B3 > ラークシャサ > マハラジャ

ラークシャサ:マハラジャ Rakshasa, Maharaja

非の打ち所のない装いと風変わりな宝飾品で着飾ったこの不浄のものは、その表裏が逆になった手に華美なサーベルを持っている。

マハラジャ 脅威度20 Maharaja

経験点307,200
LE/中型サイズの来訪者原住変身生物ラークシャサ
イニシアチブ +13; 感覚 暗視60フィート、全周囲視覚〈知覚〉+31
防御
AC 37、接触24、立ちすくみ27(+1回避、+13外皮、+4反発、+9【敏】)
hp 310(20d10+200)
頑健 +16、反応 +21、意志 +18
DR 20/善および刺突; SR 35
攻撃
移動速度 40フィート、飛行30フィート(良好)
近接 +3ファルシオン=+31/+26/+21/+16(2d4+15/15~20)、噛みつき(×4)=+23(1d6+4)
特殊攻撃 追加イニシアチブ、ディテクト・ソウツ(DC29)
擬似呪文能力 (術者レベル18;精神集中+27)
修得呪文 (術者レベル18;精神集中+27)
4レベル(8回/日):レッサー・グローブ・オヴ・インヴァルナラビリティスクライングチャーム・モンスター(DC23)、ディメンジョン・ドア
3レベル(8回/日):ヴァンピリック・タッチ(DC22)、サジェスチョン(DC22)、ディスペル・マジックノンディテクション
2レベル(8回/日):シー・インヴィジビリティダークネスノックミスディレクション(DC21)、レジスト・エナジー
1レベル(9回/日):アイデンティファイヴェントリロキズム(DC20)、チャーム・パースン(DC20)、マジック・ミサイルメイジ・アーマー
0レベル(回数無制限):アーケイン・マークゴースト・サウンドデイズ(DC19)、ディテクト・マジックブリード(DC19)、プレスティディジテイションメイジ・ハンドメッセージリード・マジック
一般データ
【筋】27、【敏】28、【耐】30、【知】25、【判】22、【魅】29
基本攻撃 +20; CMB +28; CMD 52
特技 《イニシアチブ強化》《回避》《強行突破》《クリティカル強化:ファルシオン》《呪文音声省略》《呪文高速化》《呪文動作省略》《戦闘発動》《ホバリング》《迎え討ち》
技能 〈威圧〉+30、〈隠密〉+30、〈軽業〉+27(跳躍+31)、〈鑑定〉+25、〈交渉〉+30、〈呪文学〉+25、〈真意看破〉+27、〈知覚〉+31、〈知識:貴族、宗教、神秘学、歴史〉+25、〈はったり〉+35、〈飛行〉+31、〈変装〉+30;種族修正 +4〈知覚〉、+4〈はったり〉、+8〈変装〉
言語 共通語、地獄語、地下共通語、奈落語;コンプリヘンド・ランゲージズタンズ
その他の特殊能力 変身人型生物いずれか;オルター・セルフ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず
編成 単体
宝物 ×2(+3ファルシオン、その他の宝物)
特殊能力
追加イニシアチブ(超常)/Extra Initiative 遭遇が始まる際、マハラジャはイニシアチブを2回ロールする。マハラジャは2つの内高い方のイニシアチブ値で通常通り行動する。低い方のイニシアチブ値では、マハラジャは1回の標準アクションを行うことができる。
呪文 マハラジャは18レベル・ソーサラーとして秘術呪文を発動する。

 全てのラークシャサは力を求めるが、その飢餓感が強迫観念以上のものとなっているものもいる:力は生まれながらに持つ権利なのだと。ラークシャサ達に伝えられた伝説では、マハラジャのことが語られている――このラークシャサが行った略奪や残忍な行為によって彼らは同種の他のものよりも高みに至り、様々な神話や寓話、訓話を体現した、獣頭のフィーンドに転生することになったのだと。下位のラークシャサから尊敬と恭順を集めるに相応しい存在であるマハラジャは、ラークシャサという種族の中に1つの感情を想起させる。すなわち、恐怖である。
 マハラジャ・ラークシャサは大いなる力と影響力を持つラークシャサがサムラタ(ラークシャサの社会的で精神的なカースト制における高位)の一員として何度かの生を過ごした後に現れる。ラークシャサがマハラジャの地位に昇ると、同種のもの達はそれに気づき、この若いマハラジャに仕えるために遠く広範な地域から彼の元に訪れる――若いときからその支持を得ようと願うのだ。マハラジャの誕生は大きなチャンスが迫っていることを意味する。マハラジャは危険な宿命を全うしたり、ラークシャサの永久の国を見つけたり、神聖なる即位を経験したり、大いなる敵を撃退してその領域を奪ったりといったことを行う。彼らは領土を広げるために、要求に従いしばしばその副官や従者に領土を十分な大きさに切り分け配布する。マハラジャが100年の間に何体も現れるというのは、極端に珍しいことだ。
 マハラジャの力と影響力はあまりに大きく、その人生はあまりに長い。それ故にほとんどの時間を労苦の贅沢を楽しむことに費やす。軍隊を操ることも下級のラークシャサの策謀を操ることもしない時には、贅沢の中で無気力に、従者(魅了ないし支配した人型生物であることが多い。マハラジャが十分に強力であれば、善属性の来訪者であることもある)で最も美しいものたちに囲まれていることが多い。
 マハラジャの棲み家は一般に豪奢で退廃的な大邸宅である。何十年か何百年の活動の後、金のフィリグリーが円柱を彩り、ラークシャサの神話と伝説が彫り込まれた巨大な浮き彫りの彫刻で壁が飾られる。長椅子よりも、珍しい羽毛を詰め珍しいクリーチャーの皮から造られた豪華な枕を調度品として使用し、敗北した為政者の冠、滅んだ国の財宝、失敗した副官の頭部といった、何百年もの暴虐における戦利品を全て壁にかけている。
 しかしマハラジャの素晴らしい経験と力があるからといって、脅威が存在しないとか無視できるというものではない。不忠の従者や力ある王、野心を持つ対抗馬やおせっかいな冒険者などが皆、マハラジャの支配に挑戦しようと現れるかもしれない。これに抗するため、マハラジャは自身の安全を確保するために不正なやり方を取る。それは暗殺であったり偽りの噂であったり、脅威を探し出すための幻影の影武者であったりする。攻撃を警戒し広い支配地域を持つほとんどのラークシャサ・マハラジャは人里離れた宮殿や豪華な砦をいくつももっており、それらを終わること無く旅して回るのだ。

ラークシャサ・ラジャヒラージャ Rakshasa Rajadhirajas

 それぞれのマハラジャは固有の存在であり、その進化の過程はそれ以前の全てとは異なる力と弱点を与える。その人生を超えて、その生き方は無数の教訓を教え独自の力を与える。一般的なマハラジャは幻術、占術、力術の達人である。他の様々な技術、例えば召喚術や死霊術を体得しているマハラジャもいる。マハラジャが有害な力を育て続けるに従い、その力は同種のものさえも凌駕する。最終的には、王の中の王、ラジャヒラージャの位を継承することもある。
 マハラジャがそうである以上に、ラジャヒラージャは固有の存在である。ラジャヒラージャの脅威度が21を下回ることはない――ほとんどのものは標準のマハラジャを超える、追加の種族ヒット・ダイスを持つ。追加の種族ヒット・ダイス1つごとにこのラークシャサの脅威度は+1ずつ増加し、それに伴い有効ソーサラー術者レベルが+1ずつ増加し、ラークシャサ個々の目的や哲学に応じて以下のような新しい擬似呪文能力を得る。自らが空間と時の達人となることを望んだラジャヒラージャは、1日3回グレーター・テレポートを使用するか1日1回タイム・ストップを使用する能力を得ることがある。一方自らを変質の達人と見なすものは、1日1回シェイプチェンジを使用するか回数無制限でポリモーフを使用する能力を得ることがある。戦の達人はその代わりに追加のダメージを与える擬似呪文能力を得るだろう。このラークシャサが得る新しい擬似呪文能力の種類は8レベルないし9レベル呪文であれば1日1回とし、5~7レベルであれば1日3回使用でき、5レベルを下回る場合には回数無制限として選択すること。しかしこれらのガイドラインでさえ、君がずっと面白いラジャヒラージャを作る際に適合するように変えてしまって構わない。
 転生の周期と淡い記憶はラジャヒラージャに、この周期における生と死を操る明確な力を与える。ラジャヒラージャはその転生の技術を、他のクリーチャーの周期を変えるために使用することもできる。その結果、全てのラジャヒラージャは他の能力に加えて、以下に示す特別な能力を獲得する。
 転生(超常): 1日に1回標準アクションとして、ラジャヒラージャはリインカーネイト呪文を使用したかのように死んだクリーチャーに命を呼び戻すことができる。通常とは異なり、この目標は死後1日以内でなければならず、[即死]効果によって殺されたものでも構わない。このクリーチャーに生命を呼び戻す他の効果と同様、転生しようとしているクリーチャーが望むのなら転生しないことを選択することができる。しかしこの効果が起きることが許可されたなら、まるでトゥルー・リザレクションによって新しい形態に返されたかのように、完全な状態で命が戻される。戦闘で彼ら自身の仲間を殺し、それからその仲間に新しい肉体で戦いを続けさせるためにこの能力を使用するラジャヒラージャもいる。この効果により与えられた新しい形態は死亡したクリーチャーの元のサイズの1段階のサイズ以内のもののみである――この新しい肉体の正確な形態はラジャヒラージャによって選択される。新しい肉体における肉体能力値の修正を決定するガイドラインとして、リインカーネイト呪文のCore Rulebookに掲載された結果を用いること。
最終更新:2016年11月20日 04:06