以下のオプションはハーフエルフが利用可能である。GM の裁量によっては、他の適切な種族もまた、これらのうちいくつかを使用してもよい。
ハーフエルフは以下の装備に接する。
ゴールデン・メイプルの葉/Golden Maple Leaves:この強力な添加剤は、都市部にしか生育しない希少なカエデの木からのみ採取することができる。これらの小さく精巧にねじれた樹木は成長と成熟が非常に遅く──葉は3年ごとに成熟に達する──、ほぼ常にハーフエルフによって育てられ、栽培される。さらにハーフエルフは葉の成長に要する努力を強く認識しており、通常はその労働の成果を他の同族にのみ販売する。ゴールデン・メイプル(黄金カエデ)の繊細な5つの尖った葉が完全にその名の通りの色に染まった場合、DC15 の
〈知識:自然〉または
〈職能:薬草商〉判定を要する工程によって、その葉を切り取って乾燥させ、細かな粉末に粉砕することができる。錬金術油や足留め袋のような特殊な物質やアイテムを作成するための
〈製作:錬金術〉技能と組み合わせて使用すると、ゴールデン・メイプルの葉は
〈製作〉DCを5減少し、その錬金術アイテムによるいかなるセーヴのDCにも+1を加える。1包のゴールデン・メイプルの葉の粉は、3つの錬金術アイテムの作成を強化するのに十分である。
星図/Star Charts:多くのハーフエルフは自然との交感が難しい大きな都市や共同体に住んでいる。自然の中に長逗留する者がいる一方で、そうでない者は高く孤独な屋根の上で、星を見つめて夜を過ごす。その孤独な魂は星やその他の天体の動きを追跡するために、星図を使用する。晴れた夜にこれらのチャートのいずれかを参照する者は、誰でも自身と月のおおよその位置を定めるための DC20の
〈知識:地理〉判定を試みることができる。さらに、これらのチャートは晴天の夜に道に迷うことを避けるために行う
〈生存〉判定に+2の状況ボーナスを与える。
ハーフエルフの装備品 Half-Elven Equipment
アイテム |
価格 |
荷重 |
ゴールデン・メイプルの葉 |
50gp |
1/2ポンド |
星図 |
200gp |
1/2ポンド |
ハーフエルフは以下の特技を使用できる。
君は魔法すら君を認識しなくなるほど徹底的に君の形質から君自身を削除した。
前提条件:
《流浪の道》、
《見え隠れ》、キャラクター・レベル11、ハーフエルフ。
利益:
ベイン武器やレンジャーの得意な敵のクラス特徴のような、君の種別に基づいて害をなす呪文または効果に関して、君はエルフまたは人間とは見なされない。
混血の出自にも拘らず、君はエルフの親族により親しく、君の血管にはその血の魔法が何の妨げもなく流れている。
前提条件:ハーフエルフ。
利益:君はエルフの種族特性であるエルフの魔法を持ち、呪文抵抗を克服するために行う術者レベル判定に+2の種族ボーナスを得る。加えて、魔法のアイテムの特性を識別するための
〈呪文学〉判定に+2の種族ボーナスを得る。また、その代わりに、君はエルフがエルフの魔法の種族特性と交換することのできるいずれか1つの種族特性を得ることもできる。
特殊:君は1レベルの時点でのみこの特技を取得できる。この特技を取得した場合、君は
《人間の魂》特技を取得することはできない。
君は敵を誤らせ激昂させるために味方の能力をわずかに強化することができる。
前提条件:【魅】13、ハーフエルフ。
利益:1回の移動アクションとして、君は30フィート以内の君を見聞きできるすべての友好的なクリーチャーに、君の【魅力】修正値と等しいラウンド数(最小1ラウンド)の間、
〈はったり〉または
〈威圧〉判定(この能力を使用するのと同時に効果を受ける技能を選択すること)への+2のボーナスを与えることができる。
君は数多くの分野に熟達している。
前提条件:キャラクター・レベル5、ハーフエルフ、多才の種族特性。
利益:君のクラスはすべて適性クラスとして扱われる。君はどのクラスのレベルを取得したときでも、+1ヒット・ポイントか+1技能ポイントのいずれかを得る。これらのボーナスは、まだこれらのボーナスを得ていなかったすべてのクラス・レベルに遡及的に適用すること。
通常:多才の種族特性を持つハーフエルフは2つの適性クラスを持つ。
君の血は情熱に燃え上がり、自己改善のための不屈の探求は君の人間との縁戚関係を際立たせて見せる。
前提条件:ハーフエルフ。
利益:君は1ボーナス技能ランクを得る。君は新たなヒット・ダイスを得るときはいつでも追加の1技能ランクを得る。君はこの方法で4より多くの技能ランクを得ることはできない。
特殊:君は1レベルの時点でのみこの特技を取得できる。この特技を取得した場合、君は
《エルフの魂》特技を取得することはできない。
君のドラウの血は特に強力だ。
前提条件:ドラウの血およびドラウの魔法種族特性、ハーフエルフ。
利益:君は種族に関するすべての効果においてドラウとして扱われる。さらに、君がドラウの血の種族特性で得た擬似呪文能力は特技の前提条件を満たす目的においてドラウの擬似呪文能力として扱われる。
君の匿名性は魔法的にも通常の意味においても君を見つけにくくし、また君は自分の祖先の種族の両方と戦うすべを学んだ。
前提条件:
《流浪の道》、キャラクター・レベル5、ハーフエルフ。
利益:君は念視または占術の効果に対するすべてのセーヴィング・スローに+2のボーナスを得る。加えて、君はすべての
〈隠密〉判定に+2のボーナスを得て、エルフ、ハーフエルフ、人間は
〈生存〉技能によって君の足跡を追跡するためのすべての努力に-4のペナルティを受ける。
君はそう簡単には幻術や偽造に騙されない。
前提条件:エルフまたはハーフエルフ、鋭き五感の種族特性。
利益:君は幻術の呪文および効果に対するセーヴィング・スローに+2の種族ボーナス、および偽造を見破るための
〈言語学〉判定に+2のボーナスを得る。君は未修得であっても偽造を見破るために
〈言語学〉技能を使用することができる。
他人に避けられ、係累を避けて過ごした寿命は、君の内面を詮索する努力への耐性になる。
前提条件:ハーフエルフ。
利益:1日に1回、心術呪文ないし効果に対する意志セーヴに失敗した時、君はそのセーヴィング・スローを再ロールしてよいが、再ロールの結果がより悪い場合でさえその結果を使用しなければならない。
ハーフエルフは以下の魔法のアイテムに接する。
アンセストラル・クラスプ
解説
戦闘の苛烈さの中に自らの伝統をにじませたいハーフエルフに好まれているアンセストラル・クラスプは、繊細なエルフの能筆で覆われた両側の開いた金属の管に似ている。ロングボウ、ロングソード、レイピア、あるいはショートボウの柄頭、握り、柄にアンセストラル・クラスプを取り付けたハーフエルフは、あたかもその武器に習熟しているかのように扱われる。加えて、アンセストラル・クラスプが名称に“エルヴン”の語を含む何らかの武器に取り付けられた場合、キャラクターはエルフの武器精通の種族特性を写し取り、その武器が軍用武器であるかのように扱う。アンセストラル・クラスプで飾られた、既に上記の武器の1つに習熟しているハーフエルフは、その武器に因る攻撃ロールに+1の洞察ボーナスを得る。この能力はアイテムの魔法から生じているが、影響を受けた武器はダメージ減少を克服する目的において非魔法的として扱われる。アンセストラル・クラスプの取り付けと取り外しは1回の標準アクションである。
クローク・オヴ・ザ・ディプロマット
解説
ハーフエルフはエルフと人間が対立し始めたときに、しばしば紛争を仲介するために呼び出される。これは一部はその血に起因するが、議長役や外交官としての生来の技能によるものでもある。
クローク・オヴ・ザ・ディプロマットはこうした仕事への大きな助けになる。外套は
〈交渉〉および
〈真意看破〉判定に+5の技量ボーナスを与える。加えて、1日に1回、
〈交渉〉または
〈真意看破〉判定を行う前に、着用者は外套の力を呼び降ろし、2回ロールして良い方の結果を使用することを決定できる。最後に、この外套の着用者は
〈交渉〉を使用して、クリーチャーの態度を通常の限界である2段階までではなく、3段階まで修正することができる。しかしながら、この外套の力には1つの欠点がある。着用者がクリーチャーの態度を変更するための
〈交渉〉判定に5以上の差で失敗した場合、そのクリーチャーの態度は1段階ではなく2段階悪化する。
ピュアリファイング・パール
解説
外交官や、摂政その他の重要な人物の命を守る使命を帯びた者に好まれる道具である、この小さな発光する白い真珠は、2つの方法で腐敗や毒を浄化する。1つ目は、1日に10立方フィートまでの接触した食べ物や飲み物に、あたかもそれらに
ピュアリファイ・フード・アンド・ドリンク呪文を発動したかのような影響を与える。2つ目は、1日に1回、(機会攻撃を誘発する1回の標準アクションとして)クリーチャーの口の中に置かれている場合に、真珠はそのクリーチャーに
ニュートラライズ・ポイズン呪文(術者レベル10)を発動したかのように機能する。
ブローチ・オヴ・ブレンディング
解説
時折、ハーフエルフはエルフか人間のどちらかに完全に混ざりこむことに社会的な利点を見出す。1回の標準アクションとして、このブローチの着用者は自身の特徴が完全なエルフか完全な人間の外見になるよう変身できる。このブローチの魔法は実際に着用者の肉体的特徴を変化させているため、選択した種族になりすます
〈変装〉判定に+20の状況ボーナスを与える。この変身はその他の着用者の特徴を変化させず、着用者を知るものは
〈知覚〉判定なしに着用者を認識する。この変化はブローチを再使用するか外すまで持続する。この変化は魔法を放射せず、
ディテクト・マジックで見ることはできないが、
トゥルー・シーイングは変化を明らかにする。このアイテムはハーフエルフにのみ作用するが、同様のハーフオーク版が存在する。
リング・オヴ・ソフィスティケート
解説
都市のハーフエルフ、人間、そしてハーフリングに好まれる、この小さく飾り気の無い銀の帯の指輪は、一粒のラディアントカットされたサファイアがはめ込まれ、指輪の金属に刻まれた迷路のようなパターンで装飾されている。しばしば小指に着用されるこの指輪は、着用者に
〈真意看破〉と
〈知識:地域〉判定への+4の技量ボーナスを与える。また、1日に1回、指示すると着用者は指輪を
ロケート・クリーチャーないし
ロケート・オブジェクトのいずれか(着用者が選択する)を発動するために使用することができる。さらに、人口が村以上の居住地内に開設されており、かつ、着用者から20マイル以内に存在する限り、着用者は指示すると回数無制限で即座に自身から最も近い居酒屋、パブ、または同種の酒が飲める場所の方向を知ることができる。
ハーフエルフは以下の呪文に接する。
アーバン・グレイス
Urban Grace/都市の優美
系統 変成術;
呪文レベル アルケミスト1、バード1、レンジャー1、ウィザード/ソーサラー1、ウィッチ1
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作
距離 自身
目標 術者(
更新)
持続時間 1分/レベル
術者は自分の周囲の街と一体になり、より簡単に群衆や建物を通過して移動することができるようになる。この呪文の持続時間の間、術者の基本地上移動速度は10フィート増加する。加えて、群衆は依然として術者に遮蔽を提供するが、群衆のマスに入るときに2マス分の移動力を支払わずに済む。この能力は術者に適切な
〈軽業〉判定を行うことなしに敵クリーチャーのマスに入ることを認めるわけではない。加えて、術者は屋根や壊れた舗装などのでこぼこした都市の表面を移動するために行う
〈軽業〉判定と、壁やその他の人工物の表面をよじ登るために行う
〈登攀〉判定に+4の状況ボーナスを得る。術者が2つの建物または人工的構造物の間で幅跳びするために行う
〈軽業〉判定を行うときはいつでも、実際の走行距離に拘らず術者は常に助走しているものとして扱われる。
パラゴン・サージ
Paragon Surge/化身のうねり
系統 変成術(ポリモーフ);
呪文レベル アルケミスト3、クレリック3、メイガス4、パラディン4、ウィザード/ソーサラー3、ウィッチ3
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作
距離 自身(ハーフエルフのみ)
目標 術者(
更新)
持続時間 1分/レベル
術者は祖先の力を湧き立て、一時的にエルフ類と人類の両方のすべての長所を同時に具現化し、エルフあるいは人間単独よりも偉大な何かである、両種族の化身に変身する。ほとんどの(ポリモーフ)効果とは異なり、術者の基本形態は変わらず、したがって術者のハーフエルフの形態のすべての変則的および超常の能力は術者のすべての装備と同様に維持される。
この呪文の持続時間の間、術者は【敏捷力】と【知力】への+2の強化ボーナスを得る。加えて、この呪文の発動時に前提条件を満たすいずれか1つの特技を選択する。術者はその特技を取得しているかのように扱われる。毎日この呪文を初めて発動する際、術者は特技1つとそれに伴う選択肢を全て選ばなければならない。一度選択すると、その日はその組み合わせとなり、追加で発動しても全く同じ選択を行わなければならない。(
更新)
フォゲットフル・スランバー
Forgetful Slumber/忘却のまどろみ
系統 心術(強制)[精神作用];
呪文レベル バード4、ウィザード/ソーサラー4、ウィッチ4
発動時間 1ラウンド
構成要素 音声、動作、物質(数滴の川の水)
距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標 生きているクリーチャー1体
持続時間 1分/レベル
セーヴィング・スロー 意志・無効;
呪文抵抗 可
この呪文は
ディープ・スランバー呪文として機能するが、10ヒット・ダイス以下のクリーチャー1体のみに影響を与える。加えて、この呪文の影響を受けたクリーチャーは、この呪文の発動につながる出来事の知識を失って目覚める。目標は眠りに落ちる前の5分間の記憶のすべてを失う。
ミラクルまたは
ウィッシュを除き、この呪文によって失われた記憶を復元することのできる効果はない。
リジリアント・レザヴォワー
Resilient Reservoir/活力蓄積
系統 変成術;
呪文レベル メイガス3、パラディン3、ウィザード/ソーサラー4、ウィッチ4
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作
距離 自身
効果範囲 特殊、本文参照
持続時間 1ラウンド/レベル
セーヴィング・スロー 不可(以下参照);
呪文抵抗 可
この呪文は術者が目にも留まらぬ速さで解き放つことのできる魔法的な報復の源を作り出す。
この呪文を発動すると、近接攻撃および接触呪文によるダメージは、この呪文の持続時間が尽きる前に術者が後で再転送する、特別な貯蔵庫に転送される。
術者が近接攻撃ないしヒット・ポイントにダメージを与える接触呪文を受けるたびに、1ポイントのダメージが無効になり、この呪文で作成された貯蔵庫に転送される。貯蔵庫内の合計ポイント数は術者レベルを超えることができない(20レベル時に最大20ポイント)。1回の割り込みアクションとして、呪文の持続時間が尽きる前の任意の時に、術者は貯蔵庫のエネルギーをいくつか解放することができ、術者自身の技能判定、攻撃ロール、ダメージ・ロール、あるいは戦技判定1回に洞察ボーナスを与えられるが、術者はロールを行う前にそうしなければならない。このボーナスはこのボーナスは消費したポイント数に等しい。5術者レベルごとに、術者は追加で1回貯蔵庫を呼び出すことができる(15レベル時に最大で4回)。
術者がこの呪文の影響下にあるときにヒット・ポイントを負数に減少させた場合、呪文は自動的に貯蔵庫に残された魔法を振動する力場の爆発として解放する。15フィート以内のすべてのクリーチャーは残余2ポイントにつき1d6(最大10d6)ポイントの[力場]ダメージを受ける。反応セーヴに成功するとこのダメージは半減される。また、呪文抵抗はこの効果に適用される。(
更新)
最終更新:2018年07月02日 01:14