹のように放つ。カットされることもあるし、装飾品やカメオを作るために使用されることもある。

 オブシディアン(黒曜石):この火山で作られるガラスはしばしば黒色だが、青、茶色、緑、赤、灰色のオブシディアンも存在する。削り磨かれて装飾品になることもあれば、原始的な刃に適したものになるよう、鋭い縁を持たせることもある。

 ガーネット(柘榴石):赤やオレンジから黄色や緑まで、この宝石は様々な色を持つものが存在する。通常カットされ、宝飾品に使用される。

 カーネリアン(紅玉髄):この透明な赤もしくは橙色の鉱物は、そのほとんどが磨かれてビーズ、装飾品、カメオに使用される。

 クオーツ(石英):この一般的な宝石は様々な形態を取りうる。クオーツのすぐに分かる形態はロック・クオーツとして知られ、最も一般的なクオーツでもある。ローズ・クオーツはピンク色をしている。またスモーキー・クオーツはぼんやりとした茶色で、ときにブラウン・クオーツと呼ばれることもある。名前が示す通り、ミルキィ・クオーツは乳白色をしている。クオーツは非常に多様であり、削られたり、カットされたり、装飾品の材料となったりする。

 クリソベリル(金緑石):この硬い宝石は緑や黄緑、黄褐色といった色を持っている。カットすると輝くが、貴石に比べればその輝きはしばしば劣る。

 クリソプレイズ(緑玉髄):この青りんご色をした装飾用の石はしばしばジェイド(翡翠)と混同される。通常は装飾用やカメオを作る際に使用される。

 コーラル(珊瑚):海で作られるコーラルは本当の鉱物ではない。赤、青、黒の骨格はサンゴポリプと呼ばれる非常に小さな海の生物の死体である。

 サード(紅玉髄):この赤茶色の石はしばしば透明で、まばらな色が特徴的だ。

 サードニクス(赤縞瑪瑙):これはサード(紅玉髄)とオニキス(縞瑪瑙)が帯状に交じり合ったもので、装飾品やカメオに使用される。

 シェル(貝殻):シェルは様々な形をしており、装飾品やカメオとして装飾されることもある。シェルはときどき元々の姿のままでさえ手のかけられたものだと思えるほどに美しいことがある。

 ジェイド(翡翠):この鈍い緑色に輝く石は彫りこまれ磨かれて、装飾品の材料や小さな彫像、小さな物体、様々な装飾品になる。

 ジェット(黒玉):この化石は暗緑色から黒色で、何千年もの間高い圧力に晒された、腐った木から作られたものだ。

 シトリン(黄水晶):この黄白色から明るい黄色をした石はクオーツ(石英)の一種であり、カットして宝石としたり装飾品の材料となったりする。

 ジャスパー(碧玉):この石は暗い灰色、黄色、緑色で、稀に青色をしている。縞模様になっていることもある。削られ磨かれて、壺や護符のような装飾品に加工されることが多い。

 ジルコン(風信子石):この石のきれいなものはしばしばダイアモンド(金剛石)と間違えられる。しかし比較的柔らかく崩れやすい。ジルコンは明るい色で、緑、金、灰色を取りうる。

 スピネル(尖晶石):ピンク色、青、赤、スター・ストーンのように様々な形で見つかるが、スピネルの最も人気のあるものは赤色で、ときどきルビー(紅玉)と混同される。

 ターコイズ(トルコ石):このありふれた宝石は通常青く輝くが、時折緑青となる。装飾品や肖像、カメオを作る際に使用される。

 タイガーアイ(虎目石):この金色と茶色が縞模様になった石は、磨くと猫の目のように見える。

 トパーズ(黄玉):この透明な宝石には様々な色のものがある。明るい黄色、ピンク、灰色、青、緑などで、宝飾品に会うようにカットされることがほとんどだ。

 トルマリン(電気石):この透明な石は紅色、青、茶色、無色であることがある。宝飾品用にカットされることが多く、とりわけ指輪や首飾りに多用される。

 パール(真珠):様々な種類の貝によって作られるパールは、クリーチャーの貝殻の中で長い時間を経て砂粒が溜まることで作られる。淡水パールは不規則な形をしていることが多い。しかし海水パールは一般に光沢のある白色で、ずっと均一な形をしている。ブラック・パール(黒真珠)はパールの中で最も珍しい。

 ブラッドストーン(血石):これは玉髄の一種であり、緑色の中に地のように赤いジャスパー(碧玉)が点状に置かれている。ヘリオトロープ(血玉髄)と呼ばれることもある。

 ヘマタイト(赤鉄鉱):この石は暗く金属的な光沢を備え、採掘された鉄の中でも最高位のものだ。

 ペリドット(橄欖石):このオリーブのような緑色をした宝石は、油脂のような光沢を持つ。

 マラカイト(孔雀石):この不透明な緑色をした石は、しばしば白っぽい色の帯を持つ。これはあまりに小さくてカットできないクリスタルから作られている。目立つ装飾品として磨いて用いられることもある。

 ムーンストーン(月長石):この無色の石の名前はその青白い輝きに由来している。この宝石が月そのものからやってきたのだと信じる文化もある。

 ラピス・ラズリ(瑠璃):このまだら模様の青い石はいくつかの異なる鉱物の混ざり合ったもので、主成分はラズライト(青金石)である。

 ロードクロサイト(菱マンガン鉱):このピンクと白が帯状になった石は、装飾品やカメオに使用される。

貴石 Precious Stones


 貴石は宝石の中で最も高値で取引される。一般にカットされ、素晴らしい宝飾品でしばしば使用される。

 エメラルド(翠玉):この美しい緑色の宝石の傷がないものは非常に珍しい。そういったものだけが、傷や不純物が本当にないことを表すまばゆい緑色の輝きを持つ。この宝石は磨かれて装飾品に使用されるが、それ以上にカットされて宝飾品となることが多い。

 サファイア(青玉):サファイアはその構造はほとんどルビー(紅玉)と同じだが、赤くはない。多くの色を持つことがあるが、サファイアとして高値で取引されるのは青色のものだ。最も高価なサファイアはスター・サファイアである。

 ダイアモンド(金剛石):最も人気のあるダイアモンドは無色だが、明るい黄色、淡いピンク、濃いピンク、灰緑色、黒いろであることもある。鉱物の中で最も硬く、ダイヤモンドだけが宝石をカットすることができる。この宝石はほとんどいつもカットされる。

 ルビー(紅玉):この目立つ宝石はダイアモンドよりわずかに柔らかく、赤い色合いで知られる。しばしばカットされるが、削られ磨かれて装飾品に使用されることもある。

宝飾品の作成 Creating Jewelry


 宝飾品は身につける装飾品で、一般に宝石を埋め込まれている。宝石1つが埋め込まれた簡素な宝飾品の市価を決めるには、宝飾品の市価を決める際、宝石よりも1グレード高いものとして扱うこと(グレード6の宝石の宝飾品は5,000gp+2d4×1,000gp)。数多くの宝石をあしらった宝飾品(1グレードの宝石2d6個と、他のものよりグレードの高い宝石1つというのが一般的である)の場合、このアイテムで最もグレードの高い宝石を決め、2グレード高いかのようにこのアイテムの市価を決定すること(グレード6の宝石の場合、25,000gp+2d4×5,000gp)。

 宝石のない宝飾品の市価は通常10gp(銅製もしくは銀製の宝飾品の場合)、50gp(金製もしくはプラチナ製の宝飾品の場合)、100gp(ミスラル製、アダマンティン製、より珍しい金属製の宝飾品の場合)のいずれかである。

 〈製作:宝飾品〉判定に成功すれば、宝飾品を作ることができる。DCは宝飾品もしくは素材で最もグレードの高い宝石に依存するが、宝石とは異なり、宝飾品は製作に必要な原材料を必要とする。